プロレスマッチ9月 アジア・オセアニア

種類 ショートEX
担当 雪端為成
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 09/08〜09/12

●本文

【プロレスマッチ参加者募集】

>ルール

 ・体重制限なしのフリーウェイト制。
 ・ナックルパート(正拳)での殴打は禁止。
 ・頭髪・コスチュームを掴むことの禁止。
 ・金的等の急所攻撃・目潰しの禁止。
 ・鼻を掴む・鼻、口に指を入れる・耳を引っ張る・噛み付く等の危険行為は禁止。
 ・ロープブレイクあり。
 ・試合判定はドクターストップ・ギブアップ・ピンフォール・ノックアウト・反則。
 ・ピンフォールとは競技者の両肩がマットについた状態で3カウントのこととする。
 ・ノックアウトとは戦闘不能状態で10カウントのこととする。

>注意事項
・異種格闘技戦ではなく全員プロレスラーとしての参加してください。
・男女混合戦は認められません。
・シングルマッチ・もしくはタッグマッチで
 3名以上によるバトルロイヤル形式でのマッチも、試合組み合わせに端数が出た場合は認めます。

●補足
・セコンドや解説者やラウンドガールとして参加することも可能。
 しかし、その場合選手よりは画面に映る可能性がぐっと減ることは了承いただきたい。
 なので可能ならば対戦を行ってください。
・ショー要素もありですが、基本は真正面からのぶつかり合いです。
 お互いの精神力と体力の削りあい、真剣で本物のプロレスが期待されています。
・サポート参加者は初日のみの参加のため審判や解説、ラウンドガールなど全体に関わる行動をとることは出来ません。

●今回の参加者

 fa0295 MAKOTO(17歳・♀・虎)
 fa0463 伊達正和(25歳・♂・竜)
 fa0536 新堂 将貴(28歳・♂・獅子)
 fa0728 SIGMA(27歳・♂・猫)
 fa1890 泉 彩佳(15歳・♀・竜)
 fa2594 ドン・ドラコ(30歳・♂・竜)
 fa2748 醍醐・千太郎(30歳・♂・熊)
 fa2964 黒崎・幸次郎(28歳・♂・鷹)
 fa4328 ヘルタイガー・シン(25歳・♂・虎)
 fa4530 平山・粋(32歳・♂・虎)

●リプレイ本文

●MC
「今日、俺たちは“怜狼会”としてやってきた!!」
 リングの上には三人の男性。うち一人がマイクを手にMCをしている。
 マイクの主は黒崎・幸次郎(fa2964)だ。
「俺の名前は覚えてるかい?!」
 リングから観客席にマイクを向ける黒崎。すると観客席からは“コージー!!”との声援が。
 試合数も増え、名も売れてきた黒崎。ファンたちの声援を受けて生き生きとMCをこなすのであった。
「今日の試合の見所だって? 第一試合は‥‥」
 今日の見所なんかを説明する黒崎。彼はノリノリで話しているのだが、後ろに立っている2人も気になる。
 後ろに立つのは醍醐・千太郎(fa2748)と平山・粋(fa4530)。
 同じ怜狼会のメンバーであるのだが、2人とも寡黙である。
 と、それにノリノリでしゃべっていた黒崎も気づいたようで、
「ダイちゃん何かしゃべってよ〜」
「‥‥醍醐だ、よろしく」
 なんてやり取りがあったり。
 とにもかくにも、会場の盛り上がりも十分。
 プロレスマッチの転換期を迎えるであろう、新たな試合たち。
 いよいよ試合開始である。

●第一試合 ドン・ドラコ(fa2594)VS伊達正和(fa0463)
 いつもながらの妙な登場、今日のドラコは雅楽の調べに乗せてやってきた。
 雅な音楽の中、なぜかドラコは三度笠に合羽装束、股旅風時代劇の衣装である。
 身長2メートルのドラコが着れる衣装が良くあったなという感じだが、ともかくドラコはリングイン。
 一方対戦相手の伊達、本業は声優に俳優と非常に場違いなようだが、それでも参戦。
 来るもの拒まずのプロレスマッチ、果たしてどうなるかと観客も興味津々である。
 青いタイツで登場の伊達、ドラコをライバルと呼ぶ彼は果たしてどういう戦いを見せるのだろうか。
 小手調べの第一試合、いよいよゴングが鳴らされるのであった!

 ゴングとともに動いたのは伊達。ロープに向かって後退すると、反動を使ってのドロップキック。
 それを真正面から受け止めるドラコ、体格の差を如実にあらわす一瞬の攻防だ。
 身長166センチの伊達に大してドラコは身長196センチ。
 30センチの体格の差は大きい、強さの差に直結するとはいえないが自ずと立てる戦略が変わってくるはずだ。
 果たして、戦略の差はどう出るか。
 閑話休題、リングの中はというと今度はドラコが動いた。
 ゆっくりと前かがみの姿勢から、手を出して誘うドラコ。
 腕力の差は歴然、かなり伊達にとっては分の悪い誘いだが、それに乗る伊達。
 案の定伊達は力負け。ハンマーロックで腕をひねり上げられ、そのまま後ろからバックドロップ!
 強烈な一撃で伊達は首を抱えて悶絶。ドラコは悠然と立ち上がると、伊達が立ち上がるのを待つ。
 そして伊達が立ち上がると、ドラコは伊達をロープに走らせ、戻ってくるところにショルダー・タックル。
 単純な体当たり、だが体格に差がある状態で真正面から喰らえばそれは致命的なわざとなりえるのだ。
 180度天地逆さまにひっくり返ってほとんど肩と首から落下する伊達。
 さらに起き上がるのを待っているドラコ。そしてようやく起き上がった伊達を再びドラコが捕まえる。
 今度もロープへ。そして帰ってくるところを、強烈なドロップキックを放つドラコ。
 これも正面からくらう伊達、体が浮くほどの衝撃でロープ際まで吹っ飛ばされる。
 しばらく立ち上がれない伊達に大して、ドラコは悠然と構え、コーナーに戻って毒霧を吐いたりしてアピール。
 そしてようやく立ち上がった伊達、その伊達に大してドラコは得意のチョップを見舞う。
 しかし、そのうちの一発。脳天を狙ったチョップに対して伊達が動く!
 伊達は最初からこれを狙っていたのだった。
 相手のチョップに対して、外側となった左に体を開き右手で相手のチョップを引き寄せながら、左手で相手の肩をつかむ。
 そしてそのまま相手の外側に動いて、チョップの勢いを借りてひきつけながら相手の腕を極める。
 伊達はドラコのチョップを合気道の型で対処したのであった。
 そのままドラコを倒し、腕ひしぎへと移行する伊達。
 ドラコは強引にロープへと這ってロープブレイク。しかし、まだ倒れたままのドラコに対して伊達は追撃。
 コーナーからの強烈なムーンサルトプレス! 体格で劣るとはいえ、強烈な一撃にドラコも悶絶だ。
 しかし、ドラコは場外にエスケープ。想定外の動きに伊達はとりあえず追うものの、場外の攻防ではドラコが一枚上手。
 鉄柵やコーナーを利用した打撃で疲弊したところで再びリングへと戻り、伊達はコーナーに座らされる。
 そこからドラコは雪崩式のパワーボム! 強烈な一撃で動きが止まった伊達をそのままフォール。
 健闘したものの、伊達の奮闘は及ばず第一試合はドラコの勝利で幕を閉じた。
「ドラゴン・ファイヤ〜!!」
 今日も今日とてドラコは真っ赤な毒霧をはいて勝利の雄叫びを上げるのだった。

●第二試合 MAKOTO(fa0295)VS泉 彩佳(fa1890)
 第二試合、マコトはプロレスへの復帰戦。
 前回の活躍は総合格闘技、拳法を使っての戦いだったため今回はプロレスラーとしてどこまでいけるかが注目だ。
 一方対するアヤはなんとプロレスのデビュー戦。
 しかし、実力は本物。制服の夏服風リングコスチュームにも注目が集まっているようだ。

 そしてゴング、双方相手の出方を伺いながら距離をとって対峙する。
 牽制のローキックが飛び交うリング。お互い相手の様子を伺っての、打撃戦の様相。
 距離を保ったまま、ロープからのドロップキックや反撃のエルボーで様子見である。
 そして体が温まってきた中盤、双方はそれぞれの持ち味をだして本領発揮。
 マコトの打撃を警戒したアヤは、正統派プロレススタイル。
 体重をぐっと落として相手の打撃に対応して投げに出ようとするのだった。
 しかし、マコトの動きはアヤの予想を裏切ることになった。マコトも投げの構え、そして動いたのはマコト。
 低空タックルからローリングターンで相手の背後に、アヤが気づいた時にはマコトはアヤを背後からクラッチ。
 そこから女子レスラーの柔軟性を生かしたきれいなジャーマンスープレックス!
 アヤのほうが一回り小柄な選手のためもあり、かなりの角度で決まるジャーマンに会場がどよめく。
 しかもマコトの攻撃は続く。
 先に起き上がってアヤを起き上がらせると頭を抱え込み、高角度のブレーンバスター!
 強烈な音とともにアヤは背中から叩きつけられて悶絶する。
 しかしアヤもやられているだけではない。ここから反撃、まずは起き上がりざまにスライディングレッグシザース。
 滑り込みながら相手の足を自分の両足で挟みこんで相手を倒す。
 そしてマコトを引っ張り、セカンドロープにもたれ掛からせるアヤ。
 そしてアヤはそのマコトに向かってある大技を仕掛ける!
 まずはもたれ掛かるマコトの横、トップロープとセカンドロープの隙間に向かってリングの外へと飛び出す。
 飛び出す瞬間、上下のロープをそれぞれの手でつかむと体は大きく振り子を描く。
 両足をそろえて、リングの外へと弧を描きそのまま両足でマコトの顔面をけりつける!
 180ブーメランや619と称されるルチャの大技、フィンタ・デ・レギレテ式両足顔面蹴りといったところだ。
 これを受けて、吹っ飛ぶマコト。リング内に仰向けに倒れるのだが、アヤはさらなる追撃。
 相手を首投げの体勢で抱えて、そのままポストへとダッシュ。
 そのままアヤはコーナーを駆け上がり、後方に宙返り。軽量級の選手だからこその不知火だ。
 そして試合は中盤へ、ここで双方の動きに差が現れる。
 マコトは自分の持ち味を生かした打撃、一方アヤはプロレスラーとして。
 そして終盤戦、マコトの強烈なエルボーを受けて、あわや場外落ちかと思わせたアヤ。
 そこで上手くロープの反動を利用して、奇襲のニールキック。
 しかし、そのニールキックを迎撃するのはなんと額!
 体格で勝る選手の体当たり気味の反撃にアヤは体制を崩す。
 さすがにマコトにも少なからずダメージがあったものの、ここでマコトは一気に勝負に。
 往年の名レスラー、ルー・テーズが得意としたルールの抜け穴を突く打撃。
 手首の骨を相手の額に叩きつけるようにして放つ打撃の連打でマコトは攻める。
 空手でいう孤拳の連打を受けながら、ふらふらになるアヤ。しかし、それでもアヤは反撃する。
 最後の力を振り絞っての三角跳び延髄斬り、これでマコトをなぎ倒す。
 そしてうつぶせに倒れたマコトをカバージョ。相手の背中に乗って首を引き上げて反らせダメージを与える。
 さらにそこから相手の両膝を自分の足で決めて、膝立ちの姿勢から首を引き上げるカベルナリア!
 流れるような動作で、後ろから首への蹴り、そして首へのダメージを二連続でくわえるアヤ。
 しかし、体格で勝るマコトはこれを強引に振りほどく。
 悲しいかな、格闘センスでは互角以上のアヤであったが力比べでは分が悪い。
 マコトはローリングターンから、背後を取ってのロメロスペシャル。
 カベルナリアと同系統の技であるロメロスペシャル。
 相手の足と手をそれぞれ極めて、相手を反らせながら両手両足を極めるつり天井の大技でついにアヤはギブアップ。
 ルチャの高速技で魅せたアヤ、実力伯仲の試合で勝ちを得たマコト。
 両選手に惜しみない拍手が送られたのだった。

●ヘルタイガー・シン(fa4328)VS醍醐・千太郎
 ヒール然としたシンと、悠然と構える醍醐。
 シンは入場時も手にした木刀をぶんぶん古い、鉄柵をガンガン叩いてラフファイターの印象をアピールだ、
 一方、醍醐はコーナーに寄りかかって腕を組み、対戦相手を静かに見据える。
 シンが観客席に対して舌を出して嘲笑すれば、ブーイングの嵐だがそれを楽しむようなシン。
 そしていよいよゴング、寡黙な闘士と切れ味鋭い凶悪なファイターの戦いの火蓋が紀って落とされる!

 試合開始とともに、両雄リング中央へと近づいていく。
 距離を測り、指先がゆっくりと近づき‥‥がしっと音を立てて双方組み合う。
 お互い首を抱えてのロックアップ。腕力に自信のある両選手、ぎりぎりと筋肉がきしみ力比べだ。
 そこでうごいたのはシン。相手の頭を両手でつかむとぎりぎりベアクロー。
 醍醐のお株を奪うような攻撃から、なんと強烈な頭突き!!
 いきなりの強打に、思わずよろける醍醐、しかし鬼気迫る様相でさらにシンが攻める。
 強烈なエルボーで追撃、あとずさる醍醐にミドルキック。そしてとどめの膝蹴り!
 普通の選手ならこれで間違いなく倒れていただろう。しかし醍醐はこれを両腕で何とかブロック。
 ここで醍醐が反撃、俊敏に相手の頭を抱えてフェイスロック!
 ぎりぎりと腕の筋肉がきしみ、シンの顔面が締め上げられる。
 醍醐の豪腕で繰り出されるフェイスロックはそれだけでも十分必殺技なのだが‥‥
 ここでシンは得意技であるクロー攻撃。醍醐のわき腹にシンの指が突き刺さる!
 これには醍醐もロックをといて、シンを振りほどく。そして反撃の一撃はロープに振ってからの逆水平!
 ひっくり返るほどの強打でシンをなぎ倒す醍醐。さらにそこから立ち上がるシンを捕らえて、ボディスラム!
 背中を押さえて悶絶するシン、しかしシンの執拗な反撃が醍醐を襲う。
 自分を引き上げてさらに追撃しようとしていた醍醐に向かってシンは再び頭突き一閃。
 そしてよろめく醍醐に向かって、強烈な地獄突!! 喉に突き刺さるシンの強烈な指に思わず醍醐も膝を折る。
 そこでシンは醍醐をけって転がし、場外へ。
 鉄柵に醍醐の額を叩きつければ、そこで流血! さらに鉄柱攻撃と凶悪な攻撃のオンパレードだ、
 そしてシンと醍醐は再びリングへ。
 シンは止めとばかりに、醍醐への駄目押し。
 走りよりながらのサッカーボールキックが顔面に! 血しぶきが跳ぶほどの強烈なPKが醍醐に決まる。
 しかし醍醐は倒れない。さらに蹴りを放とうとするシンの足をがっしりと醍醐の指がつかむ。
 醍醐はそのままシンを引きずりあげる!
 思わず体勢を崩しうつぶせに倒れるシン。その体勢から、リバースパワーボム!
 顔面を強打してのたうつシン。
 さらに醍醐は相手を立たせると後頭部をつかんでフェイスクラッシャー!
 顔面への強打が続きふらつくシン、そしてそこから全体重をかけたベアータッチでシンを叩きつける。
 顔面への連打で、リングにひっくり返るシン。それを仰向けにさせる醍醐。
 すると醍醐は、珍しくポストに接近。
 ポスト付近で倒れたままのシンに背を向けて、セカンドロープに足をかけトップを手でつかみロープをゆする。
 そして反動をつけて大きく体を振って、後方へと飛び上がり強烈なボディープレス!!
 この強烈なリバーススプラッシュ。さすがのシンも起き上がることはできなかったのであった。
 流血しながらも、シンを倒した醍醐。負けたが印象的な試合を繰り広げたシン。
 かなりの好勝負であったといえるだろう。

●最終試合 タッグマッチ 
 新堂 将貴(fa0536)&SIGMA(fa0728)VS黒崎・幸次郎&平山・粋
 今日も今日とて派手なロックで入場のSIGMA、今日はタッグということもあって新堂も一緒だ。
 コーナーに上ってのアピールに付き合わされる新堂。
 SIGMAがバク転してリングに戻るとなんと新堂も同じようにバク転。これには会場も大盛り上がりだ。
 初のタッグマッチ。急造タッグの新堂・SIGMA組にたいして黒崎・平山組は同対戦するのか。
 観客の注目が集まるなか、いよいよゴングが鳴らされた!!

 先に飛び出したのは黒崎と新堂。
 体格がほぼ一緒な2人は牽制しつつ距離をとり、組み合わずに様子を伺う。
 先に攻めたのは黒崎、軽いキックの連打から強烈なソバット!
 これを受ける新堂、なんと相手の足を取ってのアキレス腱固め!
 これには黒崎、あわててロープブレイク。仕切りなおしだ。
 こんどは新堂の攻め手、ドロップキックを放ちこれには黒崎も吹っ飛ぶ。
 吹っ飛んだ黒崎を追う新堂、しかし新堂が黒崎を捕まえると黒崎は新堂をコーナーへと振る。
 コーナーで待っていたのは平山、がしっと新堂を補足すると黒崎とタッチ。
 コーナーに新堂を寄りかからせると平山は強烈なトマホークチョップ!
 さらに逆水平がびしびしと決まり、新堂の胸板が赤くはれ上がる。
 さらにタッチし平山と黒崎2人によるツープラトンパイルドライバーが炸裂!
 ローンバトルを強いられた様子の新堂危うしト思われたが、そこで新堂は強烈なハイキック一閃。
 平山をなぎ倒すと、SIGMAへとタッチ!
 するとSIGMAは身の軽さを生かしてコーナートップからフライングアタックを黒崎に!
 そして立ち上がった平山にはハンドスプリングからひねって相手の頭を両足で挟んでコルバタ!
 足でホイップした平山をリングから追い出すのだった。
 リングには黒崎とSIGMA。
 SIGMAのつづく攻撃は、フライングネックブリーカードロップ。
 そしてグラウンドの攻防に移ると、SIGMAはそのまま膝十字。
 ぎりぎりと黒崎を締め上げるのだが、そこでリングサイドに居た新堂があわててリングに!
 なんと、黒崎を救うため平山がリング下から椅子を持って登場。パイプ椅子を振りかぶったのだった!
 そのパイプ椅子にハイキック一閃! ふっとぶ椅子と観客の悲鳴。
 黒崎を締めるSIGMAのカウントに忙しい審判の見ていないところで、新堂VS平山のバトルが始まった!
 強烈なチョップで反撃する平山に対し、なんと新堂は拳を固めて高々と掲げる!
 審判の見ていない瞬間、なんと新堂はボクシング風に左右のラッシュ!!
 これには観客も大歓声、あっという間に平山はリングサイドに追い詰められてなんとかエスケープ。
 そして新堂はこんどはSIGMAの強力をしようとした瞬間、背後から箱での一撃!!
 平山はその両肩の刺青も鮮やかに、強烈な凶器攻撃。思わず吹っ飛ぶ新堂はSIGMAを巻き込んで倒れこむ。
 間接技から開放された黒崎。吹っ飛んだSIGMAに復讐とばかりに平山が引きずってくる。
 そして横たえられたSIGMAに向かって黒崎はコーナーから450°スプラッシュ!
 前方450°回転式のボディプレスが直撃、悶絶するSIGMA、軽量級選手にこれはきつい!
 さらに追撃をかけようとした平山、こんどは平山が後ろから攻撃される。
 攻撃したのは新堂、後ろから相手にミドルキックをかます。
 そして今度は立ち上がり際に蹴りを放った黒崎選手にドラゴンスクリュー!
 それにあわせて立ち上がったSIGMAも渾身のドラゴンスクリューを平山にかける。
 きれいにそろって、倒れる黒崎と平山。
 そこでついに新堂とSIGMAの最後の大技!
 SIGMAは黒崎を引きずり起こし、気合のバックフリップで自コーナーへと放る。
 自軍コーナーには待機している新堂、SIGMAはなんと新堂の型を踏み台にしてフロッグスプラッシュ!
 屈伸式のボディプレス、フロッグスプラッシュで狙う先はなんと平山。
 黒崎の上を越えて、平山のところまで飛ぶと強烈なボディプレス!
 そして同時に、コーナー上の新堂は手前の黒崎に向かって強烈なダイビングニー!
 同時に叩き込まれた落下技にリングがゆれ、平山はスリーカウントをとられ、試合は幕を閉じるのだった。
 健闘をたたえる両方の選手。
 しかし、今回のタッグマッチは同団体のメンバーで出ているわけではないグループもあった。
 それは勝者の新堂・SIGMAタッグ。
「今回はパートナーだったがお互い団体の代表同志、一度は戦ってみたいな!」
 今日は味方だったが、次は戦うという意思表示。
 団体の長として矜持で新堂とSIGMAは健闘をたたえつつも、次なる戦いへと向けて声を上げた。
 場内の観客は、新たなドラマの誕生を見てさらなる歓声を上げるのだった。

 こうして全試合が終了。
 果たして次はどのような試合が行われるのだろうか。
 新たなタイトルマッチや、新団体の参入。これからもますます目が離せなくなりそうだ。