冥土のお仕事☆ラジオアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 霜月零
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 やや難
報酬 0.8万円
参加人数 8人
サポート 1人
期間 04/17〜04/19

●本文

「はいはーい☆
 本日もやってまいりました、みみっ子放送局!
 今日のゲストは『劇団ピッグ☆』のみなさんでーす♪」」
 みみっこ放送局メインDJ・みみ子がうさぎ耳を揺らしてゲストを紹介する。
 舞台の上では今日のゲスト達が役柄になりきってみみ子のインタビューに答えていた。
 この『みみっ子放送局☆』では、毎回地方の小ホールを借りて、舞台の上で収録を行う特殊な収録方法を用いている。
 その為、普通のラジオ収録とは違い、ゲストの希望により舞台の上で観客を巻き込んでの劇をするなど、みみっ子放送局ならではの演出がされることもしばしば。
「それでは来週のゲストを紹介するよ☆ 来週のゲストはなんとあの『冥土のお仕事☆』出演者の皆さんでーす♪ みんな、楽しみに待っていてね☆」
 ゲストへの質問を終え、みみ子が来週の予告をしてゲストと共に観客に手を振って舞台袖に去ってゆく。
 今日も無事、収録を終えたのだった。


☆みみっ子放送局出演者募集☆
 
 次回みみっ子放送局出演者大募集☆
 今回の募集は『冥土のお仕事☆』出演経験者です。
 未経験の方でも出演OK。
 みみ子に代わって参加者にDJとしてインタビューしちゃうのもOKです。
 みみ子からの質問内容は、
『冥土のお仕事の今後の展開は?』
 です。
 冥土のお仕事出演経験者としての今後の展開希望をお答えください。

●今回の参加者

 fa0525 アカネ・コトミヤ(16歳・♀・猫)
 fa0768 鹿堂 威(18歳・♂・鴉)
 fa1013 都路帆乃香(24歳・♀・亀)
 fa1105 月 李花(11歳・♀・猫)
 fa1170 小鳥遊真白(20歳・♀・鴉)
 fa2057 風間由姫(15歳・♀・兎)
 fa2672 白蓮(17歳・♀・兎)
 fa2968 吉田 美弥(12歳・♀・猫)

●リプレイ本文

●ラジオ収録☆
「はいはーい、本日もやってまいりましたみみっ子放送局☆
 本日のゲストはあの深夜特撮番組『冥土のお仕事☆』のみなさんでーす♪」
 舞台の上で、みみっ子放送局メインDJ・みみ子がうさ耳を揺らして本日のゲストを紹介すると、舞台袖からゲストたちが登場☆
 客席から歓声が上がる。
「本日はみみ子さんのお手伝いをする都路帆乃香です。皆様よろしくお願いします」
 都路帆乃香(fa1013)がまず挨拶をし、ゲスト達にマイクを向ける。

「では、まず、番組を知らない方達のためにアナタが演じている役の名前と役柄を教えて下さい」
「じゃあ、まずは俺から。1話で『高梨雪恵』、旧姓『秋葉雪恵』ちゃんの亡くなったお兄ちゃん『秋葉 蓮』役として、2話以降で『秋葉 蓮』の生まれ変わりである『死神・蓮』役として出演させて頂いている愛の伝道師・鹿堂 威だ。
 みみ子お嬢さん、会場に遊びに来てくれたお嬢さん方、今日は宜しくね〜♪」
 鹿堂 威(fa0768)は半獣化して黒い翼を背に生やし、冥土のお仕事で着ている全身黒い死神衣装でマイクを向ける帆乃香と客席、そしてDJみみ子に投げキッス。
「ニャ? 鹿堂さん男性にはよろしくしないニャか?」
 吉田 美弥(fa2968)はいつもと違い、つけ耳&付け尻尾で突っ込みを入れる。
「野郎共は俺より女性陣に宜しくされたいだろう?」
 笑って言い切る鹿堂に会場の男性陣も思わず笑う。
「でも鹿堂さんは番組中とは随分印象が違いますねー?」
 みみ子も突っ込みを入れると、会場からも頷く声が聞こえる。
 ドラマの中では鹿堂は陰のある青年なイメージなのだが、実際の鹿堂は随分と明るくノリが軽い。
「あれはあくまで演技だからね。まあ、こんなに可愛い妹がほんとにいるならずっと蓮のままでいてもいいけどな」
 人好きのする笑顔で鹿堂はドラマでの蓮の妹役を演じる風間由姫(fa2057)に笑いかける。
 そして笑いかけられた風間は真っ赤になってもじもじ。

「アナタ、風間さんも役柄とはちょっと雰囲気が違いますよね? ぜひ皆さんに役柄と特殊能力なんかを教えてください」
 都路が風間にマイクを向ける。
「あ、こういった形でお話しするのは皆さんはじめまして‥‥ですね。高梨雪恵役の風間由姫です。
 特殊能力は、霊体に攻撃できるように武器にエンチャントする‥‥というのでしょうか? これ以外はまだ確定していません。
 取り敢えず、霊などと会話したり見たりすることはできるようになりました。あ、もちろん私自身はそんな能力ありませんよ?」
 初めてのラジオ出演、しかも舞台の上で観客を前にして収録という状況に風間はもうドッキドキ。
 白い手を握り締めて緊張しまくっている。
 番組中では元気なイメージの強い風間だったが、実際はかなり大人しい女の子のようだ。
「風間さん調子悪いニャか? ミャーが抱きゅーしてあげるニャ。抱きゅー♪」
 抱きゅっ☆
 吉田が風間をほんとに抱きしめる。
 可愛い女の子二人がくっついてる姿は愛らしく、会場からは笑いと「羨ましいぞー☆」の声が上がる。
「ニャ。風間さんはミャーのものニャ。他の人にはあげないニャ☆」
 いつもと変わらず元気な吉田につられて、風間の緊張も解れてゆく。

「お二人はらぶらぶですね。ラブラブといえばアナタもドラマ中ではラブラブでしたね?」
「そ、そうだったか? っと、自己紹介がまだだったな。WhiteDayの回に出た小鳥遊だ。よろしく頼む」
 不意に都路にマイクを向けられ、小鳥遊真白(fa1170)は観客に挨拶をする。
 小鳥遊はドラマではメイド服を着せられていたのだが、「メイド服は着慣れない」という事で今回はウェイター服。
 艶やかな黒髪を後ろで一つに束ね、軽く足を組む小鳥遊は男装の麗人の名に相応しく、ドラマでライバル店のウェイターに惚れられたのも無理はない美貌だった。
「小鳥遊さんは一度のみの出演でしたが、今後の出演予定はありますか?」
「今後か? そうだな、私は敵と対峙なんてしないお話なら出てくるんではないかな、店をしっかり守るつもり」
「なるほど、ほのぼの系に出演予定なんですね。じゃあ、冥土のお仕事では皆さん特殊能力をお持ちですが、小鳥遊さんの能力を見られる機会はありますか?」
「能力、ね。見せる機会があるかはわからんな。ただ使い勝手が悪い、とだけ言っておく」
「まだまだ秘密なんですね。秘密といえば、悪霊役のアナタにも色々秘密がありそうですね?」
 都路は今度は最年少の月 李花(fa1105)にマイクを向ける。

 月は「冥土の仕事だと、悪霊役をやってる月 李花だよ。みんなよろしくね」と挨拶をしてから、都路の質問にちょみっと悩みつつ答える。
「秘密は、うーん、そうだね〜。ありきたりのパターンをやるのは、嫌なんだ。冥土の仕事だと悪霊の橘塊を演じてるんだけど、悪役が改心していい人になったりするのはやらないよ」
「じゃあそのうちアナタはメイド達に倒されてしまうのでしょうか? 愛らしいアナタが倒されてしまうと、ファンは辛いですね」
「辛いかな? 敵の隊長クラスは、李花も入れて6人。ただ、全員倒してしまうと大惨事勃発になるね〜。李花の役柄・塊は悪霊サイドの主様直属の偵察と諜報隊長になるんだ」
「戦禍衆というなにやら恐ろしげな部隊もいますよね?」
「戦禍衆は、主直属の護衛部隊。李花と戦禍衆は仲間で、獄霊界から接触している事になっているよ」
「なにやら壮大なストーリーが期待できそうですね。アナタはメイドではありませんが、特殊能力などはありますか?」
「李花の能力は、まだ秘密。今後は、目標に向かい爆走かな〜?」
「暴走してしまうんですか? それはメイドとしては止めたいところですね」
 都路は今日はインタビュアーに徹しているが、冥土のお仕事出演者。
 冥土のメイドとしては、悪霊の暴走は止めたいところである。

「暴走とはまた少し違いますが、柚木役のアナタの能力も凄い物がありますよね?」
 都路は今度は白蓮(fa2672)に話題を振る。
 白蓮は白のシフォンブラウスに黒のベスト、黒のフリルとレースのスカートにニーソックスを合わせ、黒の厚底靴といったゴスロリ風の服装で、ドラマの役・柚木雪花と髪形も合わせている。
 柚木役の時に杖になる龍のブローチペンダントトップの付いた黒のチョーカーを首に巻いていて、冥土のお仕事を見ているファンは喜んだ。
「そうですね。柚木の特殊能力は、千里眼‥‥過去や未来の他に遠い場所を見る力、結界や転移などですね。弊害もありますが、柚木は強力な力の持ち主ですね」
「倒れる時のアナタは本当に苦しそうで、VTRを見ていた私も心配になりましたよ。迫真の演技ですよね。でもわざとらしさがなくて、柚木というキャラに引き込まれます」
 白蓮は冥土のお仕事出演者の中でもかなり高い演技力と美貌を兼ね揃え、強大な力を持ちつつも強すぎるがゆえに全ての力を使い続けることが出来ず、倒れてしまう柚木という難しい役柄を見事に演じきっている。 
「そういって頂けると嬉しいですね。冥土のお仕事の柚木雪花は自分なりに考えて決めた役なので愛着があります。番組をご覧になった皆さんにも『柚木雪花』を好きになって頂けると嬉しいです」
 白蓮が、透明感のある淡い水色の目を細めて笑うと、客席の男性陣は真っ赤になった。

「アナタの演じるサエさんも、最近必殺技を覚えましたよね?」
 今度は一番端の席に座っていたアカネ・コトミヤ(fa0525)に都路はマイクを向ける。
「ええ、そうなんです。私はメイドの一人、『サエ』をやらせていただいておりますアカネ・コトミヤなんですが、日に日に強くなってゆく悪霊たちに負けないように、必殺技を覚えましたね。
 でも私の通常武器は番組中でも一番よく使っていますから、皆さんも知ってますよね。これ♪」
 そういって、アカネは一瞬にして光線銃をその手に現す。
「ええっ? いま、これ何処から取り出したんですか?!」
 都路も観客も本気で驚く。
 光線銃なんて、テーブルの何処にも置いてはいなかったのだ。
 まるで番組内のように本当に一瞬にして霊力を具現化し、銃を作り出したかのような早業だった。
「ミャーの目をもってしてもわからなかったニャ」
 隣に座っていた吉田も目をまん丸にする。
「ちょっとした、簡単な手品です」
 大成功した手品にふふっと笑って、アカネは眼鏡を指で押さえる。
 アカネがやった手品の仕掛けはとても簡単。
 テーブル下、足の所に斜め45度の鏡を予め対角線上に配置して、観客からの死角を作る。
 そこにいつも使っている特撮用の銃を隠しておいたのだ。
「ホーリーナパームっていう必殺技もありますが、その他にもサエには色々能力があるんですよ。今回はまだ秘密ですけど」
「秘密ですか。こんなに素敵な手品が出来るアナタの能力だと、手先の器用さが生かされる能力が真っ先に思い浮かびますね。今日の手品の仕掛けも、いつか教えてくださいです」
 驚きから回復した都路に、アカネは「喜んで」と頷く。

「さてさて、最後はアナタの演じるミャーさんについて教えてください」
 いつもの本物の耳とは違い、付け耳のズレを気にする吉田に、都路はマイクを向ける。
「ん? ミャーか? ミャーにはそんなに秘密はないニャよ」
「でも猫耳メイドさんは少ないですよね?」
「ミャーは人間じゃないんだニャ。猫妖精みたいなものと考えればいいのかニャ?」
 そんなに秘密はないと言いつつ、吉田は爆弾発言をぶっちゃける。
 会場からは驚きの声が上がった。
「アナタの役は人間じゃなかったんですか?」
 都路も知らなくて、ついつい素で聞き返してしまう。
「そうニャ。そんなミャーが何故EHにいるかは追々わかってくるかもしれないニャ。でもミャーも今日は秘密ニャよ」
「アナタも秘密ですか。能力については教えていただけますか? それとも、やっぱり秘密でしょうか?」
「特に秘密じゃニャいから教えてあげるニャ。ミャーの能力は、皆の力を合わせる能力ニャ。。
 ミャー自身に攻撃能力は無いけど、自分の力を分け与えたりする事で、その人の能力を一時的に強くする事が出来るニャ」
「補助魔法のような感じですね。これから物語りはどんどん悪霊との戦闘が増えてゆきそうですから、一時的にでも能力を強くしてもらえると心強いですね」
「そうですよねー。悪霊側には六人も大将クラスがいるわけですから、今後もEHのメイドさんたちは苦労しそうですよねー?
 そしてはいはーい、そろそろ終了時間が近づいてまいりましたっ。最後に皆様に質問でっす。冥土のお仕事の今後の展開を教えてください」
 都路に相槌を打ちつつ、みみ子が最後の質問をする。
 

●冥土のお仕事今後の展開は?
「『蓮編』とでも言うかの如く、一話からレギュラー出演していますが、もうじき1クールになるので、そろそろどっちの『蓮』が生き残るのか決着が付く事になります。
 奇しくも1クールは13話と、なかなかに面白い数字。皆さんは、生まれ変わって尚も妹を心配する蓮と、新たな生を歩み出したばかりの蓮と、どちらが好きですか?」
 鹿堂はちょっぴり真顔で客席と、そして一緒に演じる仲間たちを見つめる。
 ドラマとはいえ、人が消えてしまうという状況を考えると、胸にちくりと痛みが走る。
「今後は‥‥兄である蓮さんがどうなるか次第ですね‥‥。
 私の演じる高梨雪恵としては‥‥兄は死んでいる‥‥だけど、死神として記憶を無くした状態でいま目の前にいる。
 できれば記憶を取り戻してみたい‥‥という感じでしょうね」
 あんまり鹿堂の演じるキャラに消えて欲しくない風間は、ちょっぴり寂しそう。
「悪霊とかの戦いもそうですけど、何か『Dの時間』にライバル店が参入してきても面白そうかなぁ〜と思いますけどね」
「そしたら、その時に冴木の姓に変わるのも楽しそうだな。
 小鳥遊から冴木に名前が変わった直後に夫が死亡して未亡人に、とかもどうだろう?
 でも、他の人を勝手に死なせるのはさすがにやりすぎかな」
 アカネの希望に、小鳥遊は冗談めかして自分の希望を口にする。
「この冥土のお仕事は、けっこう何でもありかな? とりあえず、みんな、見て、これからも応援よろしくだよ」
 月はドラマとは違う子供らしい笑顔で笑い、
「メイドたち自身が狙われるような話もいいかもしれません。全員をおびき寄せて失敗して、次に毎回一人ずつターゲットを変えて狙っていくようになるお話になっていったりするのも面白そうですね。
 私は機会を見てまた出演したいと思っています。楽しみにお待ちいただければ幸いです」
 白蓮は優雅な物腰で観客を魅了する。
「ミャーは特に希望はないニャよ。みみ子さん抱きゅーニャ♪」
 同じ獣耳同士で親近感の湧いた吉田はみみ子の隙を見て抱きゅ☆
「わー、ミャーさんに抱きつかれて幸せでっす。でもでもずっとこうしているわけにはいかないのです。
 本日いっぱいお手伝いしてくださった都路さんは、今後の展開はどういったものとお考えでしょうかー?」
 吉田に抱きつかれてまんざらでもないみみ子が、都路にマイクを向ける。
「私の役は今後、今まで出て来た怪しい悪霊騒ぎの裏にある事件の情報を収集。そして、その後‥‥はまだ秘密です」
 他のメンバーと同じく、都路も最後は秘密で締めくくる。
「お答え、どうもありがとうございましたー♪ 会場のみんな、そしてラジオの前のみなさん、今日は楽しんでくれたかなー?
 そしてゲストの皆さんも、ありがとうございましたっ☆」
 みみ子が吉田に抱きつかれたまま会場のみんなに手を振って、無事に収録を終えたのだった。