コスプレンジャーBアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 冬斗
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 2.7万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 10/22〜10/24

●本文

「現在、地球には数百種類に及ぶ獣人達が存在している。
 そして獣人達に多大な害を与えるおそろしいNWも存在する。
 そんな魔の手から誰かが人類を守らねばならない!!
 そう!!
 君達は選ばれた栄光の戦士なのだ!!」
 人さらいが何か言っている。
「ぼくは劇団瞳倶羅(どぐら)の団長、鹿斗。
 獣人達の平和を守るためにやって来た、WEAの使者だ」
 自己紹介はいい。
 まずはその守るべき獣人達を縛っているナワを何とかするべきだろう。
「これから君達の進む道には幾多の困難が待ちかまえているにちがいない。
 だが――」
 聞いちゃいません、鹿斗団長。
 縛られた獣人諸君焦ります。
 昔、NWの感染を受けた人間がちょうどあんな感じだったとかそうじゃないとか。
 いや、無論皮肉ですが。

「――で、結局何がしたいんですか、貴方は?」
 コスメイト広報主任天爪さん、実に苦々しそうに尋ねます。
「うん、
 この間、貴方のところのコスプレライヴでNWのトラブルがあったでしょう?
 あの時、レイヤーの獣人達がキャラクターになりきって、見事NWを『演出上の処理』で撃退した。
 あれはよかった。いい機転だ」
「はあ」
 頑張ったのは自分ではなくレイヤー参加の役者達だが、今は彼らの話ではなさそうだ。
「そこでぼくは考えた。
 昼間、人前でNWが出ても対応が出来るよう、
 正義感が強く、夢いっぱいの獣人達を集めてコスプレ戦隊を結成すると。
 コスメイトとの共同企画だ。
 協力してくれますね?」
 かなりぶっとんだ企画だ。
 アレを皆イベント扱いで処理する気か。
 誤魔化すにも限度はある。
 だがまあ、対策があるなら講じておくに越した事はない。
 たとえ、あんなことは滅多にないにしろ、だ。
 だが、
「――何故、獣人達を縛っているのです?」
 正式に依頼をすれば済む話だろう。
 WEAは悪の組織か何かか。
「――――うん、
 今考えれば確かに。
 でもその時は『ああこれで獣人達をびっくりさせられる』って思ったらもう、
 彼らのあきれる顔が見たい一心で――
 他の事はあんまり‥‥」
 出たての芸人かお前は。団長の癖に。
 しかも天然系。


○募集/
 コスチューム専門店『コスメイト』・劇団瞳倶羅共同企画
 戦闘可能コスプレイヤー募集。
 人目に晒されたNWをイベントとして処理する仕事です。
 要・演技力(戦闘能力より重視する場合も)
 戦闘要員は必須ですが、探索系等、任務をこなすのに必要な能力さえあれば、非戦闘要員でも採用します。
 表向きはコスメイトの企画で、劇団瞳倶羅は名前を出しません。
 戦闘キャラのコスプレをしてなりきりながらNW事件に対応していただきます。

●今回の参加者

 fa0640 湯ノ花 ゆくる(14歳・♀・蝙蝠)
 fa0748 ビスタ・メーベルナッハ(15歳・♀・狐)
 fa2002 森里時雨(18歳・♂・狼)
 fa3134 佐渡川ススム(26歳・♂・猿)
 fa3678 片倉 神無(37歳・♂・鷹)
 fa4371 雅楽川 陽向(15歳・♀・犬)
 fa5003 角倉・雪恋(22歳・♀・豹)
 fa5538 クロナ(13歳・♂・犬)

●リプレイ本文

●それは漢の夢
「冬‥‥じゃなかった鹿斗くん、ちょっと相談があるんだが」
 冬って誰だ?
 佐渡川ススム(fa3134)が森里時雨(fa2002)を引き摺って僕の元にやってきたのは採用後すぐの事だった。
 どうも提案があるらしい。
 佐渡川氏――通称佐渡ちゃん。
 そういえばウチの団員にも佐渡っているな。
 面白いので氏の事は佐渡と呼ぶ事にしよう。
 佐渡ちゃんの意見はチーム装備の充実。
 悪くない。予算の範囲で検討しよう。だが、何故先程皆の参加していたミーティングで提案をしなかったのか。
 佐渡ちゃん『で、これが一番大事な話なんだが―』と前置き、
「馬鹿野郎! あんなコスでNW事件をごまかせるワケないだろう!?」
 いきなり任務の根幹を揺るがす御意見をおっしゃってくれる。
「な、そう思うだろ? 森里少年」
 簀巻きにされた時雨は答えない。
 ただ首だけを縦に振っている。佐渡ちゃんに掴まれて。
「本気で隠蔽したいんならな、もっとインパクトが、
 ぶっちゃけ
『ェロス』
 で観客の心を鷲掴みにするんだよっ!!」
「‥‥‥‥」
「な、そう思うよな? 森里少年」
 時雨は喋れない。
 こくこくと頷くだけ。佐渡ちゃんに揺すられて。
「わかんだろ? 地味ィ〜〜なコス着たってどうしたってNWの方が目立っちまうぜ!?」
 一理ある。
 それにこれはコスメイトとの合同企画、向こうさんの宣伝も兼ねている。
「なるほど、君らの熱い志は理解した」
「わかってもらえたか!」
 ぱあっと少年の笑顔を浮かべる27歳。キモい。
「君の案を採用し、コスチュームの露出度アップを図らせてもらおう」

●追跡開始
「鹿斗司令よ、クロが妾の下僕を見つけたぞ!」
 通信はビスタ・メーベルナッハ(fa0748)から。
 通信から既に演技。
 チーム装備のトランシーバーはスピーカーが外部に向かっている。
 演出用なので会話の内容は周囲には丸聞こえなのだ。
 ビスティの担当キャラは鈴泉(れいぜん)。
 18禁PC伝奇アドベンチャー『東の月』の巫女キャラだ。
 そのせいか袴のサイズは超ミニ。
 佐渡ちゃんが歓喜に卒倒しそうだ。
「ありがとう、鈴泉。
 だがどういう風の吹き回しかな? 君は僕らの敵だろう?」
 鈴泉は原作の黒幕『帝』に仕える狐の巫女。いわば悪役。
「無論よ。だが今は‥‥」
「ああ、確か聞いたところ君の下僕は暴走状態のようだな?」
「‥‥その通りじゃ。返す言葉もないわ、あの戯けが」
 鈴泉は異形の怪物を使役している。現在暴走中。
「いいだろう。ここは僕らと一時協力するという事で」
「――そうだな。貴様等の追跡能力、見せてもらおうか」

「はい〜、クロ、NW‥‥でなくって、鈴泉様の下僕の居場所を見つけましたです〜」
 ジャック・オー・ランタンを頭から被り、オリジナルキャラを演じているのはクロナ(fa5538)。
 カボチャ頭に黒ローブのその姿は可愛らしくも悪役イメージで、鈴泉の相棒役となっている。
 自らの愛称そのまま『クロ』と名乗り。
「ニオイでわかりましたです〜、今から場所をお知らせいたします〜」
 愛らしい外見とは裏腹になかなか優秀な探索能力。
 それもその筈、コスチューム内でクロは既に半獣化を済ませている。
 もともと獣化のカモフラージュが企画のコンセプトの一つだ。
 彼のコスチュームなら完全獣化も誤魔化せるだろう。
「御苦労、では――」
 我がチームの精鋭達の力を借りるとしよう。

「山王!」
「あいよ」
 応えたのは40前のいかつい男。
 とてもコスプレなどは似合いそうもなく、正直彼の参戦は意外だった。
 ハードボイラー・片倉神無(fa3678)。
 佐渡ちゃんや時雨の顔なじみらしい。
 なんにせよ、若い男女のみのチーム内、彼の存在はいいアクセントになりそうだ。
 配役も伴っている。
 3Dアクションゲーム『退魔妖奇譚(たいまあやかしきたん)』の天狗キャラ、山王。
 佐渡ちゃん達と打ち合わせたのか、自分で調べたのか、
 『ゲームに疎い』といっている割にはいいところを選択してくる。
 何がいいかって、
 飛べるんだよなあ、彼。

 人目にもつく街中の空を闊歩する山王。
 ビルを蹴り、何かを掴んでいるような仕草。
「あくまで『ワイヤーで飛んでいる』風にね。
 多少わざとらしくてもかまわない」
 人間、自分の信じられないものは大抵勝手に思考処理をしてくれる。
 無理があろうと『トリック』っぽく演出しておけばまず疑われない。
 そして追跡の手段として飛行能力は文句ない。
「ま、要するにそいつを調伏すりゃいいってこったな‥‥」
 『和風世界から召還されてきた』設定の山王。
 細かい事にはこだわらないのが彼の信条だ。
「頼むぞ。今、増援を寄越そう!」
 そうして、
 僕らのいるライヴ会場も舞台を移す事となった。

●そして漢の夢
 会場では現在佐渡ちゃんに雅楽川陽向(fa4371)、角倉雪恋(fa5003)の三人が、時雨演ずる悪役とバトル中。
 時雨の役は『サイアズ大神』。BEASTofSTONE〜CC(クリスマス・コア)〜の竜世界の狼人間。
 中華混じりの浪人コスチュームに身を包む。
 着流しのサイズは超ミニ。
「なんでだあああああああ!!!」
 素敵な脚をすらりと晒しながら何故か時雨‥‥いや、サイアズは不満気だ。
「キミ達の意見を採用したまでだが?
 『ェロス』
 だろう?」
「俺は賛成してねェ!!
 いや、そうじゃなくて‥‥」
「贅沢だな。佐渡ちゃんは満足しているというのに」
 そう、
 『ェロス』
 というなら佐渡ちゃんのは究極だ。
 全裸。
 生まれたまんまの一糸まとわぬ姿。
 恍惚の表情を浮かべる佐渡ちゃん。
 露出狂? それは違う。
 幸福はひとえに己の主人役に向けて。
 豹の毛皮を着て生脚を惜しげもなくさらけ出すのは『武士魂(ソードマン・ソウル)』のキャムキャムを演じるゆきれ。
「あなたね! 私のむす‥‥いえ妹に脱衣KOさせて一歩大人にしちゃったのは!」
 『むす』?
 露出した生脚を恥ずかしそうにゆきれが抗議。
 その企画は僕ではないのだが。
「その上私までこんな恥ずかしい格好を‥‥!
 ええいっ、親子二代でお色気担当の運命かっ!?」
 言ってるし、親って。
 それよりその年でキャムキャムの方が恥ずかしくはないだろうか。
 若く見えるが確か彼女は二十‥‥、
「ポムポム、やっちゃえ!」
 問答無用でペットの猿ポムポムに攻撃させるゆきれ‥‥もといキャムキャム。
 僕は司令なんだが。
 そして
「わきゃ」
 と飛びかかる忠臣佐渡ちゃん。
 そう、全裸。
 完全獣化で猿となっている。
 観客には着ぐるみで通しているものの、ほぼ全裸のお兄さんに襲われるのは正直勘弁願いたい。
 しかも発情中。
「おい! 悠里君! 司令を助けるのだ! 正義の味方だろう!」
 仁科悠里。陽向のキャラ。犬人間である。
 山奥からやってきた悠里、見慣れぬ都会にキョロキョロしている。
 だがここは助けて欲しい。犬らしく。主人を健気に。
 そんな僕の思いも虚しく、
「正義の味方って美味しいんやろうか?」
 どっと会場内が笑いに包まれる。
 いや、そんな天然キャラ今守らなくていいから。
 あ、というか、
 こいつもコスチュームの露出度、根に持ってやがる。
 待ちなさい、君達、相手が違う。
 敵はサイアズだし、コス提案したのはそこの猿。
 おのれ覚えておけよ、猿。

●メロンパンは地球を救う?
 現地では既に山王がNWと交戦中。
 一流スタントマン顔負けの空中アクションに観客も興奮している。
 そりゃそうだ。本当に飛んでいるんだもん。
 派手さに目を奪われ、誰もこれが実戦とは気付かない。
「‥‥邪妖滅殺‥‥ま、成仏しときな?」
 山王‥‥神さんには見た目ほどの余裕はない。
 一対一で、観客が怪我をしないように、演技でないとバレないように戦いつづけるのは至難だ。
 よって、彼がしているのは時間稼ぎ。
 遅れて増援が駆けつけた。
 ただし、戦力としてのそれではなく。
「ちっ! 下僕の分際で勝手な真似を‥‥!
 だからこのような奴に遅れをとるのじゃ!」
「痛そうです〜、大丈夫ですか〜」
 鈴泉とクロ。
 NW側役の二人はNW=自らの下僕に味方する。
 そう振舞いつつ、観客の安全と演出に気を配る。
 これで神さんの荷が少しばかり軽くなる。
「ありゃ、三対一か‥‥こりゃ形勢不利かねぇ‥‥」
「覚悟せい、お主を帝の贄と捧げてくれよう! 行け、牛鬼!」
 牛型NWに即興で名をつけ、けしかける。
 無論、NWの敵認識から自分らだけが外れる事はない。
 ビスティはNWに狂月幻覚を使い、自分とクロだけを視界から外す。
 山王に襲いかかるNW。
 そこに、謎のヒーローが現れた。

 ゴスロリ衣装に身を包みバイクを駆け、
 片手にはメロンパン。
 もはやそれだけで彼女が誰かわかってしまう。
 世界的に有名なメロンパン芸能人・湯ノ花ゆくる(fa0640)。
 なんでメロンパンなのかはわからないがとにかくメロンパンなのだ。
 そのままメロンパンライダー、バイクで突撃、ドリルアームを喰らわせる。
 よくあの手でメロンパンを食べられたものだ。
「貴様、メロンパンライダー! 妾を裏切る気か!」
 オリジナルキャラ・メロンパンライダー、どうやら鈴泉達の味方だったようだ。
「‥‥人類が‥‥全滅したら‥‥美味しいメロンパンが食べられなくなる‥‥デス」
 たどたどしい口調で答えるメロンパンライダー。
 人間界にて口にしたメロンパンに魅せられて、メロンパン‥‥いや、人類を守ると決めたらしい。
 それなのに人間界に来る前からメロンパンライダーとはこれいかに。
「‥‥悪魔の力を‥‥持ち、メロンパンの‥‥心を‥‥持つ‥‥モノです‥‥」
 ともかく味方らしい。
 これで三対二。
 いや、三対六だ。
 そこに僕らが到着した。

●コスプレ戦隊コスプレンジャーじゃ語呂悪くない?
 訂正。
 四対五だったようだ。
「傭兵サイアズ‥‥雇い主はあンたか?」
 鈴泉達につくサイアズ。
「いかにも。サイアズ、奴等を血祭りにあげてやれい!」
 ノリいいな、君も。
「へへ‥‥覚悟しなよ‥‥」
 合気の使い手サイアズが何故か拳を握る。
 それは打つ為の拳というよりも、意志を示す、
 いうなればガッツポーズのような――、
「いくぜ、オラァ!!」
 同時に歓声があがる。
 森里時雨を知るアキバファン達から。
「俺様参上!!
 ひゃっほぉ!!
 オラオラオラァ!!」
 NWを背にゴロゴロと転がる時雨。
『待ってましたァ! 俺様伝説!!』
 いや、キャラ違うよあんた。
「ポムポム、やっちゃえ!」
「わきゃ」
 キャムキャムとポムポム、二人用の大型バズーカで転がる狼を撃沈。
「また負けちまったぜ、親父ィ〜〜〜!!」
 どうでもいいけれど、それ対NW用の装備なんだが。

 一方、お気楽極楽娘悠里。NWの迫力にタジタジ。
「はわわ〜、と、都会ってこんなでかい牛おるん? ‥‥っ‥‥!」
 悠里の様子が一変する。
 表情が消え、口端だけを歪め、
「――こんな大きな牛は、危ないからどけてしまわないといけませんね――」
 かざした掌には黒球が。
「消えてしまいなさい! 醜い化け物め――!!」
 二重人格のスイッチの入った悠里の黒球がNWを打ち据える。

「サイアズ」
 観客傍まで飛ばされたサイアズを助け起こす僕。
「くっ‥‥てめェ、敵の親玉‥‥」
「そうではない。受け取れ」
 輝きだけは一人前の1コ50円のガラス玉を3つ、サイアズに渡す。
「こ、これは! クリスマス! ‥‥じゃなくてクリスタル!
 何故あンたが!?」
「言わずと知れよう。僕が君を――君らをこの世界に召喚した者だからだ」
「くっ‥‥そうか、ヤツらに騙されてたって訳か‥‥!」
 流石時雨君。ノリのよさは助かるよ。
「わかってもらえたなら話は早い。
 さあ、このクリスタルで覚醒し、我々の最終兵器でヤツを倒すのだ!」
「おう!」
 1コ50円のクリスタルの力で剣豪に覚醒。だが着流しは超ミニ。

「‥‥メロンパンクラッチ‥‥に‥‥メロンパンキック‥‥です‥‥!」
 組み付き、吸触精気から真空風刃の蹴りを叩き込むメロンパンライダー。
「そして‥‥とどめの‥‥メロンパンドリル‥‥です‥‥!」
 ドリルアームと山王の降魔杵が同時にコアを穿つ。
「今度こそ観念しな、邪妖滅殺‥‥!」
「きゅ〜、牛鬼さん危ないのです〜」
 クロと鈴泉は当然ながら見ているだけ、二人の役目は観客の安全だ。
 そして、
「お待たせだ! これが俺達の最終兵器!
 五人の力を一つに合わせるぜ!」
 サイアズが運んできたのはR−RAY。
 外面だけ大型にいじり、五人で抱えられるようにしてある。
 威力は変わらないが、元々充分すぎる程ある。
 それにしても時雨、今、佐渡ちゃん抜いたな。確かにキャムキャムのおまけキャラではあるが。
 『ェロス』
 な衣装、やはり根に持っているようだ。

「「「「「異界に――還れェッ!!!」」」」」

●つづ‥‥く?
 かくして、世界にまた平穏が戻った。
「はにゃ〜、うち何してたん?」
 悠里は戦いが終わり、再び元の人格に。
「ちょっと! ポムポム! サイアズ! 見たでしょ!?」
 下を隠しながら一人と一匹を締め上げるキャムキャム。
 下‥‥ちゃんと穿いてるんだろうか?
「ええい! 不甲斐ない奴め! ここは一旦引くぞ!」
「退却なのです〜〜!!」
 NWの後処理を二人が担当してくれる。
「‥‥この世界も悪くねぇな」
「‥‥メロンパン‥‥また食べられる‥‥よかったです‥‥」
 残りの二人はマイペース。

 ともあれ疑うものもいなく、まずまずの成功。
 それにしても昼間のNWなどレアな輩が見つかって本当によかった。
 いざとなったらうちの団員達に完全獣化させて倒させる計画を立てていたのは内緒だ。