オベラ座の怪熊ヨーロッパ
種類 |
ショート
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担当 |
龍河流
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芸能 |
2Lv以上
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獣人 |
3Lv以上
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難度 |
やや難
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報酬 |
6.6万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
12/13〜12/17
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●本文
そこはドイツの山の中。
辺鄙という言葉が似合う場所に、古めかしい建物がぽつんと建っていた。一見すると歴史のある豪奢な建物の風情だが、これが巧妙に作られた最近の鉄筋コンクリート建築だと訪ねてきた人々は知っている。
「ルドルフ! 契約の件で話がある!」
「アナスタシアさん、次の舞台の設営プランの中間提出期限が明後日ですよ!」
二台の車で訪ねてきた六名ほどの男性は、全員スーツ姿のビジネスマン風だ。妙に洒落めいた雰囲気が、服飾系の業種かと思わせる面々だが、実態は欧州各地の舞台関係者。演出家や脚本家、舞台監督など、色々である。
そんな社会的地位もありそうな面々が取り出したのは、ハンドマイク。一応ノッカーがついているのだが、そんなものははなから無視してハンドマイクで内部にいるはずの夫婦に呼びかけている。何しろ今までに訪問した全員が、ノッカーを使った途端に撃退されているのだ。
すると、内部からもハンドマイクを通していると思われる応えがあった。
「プランは郵送したわー」
「分かりました。それを確認してから、またご連絡します」
うきうきと楽しそうな女性の声に、六名のうち二人ほどが態度を和らげた。こちらの二人は籠もっている夫婦の妻に用があったが、一応ちゃんと仕事をしていたので『後は知ったこっちゃねえ』と帰り支度を始めている。一緒に訪ねてきたが、自分達の用が終われば、後は協力するつもりのない人々である。
こんなでも一応、『夫婦共に返答もしなかったら一緒に突撃』という約束はしていたのだが。
でも、残る四名も引き止めない。もともとそれほど仲が良くないからだ。
「ルドルフ! 返答がなければ、門を破壊して乗り込むぞ!」
今にも車に乗り込もうとしている二人をさておいて、不穏なことを叫んでいた四人は、帰ってきた返答に頭を抱えた。帰り支度の二人も、動きを止めている。
「望むところだ。この砦には、我々夫婦が仲間達と共に全力をつぎ込んで製作中の仕掛けが多数ある。それを乗り越えるつわものが現れない限り、我々は外には出んぞ!」
高笑い付き。二重奏なのは、夫婦して笑っているからだ。わざわざハンドマイクを通して。
「この変人夫婦め」
車のドアにもたれて一人が悪態をつく。欧州オペラ界で『この夫婦に任せたセットにトラブルはない』と評判になってきた有名人に対してあまりの言い様だが、事実なので誰も咎めなかった。
変人ぶりもつとに有名な二人である。
「誰か専門家に任せよう。費用は‥‥関係者で応分の負担でどうだ」
「いいでしょう。とりあえず初期費用を折半、目的の達成具合で実行隊へのボーナスはより利益を得たほうが負担割合を増やす。いかがです?」
「よし、下の街で契約書を作って、人を集めようか」
一人がハンドマイクを取り上げ、『出直すぞ』と中に知らせて、彼らは帰って行った。
そこはドイツの山の中。
厳しい造りの石造りと見える門には、『オベラ座』と掲げられている。
【依頼内容資料】
・ルドルフ(熊)とアナスタシア(ハムスター)夫妻
オペラの回り舞台をこの夫婦に作らせると、トラブルは起こらないと評判の舞台背景プランニングや設計、組み立てをこなす才能豊かな夫婦。
その才能と経験に反比例して常識が欠落していき、変人振りが上昇しているとも評判で、この度山の中に新築した新居は名称『オベラ座』。現在、そこに籠もっている。
・オベラ座
古今東西の宮殿や城や砦などの秘密通路や侵入者撃退からくりを組み込んだ一種の要塞。部分部分で友人達が協力しているが、全容は夫婦しか知らない。(夫婦も知らないと一部で噂される)
このけったいな名前は、『オペラ座の怪人』好きのアナスタシアがつけたものと推測されている。
内部がパリのオペラ座に準じている様子はまったくない。
・諸条件
依頼人各人からの要求は以下の通り。
「出来るだけ早めに中から引きずり出して欲しい」
「中は面白そうだから、あまり壊さないように。後日何かの参考に出来るかもしれないし」
銃火器の使用は、内部で何を動力その他に使っているのか分からないので禁止。ルドルフとアナスタシア共に、銃火器は使えないことも確認済み。
周辺が森なので大量の火気も厳禁。
合法的物品で必要なものは依頼人が揃えてくれる。
●リプレイ本文
からくり屋敷『オベラ座』攻略に際し、依頼人達にマーシャ・イェリーツァ(fa3325)が請求した品物はほぼ全部届いた。鉤付きロープ、絶縁体仕込みの靴と手袋、粉塵防止マスクとゴーグル、レーザー距離計まで。携帯電話は不思議なことに通じる。でも残念ながら、当人達の臭いが判る物はない。
もう一つないのが、
「中にお友達はいないけど、協力もしてくれなかったのね?」
アンリ・ユヴァ(fa4892)と那由他(fa4832)が気にしていた、夫妻の友人達はあくまで『オベラ座』作成の手伝いで。敵陣にはいないが、ナユが呆れたとおりに、一人も自分が作った仕掛けを明かさなかった。マーシャはしばし呆然とし、あまり表情が動かないアンリも流石に眉間にしわが。
「電線は切断してもいいでしょうか?」
映画などの怪盗風に攻略希望の斉賀伊織(fa4840)が依頼人代表でやってきた青年に問うと、あっさり頷かれたので、気持ちよく切断した。高いところの分は、鷹獣人のアンリがぷちっ。ついでに一回り建物を見てくれたが、窓は全部閉まっていて中は覗けなかった。
それでも内部にも彼らが来たと判ったろうから、速やかに侵入、突撃するのが正しい姿だ。ちなみにこれまで訪ねた人々は、玄関扉の前で胡椒、唐辛子粉末手投げ弾などを掛けられている。どうやら玄関扉の上部のどこかに隠し窓があるらしい。
「それやったらすぐに捕まえられるとちゃうかー?」
そんなのつまらないと言う雰囲気全開で、ミゲール・イグレシアス(fa2671)が完全獣化済みの熊の鼻をぽりぽり掻いた。今回、彼は唯一の熊獣人。挙句にでかくて、筋骨たくましい。力押し向きだ。
ただし。
「それでは、ただいまより伏姫によるイアイのショーが開催されまーす。ダイナ・ガイ、準備はOKですかっ。他の方もですよー」
リーゼロッテ・ルーヴェ(fa2196)が勝手に宣言して、一風変わった刀を手にした七枷・伏姫(fa2830)を煽っている。ダイナ・ガイと呼ばれた鷹飼・源八朗(fa5082)は腕組をして仁王立ちだ。彼の『設定』は『名前は、信濃・町。だが人は彼をダイナ・ガイと呼ぶ』だそうだ。日本の地域限定ヒーローコスプレに身を包んだ彼は、作戦終了まで、ダイナ・ガイ。
たった今、玄関は危険だと聞いたばかりではないのかと思った人もいるのだが、八人揃って行動する必要はないと依頼人も言うので。
適当に分散して、目標にレッツ・ゴー。
「さあ、勝負ね!」
「SHOW TIMEをお楽しみあれ」
「実況は、私、リーゼロッテ・ルーヴェがお送りしますー」
マーシャと伊織とロッテの景気の良い掛け声に、ミカエルの元気な歌声が重なって、最初から色々大変そうなレッツ・ゴーだった。
「イアイじゃなかったんか」
「それは後ほどでござる」
獣人の特殊能力に脚力と格闘技術の合わせ技で門を破壊した伏姫は、ミカエルの残念そうな呟きに冷静な一言を返した。ちなみに玄関扉は、ものの見事に全壊。
アーチェリーを抱えたアンリは、あまり驚いた様子は見せないながらも拍手をしているが、ロッテはするすると扉の残骸に近寄って。
「おおっ、これはなんとベニヤ板です。我々をわざと侵入させやすくするための罠でしょうか」
意気揚々と実況中継中。そんな暇があったら早く中に入ろうとミカエルが促すより前に。
ざばっ。
上から、お湯が降ってきた。被害にあったのは扉を見ていたロッテと今まさに中に入り込もうとしていたミカエルの二人。
「ひゃっほーっ!」
声は女性のもの。見上げれば確かに小さい窓のようなものが開いている。。
「「許さーん!」」
二重奏の叫びは、もちろん被害者二人のものだ。とりあえずマイクとハリセンをそれぞれ片手に突撃開始。
「罠の危険は‥‥?」
「それ以前の問題でござるな」
扉の向こうがミカエルの肩幅程度しかない、怪しい仕掛け満載風の廊下だと気付いて、アンリと伏姫は先の二人を追うことにした。隠し通路も何も、これはまともな建物ではなく、ついでに安普請だと判明したので壊しても良心はそれほど痛まない。
からくり屋敷攻略は、ぜひとも怪盗風に。もしくは悪のアジト殲滅のために。または日本のNINJA屋敷挑戦の心意気で。
基本的に自分が楽しい方向での『オベラ座』攻略のために、二階からの侵入を試みた人々が伊織とダイナ・ガイとマーシャだった。ナユが着いてきたのは、『お仕事』で無茶をされると後が大変だとでも考えたからだろう。ナユは正面から行くのがいいと考えていたが、そこには仕掛けがあるようなので避けてもみたらしい。
「どんな様子かしら?」
「ええと、ホール?」
ダイナ・ガイがこじ開けた窓に、鉤つきロープを引っ掛けて、せっせとよじ登ったマーシャが中を覗いて不思議そうな声を上げた。呼吸感知では反応が最初はなく、それは厳重に締め切っているからだと考えていたのに、二階は大きなホールになっている。これでは目指す相手は三階以上にいるのだろう。
だが。
「この建物の中、何か臭います‥‥大型の動物でも飼っているのではないでしょうか」
伊織は伊織で、上のほうから何かが臭うと感じていた。大型犬を何匹も飼っているような、そんな感じの匂いだ。
とりあえずとっさに逃げが打てる伊織が最初に中に入り、窓周辺の床の様子を窺ったが怪しげな気配はなかった。それでマーシャ、ナユ、ダイナ・ガイと続いて侵入を果たし、全員が『臭う』と思った。臭うからには、三階には何かがいる。
「しかし、階段も何もないな。あの壁の向こうか」
ホールの一面には窓がない。建物全部が一つのホールになっていれば、四方に窓があることは外から確認済みなのに、ない。壁の向こうに部屋か通路か階段があるのだろう。
「こんなにわかりやすいからくり屋敷も珍しいわね。問題は壁の厚さだけど」
あまりにいかにもの造りに、彼女達が選んだ道は‥‥
「「「「屋上」」」」
なまじ体力だの、身のこなしだのに自信があったり、羽があったりするので、色々試したりしないで変人夫婦探索に目標を絞ったようだ。
それから三十分後。
「ただいま私は、『オベラ座』内部で一人、進んでおります。他の七人はどこに行ってしまったのでしょう」
ロッテが切々とした調子でマイクに向かって語りかけている。ちょっと声量が足りなくて、発音が不明瞭になったりしているが、それは単純に疲れたからだ。進んでいるのは迷路のような、狭い通路である。
「壁は薄いベニヤ板です。はっきり言って壊せます。でも通路はまだ続いているので進んでみましょう。また壁が動いたら嫌だなぁ」
最後はいつもの調子で本音が出たが、要するに彼女は他の仲間と動く壁というか、通路を分断するベニヤ板に阻まれて、はぐれてしまったのである。ベニヤ板一枚くらい、それがペンキ塗りたてでなければ蹴破るところだが、服が使えなくなるのはごめんだった。
一声叫べば返事がありそうだが、それはそれで盛り上がりに欠けるとかなんとか考えている辺りで、ロッテは結構楽しんでいる。
同じ頃のアンリは、アーチェリーの腕前を思う存分に披露していた。いや、させられていた。目の前は通路が少しだけ開けていて、そこには次々と怪しげなオブジェがベルトコンベアで送り出されてくるのだ。これが時々何か怪しげな液体を吹き出すので、片端から打ち落としているところである。
ちなみに彼女がわざわざ相手の行動に付き合っているのは、これをクリアしたら変人夫婦が出てくるとインターホンで約束したからだ。ついでにどこにあるのか知らないが、中華料理店にご一緒しましょうと、なぜか誘われている。
「‥‥四川料理だといいのですが」
さっき電線を切り落としたはずなのに、電動で動いているのが気に入らないのもあって、アンリはさくさくとオブジェに矢を打ち込んでいる。
後は中華料理店が彼女の好きな辛い辛い四川系であることを、祈るばかりである。
少し時間が遡ると、屋上では窓から侵入組四名による寸劇が繰り広げられていた。そういうつもりはいずれもないのだが、ロヲカルヒヰロオと怪盗と舞姫と俳優が集まった結果、話は不思議な方向にそれている。
最初のきっかけは、ダイナ・ガイが屋上に降り立ったところで、仕掛けに瞬間接着剤を浴びせられたことによる。靴がべったりとやられた。
となれば、ヒーローもののお約束。今回はヒーローものではないが、彼はヒーローだから。
「俺のことは気にせず、お前達は先に進んでくれ」
「そうはいっても、このままでは身体にも悪いわよ?」
靴と靴下を脱いで、裸足になればなんとか接着剤から逃れられるのではないかと、マーシャは心配したのだが、他の二人はなんとなく特撮番組知識があった。
そして後のことを考えて、一応当人がその気になりやすいように言ってみた。
「あんた一人をおいて行く訳にはいかないよ」
「そうです、ダイナさんも一緒でなければ」
年齢にいささか幅はあるが、女性に言われて発奮しないのはヒーローの名折れ。でも接着剤でズボンの裾がべたべた、裸足のヒーローってどうなのか。なんてことをダイナ・ガイが迷っていると、伊織が色々頭を悩ませつつ、ようやく思い出した一言を口にした。
「私、泥棒の勉強しますから。‥‥あれ、違いますね」
「全然違う、それは言われる側だろ、怪盗伊織」
取り残されたマーシャがきょとんとしている間に、伊織が間違えたと言いながら、マッピング用品を取り出していた。彼女は『オベラ座』のマップ作成も目的にしていたから、ダイナ・ガイに先頭に立ってもらわなければならないのだ。マッパーは、自ら罠を探すには不向きだ。
そうして、マーシャがどうしたものかと考えていると、ナユがこれまで器用に抱えていた長刀の柄でダイナ・ガイと怪盗伊織の頭をこつんとやった。次はもっと激しい一撃がきそうな笑みを浮かべておいでである。
「さくさくと話を展開しないでどうするの。冗長は子供に飽きられるわよ」
ぐさっと何かがダイナ・ガイと怪盗伊織の胸に突き刺さったが、その場合のヒロイン担当マーシャは気付かなかった。テンポがいいのは、彼女も大好きだ。
そんなこんなした彼女達は建物内部への扉を見つけついでに、環境にうるさいドイツらしく屋上に設置されていた太陽光発電パネルのコードを引っこ抜いた。
抜いたのは、長刀のお姉さまに命令されたロヲカルヒヰロオだ。
同時に内部から、悲鳴が複数届いたような。
「誰かが助けを呼んでいる!」
「ま、今のが原因だろうね」
怪盗とヒロインは何事かと頭を抱えてついでに、互いのヘッドランプの点灯具合など確認していた。
そして、仲間と分断されたり、動く壁に進路を妨害されたりしている伏姫とミカエルはまだはぐれずにいた。なぜなら。
「またつまらぬものを斬ってしまったでござる」
「なんでやねん、何でこないにもろいねんっ」
彼女と彼が一番妨害されているのだが、邪魔なものを、伏姫は斬って捨て、ミカエルは完全獣化と特殊能力で底上げした筋力を活用してハリセンで壊しまくっているからだ。こんな安普請、壊したところで再現も容易だ。そう考えてしまったので、彼らに遠慮はなかった。
壊しまくり。
瞬きを忘れたような狼と、体力勝負の熊は見付けた階段を駆け上がり、多分三階に到達した。そこで二人を襲ったのは。
「みんな、突撃よー」
チューとかちーとか色々鳴きながら、走ってくるハムスターの群だった。その向こうには、イブニングドレス風の衣装を着たハムスター獣人、つまりはアナスタシアがいる。
「間違えて踏んだらどないするねんっ」
「動物愛護団体に訴えるわー」
「子供ではないのであるから」
足元には走り回るハムスターの群れ。
伏姫の目が糸目になってしまったところで、彼らの背後に別人の気配がした。足元に気をつけつつ振り返ると、そこには仮面を付けた熊獣人。ルドルフがハムスター達を回収している。
見付けたからには真剣勝負と行きたいが、ハムスターがわらわら。
それにちょっと気になるのが。
「一つ尋ねるが、自爆装置などはないでござろうな?」
こんな酔狂な夫婦なら、その位してもおかしくない。不意に灯りが落ちて、下から悲鳴が、上から呼び声がするのにミカエルが応えている横で、伏姫は念のために尋ねてみた。多分ハムスターを道連れにはしないと思うが、巻き込まれるのはごめんだ。
すると、ルドルフが掬い上げていたハムスターを取り落としそうになって、挙句に逃げられ。
「ペストの恐怖作戦より、それがあったか!」
ハムスターの突撃は『ペストの恐怖作戦』かと、ミカエルと伏姫は眉間を掻いてしまったのだった。
「ここまで来たのでござるから、ちゃんと依頼人に会っていただこう」
伏姫が宣言している頃、この場に繋がる階段を見つけたらしい他の面子の声で『ぎゃー、ネズミっ』とか『ズボンについた』という悲鳴が上がっていた。
その後、彼女達が変人夫婦を摘み出す前に『ハムスター捕獲作戦』に参加させられたのは、アナスタシアが『五十匹の可愛い子供』と泣き喚いたからである。
変人もここまで来ると、本当に大迷惑。
しかし。
「まあ、いいけど」
依頼人代表が、変人夫婦の払いで入った中華料理店で、皆が『オベラ座』改良のアイデアを話し合っているのを横目に呟いている。
アナスタシアは怪盗伊織にもらった造花を髪に挿してご満悦、ルドルフはミカエルと力比べの果てに友情を結び、源に悪のアジトの講釈を受け、ロッテとマーシャと伏姫に予想していた罠の種類を尋ねている。
「他にも何か頼む?」
ナユに尋ねられたアンリは、麻婆豆腐を独り占めしていた。
多分、今は皆幸せ。