卒業 歌で贈る想いアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 猫乃卵
芸能 3Lv以上
獣人 フリー
難度 普通
報酬 7.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 03/18〜03/22

●本文

●番組企画内容
 卒業式の情景の中で歌を歌う番組です。
 それぞれの立場から、卒業し送られる立場の人の想いや、卒業する人を見送る人の想いを表現します。
 歌の対象は個人でも、複数の人間でも構いません。

(例)
・3年間があっと言う間に過ぎました。目を閉じると、楽しかった思い出が幾つも浮かんで見える。
・とうとう言えなかった片思いの恋。でもいつまでも想っています。
・これから離れ離れになるかもしれないけど、いつまでも親友でいよう。
・毎日親として接していると気付きにくいが、こうやって一歩一歩、大人への階段を登っているんだな。

 卒業生はどのくらいの年齢で、何を卒業するのか、参加者共通の設定を決めてください。
 個々に、卒業する側になるか、送る側になるか決めてください。片方に偏らない方が良いでしょう。
 送る側は下級生、教師や両親という設定になると思われます。
 歌う場所は、基本的には、体育館のステージを表現したセットの中という事になりますが、これは変更可能です。

●今回の参加者

 fa0259 クク・ルドゥ(20歳・♀・小鳥)
 fa1478 諫早 清見(20歳・♂・狼)
 fa2837 明石 丹(26歳・♂・狼)
 fa2870 UN(36歳・♂・竜)
 fa2899 文月 舵(26歳・♀・狸)
 fa3351 鶤.(25歳・♂・鴉)
 fa4339 ジュディス・アドゥーベ(16歳・♀・牛)
 fa4658 ミッシェル(25歳・♂・蝙蝠)

●リプレイ本文

●出演者の自己紹介
 カメラは、とある高校の校門の風景を映す。桜の花びらが時折舞っている。
 出演者が一人一人、次々に登場してカメラに話し掛けては、体育館へと去って行く。
「ミッシェル(fa4658)です。こんにちは。こちら日本の卒業のイメージには、桜が付き物なのでしょうか? 写真でしか知りませんでしたが、一つの終わり、一つの始まりの時に合う、とても綺麗な風景ですね」
「俺は、諫早 清見(fa1478)だ。俺自身もちょうど今年卒業なんで、出演出来たのは嬉しいな。これで最後と思ってた制服に腕を通すのはくすぐったいけどな」
「私は、ジュディス・アドゥーベ(fa4339)です。今日は、卒業生します。清見さんの足を引っ張らないように一生懸命頑張りますね〜 学生服はほとんど着たことがないので、今回は楽しみです」
「うちは文月 舵(fa2899)です。どうぞ宜しゅうおたの申します。卒業の方は、おめでとうさんです。懐かしいですね‥‥うちは泣いたなあ卒業式。もう、わんわんと」
「鶤.(fa3351)だ。卒業式‥‥か、懐かしいな‥‥高校は‥‥・サボってばかりだった記憶しかないんだが‥‥ま、よろしく」
「クク・ルドゥ(fa0259)だよ〜 今日は在校生の立場で、これから別々の道へ行く相手を想って、そんな気持ちを込めて歌うよ〜」
「明石 丹(fa2837)だよ。僕が歌手でいこう! って決めたのがこの卒業の時期だから、そういう意味でも感情入るね。卒業生ひとりひとりが色んな道を歩いていく、その背中を押す応援歌になれば嬉しいな」
「UN(fa2870)だ。俺は、卒業する生徒を送る側、親の立場だな。大切な相手のスタートを見守る歌を大事に歌って、卒業を迎えるやつらに贈りたい」

●卒業式の情景
 音楽に誘われて体育館の建物が映し出される。そして、建物に近付いていくと、映像は体育館の中に切り替わる。
 列となりて、卒業生が入場している。
 クク・ルドゥは、自分の席からほんの少し立ち上がって、きょろきょろ周囲を見渡し、知人を捜していた。
(「あ、あっちに文月 舵さんが! 明石 丹君も居る〜♪ ジュディス・アドゥーベさんも久しぶりだな〜♪」)
 ククは、肘を曲げて片手を挙げると、軽く手を振る。

 卒業式は、つつがなく進行していた。

●『風がつなぐ明日』
「それでは、これより卒業生と在校生による、歌の交換会を行います。最初は、卒業生からです。ボーカル、明石 丹さんと、キーボード、文月 舵さんのユニット、アドリバティレイアの演奏で、曲は、『風がつなぐ明日』です」

「笑顔も涙も手を繋ぎ共に乗り越えてきた皆で迎える卒業。
 続くこれからへ、友の背を押し、そして自分も励まされ踏み出していく」
 マコトの台詞を受けて、舵のキーボードが、リズミカルに、明るく弾むメロディーを奏で始める。

「手を伸ばせばそこにあったもの
 フィルムの青空の下 鮮やかな笑顔」
 マコトの明るく伸びやかな声が校舎内に響く。

「手を繋ぎ 登ることはできないけれど
 背を押した 僕らもっと強くなれるはず」

「これからの未来 出会いの歌 風がつなぐ明日へ」
(マコト 舵 ハーモニー)
「握って ひらいて 踏み出して」
 マコトは、歌詞の内容に合わせ、握った両手を両脇から前に出し、手を開きながら腕を横に広げていく。

●『優曇華』
「今度は、在校生が卒業生に歌を贈ります。ボーカル、クク・ルドゥさんと、ボーカルとギター、鶤.さんのユニット、ツキノワテリムクで、演奏する曲は、『優曇華』です」

 鶤のアコースティックギターが、ゆったりとしたテンポの前奏を奏でる。

(クク ソロ)
「旅立つ背中 見つめていた」
(鶤 ソロ)
「遠ざかる温もり 触れられず
 掴めぬまま」
(クク 鶤 ハーモニー)
「すり抜けた」

「いつも見てた横顔 輝いて
 新しい日々 見つめる」

(間奏)

(クク ソロ)
「昨日まで同じ道 歩き続けてた」
 ククはソロパートの歌詞を明瞭に歌っている。

(クク 鶤 合唱)
「明日からは二人 別々の未来」
(クク 鶤 ハーモニー)
「目指して 歩き始める」
 ククの歌と鶤のギターが奏でるメロディーが余韻を残しながら終わる。

●『連れ行く想い』
「再び、卒業生から歌を贈ります。諫早 清見さんと、ジュディス・アドゥーベさんのユニット、signで、曲は、『連れ行く想い』です」

 ミディアムスローテンポくらいの、ノスタルジックな感じのする、ポップス調のメロディーが流れる。

(キヨミ ソロ)
「花吹雪の中の貴方は
 いつもより輝いているようで」
(ジュディー ソロ)
「かける言葉失くしてた私に
 笑顔で手を振ってくれた」
 優しく静かに始まった歌声は、やがて切なさを帯びていく。

(キヨミ ジュディー ハーモニー)
「さよならに込めた想いに
 貴方は気づいていないでしょう
 小さな痛み 舞い散る花に隠して」
 ここからゆっくりと声量が大きくなる。
(キヨミ ジュディー ユニゾン)
「ただエールで旅立つ貴方を祈ってる」

(ジュディー ソロ)
「桜並木踏み出してみる」
(キヨミ ジュディー ハーモニー)
「貴方の姿はもう見えないけれど」
(キヨミ ソロ)
「暖かな気持ちは」
(キヨミ ジュディー ユニゾン)
「今も胸の奥に」
 二人は、優しくも力強い歌声で曲を締めくくった。

●『桜の空』
「最後の歌は、在校生ミッシェル(fa4658)さんのギターと、ご父兄UNさんのボーカルのユニットeste−Bによる演奏です。曲名は『桜の空』です」

 ミッチのギターが、明るくアップテンポで、それでいて堂々としたメロディーを奏でる。

「一秒 どんな一瞬も止まることなく
 小さな足音は いつのまにか駆け出していた」
 あんの力強いボーカルに負けずと、ミッシェルのギターも力強くかき鳴らされる。

「強く羽ばたいてゆく
 今 青い空へ桜吹雪と共に」

(間奏)

「少しの寂しさと大きな誇らしさ
 晴れわたる空を祈ろう」

「羽休める時は帰っておいで
 今 眩しい未来(あす)へ桜吹雪と共に」
競い合うボーカルとギターは、そのボリュームを落とす事無く演奏を終えた。

 映像は校門前に切り替わる。強い風に乗って桜の花びらが舞い踊っている。