ハラハラ・クッキング!アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
猫乃卵
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
フリー
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難度 |
難しい
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報酬 |
8.6万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
03/21〜03/25
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●本文
●プロモーション版出演者募集
私どもは、この度、新番組『ハラハラ・クッキング!』の企画・制作を行う事となりました。
より良い番組を送り出せる様、日々努力していますが、皆様からも広くご意見を承りたく、ご協力をお願い致します。
近日、『ハラハラ・クッキング!』のプロモート版の収録を行います。その番組の出演者を募集しています。
プロモート版において、直接色々なご意見を戴き、試行して番組作りの参考にしたいと思っています。
番組内容の詳細を説明いたします。
何か一つの制限を設けた上で調理を行い、最終的にその制限を守れたかどうかを判定する番組です。
制限の例としては、以下の様な物があるかと思います。
・回転するターンテーブルの上で調理。
・宣言したグラム数通りに盛り付けて余りを出さない。
・箱の中に隠した食材を手探りで確認して選ぶ。選んだ食材のみで調理する。
・『だるまさんがころんだ』をしながら調理。
この他にも面白いアイデアがございましたら、ぜひプロモート版でお試しください。
数に制限はありますが、番組内でいくつかの制限調理を試行されて構いません。
番組的に、幾つかの制限の中からくじ引きで選ぶという演出も可能です。
どの様な演出が良いか、ご意見を戴ければ幸いです。
これも重要なのですが、制限を守る事が出来なかった際の罰ゲームのアイデアのご提供をお願い致します。
あくまでも深刻にならない、気楽に観る事の出来る罰ゲームのアイデアを求めています。
必要な材料・道具は可能な限りこちらで用意致します。
●リプレイ本文
●プロモート版収録開始
「ハラハラ〜クッキング!!」
司会者のタイトルコールを合図に、スタジオの照明が灯り、プロモート版の収録が始まった。
「はい、こんにちは。今日から始まりましたこの番組は‥‥」
司会者の番組紹介が進行していく。
●一個落とした♪
「最初の挑戦者チームは、リーゼロッテ・ルーヴェ(fa2196)・ゼフィリア(fa2648)ペアです。どうぞ、こちらへ! ‥‥あれ? あ、野外ですか。それではカメラを切り替えます」
「はい。こちらは、野外特設スタジオです。ロッテさんとゼフィさんは既にスタンバイしています」
遠方からロッテとゼフィが手を振る。
「今日は、どんな料理を作っていただけるんですかぁ〜!」
「はい。良く聞こえます。私達は、これから海鮮キムチチャーハンを作ります」
「何故遠く離れた所にいらっしゃるのでしょうか?」
「調理の制限として、改造した調理器具で調理します。危ないですから、近付かないでください」
「ゼフィさん、クレーンに宙吊りにされているみたいですが、大丈夫ですかぁ?」
「おおきに〜 頑張ります!」
「では、さっそく調理していただきましょう。調理スタート!」
「あそこのまな板の上に、蛸、烏賊、葱などの材料が載っています。この、刀より遥かに長い出刃包丁で、材料を切っていきましょう」
ぶるぶる震える刃先で何とか切ろうとする故、不揃いにしか切れない。
それでも何とか切り終えると、まな板ごと材料をクレーンで吊り上げてゼフィに渡す。
ゼフィは宙吊りのまま、1メートルはある箸で材料を掴み、クレーンで吊るされている中華鍋に入れていく。
「コンロ、着火開始! ゼフィさん、気をつけてください!」
人の背の高さ以上の火柱がコンロから上がる。
「ひゃ〜! どエライ炎ですね!」
ゼフィと中華鍋が、慎重に調整しながら、材料を炒める事が出来る位置まで降ろされていく。
「ゼフィ頑張れ! 炎を御する事の出来る人間だけが、おいしい料理を作る事が出来るんだ!」
ロッテが応援する中、ゼフィはチャーハンを炒めていく。
ゼフィはポケットから生卵を取り出した。三個の卵でお手玉のパフォーマンスをしてみせたが、一個落としてしまった。
ひゅ−んと音を立てて、卵はロッテの傍に落下した。
「あ、危な!」
ゼフィはちょっと頭をかいた後、卵をチャーハンに割り入れて、仕上げた。
「出来上がり!」
ゼフィが降ろされ、二人がカメラの前に集まると、調理したチャーハンの試食シーンが撮影された。
味はまあまあといった所であった。
●鉄球ぶんぶん兄さん♪
「次は、かいる(fa0126)・森ヶ岡 樹(fa3225)ペアの挑戦です! お二方、どうぞ!」
二人とも上下、白地に青の横縞模様で統一した衣装を着ている。その上に身に付けている大きなにんじんのワンポイントが入った可愛らしいエプロンが何気にシュールかもしれない。
「う〜っす! 今日はよろしく頼むな! イッチーもよろしく!」
鉄球をズリズリゴロゴロ引き摺りながら入場。カイはガッツポーズで、イッチーは両手を振って立ち位置で止まる。
「そ、その鉄球は何なのですか!?」
カイは足枷と鎖でつながっている鉄球を持ち上げた。
実際、本当の鉄の球を用意するのはプロモート版としてはコストがかかり過ぎるので、鉄の張りぼてではあったのだが、砂の重りを入れているので本物っぽい感じではある。
「あ、はい。今回の制限は、この鎖付き鉄球を手足に付けまして、更に交代で肩車をしながら、高い所にあるキッチンで調理を行うというものです」
イッチーが制限について説明している間、カイは持ち上げた鉄球を、軽々とブンブン振り回している。
「鉄球の制限って、ずいぶん軽いのな、こんなので良いのか?」
「すごい力持ちですね〜 ではでは、調理に取り掛かっていただきましょう。調理スタート〜!」
まずはカイがイッチーを肩車する。
「キャロットケーキ、がんばるぞ、おぉ〜〜!」
「森ヶ岡さんは、料理は得意なんですか?」
「得意ではないですけど、とりあえず本を見て作れば大丈夫‥‥だと思います。兄さん、言ったとおり動いてね」
「おう、まかせとけ」
イッチーのケーキ作りがなんとか進んでいく。
「兄さん、下に置いてある人参を取ってください」
「ん?これか?」
ぶぅん!
カイが人参を取る為に何気なく屈むと、それまで暇つぶしに振り回していた鉄球がイッチーの頬をかする。
「て、鉄球、当たるよ、僕がすりおろされちゃうよ〜!」
「お、すまないな、ははははは‥‥」
そんなこんなでキャロットケーキは出来上がり、今度はカイが調理する番。
「俺も作るのか。よーし、特製スペシャル料理、ステーキのプロテインソースがけを作るぞ!」
「に、兄さんを背負うの‥‥? 兄さん、今何キロ?」
「俺の体重? ふっふっふ、聞いて驚け! 軽く見積もっても300キロは超えているな。体重計クラッシャーとは俺の事だ! ‥‥イッチー、なんか顔青いぞ?」
「‥‥無理だと思うけど、頑張ってみます」
だが、1秒持たずにカイの下敷きになるイッチー。
「自滅した〜! かいる・森ヶ岡 樹ペア、失敗! 罰ゲーム部屋に直行だ〜!」
●アップルシチューを召し上がれ♪
「最後は、あずさ&お兄さん(fa2132)・壱嶋 響時(fa5258)ペアの挑戦です! お二方、どうぞ!」
「何かいっぱい食材有りますね。今日は何を作るのですか?」
「シチューだよ♪ 具は何になるか、まだ決まってないけど」
「調理する際の制限は何ですか?」
「調味料とかを除いたここに在る食材だけをしりとり形式で決めていって、それは必ず使うっていう制限です。んで終わってしまうまで続きます」
「私から行くね。最初の食材は〜ニンジ‥‥むぐむぐ」
危うい所であずさの口をふさいだキョン。シチューが人参ジュースと化してしまう事態は避けられた。
「しりとりの、り、からスタートします」
「じゃあ、私は林檎ね」
「僕はゴリ‥‥じゃなくて、ごぼうにします」
賽の目に切った林檎を入れ終わったあずさの番。
「う‥‥牛の肉!」
「おおっと! いきなり変化球だ!」
キョンは、ささがきにしたごぼうを鍋に投入。
「僕の番ですね‥‥く、栗!」
「じゃあ、私は林檎!」
「二度目の林檎だ〜 しかし制限の内には入っていないのか〜!? 続行されています!」
「産地が違う別の名前の林檎だよ♪ 別物、別物♪」
「ご‥‥胡麻」
「マシュマロ」
「マシュマロ!? ろ、ろ、ロゼワイ‥‥ロブスター!」
海老をさばき始めるキョン。
「タコ」
「小タマネギ」
「牛肉。ちなみにさっきのはモモ肉で、今度は肩ロースだよ」
「栗。今度は国内産の栗です」
「林檎」
「また林檎!?」
「おおっと! 鍋の中に本日3個目の林檎が〜!!」
「ご、ご、ゴーヤー!」
「やしがに」
「そんな物まで用意していたのか〜!! この二人は〜!!」
「人参‥‥あ」
「調理、無事に終了!」
調味料で味を調え、全部の食材に火を通し終わると、複雑な臭いのするシチューが出来上がった。
「要所、要所で入れたい物を押さえながら、『入れても問題ない物』でどうつなぐかがポイントだったね」
「マシュマロがですか? 林檎だらけだし」
あずさに突っ込みを入れるキョン。
「『入れない方が良かった物』が相当混入していそうな感じ?」
「では、これをかいる・森ヶ岡 樹ペアへの罰ゲームとしましょう! お二人に試食してもらいます!」
鍋の味が微妙だったので、罰ゲームの試食の収録中にも色々あったのだが、それはさておき、収録は無事に終了したのだった。