ぷにっと海賊団☆雪ゆきアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 霜月零
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 1.2万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/03〜02/07

●本文

『ぷにっと海賊団☆』
 
 それは悪の海賊団と正義のぷにっと海賊団が戦うお子様向け特撮番組。
 毎回キャストが変わることが売りのこの特撮は、今日も今日とて可愛いぷにっと達が元気に悪の海賊団をやっつける☆
「ぷにっとハリケーーンっ!」
 必殺技が炸裂し、脱兎のごとく逃げてゆく悪の海賊団。
「正義はぷにぷにっ☆」
 カメラ目線で勝利のポーズを決めっ☆


☆ぷにっと海賊団次回予告☆
「雪ゆきユッキー!!」
 雪景色の美しいスキー場で、悪の海賊団の魔法で作り出された目つきの悪い雪だるまが大暴れ!
 口から雪の塊りを吐き出して攻撃し、逃げ惑う人々。
 このままではスキーが出来ず、スキー場も潰れちゃう!
 助けて、ぷにっと海賊団!!!
 
☆『ぷにっと海賊団☆』キャスト大募集!
 近日放映予定のぷにっと海賊団『雪だるまん!』のキャスト大募集☆
 毎回主役の違うこの番組では、海賊服に身を包んだぷにっと感溢れる少年少女たちが悪の海賊団と戦います。
 雪だるまんの回では、悪の海賊団に作り出された雪だるまと戦っていただきます。
 雪だるまんの主な攻撃は口から吐き出す雪の塊と、体当たりです。
 お子さまから10代前半の少年少女でぷにっと感に自身のある方お待ちしています☆

●今回の参加者

 fa0044 猫見みゆ(15歳・♀・猫)
 fa0115 縞りす(12歳・♀・リス)
 fa0542 森澤泉美(7歳・♂・ハムスター)
 fa0568 ほっぺた、ぷにぷに(16歳・♀・リス)
 fa2122 月見里 神楽(12歳・♀・猫)
 fa2672 白蓮(17歳・♀・兎)
 fa2824 サトル・エンフィールド(12歳・♂・狐)
 fa2853 紗雪(13歳・♀・兎)

●リプレイ本文

●スキーを楽しもう☆
 雪の降り積もるスキー場。
 ぷにっと海賊団の面々は、海賊船『ぷにっとぷにっと☆』に乗って遊びに来ていた。
「私はスキーは初めて。真っ白だね! 本当に寒いね♪」
 目の前の一面の銀世界に興奮気味にカグラ(月見里 神楽(fa2122))ははしゃぐ。
「ふわわ、寒いですね〜」
 そう言うイズミん(森澤泉美(fa0542))は手袋にマフラー、ホッカイロで寒さを完全シャットアウト☆
「ふわぁ‥‥なんだかリスリスは眠たいでぃす‥‥」
 寒い場所に行くと眠くなっちゃうリスリス(縞りす(fa0115))はおめめをこしこし。
 そしてそのすぐ隣では、スキー板をつけて立っているだけでも不安定なぷにっとほっぺ(ほっぺた、ぷにぷに(fa0568))がころんと転ぶ。
「どうして転んじゃうかな〜」
 ぽっちゃりとしたぷにぷにほっぺを恥ずかしそうに赤らめて、すぐ側にいたミユミユ(猫見みゆ(fa0044))の袖をぐいっ!
「はうにゃっ?!」
 すってーんっ☆
 引っ張られたミユミユが鳴き声をあげて盛大にすっ転ぶ。
 最近ますます不幸属性に磨きがかかってる影響がこんなところにもでてるようだ。
「あれ? リトルスノーはどこですか?」
 サングラスをずらし、スノーボードを抱えたエンフィールド船長(サトル・エンフィールド(fa2824))がきょろきょろと辺りを見回す。
 ちなみに船長は自称だったりする。
「彼女なら雪の結晶リングを買いにいったんだよ」
 リトルスノー(紗雪(fa2853))は数十分前に買い物に行ったらしい。
「それにしても遅いような?」
「いやな予感がするでぃす」
 顔を見合わせるぷにっと海賊団。  
 そしてその予感は的中するのだった。


●悪の海賊団・ハクト!
「ここ‥‥スキー場‥‥ですか?」
 長く白い髪が印象的なリトルスノーは、辺りを見回して首を傾げる。
 ちょこっと買い物に来たつもりが、随分遠くに来てしまったらしい。
 辺りに人影はなく、雪の積もった木々があるばかり。
 そんな彷徨える彼女を見つけたのはぷにっと海賊団ではなく、雪だるま『雪だるまん』を何体も支配して下僕として連れていた悪の海賊団・ハクト(白蓮(fa2672))。
「あら‥‥ぷにっと海賊団が一人でのこのこと!」
 リトルスノーと同じく白く長い髪をポニーテールにし、漆黒のロングコートに身を包んだハクトは残忍に笑う。
「そうだわ、貴方も仲間にしてあげてよ♪」
 魔法の手鏡を取り出して、戸惑うリトルスノーを写し取る。
 鏡に姿を写された彼女は、何処を見ているか分からないぼんやりとした瞳の彷徨わせ、
「ぷにっとは敵‥‥敵‥‥敵は倒さないと‥‥」
 虚ろに呟く。
「他愛もないこと♪ 本当にこの魔法の鏡は便利だこと。写した本人を操る事が出来るんなんて♪」
 リトルスノーを手下に洗脳し終えたハクトは、ゲレンデを自分のだけものにすべく行動を開始するのだった。


●大変っ、悪の海賊団がスキー場を襲うよ! ってゆーか、もう襲ってる!!
 ぷるるるるるるっ!
 エンフィールド船長のぷにっとフォンが鳴る。
『大変っ! 悪の海賊団がスキー場を襲うわっ』
 妖精の声がぷにっとフォンのスピーカーからあたりに響く。
「どこに出るのかなっ?」
『あなた達がいる場所よ』
 妖精がそういった瞬間、ゲレンデで悲鳴が上がる。
 振り向けばそこには大量の動く雪だるまん!
「‥‥って、なんでリトルスノーがいるんだよ?!」
 チャイナドレスをきて黒のロングコートを羽織っている悪の海賊団・ハクトの側に、焦点の合わないリトルスノーが佇んでいる。
「美しい白銀の世界、でも人が多すぎて邪魔☆ このゲレンデは私、ハクトのもの!」
 高笑いしそうな勢いでハクトは雪だるまんを逃げ惑う人々にけしかける。
「もう‥‥折角スキーで楽しめると思ったのに!!」
 ミユミユが怒りのままにぷにっとフォンにカードスラッシュ!
 光る輝くそれからは、可愛いぷにっとコート出現☆
 肉球マークが可愛いそれは、寒い日でも安心安全。
「助かるでぃす。これで眠くならないでぃす!」
 寒さで半分寝かけていたリスリスがぷにっとコートで復活☆
 いざ、悪の海賊団と対決だ!!


●対決! ぷにっと海賊団VS悪の海賊団☆
「ゲレンデを独り占めするなんて、このぷにっと海賊団が許さないんだよっ」
 びしっ!
 変身したぷにっと海賊団の面々がハクトと雪だるまんの前に立ち塞がる。
「来たわね、ぷにっと海賊団。私を倒すですって? そう、でも仲間を倒すことはできるかしら? さぁ! やっておしまいなさい!」
 ハクトの命令に従って、リトルスノーが雪だるまんを操る!
「やっちゃえ‥‥雪ダルマン」
『雪ゆきユッキー!』
 雪だるまんが叫び、その口から吹雪がいっせいに発射!
「そんな攻撃は‥‥って、ひゃー!?」
 スキーで華麗に避けようとして、イズミんが落とし穴におっこちるっ。
 そしてその隣ではぷにっとほっぺがやっぱり落とし穴にはまって身動き不能!
「どーしてこんなところに落とし穴が〜?」
「うおっ、この僕としたことが一体なぜですかっ」
 とどめにエンフィールド船長まですっぽり。
「かかった‥‥ぷにっと海賊団‥‥そこは落とし穴‥‥」
 ハクトと二人して、あらかじめぷにっと海賊団への落とし穴の罠をあっちこっちに仕掛けておいたのだ。
「さぁ、雪だるまん、埋めてしまいなさい!」
 罠にはまったぷにっと海賊団をハクトは高らかに見下ろし、雪だるまんが動けないぷにっと達に襲い掛かる! 
「何、何だこの落とし穴は?! 僕が非力だから出られないのか?」
 それほど大きな穴ではないというのに、エンフィールド船長の身体が上手くいうことを聞かない。
「本当にこの魔法の鏡は便利だこと。写した本人を操る事が出来るんなんて♪」
 エンフィールドを写した手鏡をハクトは嬉しそうに自慢する。
 だがしかし。
「どーして貴方まで落っこちるんですか!」
 自分も雪だるまんをけしかけようとしてものの見事に落とし穴に落っこちたリトルスノーをハクトが怒鳴りつける。
「‥‥此処も落とし穴だった‥‥かもしれない?」
 いや、かも知れないじゃなくて落とし穴だからっ。
「仲良くしましょうよ、じゃないと溶かしちゃいますよ〜?」
 どうにか穴から脱出して、イズミんはカードスラッシュ☆
 現れたのは巨大ポット!
 湯気がぽかぽかのそれに今まさに飛びかかろうとしていた雪だるまんは怯えて後ずさり。
 それでも別の雪だるまんがぷにっと達に襲い掛かる!
『ポポポポポポポーッ!』
 一際大きな雪だるまんの口から、雪玉が一斉発射!
「そんなの、ぷにっとキーボードで一発だよっ」
 カグラがカードスラッシュし、ぷにっとキーボードを一気に奏でる。
 奏でられたそれからは音符が飛び出し、雪玉を撃破!
「わたしも怒ったのですよ〜。小太りぼんばーっ」
 どーんっ☆
 根性で穴から這い出したぷにっとほっぺが手近にいた雪だるまんに体当たり。
 ぷにっとほっぺのぽちゃぽちゃの身体に押しつぶされて、雪だるまん一匹撃破!
「ぷにっとぱうだーでぃす!」
「カイロ爆弾です〜、えいっ!」
 リスリスとイズミんの攻撃も冴え渡り、雪だるまんが次々と溶けてゆく。
「ええぃ、貴方達、こちらには人質がいることを忘れているんですかっ?!」
 ハクトに向けていた手鏡をリトルスノーに向け手操り、一気に落とし穴から這い出させたハクトがブチ切れる。
(「ん? もしかして‥‥」)
 操りが解けて穴から這い出すことに成功したエンフィールド船長に手を貸し、ミユミユはみんなに作戦をごにょごにょごにょ。
「私を無視して何を相談しているのですか。許しませんわ。雪だるまん、合体ですっ」
 ハクトの合図に合わせて大小取り混ぜた雪だるまんが一気にくっつき、巨大な一匹の雪だるまんに!
 先ほどまでとは比べ物にならない量の雪玉を一斉発射!
「みんな、まかせたんだよっ」
「了解っ」
 頷くみんなにミユミユが一人、雪だるまんに駆け寄る。
「やーいやーいっのろまの雪だるまんこっちだよー!」
『ユーッキーーーーーーーーーーーーーーッ!』
 のろまと言う言葉がわかるのか、雪だるまん、目つきが一気に極悪にっ。
『ユキユキユッキーッキー!』
 その口から、ミユミユにむけて雪玉が再び放射っ。
「ひかかったんだよ!」
「ちょっ、何で私にっ?!」 
 ミユミユに襲い掛かったはずの雪玉は、すっと横に避けたミユミユの真後ろにいたハクトを直撃☆
 雪だるまんの攻撃を彼女に当ててしまうことがミユミユの作戦だったのだ。
「みんな、僕に続いて!」
 怯んだハクトに、両手を炎に包んだエンフィールド船長が突撃!
 全員、その後に続いてハクトの魔法の鏡撃破☆
「あれ‥‥私は‥‥ぷにっと海賊団‥‥かも?」
 鏡が割れ、元に戻ったリトルスノーを無事に保護。
「なんて事、よくも鏡を割ってくれたわね‥‥! 私のゲレンデよ、邪魔はさせないわ。くらいなさい、アイスストーム!」
 鏡を割られて動かなくなった雪だるまんもろとも、アイスストリームで吹っ飛ばそうとするハクト。
「そんなものは、正義の前にはきかないんだよ!」
「必殺の〜〜!! ぷにっと猫だまし!!」
「ぷにっとろーりんぐあたーっく!」
「ぷにっと・クラッシュ・ヒート!」
 妖精の力を借りて吹雪を防いだぷにっと達がいっせいに必殺技を炸裂!
「悔しいーー!! 覚えてなさい!!」
 捨て台詞を叫んで雪だるまんともども吹っ飛ぶ悪の海賊団。
 くるりっ。
 エンフィールド船長を中心にカメラの前に並ぶぷにっと達。
「「「正義はぷにっと☆」」」
 勝利のポーズ、きめっ☆


 こうして、スキー場と世界の平和は今日も守られたのだった。