ハロウィンR&R♪アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 紅茶えす
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 0.8万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 10/30〜11/01

●本文

 特別企画『ハロウィンR&R(ロックンロール)♪』出演アーティスト大募集!
 ハロウィンに因んで、出演者の皆さんに『仮装』しながら熱唱して頂こうというロック系特別歌番組のお知らせです。
 有名ロックバンドも続々エントリー中!

 仮装に関しては、衣装として作れる範囲ならば、出演者の皆さんの意思を尊重していきたいと考えております。
 コーラスやバックバンドとして複数回ステージに上がって頂く方には、仮装チェンジも可能です。
 ただし、特撮やCG処理が必要な仮装には対応できませんので御注意下さい。

 現在、番組中盤を盛り上げて頂くアーティストが若干不足しております。
 番組中盤は、スタジオから野外ステージにカメラが移ります。野外ステージでの司会進行役も募集しています。
 新進気鋭のアーティストを積極的に起用していく方針なので、名前を売る絶好のチャンスですよ!
 ロックシンガーからバックバンドまで、まだまだ幅広く募集していますが、エントリーはお早めに!

●今回の参加者

 fa0034 紅 勇花(17歳・♀・兎)
 fa0173 篠岡 澪(25歳・♀・狼)
 fa0475 LUCIFEL(21歳・♂・狼)
 fa0737 大上誠次(24歳・♂・狼)
 fa0789 空野 澄音(19歳・♀・小鳥)
 fa0841 夕月ビリィ(21歳・♂・猫)
 fa1376 ラシア・エルミナール(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1405 滝月・玲(22歳・♂・竜)

●リプレイ本文

 舞台袖で最後の打ち合わせをするロックシンガー・篠岡澪(fa0173)と、フリーターのラシア・エルミナール(fa1376)。二人は一緒に歌う予定である。ちなみにラシアは、主に代打ちヴォーカルで生計を立てている。
「初ステージ、か‥‥やっぱり緊張するな」
「盛り上げていこうじゃねェの。お祭りなんだからサ。見るのも演るのも楽しもうゼ」
 ベーシスト・大上誠次(fa0737)、ボーカリスト・夕月ビリィ(fa0841)が気合いを入れ、ステージへと上がっていく。

 野外ステージにカメラが切り替わり、歓声が起こる。
「トリックorトリート! ハロウィンR&Rにようこそ。俺達の曲が気に入ったらお菓子の代わりにファンになってくれよ! じゃあアーティストの紹介だ!!」
 黒マントから翼を出し、シルクハットに南瓜のお化けを連ねたアクセサリーを付けたジャック仮装、ドラム兼司会進行役(インカム装着)、アーティストの滝月・玲(fa1405)。
 仮装に半獣化を織り交ぜた者も居るが、観客には仮装にしか見えないだろう。
「紡ぐサウンドは激にして麗、リードギターの紅勇花(fa0034)!」
 玲の紹介にスポットが当たる。
「さぁて、『祭』は楽しんでいかなきゃね」
 燕尾服に黒マント、吸血鬼仮装のギタリスト勇花がギターを鳴らしてアピール。
「続いて、ベース・大上誠次!」
 着崩したスーツ、シルクハットを目深に被った人狼仮装の誠次。少し演技掛かった感じで一礼。
「キーボード担当のお化け、空野澄音(fa0789)!」
「素敵な夜を、皆さんと一緒に楽しめたら最高なのです♪」
 布を被ったお化け仮装、歌手の澄音。
「そして俺は滝月・玲! 迫力あるサウンドをハロウィンに轟かすジャックだ、よろしくな!!」
 バックバンドの紹介を終え、早速一曲目。
「愛を謳いロックを歌う、ココロの調律者(チューナー)、ルシフェル!」
「曲は『The Silvery Sun』。全力で楽しもうぜ〜、ノリ遅れんなよっ!」
『Yeahーッ!』
 人狼仮装のVOCALIST、LUCIFEL(fa0475)の叫びに、観客達が応える。
 誠次のベースラインに乗った超アップテンポな曲調、観客を煽るような高い歌声が響きわたる。
 迫力のあるドラムで曲を引立たせ、時折スティックアクションを交える玲。
 所狭しとステージ上を動き回るLUCIFEL。観客も自然と体を動き始める。
「望むままに全てを曝け出して、輝きを掴み取れ〜♪」

 間髪入れず、二曲目。
「『ヘソ出し上等!』の王子サマ、夕月ビリィ!」
「トリックorトリート! もうお菓子もらったァ? まだならイタズラしちゃおうぜェ〜!」
 革ブーツに黒のパンツ、フリフリの白シャツ(ボタンは上だけ留めてのヘソ出し)、首輪風の黒革のチョーカー、赤ベースに華やかな刺繍のベスト、つばの広い貴族風帽子を被った『長靴をはいた猫』仮装のビリィ。
 明るいがベースの効いた曲が流れ始める。腰でリズムを取る少しセクシーなビリィ。
 アップテンポなポップロックに乗った、ハロウィンにちなんだノリのいいオチャメで前向きな歌だ。
「〜♪」
 帽子をステージ後方へ投げ、猫耳を露わにするビリィ。本物だったりするが、この状況では仮装の一環に見えるはずだ。
 最後は客席に腰を見せるようにして尻尾を持ち、ぶんぶん回して盛り上げる。

 二曲目が終わってCMが入る。
 そして、休憩を兼ねたトークタイム。
「夕方の月と書いて夕月ビリィ。『ビリィ』はカタカナネ。あー、あと、名前の最後は伸ばす棒じゃなくて小さい『ィ』だから、覚えといてネ☆」
 笑顔でカメラに手を振るビリィ。
 休憩の他に、音響や各種機材をチェックし、不備が出ないように万全を期する誠次。
「お疲れさま」
 歌い終わったLUCIFELとビリィに、冷やしたタオルとスポーツ飲料を渡す澪。
「ありがと、惚れたろ?」
 早速、肩に手を回す『レディにはアプローチしなきゃ失礼』が心情のLUCIFEL。だが、その手を思い切りつねられ、観客の笑いを取っている。

 CM明け。ADが合図を送る。
「ラシア・エルミナール&篠岡澪! 今いる皆に歌で魔法をかける魔女二人組!」
 トンガリ帽子にマントを羽織った魔女仮装のラシア&澪。
「今から、この時を忘れられない魔法をかける、アタシの名は魔女の篠岡澪。準備はOK?」
「ラシア・エルミナールのデビュー1発目! 半端はしないからちゃんと聴いていってよ!」
「まずは『Without giving up this dream』からだ!」
 アピールする二人。タイミング良く曲をスタートさせる玲。
「夢を掴める人は多くは無いけれど
 それでも絶対諦めはしないよ♪」
『Yeahーッ!』
 ノって来た所で、マントを脱ぐ二人。黒のタンクトップにミニスカ&ニーソの衣装、肩には『鎌や斧を持ったジャック・オー・ランタン』をペイントした姿に、更なる盛り上がりを見せる観客。
「続いて、もう一曲『Open your mind(キミの心を開くよ)』だ!」
 DJのようなノリで紹介する玲。
「カボチャの馬車 窓から キミが見える キミから 何が見える?
 蹲って 俯いて それじゃ何も見えないだろ?
 そんなトコに 閉じ篭ってないで 出て来なよ
 ソコに居て それ以上 傷つかない代わりに それじゃ何も変われない
 ソコから出よう 扉を開けて 出られないなら ボクが連れ出そう
 ボクにチカラが足りないなら 足りない分 キミを強く思うよ
 強い思いは 必ず願いが叶うから♪」
 『馬車=心の殻』をイメージしたハロウィンらしい歌を、ロックとして盛り上げるバックバンド達。

 野外ステージも後半突入。
「次のターンは紅勇花、狂想たる幻想世界への案内人!」
 玲の紹介を受け、御伽噺の案内人をイメージした仮装に替えた勇花が再登場。
「この場の皆を誘おう‥‥絢爛にして陰惨たる『魔祭−MaTsuRi−』へと! さぁ‥‥行くよッ!」
 低音を強調した激しいメタル。誠次の奏でる重々しいベースと、勇花の奏でる歪んだギターが激しさの中に陰惨な雰囲気を醸し出す。
「さぁ‥‥来たりくる魔祭(まつり)の夜
 狂(くる)り狂り巡る鬼火(ともしび)華やかに
 怨嗟(はやし)の声も高く宵空を満たし
 幕開けを告げる‥‥華成る火鳴る禍為る魔祭よ!」

 プログラムは順調に進む。
「時には楽器を操るお化け、時には歌うマッドハッター、空野澄音!」
 被っていた布を捨てる澄音。ハロウィンカラーのゴスロリ、翼や帽子に包帯やチェーン巻きつけた仮装が現れる。
「ここで、もう一度おさらい♪ ベース担当してくれてる大上誠次君です!」
「良い曲を楽しく聴いて欲しい。俺にはそれが最高の報酬だ」
「ベーシストって、ストイックなイメージありますよね♪」
 バックバンドとの絡みを入れて全員を再紹介。自然な流れで名前をアピールしていく。
 そして。
「ジャックランタンって可愛いですよね♪ そんな、明るい中にもダークな歌詞を盛り込んだ『ハロウィン』。一生懸命作って来たので楽しんで貰えると嬉しいのです!」
 澄音のオーバーアクション気味のトークから、アップテンポで楽しい感じの曲が流れ始める。
「お菓子をくれても悪戯するわ、還ったばかりで退屈だもの
 短いようで長いから一緒に遊ぶ時間は十分あるわ
 さぁ、一緒に踊りましょう?」

 さあ、野外ステージもクライマックス。
「最後のナンバーは、作詞LUCIFEL&夕月ビリィ&空野澄音&篠岡澪&ラシア・エルミナール、作曲・大上誠次&紅勇花&滝月玲のコラボ曲『ハロウィンR&R』、個性を生かしたパートが魅力だ、聴いてくれ」
 助っ人ドラマーが入り、玲も愛用のギターで望む。
 勇花リードのツインギターに、誠次のベースが加わる。ロックながらも、しっとりとした曲調。
 澄音・澪・ラシア・LUCIFELの合唱に、ハモリ低音部担当のビリィ。
 各自のソロパートから、全員の大合唱で最後を飾る。
『Fuーッ!』
 観客の声援に、帽子を手に持ち、貴族っぽく一礼するビリィ。
『トリックorトリート!』
 そして、ハロウィンに因んで、サイン付きの飴玉を観客席へとばらまくアーティスト達。
「またライブで逢おうぜ!」
 玲の言葉に歓声が上がる中、カメラはスタジオへと切り替わっていった。
 彼らの中から、未来のトップアーティストが生まれる事を願っている。