プロレスマッチ開催!アジア・オセアニア
種類 |
ショートEX
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担当 |
雪端為成
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
3Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
10.7万円
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参加人数 |
10人
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サポート |
1人
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期間 |
07/18〜07/24
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●本文
【プロレスマッチ参加者募集】
>ルール
・体重制限なしのフリーウェイト制。
・ナックルパート(正拳)での殴打は禁止。
・頭髪・コスチュームを掴むことの禁止。
・金的等の急所攻撃・目潰しの禁止。
・鼻を掴む・鼻、口に指を入れる・耳を引っ張る・噛み付く等の危険行為は禁止。
・ロープブレイクあり。
・試合判定はドクターストップ・ギブアップ・ピンフォール・ノックアウト・反則。
・ピンフォールとは競技者の両肩がマットについた状態で3カウントのこととする。
・ノックアウトとは戦闘不能状態で10カウントのこととする。
>注意事項
・異種格闘技戦ではなく全員プロレスラーとしての参加してください。
・男女混合戦は認められません。
・シングルマッチ・もしくはタッグマッチで
3名以上によるバトルロイヤル形式でのマッチも、試合組み合わせに端数が出た場合は認める。
●補足
・解説者やラウンドガールとして参加することも可能。
しかし、その場合選手よりは画面に映る可能性がぐっと減ることは了承いただきたい。
●リプレイ本文
中央のリングを見つめる数多の瞳。
何千人もの観客が今か今かと待ち望んでいるのは闘争だ。
どちらがより華麗で、そしてより強いか。
プロレスの試合を見に来た観客たちのボルテージはますます高まっていくのだった。
いよいよ、第一試合のゴングが近づいてくる。
●第一試合 仙堂 刃(fa4127) VS SIGMA(fa0728)
割れんばかりの大音量でスピーカーから鳴り響くのはロックンロール。
その轟音の中、やってくるのはシグマだ。
ファンの歓声に拳を掲げて応え、リングに駆け上がるとコーナーポストから観客をあおる。
観客たちの声を浴びながらシグマはポストからバク転でアピール。会場は大歓声に包まれるのであった。
一方、対戦者の仙堂は真逆な雰囲気をまとっていた。
まだ若さの残るその容姿、しかしその若さから感じられるのは初々しさではなく獰猛さだ。
自己への絶対的な自信に裏打ちされた、傲岸不遜ともとれるふてぶてしさ。
今回も総合格闘家としてのプロレスリングへの殴りこみというある意味、非常に危険な選手であった。
観客を盛り上げ、プロレスラーとしてリングにたつシグマ。
対するは自己を信じ、己の道を貫く格闘家仙堂。
果たして勝利はどちらの手に‥‥そしてゴングが高らかに鳴り響いて、第一試合が始まった。
身長と体格でほぼ並ぶ両選手、最初の戦術も双方同じく打撃の応酬である。
仙堂はローキックを繰り出すと、シグマはチョップで反撃。
そこでなんと仙堂はシグマのチョップを回避する。
場内からはブーイング。それもそのはず、相手の技を受けてこそのプロレスだと考える観客も少なくないのだ。
しかし仙堂はそれに取り合わず、再びシグマと対峙する。
今度はシグマからしかける。彼はロープの反動を利用して勢いをつけると仙堂へとニールキック。
それに対して仙堂はローリングソバットで迎撃、蹴りと蹴りの激突で二人ともバランスを崩す。
その機を逃がさず、ミドルキックを繰り出すシグマだが、それをがっしりと受け止める仙堂。
足をとられたシグマ不利かと見えたその瞬間、シグマは捕まれた足を軸に使ってなんと後ろ回し蹴り!
なんとアメリカにて驚異的な身体能力を誇るプロレスラーの得意技、ドラゴンウィップである。
これにはさすがの仙堂も不意をつかれ、倒れる仙堂だがシグマの追い討ちのエルボーは場外へとエスケープして回避。
そこでもシグマが魅せる。リングにあがる機をうかがう仙堂だが、そこにまっすぐ突っ込むシグマ。
彼はトップとセカンドロープの間をドロップキックで飛び出す、と思われたその刹那両腕で上下のロープをホールド。
そのまま身構えた仙堂の頭上を弧を描いて足が通過、フィンタ・デ・レギレテと呼ばれ691につながるルチャのムーブでフェイントを仕掛けたのだ。
しかし仙堂も負けては居ない。彼はリング内へと戻ってくると、一気呵成にラッシュ。
それをかいくぐって反撃しようとしたシグマ、しかし仙堂は一気に間合いをつめるとなんと大外刈り!
足を払われて倒れるシグマにたいして仙堂は腕ひしぎ、しかしシグマは一瞬早く逃れるとトライアングルスコーピオン。
一歩も引かぬ攻防は、めまぐるしく移り変わる。しかし、最後の攻防はわずかな差が明暗を分けたのだった。
ロープワークに慣れた本職のシグマは、一瞬の隙をついて仙堂の腕をクラッチ。
そのまま彼をポストにたたきつけると、間をおかずポストの上に!
「サンダーバード!!」
彼の叫びに観客たちが唱和して、彼はそのままトペ・アトミコの要領で倒れた仙堂へと空中からショルダーアタック!
衝撃を逃すことのできなかった仙堂はそのままフォールで敗北を喫し、シグマが勝利を収めるのだった。
●第二試合 GIGA(fa3790) VS リュアン・ナイトエッジ(fa1308)
第二試合は異色の組み合わせ。世にも珍しい着ぐるみレスラーと格闘家の組み合わせである
黄色い歓声とともに花道を歩いてくるのがリュアン。道着に剣が描かれたタイツが目を引く青年だ。
銀の髪の貴公子といった様子の彼はファンたちに応えながらリングへとやってくる。
一方知名度では一歩劣るギガ。しかし彼はその姿だけで歓声が巻き起こっている。
まるっきり怪獣姿でのしのし花道を進む。なんだかすでに家族連れのお子様がたに不思議な人気である。
この異色の二人の戦いのゴングが今、鳴り響いた!
コーナーから地響きを立てそうな勢いでのしのし躍り出るギガ。大降りに構えていきなりロシアンフック。
これに対して、リュアンは迎撃のハイキックで拳ごとカウンター。
ギガの前蹴りはがっしり止められ、反撃のローでよろけるギガ。
ロープに振ってからのドロップキックは、スライディングでかわされパワーファイターVSテクニックといった様子で試合は進む。
そして試合も中盤、今までは決定打らしきもののないギガだったがここから怒涛の反撃。
相手の腹部を狙った突進頭突き、スピアーが見事命中。悶絶するリュアンに追い討ちのように正面から組み付いて抱える。
ゴリラスラムならぬ怪獣スラムでリュアンはマットにたたきつけられる。
そしてさらに追い討ちを掛けようと、ギガはリュアンをずるずると引きずってロープサイドへ。
エプロンと場外の落差を利用しての技を狙ったのだが、ここでリュアンの反撃。
抱えられつつも、ロープをつかんでオーバーヘッドキックの要領で背後の着ぐるみを一撃。
哀れギガは一人だけ場外に転げ落ちるのだった。
そしていよいよ最後の攻防。
のたのた頑張ってリングに上ったギガに子供たちの“がんばって〜”の声援が浴びせられる中、リュアンのラッシュ。
キックの連打を守って受けるギガに組み付くと、足を刈って一緒に前方に倒れこむ。
後頭部を強打して悶絶するもギガの反撃。立ち上がりざまのロシアンフック連打。
受けに回ったリュアンの首をがっきとつかんでつるし上げるギガ。これにはリュアンのファンからも悲鳴が。
高々とリュアンを掲げたギガはそのまま彼をマットにたたきつけると、そこにフライングボディプレス!
しかし、今度はリュアンがそれを転がって回避しギガは自爆でまたまた悶絶。
一瞬早く立ち直ったリュアンが、いまだ膝立ちのギガの胸板めがけて強烈な蹴り!
よろめきながら立ち上がるギガにさらに追い討ちで顔面めがけてのニールキック!
そこでリュアンはよろめくギガを抱え上げ、綺麗な弧を描いてジャーマンスープレックス。
ブリッジの体勢から海老固めに移行して、そこで3カウント。試合終了のゴングが鳴り響くのだった。
万雷の拍手に包まれて、リュアンは礼儀正しく合掌礼。
負けたギガにも特に子供たちからの惜しみない賞賛があびせられるのであった。
●第三試合 孫・華空(fa1712) VS ブリッツ・アスカ(fa2321)
第三試合は、うってかわって女子プロレスラーの戦い。
華やかな空気に会場もますます盛り上がりを見せる。
アスカは格闘家として勇名だが今回はプロレスラーとしての参戦、はたして試合はどうなるのだろうか。
赤黒ベースに稲妻模様の入ったコスチュームのアスカと中国風衣装の華空。
華空が棍をつかって派手に入場。負けじとアスカもロープを飛び越えての入場。
「お〜ら! 暴れまくるぞ〜〜〜!!」「かかって来なっ!!」
華空がいえば、アスカも負けじと言い返し、いよいよゴングである!
ゴングと同時に飛び出したのは華空。フライングローリングソバットで一撃を狙う。
対するアスカ、あわせるように左ハイキックで迎撃。双方バランスをとって離れると、再び突進。
右ハイキックから後ろ回し蹴りを双方がまったく同じモーションで繰り出し、双方迎撃。
ローキックの応酬はお互い受けつつも一歩も譲らない。
アスカがサマーソルトキックを魅せれば、華空はオーバーヘッドキックで負けじとアピール。
そして試合はいよいよ中盤、怒涛の攻めをみせるのはアスカだ。
飛び上がって相手の胸を狙った蹴りでレッグラリアート。
それを受けてひっくり返りつつも、起き上がり際にフランケンシュタイナーで相手の首を足で挟んで投げとばす。
フライングクロスチョップでアスカが見せ場をつくれば、膝をついたアスカに対して華空に対して側頭部への強烈なキック。
一歩も引かぬ攻防は、ついに最終局面へと突入するのだった。
決め技を最初にはなったのは、華空! ルチャの大技で決めようと最後の力を振り絞る。
エプロンからロープの上に飛び乗った華空はそこからさらに飛び上がりアスカの頭を両足で正面から挟む。
そのまま後方に倒れこんで、相手ごと一回転する大技。
スワンダイブ式のウラカン・ラナ・インベルティダ、通称ウルトラ・ウラカン・ラナが決まるかと思えたその刹那!
一つだけ華空が見落としていたことがあった。それは体格差だ。
この技は自分より小さい相手に対しては決めることが非常にむずかしい‥‥そしてアスカは華空よりわずかに小柄だった!
後方に倒れて相手を巻き込もうとするところで、なんと不発。
変則のフランケンシュタイナーのようになってしまい離れる二人。
一瞬早く立ち上がったのは、アスカだ。彼女は右手で天を指してアピールすると場内から歓声が。
ようやく立ち上がった華空、彼女に向かってアスカが放ったのはブリッツストライクだ。
通常なら前回り受身のように体を前に浴びせ倒す勢いで相手の肩口にかかとを見舞うけりの大技浴びせ蹴り。
骨法から伝わったとされた派手にして強力なその蹴りを、アスカもそれはさらに急角度で打ち込むという豪快な技であった。
その蹴撃は華空の側頭部を打ち抜くと、アスカはそのままフォール。華空は立ち上がることができないのだった。
お互い一歩も譲らない互角の攻防を繰り広げた2人へと、万雷の拍手が降り注ぐのであった。
●第四試合 ドン・ドラコ(fa2594) VS 醍醐・千太郎(fa2748)
第四試合は双方巨躯の対決だ。
空手着を着て登場したのは、どこからどう見ても外国人のドラコ。
真っ赤な髪を傲然と振りかざして雅楽の響きの中を進む彼は一言言い放つ。
「あたしのサムライ・ソウルに勝てるかしら?」
オカマ口調で外国人が言ったそのせりふに、一同唖然としたのは自然なことであった。
ともかく、彼はサムライらしいのである。
対する醍醐、彼は半年前の試合に思いを馳せていた。
この試合はリベンジマッチ。闘志も新たに、醍醐はリングに立つのであった。
双方、自分の技に自信を持っての正面対決、いよいよゴングが鳴り響く!
試合開始とともに、リング中央で2人は手四つの体勢。がっちりと両手を組み合ってぎりぎりと力比べだ。
赤いコスチュームのドラコと黒いリングタイツの醍醐。ぐるぐると回りながらお互いに一歩も譲らない。
先に動いたのは醍醐、彼は両手を振りほどくと即座に背を向けて相手の首を自分の肩の上にロック。
そのまま自分はしりもちをついて相手の首にダメージ! 悶絶するドラコ。
しかしドラコも負けては居ない。立ち上がった醍醐の足元に滑り込むと、レッグシザースで倒す。
そのまま相手のアキレス腱を決めようとするも、これは辛くも醍醐が逃げる。
ここからグラウンドの攻防。醍醐がフィギア・フォー・ネックロックで首を攻めれば、寝技は得意とばかりに足をつかんでアンクルホールド。
再び双方立ち上がると、今度はチョップの応酬。
一発ずつ交互に強烈なチョップが決まればみるみるうちに2人の胸板が真っ赤に染まる。
そして終盤へ向かう攻防、先に仕掛けたのはドラコだ。
キスをして相手の隙を作ろうとする彼ならではの技、しかし醍醐は冷静に相手の首をつかんでネックブリーカー。
そこから相手のたたきおとしてネックブリーカードロップ。
しかし足を引っ掛けて、醍醐を引き倒すドラコ。
立ち上がる醍醐の背後でドラコが相手の両足にタックルをかましながら抱えあげる。
そしてその超高度から真後ろにたたきつけられる醍醐! ハイタワードロップが見事決まってしまう。
さすがのこれはダメージが大きく、悶絶する醍醐。その隙を逃がさず、ドラコは最後の大技に出る。
アルゼンチンバックブリーカーで相手を抱え上げて、そのまま横に叩き落す凶悪な技“ラブ・ハンマー”
止めとばかりに抱えあげたドラコだが、ここで予定外の問題が。
終盤に差し掛かり疲弊した体では、完全な角度で投げることができそうにも無いのだ。
「ラブ・ハンマー!!」
絶叫しつつ、無理やり投げ飛ばすドラコ。しかし醍醐も身をひねり不発。
むしろダメージはドラコのほうが多いようだ。
そこで醍醐も最後の攻撃。
相手の後頭部をがっしりつかんで、そのまま顔面からマットにたたきつけるベアータッチ一撃。
悶絶するドラコの後ろからつかんでぶっこぬくとそのままジャーマンスープレックス!
首に集中してダメージを受けているドラコはさすがにピンチだが、なんとまだまだ技は終わっていなかった。
そのまま一度横に転がって、腰をつかんだまま再びジャーマン。
ロコモーションジャーマンスープレックスで首への痛打がさらに続き、ついにはドラコはホールドを返す力を失うのだった。
ゴングが鳴り響き、決着がつく。
しかし醍醐もドラコもお互いの健闘をたたえて硬く握手するのだった。
●蔡州試合 新堂 将貴(fa0536) VS 黒崎・幸次郎(fa2964)
赤い炎が描かれたタイツで颯爽と花道を掛けるのは黒崎。
彼はリングに躍り出ると、そのままマイクをつかんで叫ぶ。
「みんなは俺の名前を知ってるかい? 黒崎? NONNON、コージって呼んでくれよ!」
最後の試合となり場内の興奮も最高潮。黒崎の声には大歓声が応える。
そしてもう一人。ブルーのタイツに黒のレガースをつけて現れたのは新堂だ。
新堂はにやりと笑みを浮かべると、自分の団体名を吼える。それに応えて観客たちも大歓声で団体名を叫び返す。
体格はほぼ一緒の2人、しかし得意な戦闘方法がまったく逆な2人。
蔡州試合にふさわしい、本格的なプロレスが見られるという期待は、場内の空気を飽和寸前にまで加熱していた。
そしてゴング、最後の試合が始まった!!
正面から組み合う2人だったが、思惑は違っていた。
新堂の手をとるとその腕を一瞬の隙をついてひねりあげる黒崎。
背後に回られぎりぎりと腕をねじられても新堂は首を横に振って効いてないとアピール。
そのまま黒崎が蹴りを入れるが、決定打になる前に新堂は前転して抜け出る。
黒崎が狙うのは、スタミナで劣るもののスピードで勝る自分にふさわしい短期決着。
対する新堂が狙うのは、相手のスタミナ切れを狙うサブミッションの攻防。
黒崎は新堂をロープに走らせ戻ってくるところをショルダータックルでカチ上げてマットにたたき付ける。
そして巨体を生かしたショルダースルーのあとにDDTで追撃するも、倒れた新堂は即座に起き上がる。
やはりタフネスで勝る新堂に対しては技の決まりが浅いのだ。
こうして序盤は体力を温存しつつ、試合は黒崎有利で進む。
しかしドロップキックやレッグラリアートが決まって新堂は吹き飛ぶもダメージがそれほど無い。
そして試合は中盤の展開へとなだれこむ。
中盤戦の口火を切ったのは新堂のミドルキックだ。
今まで蹴りを放っていなかった新堂の蹴り。不意をつく以上の効果があったようでリングは格闘戦へと突入していた。
何発ものキックの応酬から、黒崎のキックを受け止める新堂。
そして新堂はそこでドラゴンスクリュー! 相手の足を抱えてひねり上げる。
倒れこんだ黒崎の足をつかむとそのままアキレス腱固めを決める新堂。
さらに新堂は黒崎をポストへと近づけると、寄りかからせる。
そこで新堂の駄目押し。もたれ掛かる黒崎に対して、キックの連打連打!!
ぐったりともたれ掛かる黒崎を尻目に、新堂も客をあおってさらにボルテージを上げる。
そこに襲い掛かる黒崎。力を振り絞ってフランケンシュタイナーで新堂を投げ飛ばす!
さらに立ち上がった新堂に渾身のドロップキックを浴びせる黒崎。
こうしてお互いは限界までダメージを与えていよいよラストに。両名とも最後の一発に賭けて、隙をうかがうのだった。
起死回生の一発を狙って黒崎の渾身のレッグラリアート!
しかし、その足を掻い潜って組み付いた新堂は、そのまま黒崎を抱えて後ろにそり投げる!
キャプチュードで投げ飛ばした黒崎にさらに絡み付いて、新堂は腕ひしぎ。
そのつかみをなんとか切った黒崎だったが、そこで新堂の最後の大技。
高角度のジャーマンスープレックスで、新堂は黒崎を抱え上げ、脳天からマットにたたき付ける。
双方限界まで体を酷使した戦いは3カウントで決着。
勝利は新堂の手に握られたのだった。
勝利した新堂は、黒崎とちから強く握手をかわしながら、ファンに向けていう。
「大きな団体でなくてもこれだけの試合が出来るんです! 今後も応援よろしくお願いします!」
彼の言葉は観客たちの拍手と歓声で暖かく迎え入れられるのであった。
こうして全5試合全てが無事に終了。
全体として体力や技術だけではなく、試合の組み立てが重要となった試合が多かったようだ。
この試合の中でも、さらに強さを磨いた10名の選手たち。
観客たちは再び彼らの活躍を見ることを楽しみにしているの違いないのだった。