SartoDisign赤之巻アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
中畑みとも
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
フリー
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難度 |
普通
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報酬 |
2万円
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参加人数 |
15人
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サポート |
1人
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期間 |
09/01〜09/03
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●本文
『SartoDisign』‥・・それは10代から20代の男女をターゲットにした、ファッション雑誌である。その雑誌で、今度新しいコーナーページを作るらしい。その雑誌編集者である女性はたくさんの洋服に埋もれながら話し始めた。
「数ある洋服の中からモデルたちに好きな服を選んでもらって、それをオススメファッションとして紹介しようかと思うの。毎回、テーマに沿って洋服を用意するから、その中から自分に似合う服とか、好きな服とか探してもらって」
今回用意した服のテーマは『赤』。モデルたちにはその赤系の服をコーディネイトしてもらう。モデルのファッションセンスが問われる仕事だ。
「一応、モデル以外にも、スタイリストとかカメラマンとか来てもらってもいいんだけどね。背景は白・黒の二色で、小道具は要望があればできるだけ用意するし、持ち込みもOKよ。ペットとかも全然大丈夫だから」
言い終えた女性編集者は、再び洋服の調達へと向かって行った。
●撮影にあたって
モデルの皆さんには、たくさんの洋服の中から好きなものを選んで、上手くコーディネイトして頂きます。どんな洋服を選んで、どんな風に着こなすのかを、編集者に教えて下さい。
今回のテーマは『赤』なので、『赤系』の洋服が中心です。もちろん、それに組み合わせる別の色の洋服もありますが、メインは『赤』にして下さい。
あと、どんな風に撮られたいか、なども教えて頂ければ、カメラマンに話しておきます。撮影は室内です。小道具などはあまり値段の張るものではなく、成人男性が一人で運べるくらいの大きさのものであれば、こちらで用意することができます。モデル自身の小道具持ち込みや、ペット(常識的な範囲のペット)と一緒の撮影もOKです。
●リプレイ本文
●撮影開始
「服やアイテムは別ページで紹介する事になってるから。そこら辺はあんまり気にしないで撮ってくれていいんで」
「あ、判りましたー。それじゃあ、始めようか」
編集者の声に、カメラマンの有珠・円(fa0388)がカメラを片手にオッケーサインを出した。撮影がスタートする。
●愛しい人を待つ時間
「時計を見ながら、顔はこっちで。そうそう、良い感じ!」
白地に薄く刺繍が入ったワイシャツに、赤と黒のチェックのボンテージを履いて、髪をサイドの前髪を残して一つに纏めた渦深 晨(fa4131)が白背景の前に立っている。お揃いの赤いハンカチを首に巻いたペットのコーギーを足にじゃれ付かせ、時計を気にするような仕草をする。
「読者の女の子がドキッとするような視線でね」
同じテーマで、対のような雰囲気の玖條 奏(fa4133)は、気だるげな様子で黒背景の前に立っていた。ワインレッドのワイシャツにダーク系のスーツを着崩し、だらりと伸ばした手には大きめな赤いバラの花束を持っている。
有珠がオッケーを出すと、先に撮り終わっていた渦深の腕の中から、コーギーが飛び出して玖條に駆け寄って行った。玖條に撫でられて嬉しそうなコーギーに、渦深が「何かタクタク、俺よりカナの方に懐いてない?」と口を尖らせる。それにコーギーを抱いた玖條が渦深の頭を撫で、足を軽く蹴られていた。
●花/楽しいパーティー
「おー、秘密の花園って感じ? 華やかでいいねー」
有珠がそう言って、シャッターを切る。フリルの多い、チェリーレッドのハイネックノースリーブとフレアミニスカートを着て、明るい麦色のロングストレートのカツラを赤い花飾りのバレッタで留めた白蓮(fa2672)が白背景の前に立ち、小道具の赤いバラの花びらを上に向かって散らした。その下で、シルエットの細いワインレッドのメンズスーツと、片肩に黒のコートを着て、目元がシャープな男性に見えるようにメイクをした柚木透流(fa4144)が、兎耳の間にベレー帽を乗せた谷渡うららに一輪のバラを差し出している。次に、柚木がバラを降らせている下で、白蓮が谷渡の手を取り、その手の甲へ唇を落とす様子をカメラに収め、有珠がオッケーを出す。
「このバラ、貰って行っていいかな?」
「いいんじゃないですか?」
バラを欲しがる柚木に白蓮が微笑んで、編集者が頷くと、柚木が嬉しそうに綺麗な花びらを選んで拾っていった。
●秋の風
「リラックス、リラックス! 普段と同じ感じで!」
赤茶色のノースリーブワンピースに赤色のボレロカーディガンを羽織って、小さな十字架にサファイアの入ったインビジブル・ネックレスを首元に揺らした渡会 飛鳥(fa3411)が、ペットのアフガンハウンドを横に、白背景の前に座っていた。全体的に強いウェーブがかかった髪形で、両サイドの長い前髪を細めの赤いカチューシャで留めている。
「おいで、ノア」
黒い毛並みに、赤色のリボンを首に巻いたアフガンハウンドの口には、ナナカマドが銜えられている。それを渡会が受け取る仕草をしたところで、シャッターが切られた。
●一対の赤き翼
「神秘的で、それでいて可愛らしい感じで!」
赤とグレーの色が左右非対称になっている、ブレザー風のワンピースを着て、オーバーニーソックスに黒いブーツを履いた桜井・優(fa3394)は、黒背景の前で有珠の言葉に緊張気味に赤いネクタイを弄った。それに、桜井とは配色だけが逆の衣装を着た姫月乃・瑞羽(fa3691)が、優しく微笑む。
「優ちゃん、大丈夫だよ」
「う、うん。‥‥瑞羽ちゃんが居てくれるなら、きっと大丈夫」
桜井が呟き、小さな柱に浅く腰掛けている姫月乃の隣に立つと、肩に手を乗せた。反対側の腕には赤い背表紙の本を抱え、姫月乃も同じものを開いている。頭には同じデザインの、桜井はグレー、姫月乃は赤色のベレー帽を被っていた。二人とも上着の片肩が外側に帽子の鍔のように張り出しており、そこにベレー帽と同じ色のリボンが結ばれている。そして、張り出した肩と同じ側の足を隠すようにフレアスカートを腰に巻いていた。
有珠がオッケーを出すと、安堵の溜息を吐いた桜井を、姫月乃が「終わったら、甘いもの食べに行こ」と誘った。
●豊穣の秋
「服も顔も汚したら駄目だからねー?」
「ほっへー! はいほうふにゃっ!」
苦笑気味な有珠に、口いっぱいに物を詰め込みながら答えたのはアヤカ(fa0075)だ。周りには秋らしいお菓子や、果物などがたくさん並んでいる。その中で、アヤカは赤いツーピースを着て、マロンケーキを頬張っているのだった。口の端に薄くココア色のクリームがついているのだが、それがまた可愛らしさを強調しているので、有珠は軽く肩を竦めながらシャッターを切った。
●パーティに行こう
「楽しげに行こうか! 大人っぽく、可愛らしくね」
見る角度によってはワインレッドにも見える深い赤色のトレンチコートに、オフホワイトのタートルネックカットソーを着て、赤いシャンブレーのワイドパンツを履いた星野・巽(fa1359)は、緊張というよりは興奮気味に腕を絡めてくる悠奈(fa2726)を呆れたように見下ろした。絡めていない方の手には白いバラの花束を持っている。
「あまりはしゃぐなよ? 全く‥‥」
「だってぇー。そりゃ、お兄ちゃんは慣れてるだろうけどさぁ‥‥」
ピンクローズのリップを塗った唇を尖らせて呟く悠奈は、前ウエストのリボンが可愛らしい、ブリティッシュチェックの赤色のワンピースに、チェリー色の短いバタフライボレロを羽織っている。ワイン色のチョーカーを首の横でリボン結びにし、星野の腕に絡めていない方の腕には黒い別珍のミニバックが揺れていた。二人は何だかんだと言いながら、白背景の前で仲のいい兄弟のような、恋人のような雰囲気を作り、有珠は口元を綻ばせながらカメラを構えた。
●ステージ
「それじゃ、実際に弾いて貰おう」
「ええ!? う、歌うんですか?」
有珠の言葉に驚いたのは美角あすか(fa0155)だ。パンク調なゴシックロリータの白いフリルに赤いドレス。ツインテールをバレッタのリボンで留め、腰には可愛らしい、小さめの赤い蝙蝠羽をつけていた。ハイヒールのブーツに黒い首輪をして、スタンド付きのマイクを持っている。
「大丈夫、大丈夫。やってみようか」
美角から一歩下がった場所から言ったのは、ダークレッドのビニールスーツに赤色のテンガロンハットと、ベルトの付いたボンテージパンツを履いたjoker(fa3890)だった。黒色のシルクシャツに赤色のネクタイをして、幅の広いサングラスをしている。背中には一見本物のような蝙蝠羽が生えていた。
jokerは構えた赤いエレキギターの弦に指を置き、美角に笑いかけた。それに美角も決心したように頷き、マイクに向かった。赤いバラの散らばる黒背景の前で曲が始まり、有珠がシャッターチャンスを狙い始めた。
●キュートなカウガール
「心はリラックス、表情はビシッとね!」
白背景の前で、モデルガンを構えて様々なポーズをとっている姫乃 唯(fa1463)に、有珠が声をかけた。赤色のテンガロンハットとベストにウェスタンブーツを履いて、少しごつめのバックルが付いた赤茶色の太いベルトとブルージーンズ、襟が大きめの白いブラウスをウェスタン風に着こなして、姫乃がカメラにモデルガンの銃口を向ける。
「バーンッ! なんてね!」
言って、可愛らしくウィンクをした姫乃に、有珠がシャッターを切った。
●撮影終了
「お疲れさまでーす」
「お疲れさまー」
撮影が終わり、着替えに控え室へと戻るモデルたちの後ろで、背景や小道具が片付けられていく。それを眺めていた編集者は「よし、いいもの作るぞ!」と気合を入れて、雑誌を編集するために部屋を後にした。その手には、衣装合わせの際に有珠が撮った、モデル全員が集合した写真があった。