ぷにっと海賊団☆ラジオアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
霜月零
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芸能 |
1Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
1万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
01/16〜01/20
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●本文
『ぷにっと海賊団☆』
それは、最近放映されだした子供向け特撮番組である。
獣耳を生やし、ぷにっと感あふれる海賊姿の子供達が、悪の海賊団と戦う単純明快なストーリー。
特撮の王道ともいえるワンパターンなストーリーと、毎回出演者が変わる斬新さがひそかな人気の秘密。
そんなぷにっと海賊団製作スタッフの下に、ラジオ出演依頼が舞い込んできた。
『みみっ子放送局』というラジオ番組で、ぷにっと海賊団に出演経験のある俳優に生インタビューをしたいというのだ。
『みみっ子放送局』では、毎回地方の小ホールを借りて、舞台の上で収録を行う特殊な収録方法を用いていて、観客のお客様を巻き込むこともしばしば。
観客の中にはお子様も多いことから、今回の出演依頼が舞い込んできたのだろう。
人気の『みみっ子放送局』に出演すれば、よりいっそう『ぷにっと海賊団☆』の知名度は上がるに違いない。
スタッフはすぐにぷにっと海賊団出演経験者にアポを取るのだった・・・・。
●リプレイ本文
●ラジオ収録‥‥その前にちょみっと打ち合わせ☆
『みみっ子放送局』収録会場の控え室。
そこには、今回出演をOKしてくれた『ぷにっと海賊団☆』出演者五人――猫見みゆ(fa0044)、縞りす(fa0115)、小鳥遊 日明(fa1726)、山田夏侯惇(fa1780)、槇島色(fa0868)――はもちろんの事、ぷにっと海賊団のオープニング曲を手がけた歌って踊れるアイドル・海斗(fa1773)と、今回はラジオのインタビュアーとして出演するエリーセ・アシュレアル(fa0672)とエルティナ(fa0595)の二人も揃っていた。
ぷにっと海賊団で子役を演じた四人は既に海賊服に着替えている。
「わたくしは振袖でよいのかしら?」
少しばかり動きづらそうに、槇島はちょっぴり困った顔をする。
ぷにっと海賊団で魅力的な妖精役を演じた槇島は、製作者の意向で今回もその時と同じ振袖を着ているのだ。
「とてもよくお似合いですよ?」
長い黒髪をまとめ、落ち着いた紺色のスーツでインタビュアーらしさ抜群のエルティナが小首を傾げる。
少し動きが窮屈だけれども、金髪の槇島に赤い振袖はよく映えた。
「ぷにっと海賊団はいつも娘と一緒に見ていますよ〜。ですからこうしてお仕事をご一緒させていただくことは光栄です」
エリーセは青の瞳をきらきらと輝かせて子役達を一人ひとり要チェック☆
それぞれの顔と本名、役名の一致はもちろんのこと、好きなことや得意なこと、苦手な話題の確認とか。
トークのネタになるように出演者のプロフィールもあらかじめスタッフから手に入れて、その資料にどんどんメモしてゆく。
「でも先行公開の許可が下りてよかったんだよ」
縞にオープニング曲の振り付けを教えながら海斗は微笑む。
海斗が歌っているぷにっと海賊団のオープニング曲が使用されるのは来週放送分から。
でもみみっ子放送局で先行公開できないだろうかと、エリーセと共にぷにっと海賊団スタッフに交渉したのだ。
『先行公開は十分話題を作れると思います』というエリーセの口添えに、ぷにっと海賊団を少しでも売りだしたいスタッフは二つ返事でOK。
めでたく先行公開が決定したのだが‥‥。
「難しいでぃす‥‥こうでぃすか?」
えいっと海斗をまねて縞が腕を大きく振ってみた瞬間、どんがらがっしゃん!
「うわあっ?!」
よろけて隣にいた猫見も巻き込んで、一緒に床に倒れっ。
「あれ?」
ふんわりリス尻尾を丸めて小首を傾げる縞を、
「おっもーいっ、どいてなんだよっ」
肉球パンチで思いっきり突き飛ばす猫見だった。
●いよいよ収録、みんな集まれ☆
地方の小ホールを借りた舞台の上に設置されたラジオ収録機器に囲まれて、みみっ子放送局DJ・みみ子と共に、エルティナとエリーセが既に席につく。
「はいはーいっ、本日もやってまいりましたみみっ子放送局☆
本日は、みみ子はもちろんのこと、あのぷにっと海賊団の挿入歌を手がけた魅惑の作詞家・エルティナさんと、歌もお料理も大得意の美人作曲家・エリーセ・アシュレアルさんがDJをつとめてくれますっ!
お二人とも、よろしくお願いしまーす☆」
「こんにちわ、はじめまして‥‥今日はよろしくお願いいたします」
「ラジオ放送なので会場のみなさんはもちろん、リスナーも楽しめる番組にしたいですね。よろしくお願いします」
特別ゲストDJとして紹介された二人は、会場に集まった親子連れの目立つ観客達に拍手で迎えられ、笑顔でご挨拶。
「そしてさらにっ! 主題歌を歌う人気アイドル、海斗くんもきてくれましたーっ」
紹介と共に、舞台袖から出てきたいつもおしゃれな海斗の服装は、今日は海賊風味。
黒いジーンズに白いニットのハイネック、そして黒いデニムのジャケットを羽織り、ベルトも黒を使ってシックにまとめ、所々に銀のアクセサリー。
頭には紺色のバンダナをきゅっと巻いて、ぷにっと海賊団とはまた違った魅力を振りまく。
「そして最後は皆様おまちかね。本日のメインゲストっ、ぷにっと海賊団の皆さんでーすっ!」
みみ子が合図した瞬間、ぱっと観客席にライトが当たる。
次の瞬間、会場の客席にコートを羽織って隠れていたぷにっと海賊団のメンバーが立ち上がり、コートを脱ぎ捨てる!!!
「ぷにっと海賊団、ヒアキ参上〜〜〜!」
小鳥遊が隠していた海賊帽を被って、会場の子供達にウィンク☆
ぷにっと海賊団メンバーが一斉に舞台へ駆けあがるっ!
‥‥どべしゃっ!
「わ〜〜〜っ♪」という歓声を上げて舞台へ走るみんなの後ろで勢いよく縞がすっころんだ。
「あうあうあうっ?」
焦ってすぐに立ち上がれない縞に、会場の子供達がわっと詰め寄る。
「だめよ、みんな下がって。リスリスが潰れちゃうわ。お願い、妖精のマキを通して!」
子供達を掻き分けて、槇島が妖精になりきって縞を抱き起こす。
「‥‥いじめる?」
うるるんとした瞳で周りを見る縞に、側にいた子供達はもちろん、目の合ったお母様たちもめろめろ☆
「全て計算どおりです。この演出に間違いはありませんよ〜」
舞台の上でマイクを借りて、山田はぷにっと海賊団の科学者的ポジション・カコの口調でフォローし、
「やっほー! みんな元気にしてるー? ミユミユだよー!!」
猫見がぷにっとポーズを決める☆
そうして槇島に手を繋がれた縞が舞台に上がり、全員集合!
インタビューが始まった。
●突撃インタビュー☆ そしてみんなでぷにっと歌おう☆
「たかなしひあき、だよ〜! みんなよろしく〜」
小鳥遊が元気よくみんなに挨拶をする。
「小鳥遊さんは元気ね。今日はいろいろと教えてくれるかしら?」
インタビュアーのエルティナが悪戯っぽく微笑む。
「俺は好きな食べ物はスパゲッティ、好きなTVは‥‥ヒーロー物大好きなんだ。だからぷにっと海賊団やれて、凄く嬉しかった!」
顔を赤らめて会場のお客様に小鳥遊は自己紹介をする。
「小鳥遊さんは、ぷにっと海賊団ではかっこいいリーダーを務めてるのよね?」
「『鏡餅を死守せよ!』の回ではリーダーだったよ。俺はあんまり演技が上手じゃないから、撮影の間ずっと緊張してたよ〜」
「小鳥遊さんが緊張する姿は想像できませんね。リーダー役、格好良かったです」
エリーセに褒められて、より一層小鳥遊は赤くなる。
「猫見さんはどう?
役を演じる上で気をつけた事やまた難しかった事はあるわよね。それはどんな時だったかしら?」
「私、演技はみんなに比べてちょっと苦手だったんだよね。だから努力と根性でがんばりましたっ!
‥‥でも実はミユミユは演技って言うより素だったり」
てへへと笑う。
「私もTVの前で見ていましたけれど、ちょっぴりドジっ子なミユミユ役は猫見さんにぴったりでしたね」
「うんうん、猫見さんは本当に元気で頑張りやさんな感じよね」
合いの手を入れるエリーセに頷いて、エルティナがインタビューを進める。
「でもドジっ子といえば先ほども見事にすっころんでくれた縞さんもよね。
縞さんが出演した時はどんな役だったのかしら?」
「しまりすは『リスリス』という名前の海賊名で参加しているでぃす☆
名前通り、りすの海賊団員でぃすよ〜☆ これといった特技とかがないので、足手まといでぃす」
苦笑しつつ、あらかじめ半獣化しておいたふんわりリス尻尾をふりふり。
会場の子供達が「さわりたいー!」と駄々をこねる姿もちらほら。
「そうですね。会場の皆さんと同じく私も触りたいです」
「あら、でも触っちゃ駄目よ? この尻尾に触れるのは私だけよ」
エリーセとエルティナの掛け合いに笑うお客様。
「さっきは絶妙な演出をしてくれた山田さんは、ぷにっと海賊団では科学者役のカコを演じたのよね?
今度『ぷにっと海賊団☆』に出演する時は、どんな役がやりたいかしら?」
「今後もカコ役ができればいいな、と思っています。敵さんはあんまりこわくない人が良いですねー」
インタビューの前にうがいまでして準備を整えた山田は、それでも少し照れて頭をかく。
「妖精役だった槇島さんは、次回はどんな役を希望されるのかしら。やっぱり妖精よね?」
「次に出演する時は敵の海賊団の船長になってぷにっと海賊団と戦いたいですね」
「あら、今度は悪役に? それはまた斬新ね。
ぷにっと海賊団に出てくる敵は怖かったりお茶目だったりするけれど、槇島さん以外にも敵役を演じてみたいって人はいるかしら?」
ゲスト達をくるりと見回すと、海斗が「はいっ」と元気よく立ち上がる。
「ぷにっと海賊団、必殺技かっこいいよね! でも僕だったら悪役でちょっと不意打ちな技とかやってみたいんだ。
今日の僕の服装も、ちょっぴり悪役をイメージしてるんだよ」
腰につけたシルバーチェーンをシャラリと鳴らしてみせる。
「主題歌を歌う海斗さんと妖精だった槇島さんが悪役として出演したら、みんな驚きますね」
会場の子供達が「わるいひとになっちゃうのー?」と不安そうな声を出す。
「似合わないかな?」
会場に向かって尋ねる海斗の小悪魔的に魅力な微笑に子供達は「にあうーにあうー」と大はしゃぎ。
そしてインタビューはいよいよ終わりに近づく。
「そろそろ、みみっ子放送局も終わりのお時間が近づいてまいりましたっ☆
ですがここでみんなに嬉しいお知らせでっす♪」
タイミングを見計らい、DJが裏方スタッフに合図を送る。
そうして流れ出すぷにっと海賊団主題歌!
「この曲は近日放送されるぷにっと海賊団にて発表されるオープニング曲です。
今日は会場に来てくれた皆様はもちろんのこと、ラジオを聞いていらっしゃる皆様にだけ先行公開です」
「それでは、皆さん歌ってください、『合言葉はぷにっと☆』!」
みんな立ち上がり、エルティナとエリーセがぷにっと海賊団の横に並び、海斗が前に出る。
そうして歌われる主題歌はもちろん簡単な振り付けつき。
会場の子供達もすぐに覚えられるように簡単にアレンジした振り付けを、子供達も一緒にまねて踊る踊る踊る!
「最後にファンに一言お願いするわ」
エルティナが踊り終わった出演者達にマイクを向ける。
「みんな、私『ミユミユ』の活躍はどうだったかな? またぷにっと登場した時は応援してね☆」
「毎回ぷにっとした私たちを見て和んでくださいでぃす〜☆ 」
「これからもぷにっと海賊団をヨロシク♪」
「ぷにっと海賊団はこれからオドロキの展開だよ!
次回はなんとブ‥‥もごもご」
海斗に口を押さえられ、まだいってはいけないんだよと注意された小鳥遊はこほんと一つ咳をして、
「と、とにかく目が離せないよ! これからもぷにっと海賊団をよろしくね!」
「いつもおうえんありがとうございます。これからも海賊団をよろしくです」
それぞれが口々に挨拶をして、槇島の提案で会場の子供達全員に出演者が握手をして回る。
会場は子供達の笑顔でいっぱいになった。
●お・ま・け☆
「ええと‥‥私事で申し訳ないんですが。出演者のサイン、お願いできませんか? 娘にNOと言えなくて‥‥」
もじもじ。
恥ずかしそうに申し出るエリーセ。
ぷにっと達はもちろん笑顔でOK。
出演者全員のサインが入った色紙はきっとエリーセのお家で一生物の家宝になるに違いない。