秘密結社X〜チョコ乱戦アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 小田切さほ
芸能 4Lv以上
獣人 フリー
難度 易しい
報酬 14.8万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/13〜02/17

●本文

●みんなで歌おう! 〜 「秘密結社X」主題歌
 (( )内コーラス、※繰り返し)
♪ エックス エックス 秘密結社X ペケじゃないんだ 掛けるでもないぜ 泣く子も黙る悪の組織さ
 目標は大きく世界征服 だけど仕事は小さなことからコツコツと
 病院の待合室のスリッパを隠しておく (すべりやすいぜ!)
 映画館ではクライマックスに携帯鳴らすのさ (しかも変な着メロだ!)
 こっそり神社のおみくじを全部「凶」に入れ替える (巫女さんにバレて袋叩きだー)(逃げろー!)
 ※ああ だけど だけど いつかきっとやるぜ 世界征服 だから合コンしようぜおねーさん ♪
 

●今回の作戦総司令官・大幹部イカルガー様のお言葉
 さて、秘密結社X結社員の諸君。
 今回の我々の使命は、「バレンタインチョコ入れ替え大作戦」である。
 まもなくバレンタインデーである。世の中のラブラブカップルは盛り上がり、モテモテ野郎はチョコもらいまくりでウハウハになるであろう。
 そこで我々は、そんなラブラブカップルやモテモテ野郎に悪の制裁を加えるのだ!
 我々のターゲットは、某有名なチョコショップである。
 そこは、カフェも兼ねており、バレンタインデー当日ともなるとラブラブカップルがそこでチョコを買ったり食ったりいちゃいちゃしたりして非常に目障りである。
 我々はそこをのっとり、チョコに激苦青汁エキスを仕込むのだ。
 そしてラブラブカップルやモテモテ男に食わせてこの世の地獄を見せてくれようではないか。
 なお、この作戦には一部結社幹部の私怨が入っているのではないかという意見もあるが、決してそんなことはないぞ。
 私は恋人がいないのではない、作らないのだ! 私には恋よりも大事な使命があるから彼女なんかいらんのだ! ほんとにほんとにいらんのだ!
 ‥‥‥‥しかしどうしてもこの私にチョコをもらってほしいという女性がいたら、決してやぶさかではないぞ?
 なお、今回の作戦遂行にも正義の味方が邪魔しにくる可能性がある。
 各自、戦闘準備をして正義の味方乱入に備えよ。
 もちろんハンカチとティッシュも忘れるな。
 諸君の活躍を楽しみに待っているぞ!
 炊飯器(じゃあ)! ←お気に入りのオヤジギャグ

§§§

☆特撮コメディ「秘密結社X〜チョコ乱戦」募集キャスト☆
●悪の幹部‥‥大幹部含む。作戦指揮や武器・改造人間開発が主な業務。
●悪の女幹部‥‥大幹部含む。作戦指揮や武器・改造人間開発が主な業務。基本的に服装はセクシーコスチュームでお願いします。
●改造怪人‥‥さまざまな特殊能力を付加された怪人たちです。外見的には普通の人間と変わらないタイプもいます。
●戦闘員‥‥いわば実働部隊です。制服は未定。猫耳黒タイツ案が出ていますが、現状てんでばらばら(オイ)。いつか決まるといいな。

●正義の味方‥‥悪を倒し平和を守る人々。(コスチューム・格闘スタイル・必殺技はできるだけ明記してください)

●一般人(Xの作戦でえらい目に会う人・人質になる人・正義の味方の追っかけなど、ご自由に)
  
※どのキャストも基本は複数名可です。
※作戦総指揮官・大幹部イカルガー様は特に希望がない限りNPCでいく予定です。

●今回の参加者

 fa0280 森村・葵(17歳・♀・竜)
 fa0669 志羽・武流(21歳・♂・鷹)
 fa1385 リネット・ハウンド(25歳・♀・狼)
 fa1420 神楽坂 紫翠(25歳・♂・鴉)
 fa1704 神代タテハ(13歳・♀・猫)
 fa2539 マリアーノ・ファリアス(11歳・♂・猿)
 fa2997 咲夜(15歳・♀・竜)
 fa5442 瑛椰 翼(17歳・♂・犬)

●リプレイ本文

●オサレな街の中心でアオイが叫ぶ
 「いらはいいらはいっ!! チョコ安くなってまっせー!」
 全身タイツ(猫耳尻尾、肉球グローブ付き)の上にピンクのハート模様が飛んだハッピ姿の戦闘員アオイ(=森村・葵(fa0280))が店の前にワゴンを出しチョコの叩き売り。いつもの静かな店とは違う様子に、通行人は戸惑っていたが、やがて節約主婦の群れが押し寄せチョコはバカ売れ。
「10個まとめて290円っ! しかも縁結びに利く保障つきっ!」
 アオイは、自ら店の前に設置した鳥居(節約のためダンボール製)を指差し、巧みな売り文句を発してチョコを売りまくる。鳥居には賽銭箱までついている。通行人が賽銭を放り込む可能性を期待して。
「激売れじゃー! これなら来期の人事異動で戦闘員長に出世間違いなしデスネ!」
 アオイの活躍により、店内にあったまともなチョコは一掃された。
 店内奥の厨房では、大幹部イカルガー様の指揮により、青汁激苦チョコ作成中。
 調理担当は味覚破壊怪人タテポ(=神代タテハ(fa1704))。ゴスロリチックなエプロンドレス姿は愛くるしいが、彼女の恐ろしさは外見では計り知れない。大鍋で溶かしたチョコをかき混ぜつつ味見し、つぶやく。
「ふみゅ、なんか味がないにゃ」
 いや、君の味覚で味がない位が普通の「美味しい」ですから。
 形成したチョコに、注射器でちゅーっと青汁を仕込み、
「甘いもの食べすぎは身体に悪いですにゃ。青汁入りチョコなら安心にゃ!」
 どこが安心なのだ。出来上がった青汁チョコを味見して、呟く。
「んーなんか味にインパクトが足りないにゃ。‥‥そうだ、ハバネロ入れたら刺激的な恋の味になるみゃん!」
 今度こそ死人が出そうだ。
 そしてチョコレートカフェの店員に化けた幹部たちもまた暗躍を始めていた。
 ロングタイトスカートのメイド服に、フリルのエプロンを着け女装した幹部カイン・ド・マルキ(=神楽坂 紫翠(fa1420))。
「では‥‥このまっぷたつに割れたハートチョコをバカップルに売りつけましょう‥‥」
 ローズ系口紅を塗られた唇で妖しく微笑するその美しい女装姿は、死の大天使といったところである。
「おお、相変わらず美しい。しかも見事な嫌がらせ! い、いや、私は別にカップルには私怨はないぞ?」
 とイカルガー。
「私怨が思いっきり入っていると思いますが‥‥仕事は仕事できっちりやりましょう」
 もう一人、女装姿の幹部がいた。その名はダークファルコン(=志羽・武流(fa0669))。こちらは眼鏡の奥の瞳をマスカラで強調し知的美人に仕上がっている。イカルガーはうっとりと見やりつつ。
「美しいぞファルコン。改造人間開発部主任のお前がチョコを配りつつ自ら改造人間向きの男をスカウトしてくれるとは心強い」
「フッフッフ、この都心なら必ずや私好み‥‥もとい改造人間向きの男がいるはずです。わが部下シャドウホーク達が夜逃げした責を必ず挽回してみせましょう」
 ダークファルコンを見送ったイカルガーは、次に見張り役の怪人を呼びつけた。
「おいっワンだほー。正義の味方が来ないかしっかり見張っていろ」
 イカルガー様に呼びつけられる犬着ぐるみ怪人ワンだほー(=瑛椰 翼(fa5442))。彼は、密かにこの店でバイトをしようとしていて、危うく他の店員達と同じく縛り上げられ軟禁される寸前だった。その上、
「なっなんでお前らがここにいるんだ!」
 とうろたえ会議聞いていなかっただろうと激しく叱られ、かなりスネている。
「イカルガー様ったらワンちゃんにきつく当たらないでよ! あたし達のペットなんだからっ。ねっ☆ ワンちゃん。はい、お手っ」
 女幹部達がワンだほーを抱き寄せつつイカルガーを睨み付けた。ワンだほーは本来、嗅覚を強化された追跡専門改造怪人であるはずが、犬耳+少年体型が年上女性を刺激し、現在ほぼ女性幹部達のおもちゃ状態。本人はそんな状態と結社の安月給に反発し何とか抜け出そうと密かにもっと割のいいバイトを探し中。
「はい、はい、はい、はーい。お手ね」
 女幹部達に、チョコあげようと思ったのにその態度は何!? と責められ、
「ありがとーございますおねーさま方」
 と言わされる。虫歯の危険におびえつつも、年増女性幹部達の視線に負け、チョコを平らげるしかないワンだほーだった。
 店の前に、一人の男が立ち止まった。スーパーモデル並みの身長を誇る美人店員(実は男)が配るチョコに心を惹かれて。
 その名はメキシカンニンジャ・マシラ(=マリアーノ・ファリアス(fa2539))。
「今日はカップルの日カ‥‥」
 極彩色の縞刺繍が入ったポンチョが寒風になびき、顔半分隠すソンブレロと、一般人がするには季節外れでしかも浮きまくりな服装である。もちろん彼は一般人ではなく、南国の熱い唐辛子パワーを授かりし正義の味方。しかし孤独な彼はチョコを試食するカップルを指をくわえて見守っていた。
「はいタカシくん、あーん」
「ミキちゃんもあーん♪」
 一組のバカップルが、チョコを同時にお互いの口に入れた。
「ぐむっ!」「あぎゃ!」
 次の瞬間、カップルは悶絶し倒れていた。
 ブラックファルコンが凄艶に微笑した。
「フッ、他愛のない。このガタイのいい男は俺がもらっていく。これだ、こういう体を求めていたんだ! ‥‥いやその、改造人間にするためだ」
 何だかいそいそと気絶しているカップルのうち、男の方だけ奥に運んでいこうとする。
 メキシカンニンジャが見咎めた。
「こらっ! 何今の殺人チョコ!?」
「いちゃつくカップルはウザいのだ! よって制裁!」
 とイカルガー。ニンジャの心で、天使と悪魔がせめぎ合う。
天使「正義の味方として悪は倒さねバ!」
悪魔「カップルの方こそ成敗されるべきじゃネ?」
 そこへ、タテポが出来上がったチョコを持って店先に現れた。
「あれ、外国のお兄さんだニャ。お兄さんもこれ、味見して欲しいみゃん」
 タテポのにっこり笑顔なゴスロリメイド姿にあっさり正義の味方、陥落。
「味見でもなんでも、するするっ♪」
 余程孤独が身にしみていたのだろう。
「じゃー、その前にタテの作った青汁ハバネロチョコ、お兄さんも配って欲しいみゃん」
「おっけー!!!」
 下心と好意を噴出しつつ、ニンジャは寝返った。早っ。

●正義の味方、ご来店
 同じ時間帯。地味なスーツを身につけたいかにも仕事の出来そうなOLが店内でチョコを物色していた。
「ええと‥‥やっぱりこのトリュフにします」
 彼女は、仕事先の役場の近くのコンビニの青年店長に淡い恋心を抱いていた。その彼に、この機会に想いを伝えるべく、チョコを探していたのである。
 と、カフェ店内でチョコを食べたカップル達が次々と悶絶し倒れ始めた。
 彼女の正義アンテナが反応した。
 ピキーン! 
「聖なるバレンタインデーにチョコを台無しにするなんて‥‥! 乙女の純粋な想いを踏みじらせる訳にはいきません! 市民の平和と安全のために戦う公務員、川澄理央奈(=リネット・ハウンド(fa1385))参上っ!」
 自らの純粋な想いをこめたトリュフ、とあんまし純粋でもないしがらみにまみれた義理チョコを一緒に抱えたまま、彼女はスーツを脱ぎ捨て、青いリングコスチュームに変身した。
「またしても出たな、正義の味方‥‥毎度のことながらうっとぉしい」
 髪をかきあげたカインが余裕の笑みを見せる。「イーッ!」と叫びつつ戦闘員が理央奈に襲い掛かる。
「幸福なカップル誕生は地域発展の基盤です! 地域経済のためにも、せっかくのお見合いをブチ壊され29歳の今日まで彼氏いない暦を更新してしまった個人的恨みを晴らすためにも戦います!」
 言葉と同時に、理央奈の長い髪がふわりと宙に翻る。戦闘員を迎え撃つ体制で走り出しつつ腕を伸ばしホーガンハンマーを繰り出す。
「あがっ!」
 悲鳴に聞き覚えがある。と思いながらアナコンダバイスで締め上げ戦闘員のマスクをひっぺがせば、それは例のコンビニ店長。
「コ、コンビニのお兄さん‥‥!?」
 理央奈の怒りと幻滅が炸裂した。
「29歳のバレンタインデーに百年の恋が冷めた衝撃、体で思い知りなさーい! 必殺「市役所固め」!」
「ぎゃあああああ!」
 店の前では、
「これは大事な商品‥‥年度末決算を乗り切れるかどうかが、このチョコにかかってるのですネ!」
 とアオイに指揮され、風呂敷にチョコを包んで逃げようとする怪人たちがいる。
 恋の残骸――白目向いてる戦闘員を店の外にサンダーストームで投げ飛ばし、理央奈は軽く助走をつけてブエロ・デ・アギラの体制で怪人達に飛び掛り、両脇から掴みかかる戦闘員二名をワンツーエルボーで両脇にバタバタと沈める。 
 と、そんな彼女に謎のマラカスが飛来した。
「マラカスストラーイク!」
 メキシカンニンジャの必殺技だ。が、理央奈の袈裟切りチョップがマラカスを一刀両断。
「カップルになれなくて仕方なく仕事シフトを入れた可哀想な戦闘員や怪人達を苛めるのは、この彼女いない暦イコール年の数なメキシカンニンジャ・マシラが許さナイっ!」
 と立ちはだかる彼を、逆に理央奈は叱り飛ばした。
「貴方の若さで彼女がいないぐらいなんですかっ! それに貴方、結構可愛いじゃないですか」
「えっ、そうデスか? ‥‥いや、そうカナーとは自分でも思ってたけど」
「私だってまだまだ諦めません! 自分より背の高い女は嫌だとか、仕事の出来る女はかわいくないとか、情けないこと言わない私だけの王子様が、きっとどこかに」
「ウン、頑張ってお姉サン! ニンジャも応援するカラっ」
 またも寝返り(早っ)戦闘員達に宣言するニンジャ。
「つーことで、今からは敵ネ」
「せっかく仲良くなれたのにみゃ」
 タテポが瞳を潤ませてニンジャを見上げる。
「キミみたいな女の子が悪の秘密結社になんかいちゃいけません! ちゃんと学校行きましょうね」
 理央奈が説得すると、タテポは「あいっ!」と元気よく返事をして涙を拭いた。
 しかしイカルガーが、
「おのれタテポ! ニンジャ! 裏切りには制裁を‥‥!」
 そこへ、チョコを買いに来たらしいブレザー制服姿の女子高生が、入ってきて店の惨状に立ちすくむ。
「こっこれは‥‥あっ! 貴方たちは秘密結社X!」
 黒タイツ+猫耳&グローブ(なし崩し的に戦闘員制服に決定)の戦闘員達を見て声を上げる。
「せっかくあこがれの横山先輩に上げようと、シャーペンの芯を買わずに拾った鉛筆で勉強して少ないお小遣いを節約して買いに来たというのに‥‥許さないんだからね!」
 女子高生はポーズを決め、翼を背負った正義の味方に変身した。冬休みのバイトを台無しにされて、結社Xにうらみ骨髄のブレザードラゴン(=咲夜(fa2997))であった。携帯ヌンチャクを引き伸ばし、ヒュンヒュンと左右の敵を打ち倒しつつ。
「例え天地が見逃そうとも、私の正義が許さない。ブレザー制服美少女戦士ブレザー・ドラゴン! 聖なる裁きを受けなさい! ‥‥というか一年一度の乙女の大切な日を滅茶苦茶にしてくれて‥‥フッフッフ‥‥この恨み晴らさせて貰うわよ!」
 ブレザードラゴンの恨みをこめた一撃が、イカルガーにヒットした。
「ドラゴンインパクト!!」
 かっこーん! という衝撃音が響き、イカルガーが目を回して昏倒。
「よくも私の楽しみを邪魔しおったな‥‥しかも私がアニキと慕うイカルガー様を手にかけるとは」
 得意武器のダーツを長い指先で操り敵に迫るダークファルコン。しかしカインはさっさと倒れたイカルガーに毛布をかけると、エプロンを外し、普段着の黒の軍服に戻る。
「上司が寝てるスキにサボるのは常識。さて女子諸君、お茶でも行きましょう。せっかくのバレンタインデーですし」
「キャーッ、私もカイン様とお茶するぅ!」
 キャッキャと女子戦闘員や女幹部達がカインを追って去ってゆく。
 目が点になって立ち尽くす正義の味方たち。
「とっとにかく危険チョコを回収しないと!」
 理央奈の言葉に、あわてて店内に飛び出す正義の味方たち。追おうとするダークファルコンの手を、イカルガーがぐっと握った。
「ダーク‥‥私を最後まで守ってくれるとは‥‥その愛、しっかりとこの胸に受け止めたぞ」
「イカルガー様‥‥俺のチョコ受け取って下さい。薔薇のジャムを閉じ込めた禁断の愛の味です‥‥」
 と、ポケットからチョコの包みを出す。
 人気のなくなった店内で、禁断のカップル誕生。

 その後。タテポは理央奈のはからいで普通の学校に登校することになり、愛らしい制服姿で学園の注目を集めたが、彼女が家庭科の調理実習に参加した翌日から学園は学校閉鎖になった。
 なお事件直後、
「お友達になってくれて、タテとっても嬉しかったみゃん。これ、食べてほしいにゃ」
 とタテポからチョコを貰ったニンジャは、
「は‥‥初めてもらったバレンタインチョコっ!! か、感激―っ!」
 と早速食べて‥‥
 いまだに入院中(面会謝絶)。
 ちょうどそのころ、事件時に購入したやり場のない本気チョコを、眼鏡を曇らせつつ
「ちくしょー!」
 と叫び、勤務地である役場近くの川に投げ捨てる川澄理央奈が目撃されている。
 結社では、ワンだほーとイカルガーがチョコの食べすぎで虫歯に悩んでいた。
「なぁ、例の作戦って、普通に美味いチョコ食わせて虫歯にさせた方がよかったんじゃね? ‥‥イテテ」
「やかましい、それより歯医者の予約はまだ取れんのかっ!?」
 この事件における一番の勝者は、
「くっくっくっ‥‥いちまーい、にーまーい♪」
 チョコの売り上げを数えてるアオイであった。