牙武者・雷鳴の章アジア・オセアニア
| 種類 | ショートＣ |
|---|---|
| 担当 | 大橋直人 |
| 芸能 | 2Lv以上 |
| 獣人 | 1Lv以上 |
| 難度 | 普通 |
| 報酬 | 3万円 |
| 参加人数 | 8人 |
| サポート | 0人 |
| 期間 | 04/25〜04/29 |
●本文
安土城、天守−−−「お呼びでございますか、閣下」
「蘭丸か‥‥。水晶の髑髏はまだ手に入れられぬのか？」
「はっ、申し訳ございません。江戸城は思っていた以上に堅固なうえ、地下は迷宮のように入り組んでおりますゆえ‥‥。どうやら、彼奴らも髑髏の真の価値にうすうす気付いているようでございます」
「よいか蘭丸、もはや猶予は残り少ないぞ」
そう言うと、信長は片手を差し出してみせた。その肌からは血の気が失せ、ところどころ皮膚が剥がれ落ちている。蘭丸は目をむいた。
「これは！？」
「甦ったとはいえ所詮はケモノの身体、そう長くはもたぬ。お前たちとて同じだ。この身が朽ちる前に髑髏を手に入れねば‥‥。兵の損耗は避けたいが、やはり力攻めでいくか‥‥」
「信長様、わたくしに妙案が」
突然、それまで闇に塗り込められていた部屋の片隅から、ゆらりと人影が動いた。
「キバの民を利用すればよろしいかと。奴らの中には城のつくりに詳しいものもいる様子。奴らに髑髏を入手させ、後で我らがいただけばよいだけのこと」
「面白い。しかしどうやってキバの民を動かす？」
信長の問いかけに、人影はにこりと微笑んだ。
「わたくしの言葉なら、朧（おぼろ）はまず疑いますまい‥‥」
「信長が江戸に総攻めをかける！？ それは本当か！？」
探索から戻った仲間の言葉に、朧は愕然となった。
「もしそうなら、一刻も早く水晶の髑髏を別の場所に移すか、破壊してしまわねば‥‥。でも、それは信用できる情報なのか？ 敵の罠ということも‥‥」
「それは朧、自分で確かめるがいいだよ」
仲間はそう言うと、一人の人物を部屋に招きいれた。
「朧‥‥、ずいぶんと立派に‥‥」
「あなたは‥‥！？」
●キャラクター紹介
前章までに登場した主なキャラクターを紹介します。
・朧（おぼろ）
人とケモノ、二つの血を持つキバの民の一人。親を亡くし天涯孤独であったが、「じじ様」こと長老の元で育てられた。常人を超える戦闘能力を持つ。
・疾風
キバの民。風の術を駆使するするくノ一。得意技は神風の術。
・閃
キバの民。事件を聞きつけて東方から駆けつけた。身が軽く、暗器の扱いと目くらまし等の忍術に長けている。
・炮
キバの民。雑賀集に参加していた娘。射撃手についていた。発明と射撃が得意。
・蓑介
キバの民。朧とじじ様の家の近くの村に住んでいた農民。暗号文と鳥による伝書を得意とする。
・小源太
キバの民。富山の薬売りとして全国津々浦々を渡り歩いているが、実は徳川家に使え、外様大名の謀反の有無を調べる隠密。先走りしやすい朧や仲間達のストッパー役でもある。
・信長
本能寺の変で死んだと思われていたが、時を超え、ケモノの身体を得て転生した。死んだ武将たちをケモノの体に転生させ、ふたたび天下布武を狙う。
・蘭丸
かつて信長の小姓であった森蘭丸が転生した姿。信長の命を受け、獣将を率いて邪魔なキバ一族を追う。
・市
信長の妹お市の方が狐に転生した姿。朧の中にある何かにひかれ、自分の存在、または兄の信長の行動に疑問を抱くようになってくる。
・焔
武田氏の隠し金山の口封じの為に柳沢川に沈められた遊女の一人。武田勢のみならず生者全体への怨念を買われ転生を受けた。閃に討ち取られ死亡。
・敦盛
信長の手により、白鷹に転生した平敦盛。刃で風を発生させる「風神斬」が得意技。
・謎の人影
キバの民を利用して髑髏を入手するべく朧に接触する。どうやら朧に関係の深い人物らしいが、はたしてその真意は‥‥。
・キバの民とは
朧と同じ、半獣半人の民。元来おだやかな性質で、人との争いを避け森の中で暮らしている。だが身体能力の高さを買われ、忍びとして雇われているものも少なくはない。
・獣将とは
信長の秘術によって冥府から呼び戻され、ケモノの身体を得て転生した者たち。
※上記はあくまでも前章までに登場したキャラクターですので、今作に全て登場するかは分かりません。
●今回のドラマでは、「水晶の髑髏」を入手したキバの民と、彼らを殲滅して髑髏を我が物にしようとする信長軍との決戦を描く予定です。
髑髏が信長の手に渡れば、彼の真の力が覚醒し、さらに強大な脅威となるでしょう。髑髏を破壊すれば信長の野望を断つことが可能です。
どのような展開にするかは、みなさんにお任せします。
●朧の前にあらわれた人物について
死んだはずの朧の肉親、じじ様、これまでの展開からお市の方‥‥などなど、いろいろな選択肢が考えられます。あるいはサラリと無かったこと（笑）にしても構いません。
これもみなさんの選択にお任せします。
出演希望の方は、希望する役柄を明記して、どしどしお申込ください。
その際「キバの民」キャラクターを演じたい方はキャラの特徴・特殊能力を（剣の使い手・忍術使い・鋭い嗅覚・すばしこい・力持ち・などなど‥‥）、「獣将」を演じる方は実在の人物ならその名前をお書き添えください。実在の人物ではなくオリジナルキャラでもかまいません。
上記以外のキャラクターの登場も大歓迎です。趣向を凝らしたアイデアをお待ちしています。
※戦闘時は基本的に獣化・半獣化状態での演技となります。
※前章とは違う役柄で再出演したい、というのもＯＫです。
たくさんのご参加お待ちしております。
●リプレイ本文
