愛の(裸)えぷろんアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 霜雪
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 易しい
報酬 0.2万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 12/18〜12/22

●本文

●TOMI−TV内某所にて
敏腕ではないプロデューサー(以下P)「どうしたんですか? 頭抱えちゃって」
敏腕ではないディレクター(以下D)「どうしたもこうしたも‥‥。例の話、とんでもないコトになりそうだぞ」
P「例の‥‥って、アレですか? ももきゃぶの女の子メインに、テーマに沿った料理を作ってもらって格付けするとかいう」
D「あぁ」
P「企画、通らなかったんですか?」
D「いや、通るには通ったんだが‥‥なんだ。出演者がな」
P「オファー、受けてもらえなかったんですか?」
D「受けるには受けてもらえたんだが、その‥‥。お前も聞いてるだろ? ももきゃぶの新人。例の、男二人の」
P「エーッ! ま、まさか、あの二人!?」
D「あぁ。何せ、ほら。一人がアレ出身だろ。まずは深夜から慣れさせていきたいって」
P「そッスか‥‥。あ、でも、周りは女の子で固めれば」
D「社長直々に、『この二人を売り出したいの。お解りですわよね?』だとさ」
P「じゃ、ももきゃぶ以外から女の子を‥‥」
D「出演者も男一色でいってくれだとさ。ももきゃぶの男路線を押し出すんだとか」
P「ももきゃぶの路線って‥‥単に社長の趣味じゃ‥‥」
D「言うな、その辺はトップシークレットだ」
P「‥‥けっこう有名なんスけどね」
D「まぁ、なにはともあれ相手はももきゃぶだ、それなりにチチのある野郎を御所望されたよ」
P「チチに一家言ありますしね。とすると当然、デブ、もとい肥満体型の出演者は‥‥」
D「却下。薄い身体のヤツも、多分ダメだろう」
P「厳しいッスね‥‥(汗)。でも、そんなんで集まるんですか?」
D「集めるしかねぇだろう。この際、タレントとか言ってられねぇから。裏方でも何でも、関係者なら構わねぇ。とにかく、料理してくれりゃいいんだから。それに、勝てばアピールタイムくれてやるし。負ければ‥‥ある意味、美味しいかもしれん(遠い目)」
P「‥‥えーっと。何処見てんですかー(汗)!?」


☆企画内容について
・ももきゃぶの新人である、巨乳中年グラドル『みるく♂ぷりん』を中心とした料理番組。
・出演者がテーマに沿った料理を作り、『みるく♂ぷりん』の白い方ことぷりんちゃんが味を判定(上から『松えぷ』『竹えぷ』『梅えぷ』『らんく外』)。
・タイトルが『(裸)えぷろん』ですから、当然エプロンの下は裸です。どんなエプロンかは、各自ご自由に(特に凝ったものでなければ、衣装は借りられます)。
・今回のテーマは、『スタミナカレー』。使う食材は、普通のものなら用意できるが何分深夜枠。高級食材は取り寄せ可能ですが自腹で(苦笑)。
・トップの人は、10秒間のアピールタイムをもらえます(プレイングに明記。宣伝でも恋人募集でも一芸披露でもご自由に)。問題があれば『ピー』を被せますので、ご安心を(?)。
・ビリの人は、罰ゲームとしてぷりんちゃんからキスを頂けます。何処にしてもらうか明記のコト(深夜ですが、モザイク無しで放送に載せられるようにして頂きたい)。

☆制作について
・出演者は『男性』『チチがデカい(しっかり『チチ』であれば、実際はバスト88無くても大丈夫です。大きい分には大歓迎!)』『職種はタレント系に限らない(番組中、制作スタッフ等からの出演を受け付ける旨のテロップも流します)』
・スタッフ側は女の子でも構いません。放送は深夜ですが、録りは昼間なので若い子でも大丈夫です。でも、出演者の年齢はお考えください(笑)。

☆『みるく♂ぷりん』について
 『こんでんす☆みるく』
 白い方(肌が白い)。元あっち系のAV男優で、40歳の大台に乗ったコトをキッカケに現役引退。現在、そっち系はグラビアの仕事のみ。表(?)では、タレントとして売り出し中。今回は味見役&罰ゲーム執行役。
 厳つい顔でゴーグル型サングラスをかけているが、普段はとてもシャイで実は極度の上がり症。しかし、サングラスを取ると‥‥。
 40歳。178cm/85kg。B:108。

 『かすたぁど★ぷりん』
 黒い方(肌が焼けてます)。元アマレスの選手で引退を機に、ももきゃぶの女社長にスカウトされて芸能界入り。 関西系の喋りで、今回はMC役。
 33歳。156cm/62kg。B:89。

●今回の参加者

 fa0126 かいる(31歳・♂・虎)
 fa0826 雨堂 零慈(20歳・♂・竜)
 fa0856 実夏(24歳・♂・ハムスター)
 fa1247 (11歳・♂・猫)
 fa1730 守久龍樹(20歳・♂・竜)
 fa1806 伝説の竜戦士(59歳・♂・竜)
 fa2355 (31歳・♂・狼)
 fa2540 ギルス・ブラック(25歳・♂・猫)

●リプレイ本文

●小さく大きな問題
 撮影数日前。敏腕ではないディレクターの前に、表情を曇らせた敏腕ではないプロデューサーが現れた。
「どうした?」
「愛えぷの出演者なんですが」
 プロデューサーはおずおずと履歴書を差し出す。受け取ったディレクターは目を通すと溜息をついた。
「『あの御方』が怒るな」
 ディレクターは履歴書にある光(fa1247)の写真を見て、頭を抱えた。愛えぷは男の胸を前面に押し出す番組であるが、光はどう見ても十代の女の子にしか見えず。ディレクターの言う『あの御方』とは、番組の企画を持ち込んだもも☆きゃぶの女社長のことであり。胸に一家言有る彼女のこと、見た目が男で無く胸も無い光を見て納得するとは思えない。
「ですよね」
 肩を落とすプロデューサー。悩んだ二人は、放送上光の首から下をモザイク処理し。事なきを得ることとなる。

●収録前
「エプロン一枚?」
 撮影内容を聞いた守久龍樹(fa1730)は思わずADに聞き返していた。というのも、新人アーティスト紹介番組に出演すると聞かされており、最近バンドを組めたので喜び勇んでやってきたのだが。実際は事務所が間違って持って来た仕事だったのだ。
「事務所には連絡しておいたんですけど‥‥どんなエプロンにするかもまだですよね?」
「はぁ」
 龍樹の曖昧な受け答えに、困惑の表情を浮かべるAD。しかし、龍樹も芸能人の端くれ。仕事をキャンセルすることで、番組に穴を開けるわけにはいかないことは解っている。
「取り敢えず、番組には用意されたモノで出ますから」
 龍樹の言葉に、ADは幾分安心した表情で楽屋を後にすると。
「ちくしょー! 十秒でもいい。アピールしてやる!」
 そんな絶叫が楽屋から聞こえたとか。

「演者が足りないって、俺。裏方なんだけどな」
 そう言って、かいる(fa0126)は後ろ頭を掻いた。元々大道具として関わっていたのだが、出演者が足りないと声を掛けられ。何も解らぬまま楽屋へと通されていた。
「コレはダメらしいしな」
 着用している自前のエプロンに視線を落とす。『エプロン一枚で料理を作れ』ということだったので、仕事用のモノで出ようとしたのだが。衛生面から却下されてしまった。
「そういや、代わりを持ってきたって言ってたな」
 立ち上がり、番組用に届けられた衣装を確認する。
「これで出るのか?」
 用意された衣装を握り締めたかいるは、呆然と立ち尽くしていた。

「こんな感じですけど」
 衣装らしきものを手にしていたADが、伝説の竜戦士(fa1806)に声を掛けた。
「ほう。中々だ」
 衣装を受け取った竜戦士は満足げに頷き、出て行こうとするADを引きとめ耳打ちする。
「例のアレ。大丈夫か?」
「取り寄せましたけど‥‥結構高かったんで、自腹でお願いしますよ。領収書は出ますけど」
 材料の取り寄せを頼んでおいたのだが、持ち出しとはいえ届いているらしい。
「すまない。それと、罰ゲームに関してなんだが。実際やるのはどっちなんだ?」
 事前に聞いた話ではぷりんがやるとのことだったのだが、現場の雰囲気は白い方のみるくがやるように感じられたのだ。
「みるくさんです。企画書急いで出したんで、表記がごっちゃになってたみたいで。台本は直ってますけど‥‥以後、気を付けます」
 竜戦士に向き直り、ADは深々と頭を下げるのだった。

●収録開始
「さて、始まりました愛の(裸)えぷろん! 司会はみるく♂ぷりんの黒。かすたぁど★ぷりんです!」
 スタジオにぷりんの明るい声が響き、収録が始まる。
「内容は単純。男性芸能関係者がエプロン一枚になり、ガチンコでテーマに沿った料理を作ってもらい。味を判定してランク付けを‥‥」
「ぷりん君。何でボクもこの格好なの?」
 みるく♂ぷりんの白い方、こんでんす☆みるくが着ているエプロンをつまんで呟く。
「そんなん一部視聴者向けサービスやん」
 ぷりんが抗議をザックリ切り捨てると、カメラは今回の参加者を映し出す。
「という訳で、初回はスタミナカレー。今日の参加者は6人。小っさいのから大きいのまで、選り取り見取りでお送りいたします!」
 ぷりんの掛け声と共に、各人の料理が始まった。

「実夏君。料理の腕前は?」
 まず最初にカメラが捕らえたのは実夏(fa0856)。
「カレーやったら子供ん時のキャンプとかでもやったことあるんで。なんとかなる思います」
 割烹着一枚の実夏は、牛肉・じゃがいも・玉葱・人参という一般的な材料を手にした。
「肉は牛肉?」
「スタミナ付きそうな気がしましてん」
 野菜の量は肉より多めにし、肉・野菜とも大きめに切る。
「しかし、罰ゲームは正しく罰ゲームやな。この姿が既に罰ゲームやもしらんけど」
 肉と野菜を炒め、煮込みを始めた実夏は小さく呟くのだった。

「ももキャブっぽい子はいねぇなぁ」
 小さな期待も打ち砕かれ、大きな肩をガックリと落としながらかいるは調理を始めた。渡されたフリル付きエプロンを着用しているが、恥ずかしさのため顔にはマスクをつけている。
「確か、飴色になるまで炒めるといいんだよな」
 乱雑に切った大量の玉葱と大蒜。フライパンに溢れるほどだったが、今や言葉通りの色になり。かいるは剥き残しが多くあるジャガイモを、切っただけの人参と共に鍋へ放り込む。
「芋の皮は剥く必要があるが、人参は平気だろ」
 やがて、オーブンから取り出した肉の塊を八つに切ると同じく鍋へ。そこにぷりんからの質問が飛ぶ。
「かいる君。料理は豪快やけど、プロフィールの体重200kg超っていうのは‥‥」
「シーッ!」
 かいるは人差し指を口に当て、調理を続けるのだった。

「そこにいるんは誰ですかー?」
 カメラが向いた先の光(fa1247) に向かい、ぷりんがワザとらしく尋ねた。
「光で〜す」
「そないなこと言うても、全身モザイクやん」
 料理の手を止め笑顔で両手を振る光だったが、ぷりんの言葉にショックを隠せない。
「そんな〜」
「チチ無いヤツは映されへんねん。ま、可哀想やから顔だけはモザイク取ってやり」
 指を鳴らすぷりん。恐らくその瞬間、編集によって光に被されているモザイクが取り除かれるのだろう。
「胸あるじゃないですかぁ」
 立ち上がり、光の元へとやってくるぷりん。光はスプーンで味見をしつつ、エプロンの胸の部分を見せると。
「キャッ!」
 胸の隙間から何かが音を立てて落ちた。
「やっぱ無いやんか」
 胸を覗き込んだぷりんが、肩をすくめておどけてみせる。
「そのうち大きくなるもん!」
 慌てて光は落としたパッドを慌てて拾い。恥ずかしそうに後ろを向き、小さく舌を出す。
「視聴者サービス出来たかな?」
 微かな声で、光はパッドを入れ直しつつ呟いた。首から下がモザイク処理されることを忘れて。

「雨堂君はどんなカンジ?」
 ぷりんの呼びかけに、カメラは雨堂 零慈(fa0826)へ向けられる。割烹着を着てはいたが、実夏とは違って出演に難を示した零慈は褌を着用していた。
「それはカレーに?」
 フライパンで大蒜と韮を炒める零慈に、ぷりんが声を掛ける。焦げ目がついた所で、ボウルの中にあった冷や飯を放り込み。
「ガーリックライスか」
 器用にお玉で米をほぐしながら、零慈は小さく頷いた。

「ぷりん君!」
 悲鳴を上げたみるくが指差す先に、視線が集まる。カメラが追うと、そこでは竜戦士が吊るした鮟鱇を捌いていた。
「竜さん。鮟鱇捌いたコトあるんですか?」
「ない」
 力強く答え、竜戦士は流れる汗を拭おうともせず鮟鱇を下ろしていく。
「えー、竜さん。モノが見えないように気をつけて下さーい」
 カメラに硬く締まった尻を向け、一心不乱に出刃包丁を振るう竜戦士に向かい。ぷりんはそう声を掛けたのだった。

「調理終了1分前や〜」
 ぷりんから残り時間を告げられ、各自最後のスパートに掛かる。
「ヤベ!」
 思わず声を上げたのは、龍樹。というのも、仕上げに栄養ドリンクを少しだけ入れるつもりだったのだが。ぷりんのコールに一瞬驚き、瓶ごと鍋の中に落としてしまったのだ。
「大丈夫、かな。多分」
 焦りを感じつつ、お玉で瓶を探す龍樹。それでもなんとか落とした瓶を取り上げると、龍樹は粉末状にしておいた鰻の骨煎餅を混ぜ込む。
「残り十秒!」
 ぷりんが告げ、カウントダウンの声が響き渡る。
「5・4・3・2・1!」
「出来たッ!」
 皿に撥ねを飛ばしながら、最後に龍樹が料理を完成させると。収録は試食へ向けて一旦休憩を取るのだった。

「それでは試食タイム!」
 試食の収録が始まると、まずは零慈のカレーがみるくの前に差し出された。
「見た目は普通だね」
 匂いも嗅いでみるが特に気になる点は無く、スプーンを口に運ぶ。
「ね、ネバネバする‥‥」
「納豆を入れたので」
 首を傾げながら食べるみるくに、零慈が答える。野菜を炒める際、納豆を加えていたのだ。
「でも、味は‥‥悪くないよ」
 美味しいとは言わないまでも、納豆カレーは食べ進められたのだった。

「これは‥‥」
 何人前あるのか解らないような大皿から、零れ落ちそうなほど掛けられたかいるのカレーに絶句するみるく。
「もっと多い方が良かったか?」
「結構です!」
 みるくは断固拒否し、零さないようスプーンで削り取る。
「粉っぽいしドロドロするぅ。味もなんか色んな甘さが‥‥」
 ゆっくりと口の中のものを飲み込むみるく。大量のプロテインが粘りを増し、その味はチョコ・リンゴ・ヨーグルトの三つで。添加された『味』では単に甘みが押し寄せてきただけに過ぎなかった。
「プロテインが入っているからだろ。俺は慣れてるぜ」
「何で自分も食べてんねん!」
 ぷりんにツッコまれながらも、何故かみるくと一緒にカレーを食べているかいるであった。

「あれ?」
 実夏のカレーを食べようとスプーンで一杯すくったみるくは、あるはずのものが無いことに気付いた。
「ご、ご飯は?」
「‥‥炊くのを忘れてましてん」
 あらぬ方を見上げる実夏。
「その代わり、カレー沢山盛っときましたんで」
「うん。ご飯が無いのがちょっと物足りないけど。甘みっていうか、牛乳かな? 良かったよ」
「高級食材やら使うんやなくて。家庭の味で勝負してみました」
 実夏は笑顔を見せ、満足げに頷いた。

「レバー入りスタミナカレーだ!」
 縁に付いたカレーの撥ねをそのままに、龍樹はカレーを差し出した。
「レバーって言うから臭かったりするのかと思ったけど、全然気にならないね」
 大きくガッツポーズを取る龍樹。実はレバーを牛乳に漬け込んでおき、臭みを取っておいたのだ。
「何かちょっと不思議な味がするけど。美味しく食べられるよ」
 時折眉間に皺を寄せたみるくだったが、龍樹は照れ笑いを浮かべて小さく頭を下げた。

「これもレバー‥‥?」
 立ち上る生臭い香りに、みるくは顔を顰めた。
「お肉の代わりに入れてみました♪」
 臭いとは対極の笑顔で光が答える。
「じゃ、頂きます‥‥」
 ギュッと目を瞑ってみるくはカレーを口へ運ぶと。
「鉄の味が‥‥」
 泣きそうな声を出すみるく。
「血抜きは?」
「え?」
「してへんのかい!」
 小首を傾げて答える光に、ぷりんはベタなズッコケを見せてくれるのだった。

「これが俺のスタミナカレーだ」
 力強く言い放つ竜戦士が蓋を開け、カレーの姿が現れると。光以上の生臭さに、思わずみるくは口元を手で押さえた。
「もう、カレーかすら解らんな」
 覗き込んだぷりんが、哀れみの言葉を掛ける。
「ほな、食べて」
 ぷりんに肩を叩かれたみるくは意を決してスプーンを構えた。
「い、頂きます」
 男らしく? みるくは鮟鱇と思しき塊を口に入れると。
「『愛の桶』行きやー!!」
 即座に席を立ったみるくは、セット裏で口の中のカレーを吐き出していた。

「今日はスタミナカレーをテーマに作ってもらいましたが」
 全ての試食を終え、一同は締めのシーンの撮影に入る。
「判定は‥‥?」
 ぷりんがマルチ画面を指差すと、皆の判定が表示された。
「『松えぷ』実夏・守久龍樹、『竹えぷ』雨堂 零慈。『梅えぷ』かいる、『らんく外』光・伝説の竜戦士! そして、今日のイケチチ野郎とヘタレ貧乳の発表や!」
 効果音と共に、マルチ画面の映像が変わり。
「イケチチ野郎は守久龍樹。ヘタレ貧乳は伝説の竜戦士!」
 スタッフらの拍手に包まれながら、龍樹と竜戦士が前の方へ集まる。
「まずは守久君。松えぷおめでとさん」
「有難うございます」
「実夏君と迷ったんだけど。レバーがやっぱり『スタミナ』ってカンジがしたんだよね」
 フリルのエプロンを纏っていることも忘れ、龍樹はみるくから嬉しそうに松えぷの証であるバッチを付けて貰った。
「ほな、PRタイムスタート!」
「え? いきなり? ナハトイェーガーってバンドやってます。守久龍樹です。ど、ドラムやってますドラム! あ、他に、メンバーが、アルク・ソ」
 鐘の音と共に、龍樹のアピールタイムは終わった。そして。
「罰ゲーム開始や!」
 みるくが立ち上がり、竜戦士の前にやってくる。
「キスやけど、どこがえぇですか?」
「エプロンの中に」
 竜戦士の発言で、スタジオに悲鳴や感嘆の声が響く。
「初回からお蔵入りにならんとえぇねんけど。行こか!」
 ぷりんがみるくのサングラスを外し、罰ゲームが執行される。
「年の割りにイイ身体してんじゃねぇか」
 竜戦士の盛り上がった僧帽筋から、柔道着に見立てたエプロンの襟まで指でなぞると。
「今日はこのくらいで勘弁してやるぜ」
 襟を引き下ろし、盛り上がった胸にみるくは唇で触れた。
「という訳で、愛の(裸)えぷろん。あるか解りませんが、また次回!」
 悲鳴の中、ぷりんの締めの言葉が発せられ。カメラに向って皆が手を振り、収録は幕を閉じたのだった。