スカイブルーを飲もう!アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 中畑みとも
芸能 2Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 2.5万円
参加人数 12人
サポート 0人
期間 10/23〜10/26

●本文

 青い空と白い雲の上に、黄色い文字で『Sky Blue』と書かれたビールがテーブルの上に数本並べられていた。苦味が少なく、すっきりとした飲み口の、某ビール会社の新製品らしい。そのビールを、会議室に集まった男性たちが飲みながら、ビールを宣伝する為のCMについて話し合っていた。
「うん、確かに。これならビールはちょっと苦手‥‥とか言ってたうちの娘も飲めそうだな」
「お、いいですねー。ビール初心者にも、ビール好きの人にも飲んで貰えるように宣伝しましょう」
「やっぱり、ビールを美味しそうに飲む姿を見せるのが効果的だろうな。あー、俺も飲みてぇー! ってなるような」
「役者の人に実際に飲んで貰って、感想を撮るとか」
「それ、どっかの会社でやってなかったか? もっと美味そうに見えるのはないかな」
「俺は、人が飲んでるの見てると、それだけで美味そうに見えますけどね」
「だよなー。人が飲み食いしてんのとか見ると、腹減って来るよな」
「あ! 今、いいの思いついた! 役者に、ビールに合う料理を作って貰って、それと一緒にビールを飲んでる姿を放映するのはどうですか? 料理と一緒なら更に美味く見えるんじゃないでしょうか」
「おお! それいいな、そうしよう!」
「それじゃあ、役者探して来ます!」


 ということで、新ビールのスカイブルーを宣伝する為のCMに出演して下さる役者さんを探しております。
 役者さんには、スカイブルーに合う料理を作って貰うので、何を作るか考えて下さい。
 あ、もちろん、材料はこちらで用意しますんで。‥‥でもあんまり高級なのは止して下さいね。


●撮影方法
 キッチンや屋外など、場所はどこでも構いません。セットやロケーションなど、希望がありましたら用意します。
 一人での撮影でも、複数での撮影でも構いませんが、一人一パターンでお願いします。
 細かいストーリーや裏設定なども決めて頂いて構いませんが、細かい部分はカットされる場合がありますのでご了承下さい。
 撮影は、料理をしているシーンと、ビールと一緒に料理を食べているシーンになります。料理はなるべく出来合いのものではなく、自分たちで作ったものでお願いします。


●スカイブルーについて
 きめ細かな泡に、すっきりとした飲み口と爽やかな喉越しで、苦味の少ない辛口ビールです。某ビール会社によると、パッケージはその味を表現しているらしいです。

●今回の参加者

 fa0075 アヤカ(17歳・♀・猫)
 fa0909 蓮城 瑛(23歳・♂・兎)
 fa0928 舞腹 旨井蔵(33歳・♂・豚)
 fa1323 弥栄三十朗(45歳・♂・トカゲ)
 fa1431 大曽根カノン(22歳・♀・一角獣)
 fa2172 駒沢ロビン(23歳・♂・小鳥)
 fa3159 妃蕗 轟(50歳・♂・竜)
 fa3251 ティタネス(20歳・♀・熊)
 fa3736 深森風音(22歳・♀・一角獣)
 fa4157 理緒(19歳・♀・狐)
 fa4769 (20歳・♂・猫)
 fa4930 マモル・ランスロット(20歳・♂・豹)

●リプレイ本文

●一人暮らしの休日編
 テレビでニュースキャスターが「今日は日曜日! 皆さんはどんなご予定ですか?」と話している中、蓮城 瑛(fa0909)は鼻歌交じりでキッチンに立っていた。
 蓮城は下茹でした鳥のささ身を一口大に裂くと、フライパンへと投げ込んだ。塩コショウを振り、ご機嫌でフライパンを返す。そして、焼けたささ身を皿へ盛り付けると、冷蔵庫からスカイブルーを出して、部屋の窓際へと向かった。蓮城が窓際に腰掛けると、青空の中にぽっかりと浮かぶ、白い月が見える。
 その白い月を見ながら、蓮城はスカイブルーのプルタブを開けた。一口飲んで、リラックスしたように溜息を吐く。
「たまにはこんな日も良いもんだねぇ」
 言いながら、ささ身へ箸を伸ばす蓮城をバックに、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。


●鍋・空想編
 女性らしい、可愛らしい家具の置かれたマンションの一室。キッチンで、アヤカ(fa0075)と大曽根カノン(fa1431)が二人で土鍋を持ち、カメラに笑いかける。
「今日は海鮮キムチ鍋ー!」
 アヤカが野菜などを切り、大曽根が鍋に盛り付けていくと、コタツの上にぐつぐつと暖かそうな海鮮キムチ鍋が現れた。二人はいそいそとコタツへ入り、キムチを器に盛ると、スカイブルーのプルタブを開ける。
「かんぱーい!」
 二人はビールを一口のみ、そして幸せそうに目を閉じる。

<アヤカヴァージョン>
 アヤカの顔がアップになり、だんだんとぼやけて行く。すると、場面は青空の高い南の島へと変わり、水着姿でビールを飲むアヤカの姿が映る。それがまたふわふわとぼやけると、コタツでビール片手に想像に耽っているアヤカへと戻った。
「どうしたの?」
 大曽根に声をかけられ、アヤカがはっとする。「なんでもないにゃ」と答えて、キムチを食べるアヤカと首を傾げる大曽根をバックに、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。

<カノンヴァージョン>
 大曽根の顔がアップになり、だんだんとぼやけて行く。すると、場面は木々の葉が綺麗に紅葉した山の中でビールを飲む大曽根の姿に変わった。それがまたふわふわとぼやけると、コタツでビール片手に想像に耽っている大曽根へと戻った。
「どうしたにゃ?」
 アヤカに声をかけられ、大曽根がはっとする。「なんでもないよ」と答えて、キムチを食べる大曽根と首を傾げるアヤカをバックに、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。


●お月見編
 昔懐かしい日本家屋で、深森風音(fa3736)が着物の裾をたすきがけしていた。きゅっと紐を締めて、深森が頷く。
 リズムよく大根が短冊切りにされ、網の中で水に洗われる。そして、大根をチャッと水切りすると、深森はツナ缶の蓋を開け、大根の上に乗せられた明太子の隣に、ツナを盛り付けた。
 大根のつまみと、スカイブルーを手に、深森は縁側へと向かう。そして、縁側に座り込んだ深森は、スカイブルーのプルタブを開けながら空を見上げると、キラキラとした星の間に、真ん丸の月が浮かんでいた。
 深森がしゃきしゃきとした大根を食べ、ビールを流し込むと、満足げな溜息を吐く。カメラが引いて、奥に深森、手前にススキが映ると、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。


●男の料理編
 湖の傍にある二軒のコテージで、舞腹 旨井蔵(fa0928)と妃蕗 轟(fa3159)がキッチンに立っていた。
「料理は繊細に」
 言って、妃蕗が軽やかに玉葱を刻み、華麗な手つきで玉葱を炒めるフライパンを返す。
「いやいや、料理は豪快に!」
 一方、舞腹は肉の塊を豪快にぶつ切りにして、包丁の背で力強く肉を叩いていた。
 画面が二つに分かれ、妃蕗の細やかな調理と、舞腹の豪快な調理の、相反する二つの調理風景が同時に流れる。そして、二人同時に料理が出来上がると、その料理を持ってコテージを飛び出した。
 隣り合ったコテージの中央で、二人が顔を見合わせる。舞腹の手にはカラッと揚がった分厚いカツが皿にドンっと乗っており、妃蕗の手には湯気の立ち上る美味しそうなカレーが入った鍋があった。二人はお互いの料理を見比べると、一拍置いて「美味けりゃ、いいか!」と声を合わせた。
 ぷしゅっと音を立てて、スカイブルーのプルタブが開けられる。そして、脚付のビアグラスにビールが注がれると、外に置かれた木のテーブルに、二皿のカツカレーが置かれた。その上で、舞腹と妃蕗がビアグラスで乾杯をする。
「贅沢ですねぇ」
「本当だねぇ」
 言って、湖を見ながらのんびりとカツカレーとスカイブルーを食す二人をバックに、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。


●仕事帰り編
 マンションの一室に、少し浮かれた顔で帰ってきた忍(fa4769)は、スーツを脱いでソファの背にかけると、ネクタイを緩めた。そして、シャツの袖を捲くり、一本に縛った長い髪を頭の上で団子状にしてまとめる。
 流水でトマトを洗い、モッツァレラチーズを切ると、フライパンに鶏肉とハーブを入れた。トマトとチーズのサラダに、鶏肉のハーブソテーが出来上がると、忍は鼻歌交じりでソファに座り、スカイブルーのプルタブを開けた。喉を鳴らしながら飲み、くあーっと息を吐く。
 ソテーに箸を伸ばす忍の横では、ベランダに続く窓が全開になり、夜空に星が見えた。忍はそんな星を見ながら、ゆったりとソファに沈む。その背中をバックに、スカイブルーの画像と商品名が紹介された。


●草原で料理編
 瑞々しい草の上に、ガシャンと音を立てて置かれたのは、氷の浮かぶ水に浸けられた、たくさんのスカイブルーだった。クーラーボックスを運んで来たティタネス(fa3251)が、気持ち良さそうに青空を見上げる。
 鉄板の上には一尾分の鮭の半身が横たわり、着物の袖をたすきがけしてエプロンを腰に巻いた弥栄三十朗(fa1323)が、華麗な手捌きで塩コショウを振っていた。鮭を囲んだ色とりどりの野菜が、美味しそうに焼けていく。
 弥栄が、酒で溶いた白味噌を鮭や野菜にかけていくのを期待の篭もった目で見ているのはマモル・ランスロット(fa4930)だ。既に手には箸がスタンバイ済みで、鮭を突付こうとするのを弥栄にやんわりと退けられている。
「冷えてますよー!」と、水滴に濡れるスカイブルーを両手に持って叫んだのは理緒(fa4157)だった。その声に、それぞれがビールを持ち、プルタブを開ける。青空をバックに、乾杯の声が響いた。
 駒沢ロビン(fa2172)が喉を鳴らしながらビールを飲む。美味そうに息を吐いて、駒沢は枝豆を潰して作った枝豆コロッケを下から見上げるようにして食べた。「うまー!」と叫んで拳を握る。
「出来ましたよ」
 弥栄の言葉と共に、アルミホイルの中から美味しそうに蒸された鮭のちゃんちゃん焼きが現れた。それを5人で見下ろし、歓声を上げる。ティタネスが皿に乗せた鮭と野菜を掻き込み、スカイブルーのロゴが入った大きなジョッキでビールを流し込んだ。「くあーっ!」と叫ぶティタネスの横では、マモルが鮭とビールを交互に一心不乱に口に運んでいる。弥栄が鮭を口にし、上機嫌でビールのプルタブを開ければ、駒沢は楽しそうに鮭を突付いている。
 キャンプシートの上でけらけらと笑いながら、ビールを飲む4人をバックに、理緒がカメラを振り返った。
「新ビール、スカイブルー! お酒は二十歳になってから! 私はこれ!」
 理緒が言って、持っていた同会社商品であるお茶の缶を突き出す。その画面横では、スカイブルーの画像と商品名が紹介されていた。