ライブインタビューアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 千秋志庵
芸能 フリー
獣人 フリー
難度 普通
報酬 1.3万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 09/13〜09/19

●本文

 今度発売されるティーンズ向けの芸能雑誌の特集として、インタビュー風景を収録した映像が付録として付くという企画が持ち上がっている。丁度ラジオの公開生放送のような形式だが、或る程度は編集がきくので本来の意味での《芸能人像》が崩れたりすることはない、というのが出版社側の言い分だ。雑誌には文字でインタビュー記事が載り、付録DVDには紙面には乗り切れなかった取材風景や仕事風景も収録されると言う。
 インタビュアーも単なる出版社の人間が行うのではなく、一部対談形式として芸能人同士が相互に質問を出し合い、話を膨らませるというものだ。質問内容は当日まで秘密にしているので、その点では生の反応を見ることが出来ると思われる。
 仕事風景の撮影は一日丸ごと密着して行い、インタビューの撮影場所は楽屋を利用して行う予定だ。その方が一般読者が芸能人に対して親近感が沸くというのが狙いらしい。
 撮影当日までに決めなければならないのは、密着可能な撮影日時と、もしあれば撮影禁止な時間帯、対談相手にする質問等があげられる。

●今回の参加者

 fa0155 美角あすか(20歳・♀・牛)
 fa0751 (23歳・♂・蝙蝠)
 fa3351 鶤.(25歳・♂・鴉)
 fa3547 蕪木メル(27歳・♂・ハムスター)
 fa3672 美笑(16歳・♀・竜)
 fa3691 姫月乃・瑞羽(16歳・♀・リス)
 fa3863 豊田そあら(21歳・♀・犬)
 fa4391 夜野月也(25歳・♂・犬)

●リプレイ本文

※以下は取材班のメモより、一部抜粋したものである。
 編集の際には、以下を参考にすること。

9月14日
●取材班第一陣
一班
 午前十時、美角あすか(fa0155)が撮影のためにスタジオ入りする。
「おはようございます」
 取材陣にも笑顔で挨拶をし、グラビアの撮影に入る。午前と午後、丸一日を撮影に費やす。この際、ポラロイドにて三枚撮影する(読者プレゼントに使用予定)。
 撮影終了後、移動を開始する。
 スタジオ附近の本屋でゲーム雑誌、鉄道模型雑誌、ブログ用HTML教本の三冊の本を購入する。その後は取材班の車に乗り込んで、インタビューをする予定である個室を完備したレストランへ移動する。
 一番乗りということもあり、少し落ち着かない模様である。店員に紅茶を注文し、他の人の到着を待つ。
二班
 午後一時、鶤.(fa3351)がスタジオ入りする。翌日に控えた音楽番組のリハーサルの最終確認をしつつ、時折取材陣の元へきては現在の進行具合などを報告してくれる。
 リハーサルは予定時刻よりも早く終了する。
 衣装からスーツに手早く着替え、スタジオを後にする。
 取材班の車にて、レストランへ移動する。美角あすかが先に着いており、丁度来た紅茶に手を掛けようとしていた。挨拶を交わし、同じものを注文。残る一人を待つ。
三班
 正午、蕪木メル(fa3547)の自宅に取材班が潜入する。尚、この時蕪木メルの奥さんは外出中である。
 仕上げなければならないイラストがあるそうなので、その作業工程を取材する。作業はディジタルで、繊細で綺麗なモノクロイラストを、描き始めていく。
「あ、やっぱりこの格好って気になります? 慣れちゃって‥‥楽なんですよ」
 作業スタイルは、椅子に座らずに立った状態でペンタブレットを握っている。取材班が指摘すると、少しはにかんだように答える。
 一段落したところで支度を整え、インタビューを行う予定の場所であるレストランへ移動する。既に他の二人は到着しており、紅茶を飲んでいる。同様に紅茶を注文し、口を付けたところで取材を開始する。
●第一陣取材内容
『オフはどのように過ごしているか?』
美角あすかの回答
「長い休みの時は実家に帰ってみるくと遊んだりしますね。他は一日中寝たり映画を観たり、木工細工をしたり‥‥。そんな感じです」
※みるくとはチワワに似た感じの雑種の犬のこと。
鶤.の回答
「暇な時は作詞作曲なんかをするようにしている。時間のある時に終わらせておきたい事だからな。後は、本を読んだりはするかも知れない。音楽雑誌はよく読むようにしている。オフも、大抵している事は同じだな」
蕪木メルの回答
「友人や妻とホームパーティーを開いたりします。そう大層なものじゃなくて、食べて喋るだけなんですけどね」
『芸能界に入ったきっかけはどういうものか?』
美角あすかの回答
「んっと、本当にネタみたいな話なんですけど、親がオーディションに書類を送って、それが通ってという形です。丁度妹も芸能界入りしそうだったので、一緒に思い切って上京しました」
鶤.の回答
「きっかけ、‥‥もうあまり覚えていないな。十代の頃バンドを組んでその延長だから、きっかけはバンド活動だと思うが」
蕪木メルの回答
「幸いな事に、友人から仕事を斡旋して貰ったのがきっかけです。それから仕事が増えて行って、本当に有難かったですね」
『今はまっているものは何か?』
美角あすかの回答
「今はですね、ドールハウスです! ちょっとジオラマに近い気もするんですけど、ミニチュアの家具とか作ってると時間忘れちゃいますね」
鶤.の回答
「ベースの練習だろうな。あまりはまって何かをする事が無いかも知れない、と言った方が正しいかもしれない」
蕪木メルの回答
「今は、日本のミニチュア‥‥食玩って言うんですか? あれを集めるのが好きです。食器とか凄くリアルで。飾って仕事中に眺めてます」
 取材班の質問が一通り終了し、美角あすかが「次の質問は私がしますね」と手を小さく上げる。質問は「初恋はいつ頃か?」というもので、少し照れながら彼女は四歳の時に同級生の男の子だということを告白する。
「中学を卒業するまで仲良しでした。田舎だからクラス1つしかなかったんですよね」
 そして手でマイクを形作り、鶤.の方へと差し出した。
「十代後半だ。歌う事に恋をしてバンド活動を始めたからな」
 冗談交じりに気恥ずかしそうに、鶤.は答える。そして、視線だけで「早く次に回せ」と言っているかのように、蕪木メルの方へとやる。美角あすかのマイクは、そちらの方へと行く。
「あはは‥‥うーん、ちゃんと恋だったのは7年生、中学1年の時ですね。先輩の女の子に憧れて。それで勘弁してください」
 満足したように、美角あすかがマイクを引っ込める。
 以上、第一陣取材終了。

同日
●取材班第二陣
 豊田そあら(fa3863)を同行者に引きつれ、夜野月也(fa4391)の仕事風景を取材する。豊田そあらは邪魔にならないようにと隅にいたのだが、夜野月也の計らいで一部参加させてもらった。
 終了後には、春(fa0751)と合流。曲作りをしており、時折即興で短い曲をサービスしてくれる。曲調はメロウな弾き語り。甘美で少しエロティックな雰囲気の歌である。
●第二陣取材内容
※第二陣では、豊田そあらが質問役を担当する。全般のナレーションも担当してもらう。
 打ち合わせは後日行う予定である。
『オフはどのように過ごしているか?』
春の回答
「オフは大体、曲作りだな。ミュージシャンは、音楽以外に興味が無いのが多い。俺は車も女も好きだが、大体は曲作りをして、オフを過ごしているな」
月夜の回答
「うーん‥‥アメリカにいる弟に電話したり、後、今の時期ならPSFの特訓とか? そんなとこかな」
『芸能界に入ったきっかけはどういうものか?』
春の回答
「きっかけは、ある歌を聞いてからだ。洋楽なんだが、俺がリスペクトする人。世界一セクシュアリティな男。それを聞いて、俺はこの業界に入った。誰にだってヒーローはいるだろ? 俺のは、まさに彼だった」
月夜の回答
「昔からTVに出てくるヒーローに憧れてて、それでヒーローになりたい!‥‥って思ったのがきっかけ、かな?」
『今はまっているものは何か?』
春の回答
「まぁ、車かな。これは昔からなんだが、コルヴェットに乗るのが夢なんだ。というのも、これもリスペクトする人の曲に出てくる車なんだよ。ここまで言えば、勘がいい奴は俺がリスペクトする奴が誰か分かるかもな」
月夜の回答
「この前『いろはに諺 らの巻』に出てから、色んな諺の意味とか語源とかを調べるようになりましたね。今はそれにはまってます」
 以上、第二陣取材終了。

同日
●取材班第三陣
一班
 午前九時、美笑(fa3672)と某所で合流する。曲を提供した新作の音楽ゲームのバランス調整目的のテストプレーに勤しんでいる。プレー譜面作成担当者とやり取りをしつつ、プレーしては印刷したプレー譜面に直接書き込みを加えている。
「やっぱり、沢山の人に遊んで楽しんでほしいから」
 取材班に向けて、以上のように語る。努力は惜しまないようだ
※ゲーム(DJ系)の詳細については、別枠で紹介する予定だ。
 休憩後、調整していた曲のプレー中ムービーとゲームのプロモーションを兼ねた撮影をスタジオで行う。撮影内容は、曲の収録風景や、ミックスダウン風景などの曲の収録シーンである。尚、このシーンはNGシーン多発により、本人に収録の是非を再度確認する。
 終了後は、スーパーにてお菓子を購入。姫月乃瑞羽(fa3691)のパジャマパーティに潜入するために、二班と合流する。
二班
 午後二時、姫月乃瑞羽の自宅に取材班が潜入する。猫柄のエプロンドレスを着て、チョコレートクッキーを作っている風景を撮影する。
「結構オフの時はこうやってケーキとかクッキーとか作るんですよ。たまに作りすぎちゃったりするんですけどね」
 笑いながら、取材班にもクッキーを勧める。カメラに収めることは出来たが、残念ながら読者プレゼントには出来ず。
 この時、同事務所である美笑について、話してもらう。念のため、美笑サイドの了承を得て、編集すること。
 美笑が家を訪問、一班とも合流する。
 この後、二人ともパジャマに着替える。美笑は緑の無地の大きめのパジャマ、姫月乃瑞羽は青のストライプ柄のパジャマを着用している。
 昼間、取材班はご馳走になったクッキー、美笑の持参したお菓子を一緒に食べ、楽しそうに談笑を始める。
「美笑とは結構こうやってよく会ってるんですよ」
「でもみえみんって愛称で呼ぶといつも怒るんですよー。ねー、みえみん」
「それは言わないで言ってるでしょーっ」
 きゅーっと美笑が姫月乃瑞羽の頬を柔らかく引っ張る。
 互いのことを話したり、軽い雑談が主な内容である。
●第三陣取材内容
『オフはどのように過ごしているか?』
美笑の回答
「ゲーム‥‥最近はダンスゲームかな? それをして、過ごしてるんだ」
姫月乃瑞羽の回答
「お菓子作りや料理などが主な趣味です」
『芸能界に入ったきっかけはどういうものか?』
美笑の回答
「ゲームが好きだから‥‥もっといろんな人に楽しんでもらいたいから、かな?」
姫月乃瑞羽の回答
「雑誌で今の事務所の募集を見たのがきっかけです」
『今はまっているものは何か?』
美笑の回答
「さっきの質問のと同じで、ゲームかな」
姫月乃瑞羽の回答
「今はプリン作りとかが気にいってます」
 以上の質問を終えたところで、美笑が姫月乃瑞羽に「そういえば、初恋っていつだっけ?」と少し悪戯じみた笑顔で問う。少し照れながら、
「小六だったかな。あまりはっきりとは憶えていないんだけどね」
と答えてくれた。
 以上、第三陣取材終了。