とんでも模擬裁判 2アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 猫乃卵
芸能 2Lv以上
獣人 フリー
難度 やや難
報酬 3.1万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/17〜09/21

●本文

『とんでも模擬裁判 第二回
 不信が招く家庭不和!
 妻に隠れて夫は浮気している!?
 遊園地の砂場で何が起こったのか?
 裁判が全ての真実を明らかにする!
 おままごとの放つ魔性の香りとは‥‥』

 この番組では、模擬裁判を行います。
 被告人田山八郎(6歳)が被告人の妻であり被害者の庄司延美(5歳)に夕食の泥団子をぶつけ被害者の服を汚した刑事事件を扱います。
 争点は、被告人が、軽犯罪法第1条第六万千二十項、おままごとの最中に正当な理由がなくこれを妨害した者に相当するかです。
 なお、検察は科料として玩具のおままごとセットを求刑しています。被告人は無罪を主張しています。
 番組が募集するのは、被告人役一人、被害者役一人、園児検察官役一人以上、園児証人若干名です。埋まらなかった役をこちらで補充する事は出来ます。
 裁判で着る園児の衣装、その他小道具類は、こちらで用意します。
 それで、考えていただきたいのは、事件の真相、裁判の全体的な流れ、自分の役どころ、求める判決内容です。
 もちろん求める判決内容は検察側と弁護人・証人側で違っていて構いません。実際の判決は総合的に判断して裁判官が下します。
 なお、被告人役、被害者役やそれらの関係者等、園児を演じる方は幼稚園児らしい体格が要求される訳ではありません。園児姿が似合わなくても、まったく問題ありません。

 最後に、これが最も大切な事なんですが‥‥
 この模擬裁判、くだらなさが最も大切なんです。
 おままごとの最中、夫が自分の手料理を食べてくれない。問い詰めた所、夫は、ほんとは葉山敬子(6歳)とおままごとしたかったのとつい本音をもらす。夫の浮気を問い詰める妻。逆ギレする夫。ついに妻の手料理である泥団子を妻に投げつけてしまう。
 被害を受けた妻が警察に通報し、ついに裁判が開かれるに至った。ね? くだらないでしょ?
 視聴者が、苦笑いする、脱力する、放心する、そんな言動を求めています。

●今回の参加者

 fa0348 アレイ(19歳・♂・猫)
 fa0365 死堕天(22歳・♂・竜)
 fa0374 (19歳・♂・熊)
 fa2721 風間雫(33歳・♀・兎)
 fa3516 春雨サラダ(19歳・♀・兎)
 fa3579 宝野鈴生(20歳・♀・蛇)
 fa3652 紗原 馨(17歳・♀・狐)
 fa4181 南央(17歳・♀・ハムスター)

●リプレイ本文

『検察官園児』役‥‥宝野鈴生(fa3579)
『被告人 田山八郎』役‥‥春雨サラダ(fa3516)
『被告人側の証人 心を熱く語る園児』役‥‥アレイ(fa0348)
『弁護士園児』役‥‥風間雫(fa2721)
『被害者 庄司延美』役‥‥紗原 馨(fa3652)
『被害者側の証人 葉山敬子』役‥‥南央(fa4181)
『傍聴人A アニソン歌う園児』役‥‥死堕天(fa0365)
『傍聴人B 打倒黒マントに燃える園児』役‥‥焔(fa0374)

●起訴状朗読
「これから、裁判を始めます。被告人、田山八郎は、前へ」
「はいでち」
「あなたは、田山八郎君、男性、6歳、幼稚園児ですか?」
「そうでち」
「では、検察官は、起訴状を読み上げて下さい」
「はい。ひこくにん、たやまはちろうは、ほんじつ、ごぜん10じ、こうえんのすなあそびばにおいて、ひがいしゃである、ひこくにんのつま、しょうじのぶみと、おままごとを、していました。そのおままごとのさいちゅう、ひこくにん、たやまはちろうが、しょうじのぶみにたいして、どろだんごをぶつけ、うわぎをよごしました。よって、けいはんざいほうをてきようし、ひこくにん、たやまはちろうを、きそします」
「被告人は起訴状の内容を認めますか?」
「おおすじで、みとめまち。でも、のぶみちゃんが、わがままだったから‥‥」
「さいばんちょう。ひがいしゃ、しょうじのぶみに、じけんのしょうさいを、しょうげんさせてください」
「弁護人の申し立てを認めます」

●被害者の証言
「被害者、庄司延美は前へ。事件の内容について話して下さい」
「はい! え‥‥とね、ボク、ようちえんにいくとちゅうで、はちろうくんにあったの。きょうは、おままごとしようねって、やくそくして、それでね、おままごと、はじめたの」
「ぼく、まだドッチボールであそんでいたのに、むりやり、やめさせられたでち」
「あなたとあそびたくて、しかたがなかったんだもん♪」
「それなのに、おままごと、はじめてしばらくしたら、ぷいっと、どっかいっちゃうんだもの」
「うるさいわね〜! おえかきしてるボクのおともだちが、たのしそうにしてたからなの! でも、すぐ、もどってきたじゃない」
「そのあと、どうなりましたか? 事件前後の行動について話して下さい」
「で、ゆうごはんを、ボクがつくったの。そしたら、『そとですませてきたから、しょくじは、いらない』って、いわれたの。どこでたべてきたのって、きいたら、こたえないの。なんかいも、といつめたら、『ぼく、ほんとは、けいこちゃんとおままごとしたかった!』って、おりょうりをなげたの。ぼうりょくは、いけないってテレビでいってたもん!‥‥おもいだしたら、なみだがでてくるの‥‥」
「あれは、いらいらして、ついいってしまったのでち。ほんしんでは、ないでち。なかないで‥‥」
「ほんしんでなかったら、あんなこと、つまのまえで、いっていいと、おもってるの!?」
「くだらないこと、したと、おもってるでち‥‥」
「そう、さいばんなんて、くだらねぇ〜♪ おれのうたをきけぇ!」
「な、なに?」
「おれのくちは、マウス♪ ねずみだぜぇ〜♪ くちマウス、くちマウス、くちマウス〜♪」
「口マウス? 傍聴人はお静かに願います」

●検察官の質問
「それでは、ひこくにんに、しつもんします。あなたは、ひがいしゃ、しょうじのぶみと、おままごとをするかんけいにありながら、ひそかに、べつのひとと、こうさいしていましたね?」
「もくひ、でち」
「あなたが、おくさんいがいのじょせいと、かくれてヒーローごっこをしているのを、もくげきしたえんじが、いっぱいいるのですよ? あなたはレッド、そのじょせいはピンクをえんじていたのを!」
「し、しょうこが、ないでち」
「さいばんちょう。ひこくにんの、ざいじょうをあきらかにするために、しょうにんをよんでいます。しょうげんをもとめても、よろしいですか?」
「許可します」
「それでは、おはいりください。はやまけいこさん」
「ええ〜! けいこちゃん、きてたの〜!?」
「被告人は、静粛に。検察官、続けて下さい」
「しょうにん、あなたが、ひこくにんとしたことを、はなしてください」
「はい。わたしは、おくさんの、のぶみさんに、ないしょで、はちろうくんと‥‥つきあってました!」
「ひ、ひどい! ボクというひとが、いながら、うわきするなんてぇ〜!」
「ならんでシャボンだまあそびをするにとどまらず、つかっているストローをこうかんして、シャボンだまをふいたこともあるんです!」
「そ、それは、かんせつキッス、ということですね!?」
「そう! くちとマウスをくっつけて、くちマウスさ! くちマウス〜、キッス!」
「傍聴人は静粛に。証人は証言を続けて下さい」
「いまおもうに、かれは、わたしという、いやしがほしかったのかもしれません‥‥うぅぅぅ‥‥」
「おわります」

●被告人側の証人の証言
「さいばんちょう。ひこくにんのゆうじんが、しょうげんを、おこないます」
「でたな! くろマントおとこ! ここであったが、ひゃくねんめ!」
「傍聴人は静粛に。証人は証言を続けて下さい」
「‥‥ぼくは、このめで、みました、はちろうくんが、どろだんごをぶつけるところを」
「それは、たしかなんですね?」
「そう‥‥でも、ぶつけたことは、もう、どうでもいいんです! ぶつけただの、どうのこうのよりも、こころの、もんだいなんだ!」
「は?」
「にくたいが、いたみをかんじるとか、そういうことじゃない! こころがブロークン・ハートなんだ!」
「Yes! マウスのこころはブロークン・ハート〜♪ くちがはりさけそうさ〜♪ こ、こ、ろ、が‥‥」
「ブロークン、ハート!」
「いぎあり! おれのめのくろいうちは、くろマントおとこに、ブロークン・ハートは、かたらせない! しょうにん・はかい・キィ〜ック!」
「傍聴人は、席に戻ってください」

●被害者の告白
「こころのもんだい‥‥? なぜ?‥‥むねがいたいの‥‥」
「のぶみさん、どうされました?」
「けんさつかんさん。ボクは、しんじつを、かたるべきなのかも、しれません」
「あなたが、ふりになる、かのうせいがあっても、ですか?」
「はい‥‥」
「さいばんちょう。しょうじのぶみさんの、しょうげんをもとめても、よろしいでしょうか?」
「許可します。庄司延美さん、証言して下さい」
「ボクは‥‥はちろうくんの、つまでありながら、かずおおくのだんせいと、おままごとをしてました。いえ、いまでもつづいていますの。はちろうくんより、むごいこと、しているのはボクのほうなの‥‥」
「ぼくも、しっていたでち‥‥といつめたいきもちを、いままで、がまんしてきたでち。いまおもえば、そうやって、ためていたものが、こんかい、ばつはつしちゃったのかも、しれないでち‥‥のぶみちゃん、ごめんなさいでち」
「あなた‥‥」
「と、とにかく、りゆうがどーであれ、ひこくが、けいはんざいほうを、おかしたことは、めいめいはくはくです! よって、ここに、おままごとセットのかりょうを、きゅうけいします!」

●判決
「それでは判決を‥‥」
「まったぁ〜! はんけつをきめるため、ここは、おれと、くろマントの、タイマンでしょうぶをきめ‥‥」
「つまみ出して下さい」
「くろマント〜! おれは、かならずもどってくる! あしをあらって、まっていろぉぉぉ‥‥」
「それでは、気を取り直して、判決言い渡しますね。主文。被告人は有罪。午後のお遊戯で被害者庄司延美との仲直りをする事を命ずる。理由。数多くの男性遍歴があった被害者庄司延美にも非があるが、被告人も浮気をし、その上で妻の浮気を不満とする気持ちが暴力として発せられたのは、軽犯罪法第1条第六万千二十項、おままごとの最中に正当な理由がなくこれを妨害した者に相当する。ただし反省の気持ちが見られる故、情状酌量を加味する。以上です。皆さんお疲れ様でした。これにて閉廷します。もう時間です。幼稚園に帰って、お昼ご飯にしましょう!」
「はーい! せんせい!」