GUN&ROAD南北アメリカ
種類 |
シリーズ
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担当 |
切磋巧実
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
3万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
12/04〜12/08
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●本文
――荒野の中、追う者と追われる者あり。
少女達は何かを追って幌馬車駆って町から町へと旅烏。
そんな少女達を追う者の、目的とは如何なるものか。
辿り着いた先で起こる騒動に鳴り響くは銃声。
正義の化身か悪の破壊神か。
今日も硝煙の匂いを漂わせ、少女達を乗せた幌馬車は行く――――。
アメリカTVドラマ――新西部劇GUN&ROAD
只今出演者募集中!!
●募集区分
・主人公:女性(1人)
何かを追って幌馬車で旅をする主人公です。
主人公は何かを追って少女達と共に旅を続けています。
今回は伏線程度に語ってもらう事になるかもしれませんので、決めておいて下さい。
主人公の目的に共感した、または人柄に惚れた等で少女達は共に旅を続けています。
主人公は必ず拳銃を武器として下さい。
・主人公と旅をする少女達:女性(1人〜)
何かを追って幌馬車で旅をする少女達です。
少女達は主人公と共通する目的の他に、個々に目的があり、共に旅を続けています。
今回は内に秘めているだけで語られない予定ですが、決めておいて下さい。
毎回違う町での物語が展開され、個々にスポットを当てて物語が進行する予定です。
少女達も銃器を武器としますが、中には他の得物を使う少女がいても構いません。
*尚、幌馬車の所有者は主人公でも仲間の少女でも構いません。相談して決めて下さい。
・主人公達(幌馬車)を追う者:性別不問(1人〜)
何らかの理由で少女達を追い続ける者です。誰をどんな理由で追っているのか決めておいて下さい。
人数の構成に因りますが、馬車か馬のいずれかとなるでしょう。勿論歩きでも構いません。
構成としては毎回なぜか追い着くが、また旅立たれて追跡となる予定。
・その他:性別不問(1人〜)
主人公が追うものが人間の場合などに必要となる追われる者です。
序盤は登場頻度も少なく、擦れ違い的な出演となる予定です。
または、とてつもなく安っぽく見える可能性がありますが、毎回違う町に登場する一般人(?)や敵(やられ)役などの、毎回髪型等を変えて出演する何でも役者もアリです。演技力が優れていれば、注目されるかもしれません。但し、一話に一役のみとさせて頂きます。
●演じる為に必要な書類項目
・配役:主人公の少女/主人公の仲間/幌馬車を追う者/その他
・役名:登場人物の名前です。本名で出演してもOK。
・服装:簡潔に。衣装はイメージに合うものを用意する予定です。
・設定:どんなタイプ(特徴)のキャラクターを演じるか明記して下さい。
・目的:旅をする目的です。
・武器:敵と戦う時に使用する武器です。西部劇ですので銃器を多めにして下さい。
尚、結構ノリで制作されている為、とんでもない銃以外は採用予定です。
勿論、所持していなくても構いません。
●trigger0――渡り鳥の少女たち
初回は登場人物の紹介を兼ねた物語となります。基本は、『町を訪れ、トラブルに巻き込まれ(トラブルを作ってしまい)、力押しで解決(?)して 次の町を目指して旅立つ』です。
・予定プロット:配役の相談による修正可能。
(起)幌馬車の少女達は町に舞い降りた。
主人公達の訪れた町『名称未定』は、ならず者が支配する町だった。
(承)昼の酒場で胃袋を満たす中、そのまま平穏には終わらない。
酒場で絡まれる店の娘。つい助けてしまったばかりに喧嘩を買う羽目になってしまう。
(転)攫われた店の娘を救い出す為に。
夜になり宿屋で寛ぐ中、酒場の親父が娘を連れ去られたと助けを求めにやって来る。
救出劇にガンアクションと最大の見せ場。少女達を追う者が登場するタイミング予定。
(結)支配者を倒して幌馬車は町を出て行く。
一件落着。旅立つ少女達の幌馬車。それを追う者。
「そうねぇ、絡まれる娘を少女達の誰かに置き換えれば役者が減らせるわね。夜になっても買物に出たまま帰って来ないって事にすればスムーズに事も運ぶわ♪」
「それより監督、どうして西部劇なんですか? シリーズの枠が貰えるかもしれないのに、ホラーじゃないのですか?」
「一度作ってみたかったのよ☆ 町は毎回違うんだし、ホラーテイストも出来ない事もないじゃない? 今回のロケはフェニックスの荒野を使うわよ。酒場と宿屋とアジトを作っちゃえば、後は簡単な町か合成で処理できるわね♪」
「‥‥また役者達に任せるつもりですね」
●リプレイ本文
●trigger0
太陽が荒涼とした大地に浮かび上がる中、幌馬車が荒地をゆっくりとした歩調で進んでいた。手綱を操るは、馬車の振動に金髪のツインテールを揺らすあどけなさの残る少女。着飾ったドレスが、馬車を駆る姿とどこかミスマッチだ。
「あっ」
ゴールディ・ゴールドウィンが、背後に声を響かせる。
「みんなぁ、町が見えて来たよー!」
僅かな沈黙後、眠そうな顔を覗かせる二人の少女。
幌馬車の後方を映し、浮かび上がる小さな町。砂塵が巻き上がり、幾つも銃創が刻まれたタイトルが模られゆく。
●GUN&ROAD
町の門を潜る幌馬車。行く手を遮るのは、黒いスーツの二本の長い足だ。ゴールディが怪訝な表情を浮かばせ、馬車を止める。スーツを着込み、洒落た帽子を被っている端整な風貌の青年を映す。
「私はこの町で警備を任されている者。お名前と旅の目的を聞かせて頂けますか?」
「ゴールディよ、西に向かって旅をしているの。買物の為に町に寄らせてもらったわ」
勝気な眼差しで告げた後、何事かと馬車の中から二人の少女が降りて来る。
ボロボロのマントにテンガロンハットのリリィ・ザ・タートルと、スカートにスリットを入れた修道服のエイミー・ライムだ。三人が並ぶ中、ヴィシャス・バイパーが微笑みを浮かべる。
「シスターがご同行とは、娼婦って訳でもなさそうですね。失礼しました」
「フフン♪ わかれば良いのよ。どいてくれるかしら? 通らせてもらうわ」
帽子の縁を指で降ろし、青年は歩き出した幌馬車を瞳で追う。
「‥‥娼婦なら未だ良かったものを、気をつけろよ」
――ゴールディ達は昼時の酒場で久し振りにマトモな食事に在り付いていた。
ウイスキーで喉を潤すリリィに、祈りを捧げてから口に運ぶエイミー、注文を待つゴールディと三種三様だ。
「お待ちどお様‥‥どうぞ」
酒場の給仕が料理をテーブルに運んで来た。派手さは無いが、上品で清楚な容貌は自慢の看板娘といった所か。早速料理を口に運ぼうとした時だ。トレイが床に落ちる音と共に、少女の悲鳴が狭い店内に響く。視線を流すと、客の男に細い腰を抱かれて困惑の色を浮かべる給仕の娘が映る。
「な、何をするんですか?」
「そんな不安そうな顔するなよリネット。俺達に付き合えよ」
人数はテーブルを囲む三人。腰のガンベルトに拳銃が覗える。他のテーブルは見て見ぬ振りで、店主の男はうろたえるばかりだ。ゴールディの口元が緩む。
「無理矢理じゃないと小娘一人モノにできないなんて、バカじゃないの?」
男共の下卑た口元が引き締り、鋭い眼光を向ける。リネット程の美貌はないものの、顔立ちは悪くない。風貌はそこそこだが、同じテーブルの娘達から浮かぶ胸元の膨らみは魅惑的だ。
「お、お客様! 逃げて下さい!」
リネットを開放すると三人が靴音を響かせる。再び浮かぶ下卑た笑み。刹那、少女のスカートやポロボロのマントが翻る中、聖書が開かれた。少女達が一瞬の動作で構えるは拳銃だ。凍り付く男達。
「ま、待ってくれよ嬢サン達‥‥俺達を誰か」
「あんたが誰かなんて知らないわ。食事中だから見逃してあげる」
忽ち退散してゆく男達。酒場は堰を切ったような歓声に包まれた。
「有り難うございました! 私なんかの為に‥‥!?」
スッと手を差し出すゴールディに、リネットはキョトンと瞬きを繰り返す。
「金貨とは言わないわ♪」
――夜になり宿屋で寛ぐゴールディ達。
そんな中、酒場の店主が娘を攫われたと助けを求めに現れた。狙いはゴールディ達への報復か。
一方、攫われたリネットも事体を急変させていた。服を裂かれた少女は、一瞬の隙をつき、銃を構えて対峙している。しかし、躰の震えは止まらない。ならず者達は余裕の笑みで動向を窺っていた。
「さ、下がって! う、撃つわ‥‥ッ!?」
刹那、爆発音が轟いた。
室内が揺れる中、銃声が幾つも響き渡り、男達が外へ駆け出してゆく――――。
「テキぃーラぁぁー!! イィィーヤッハー♪ ウィスキーGOGO!!」
インディアンの伝統的衣装を身に纏い、羽冠と戦のメイクを顔に塗りたくったリリィが、奇声を響かせながら散弾銃を撃ち捲り、体中に括り付けているダイナマイトを放り投げていた。爆炎と共に男共が吹き飛び、銃弾に崩れてゆく。
「やっぱりショットガンよねぇ。狙わなくっても当たるんだもの!」
彼女の狙いは極めて悪い。故に撃ち洩らしもしばしばだ。負傷した男がリリィに狙いをつける。響き渡る銃声。崩れたのは男の方だ。視界が流れ、愛用のペッパーボックス拳銃から硝煙を噴かせるゴールディを映し出す。
「そんなにバラ撒いても金の無駄だってば! エイミーが中に入ったわ、行くよ!」
その頃、修道服の少女は、先端に銃剣が取り付けられた純銀に輝く二挺のライフルから硝煙を噴かせ捲りながら、リネットを救出する為に奥へ突き進んでいた。銃を抜くのに遅れた男は、一気に肉迫して叩き込む銃剣の洗礼を浴び、血祭りにあげられる。
「‥‥裁きを、受けろ」
エイミーが更に奥へ向かうと、拳銃を構えたまま、ペタンと腰を落としたリネットの姿を捉えた。彼女の他に人影は見当たらない。
「‥‥心配、するな。私が守るから」
片膝を着いて少女を見つめるエイミーの眼差しは慈愛に満ち溢れ、リネットは彼女の胸に跳び込み嗚咽を洩らした。やがて、ゴールディとリリィが駆けつける。
「あんた、それ、どこの銃よ?」
「わ、分かりません。記憶を失う前から、持っていたんです」
「記憶を? 見せて。‥‥ちょっと、弾が入ってないじゃない!」
呆れたような声をあげ、ゴールディは製造元すら不明の拳銃に弾を篭めてリネットに渡す。
「空っぽの銃なんて何の役にも立たないわ。西部で己を護るのは金と鉛だけよ!」
「ゴールディ、様子が変よぉ?」
「分かっているわ。恐らく包囲されてる!」
小さな町とはいえ支配している連中だ。人数は相当なものだろう。騒ぎを聞きつけたビシャスも、遠くの方から望遠鏡で様子を覗っていた。
「厄介な連中だ。いい女達なだけに惜し‥‥ッ、動いたか?」
空が白み始める中、四人の少女達は動き出し、再び爆音と共に炎が噴き上がり、銃声がけたたましく四方八方から鳴り響いた。ゴールディ達は身を隠しながら突破口を探して銃を撃ち捲る。
「援護して!」
二人は頷き、少女が駆け出す。刹那、幾つモノ銃口が行く手を遮った。伏兵がいたのだ。スローで二人の少女が叫ぶ中、一陣の風の如く破れた給仕服の少女が飛び出す。瞳が研ぎ澄まされ、リネットの左手が素早く煽られると共に、次々と銃声を掻き鳴らした。断末魔をあげて幾人もの男共が鮮血を散らせて崩れてゆく。
(「あんな古いシングルアクションでファニングの連射! 正確な射撃! 何者なのよ!」)
――ある場面がリネットの脳裏に浮かぶ。
激しい銃声。視界が埋まる程の鮮血。阿鼻叫喚の地獄絵図。そして、ウェスタンハットにマントを靡かせる細身のシルエット――――。
弾切れのまま呆けたように佇む少女に、瀕死の男が銃口を向ける。エイミーが引鉄を絞るが弾切れ。ゴールディは応戦中。リリィでは不安が過ぎるものの、背中のライフルを構えた。響き渡る銃声は二発――――。
崩れたのは男だ。額には二発の穴が開き、鮮血が滴る。
「油断しちゃダメじゃない?」
視界が流れ、胸元が開いたカウガール風の衣装を纏う娘が屋根の上に映る。深いスリットの入ったスカートから覗く脚線美が艶かしい。両手に構えているのは銃身の長い二丁のカスタム銃だ。
「レイラ・シフォンよ。今度油断していたら狙っちゃうわよ☆」
投げキッスを送ると、少女はゴールディ達から反対の方へ飛び降りた。
――夜明けと共に浮かび上がる町は散々たる有様だった。
リリィの投げたダイナマイトは彼方此方の民家や店に被害を及ぼしており、死傷者は出なかったものの、修繕費はバカにならない。
「町の修繕費は私がお支払いしましょう。さあ、お立ち下さい」
かなりカサ高いシルクハットを被った紳士が、肩を落とす民へと声を響かせて歩いて来る。
「私は査察として各地を回る州の執政官です。Mr.エンブレムとでも覚えて下さい。(おい、息がある者は情報を聞いたら殺せ)皆さん、安心下さい」
愛想を振り撒く影で、部下に指示を出す男の眼光は冷たい。
その頃ビシャスは酒場を訪れ、騒動の件で店主に話を聞いていた。
「リネットが記憶喪失? それで、彼女は‥‥町を出てゆく幌馬車を追って飛び乗った!?」
青年が町の門を見つめる中、視界が荒野を追い、幌馬車の後方を潜り、内部を映し出す。
「‥‥後悔、していないか?」
「はい、旅に出て、色々なものを見たら、何か思い出せそうな気がするの‥‥」
「OK♪ 新しい仲間に乾杯しなぁい?」
「仲間? 勘違いしないで、これは投資よ。いずれきっちり返して貰うんだから!」
馬車を駆る少女の背中に、リネットは微笑んでみせた――――。
(CAST)
☆ゴールディ・ゴールドウィン:碧野 風華(fa1788)
☆リリィ・ザ・タートル:クールマ・如月(fa0558)
☆エイミー・ライム:水島 無垢(fa1028)
☆リネット:華夜(fa1701)
☆ヴィシャス・バイパー:小比類巻レイジ(fa1107)
☆レイラ・シフォン:ティーナ・アリスン(fa2462)
☆Mr.エンブレム:芹沢 紋(fa1047)
☆??:赤倉 玲等(fa2328)
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