パラダイム・シフトアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 冬斗
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 やや難
報酬 1.2万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 07/16〜07/20

●本文

 人の営みという流れの中で、人一人の存在は極めて小さい。
 喜びも悲しみも怒りも憎しみも裏切りも友情も――愛も、
 大きなうねりの中では人知れず消えていく。
 そんなちっぽけな二人の話。

 尾瀬朋哉(おぜ・ともや)は刑事だった。
 能力としてはかなり優秀な方、現場向きで機転が利いた。
 真面目で己を貫き、汚職などにも染まらなかった。
 だが、真面目すぎた。
 不器用ともいえた。
「尾瀬、例の件からは手を引けと言った筈だ」
「仕事の方は問題なく進んでいます。時間外での行動は私の自由の筈ですが?」
「これはお前のために言っているんだ。ヤツらの事は専門に任せろ、二階級特進でもしたいのか!?」
 相手は海外に本拠を置くマフィアだ。
 警察とのバランス関係も難しく、現職の警官を死なせて相手に本腰を上げさせるようなことはしないだろう。
 けれど、本部の意向を無視して勝手に動く相手は別だ、それは警官ではない、邪魔ならば消しても彼らの面子を潰すことはない。
 だから止めた。
 『今動いても、お前を護ってやれる後ろ盾はないんだぞ』と。
 それでも朋哉は止まらなかった。
 ヤツらの『商売』による犠牲になった者達、朋哉はそれを見続けてきた。
 だから止まらなかった。
 『ここで手を引いたら一生何かから逃げ続けなければならないから――』
 それが尾瀬朋哉の不器用すぎる生き方だった。

「オゼ――確か半年前我々の末端を一つ潰した若造か」
 組織の対応は早い、やれるときにやる、そうやってこの組織は勢力を保ってきた。
「独りで粋がる気か、ならもういい、消してしまえ」
 そうして少女に白羽の矢が立った。
 アネモネ。
 花の名を与えられた少女はこれまで命じられた『仕事』を一つとして仕損じたことはなかった。
 幼い頃、組織に買われた少女は疑問も持たずに『仕事』をこなしていった。
 この時も同じ、言われたことをこなすだけ。
 そうしてアネモネは写真を受け取る。
「‥‥‥この人‥‥‥」
 知ってる。
 半年前、彼女がこの国に来たとき、つまらない、でも忘れられない出会い――。

 彼女の人生が始まろうとしている。
 無色の闇のような人生に――花のような色がつき――。

○舞台演劇
「パラダイム・シフト」

 暗殺者の少女と狙われる刑事の恋愛物語。
 アネモネは「少女」とありますが、20あたりまでで設定は自由です。
 薄紫の綺麗な髪の少女です。

 数回に渡る構成での舞台演劇です。
 まずは第一回を上演します。

 今回は二人の出会いの話です。
 二人の運命的な出会いを演出してください。
 バトルはありです。
 朋哉はアメリカ帰りの優秀な刑事でなので殺陣もOKです。
 ただし、舞台演劇ですので格闘中心になります。
 カーチェイス等は事実上不可能になりますので御容赦ください。

 アネモネ‥‥花言葉『はかない恋』『うすれゆく希望』『清純無垢』『恋の苦しみ』―――『可能性』
 紫のアネモネ:『君を信じて待つ』

 他の配役は自由設定で。
 朋哉は頑固なので上層部などには疎まれますが、気さくで友人は少なくないイメージです。(もちろん変更は可)
 よって、立場上は孤立無援ですが、損得抜きの協力者などはいてもいいかもしれません。
 敵組織はかなり規模は大きく、暗殺者もアネモネ以外にもいます。ですが、彼女は秘蔵っ子なので実力はかなりのものです。
 アネモネの暗殺技術は自由設定とします。(二回目以降は第一回を引き継ぎます。他設定も引き継いだものは第二回以降表示します

●今回の参加者

 fa2807 天城 静真(23歳・♂・一角獣)
 fa3800 パトリシア(14歳・♀・狼)
 fa3846 Rickey(20歳・♂・犬)
 fa4421 工口本屋(30歳・♂・パンダ)
 fa5486 天羽遥(20歳・♀・鷹)
 fa5556 (21歳・♀・犬)
 fa5624 加恋(18歳・♀・兎)
 fa5778 双葉 敏明(27歳・♂・一角獣)

●リプレイ本文

●CAST
 尾瀬朋哉‥‥双葉敏明(fa5778)
 アネモネ‥‥パトリシア(fa3800)
 天城静真‥‥天城静真(fa2807)
 山野桜‥‥天羽遥(fa5486)
『穴熊』エルリッヒ‥‥工口本屋(fa4421)
 アイリス‥‥加恋(fa5624)
 オークショニア‥‥虹(fa5556)
 J・B‥‥Rickey(fa3846)

●狩人の手腕
 息せき走る青年。
 トランク一つを大事そうに抱え、無人の廊下を駆ける。
 いや、足音はもう一つ。
 後ろからくる俊足は、青年に容易く追いつく。
 青年の端正な顔立ちが醜く歪む。
 だが、振り返り、相手が一人しかいない事に表情は蔑笑へと変わる。
「‥‥っふ。ふははははっ。そうだ、そうだよなぁ? 刑事と言えどたかが一人!」
 懐から銃を抜く。
 この距離を詰めるのに三発は撃てる。
 相手は丸腰。
 一発で充分だ。
 銃声が響く。
「!?」
 距離を詰める俊足の男。
 当たっていれば、衝撃に身体は揺らぐ筈。
(避けた!? いや、たまたま重心が逸れたか――)
 再び轟く銃声。
「―――!!」
 今度こそこの相手は『避けた』。
 引き金を引く一瞬前、銃口の角度を読み、対角線上を避けたのだ。
 なんという反射神経、判断力、いや――度胸。
 それはつまり銃弾の恐怖に打ち勝ったということ。
「う――ああああああああ!!!」
 三発目。
 だがもはや意味はない。
 冷静さを失った青年の銃弾をかわすのは先の二発より容易だった。

●二人の刑事〜心配
「もしもし、天城です。あっ、桜さん? 調度良かった。尾瀬さんがヤバイんですよ。詳しい事情は後で説明しますから大至急応援を‥‥場所は‥‥」
 天城静真からの連絡を受け、山野桜は現状を素早く分析していた。
「全く無茶にも程がありますよね」
「すいません‥‥止めたんですけれど‥‥」
 そんなつもりはなくとも、つい、後輩に愚痴ってしまう。
 今やるべきことは事態の収拾。
 そして、二人の安全を確保することだ。
「仕方ないですね‥‥何とかしてみます」
 そう、何とかしなければ。
 静真はまだいい。
 だがもう一人がまずい。
 彼は身の安全を二の次にするところがある。
 ならば彼を全力で守るのが、同僚としての、そして未来の上司としての自分の役目だ。
 おそらく彼は出世できない。
 功績は多いが、単独行動が目立ちすぎる。
 組織では生き残れないタイプだ。
 ならばこそ、自分が守ってやらねばならない。守ってやりたい。
 あのどうしようもなく無鉄砲で、そしてどうしようもなくまっすぐな同僚を。
「――桜さん?」
 急かすような声。
 どうやらこの後輩も考えは同じのようだ。
「了解、現場に人を向かわせます」

●孤高の狩人
(「尾瀬さんホントに一人で潜り込む気なんですか? 上に無断じゃヤバいですよ」)
(‥‥参ったな。本当に静真について来て貰えればよかったかも‥‥)
 尾瀬朋哉は困っていた。
 パーティ会場裏で出会った少女。
 一般参加者立ち入り禁止の場所で、少女は「道に迷った」と言っていた。
 案内しているうちに、いつの間にか同席になってしまった。
 正直、女の子の扱いは得意だとは思わない。
 その上、これから任務もあるのだが、
(一人にするのもまずいよな‥‥)
 ここには一人で来たという。
 なら、これから起こることを知っている朋哉としては、出来るだけ少女を一人にはしたくなかった。
 いずれ離れなければならないが、それまで巻き込まれないようについていてやろうと。

(「オークションが開かれる」)
(「そこで誰かさんの探し物とかが競り出されるかもな」)
(「盗品とか‥‥どこかの組織とか、な」)
 『穴熊』エルリッヒ。
 組織の幹部である彼はそう言って自らの組織の情報を売り渡した。
 何故教えるのか、という問いに、
(「『そいつ』は幹部といっても下の方なんだよ。
 ダミーの会社を作り、そこに金や品物を移し、それを繰り返す。いわゆる『運び屋』かな。
 リスクの割には収益は少ない。少なくともその組織ではな」)
 別組織に引き抜きがかかっているらしい。いや、おそらくは売り込んだのだろう。
(「だから『そいつ』はリストから外してくれよ。情報は引き出せたろう?」)
 深夜タクシーでの運転手との会話。
 肝心な単語は何一つ喋らないが、意味だけは伝わっている。
 要するに、組織を売るから自分は見逃せ、ということだ。
 朋哉にしても、これ以上は聞き出せないことはわかっていた。
「今回だけだ。他所であったときには情けはかけない」
「充分だ。『そいつ』はもうあんたの前には現れねえよ」

 エルリッヒも会場に来ている。
 ここで証拠を掴み、組織を検挙した後、一緒に捕まえたことにして足跡を消す手筈だ。
 それにはもう少し時間がかかる。
 険を消し、パーティを楽しもう、せめてそういうフリをしよう。
 そう思ったとき、意識は再び傍にいる少女に向いた。

●団欒
「食べないの?」
 小食なのだろうか。少女は料理に全く手をつけていない。
「ナイフとフォーク、使い方わからないの」
 ドレスが似合う少女は似合わないセリフを口にする。
「――。ごめん。気が利かなかったね」
 と、朋哉は手で掴めるチキンを取り、少女に渡す。
「手づかみでも行儀悪くないよ。包み紙のところを持って――」
 一所懸命に食べようとする少女。
 ただ、サイズが大きい。少女の口にはあまり適さないようだ。
「ご、ごめん。ええと‥‥そうだ」
 朋哉はチキンを慣れた手つきで細かく切り分けると、ソースや野菜と一緒にクラッカーに挟み込む。
「はい。こぼさないように気をつけて」
 こちらは上手くいったようだ。
 またたく間に平らげる少女に朋哉は「もう一ついる?」と勧める。
 うなずく少女に再びクラッカーを作るとそれもあっという間に食べてしまった。
 慌てて三つ、四つとクラッカーを作る。
 まるでお付きの料理人にでもなった気分だ。
 しかし悪い気がしないのは何故だろう。
 気がついたら近くの材料はなくなっていた。
 よっぽどお腹が空いていたのだろう。
「お気に召したかな? お嬢様」
 少女は屈託なく頷いた後、気がついたように、
「ごめんなさい。あなたの分がなくなっちゃった」
 思いもよらない返事に朋哉は笑って、
「いいんだよ。俺はもう一杯に召し上がらせてもらったから」

 そう、悪い気がしないのは当たり前だった。
 自分はもともと誰かのために何かをするのが大好きで、
 でも、この仕事は誰かのために戦ってもその誰かに感謝されることはほとんどない。
 こうやって素直に喜ばれたのは久し振りだったかもしれない。
「ごちそうさまでした」
 だから、もう――胸は一杯だった。

「お皿をお下げ致します」
 黒髪のメイドが声をかける。
 少女と僅かに視線が交差したことに朋哉は気づかなかった。

●J・B
 男は始終、二人を見ていた。
 正確には少女が連れている青年に。
 美しい容貌の少女は一人でいるよりは誰かといた方が目立ちにくいだろう。
 それでも、男の知る限り、少女は知らない相手を傍に置く性格ではなかった。
 青年の方もよくよく見れば違和感を覚える。
 相応の身分の者しかいない筈のパーティにおいて、どこかぎこちない。
 スーツもあまり似合っていない。
 気にしなければ、気づかないレベル。少女と共にいたからこそ気づいただけ。
 探りを入れるか?
 だがもう時間がない。
 そろそろ計画だ。
 ここにおいて順序を遅らせることは計画の終了にもリスクをきたす。
「構わない。始めてください」
 男は仲間に指示を出した。

●開演
 皆が会食を楽しむ中、オークションはつつがなく進行していく。
 次第に注目の品は増えていき、客達の視線はステージに奪われる。
 そう、料理からも、他の客からも。
「では、次の品です! エジプト王朝に伝わる宝石! 紀元前1500年頃の物とされています!」
 オークショニアの視線が一人の客と絡む。
 『穴熊』エルリッヒ。
 この品を競り落とし、指示された場所に運ぶのが彼の役目。
 既に買い手はついている。
 足がつかないよう、ここで一旦落札し、いくつかの経由から客に渡す手筈だ。
 だが、彼の思惑はまた別にあった。
 落札した後捕まれば、品は警察に押収されたことになる。
 それを手土産に別組織にいくつもりだ。
 エルリッヒは入札のコールをかけようとする。
 彼だけではない、皆の意識がオークションに向いた瞬間、
 照明が消え、会場が暗闇に包まれた。

●『工程』
 暗闇には慣れている。
 事前にわかっていたし、視覚には問題ない。
 ナイフを取る。
 ――ああ、こっちは駄目だ。
 先に走り、別のテーブルからナイフを取る。
 そのまま目標へ一直線。
 闇に怯んだ相手など、チキンを食べることより簡単だ。
 流れるように首筋にナイフを突き立てる。
 いや、『吸い込まれる』。
 そう言った方が自然なくらい、その動きは素早く、滑らかで、――美しかった。
「‥‥まさか‥‥貴様が‥‥!?」
 相手も闇への対応は思いの他早かったようだ。
 それでも三秒遅い。
 彼女が暗闇でナイフを突き立てるまで一秒もかかってはいなかったのだから。
「アネ‥‥モネ‥‥」
 返り血すら浴びない。
 角度も計算済みだ。

●油断
 明かりが戻ったときには惨劇は終わっていた。
「皆さん、落ち着いてください!」
 落ち着くはずもない。
 人が死んだのだ。
 自分が殺したのだ。
 小娘ではない、計画を進めたのは自分だ。
 これは自分の舞台だ。
(見てくれましたか? J・B!)
 若い上司に誇ろうと視線を移そうとした時、
 愉悦を含んだ視線が、今まで気にも留めていなかった男と絡み合う。
「―――!?」
 射竦められるような悪寒。
 直後に男が叫ぶ。
「落ち着いて! 私は警察です!」

●第二幕
(エルリッヒ!!)
 手を組んでいた相手が殺された。
 すぐにそれが『粛清』であったことに気づく。
(あの娘は――)
 すぐ傍に姿を見つける。
 状況をわかっていないらしい少女の目を覆い、
「ごめん。用事が出来た。後は一人で大丈夫だね? それと、」
 朋哉は本気で少女を気遣う声で、
「向こうは見ちゃ駄目だ。約束だよ」
(――名前、聞くの忘れたな)

 探すのは違和感。
 この状況で異質なもの。
 ――いた。
 オークショニアの青年が皆を落ち着かせようと声高に叫ぶ。
 そこに僅かな愉悦が含まれているのを朋哉は見逃さなかった。
「―――!?」
 青年と視線が絡む。
 そこで確信した。
 こいつだ。
「落ち着いて! 私は警察です!」
 一般客を落ち着かせるためにも、そう叫ぶ。
 青年は跳ねるように裏口に逃げ出した。
 それを守るように、黒服達が立ち塞がる。
「逃がすか!」
 邪魔を蹴散らしながら青年を追いかける。

●白と紫
「アネモネ」
 黒髪のメイドが少女を個室に連れ込む。
「終わったわ、アイリス」
 メイド――アイリスは黒髪のウィッグを外すと、少女――アネモネにも劣らぬ美しい白髪をなびかせる。
 脱いだウィッグと新しいドレスをアネモネに渡す。
 逃げるところを覚えられないために。
「別々に逃げるわね」
 アイリスの言葉にアネモネも頷く。
 目撃証言は少しでも散らすのがいい。
 共にいた男が警察だったことには驚いたが、先に行ったアネモネには聞こえなかったようだ。
 聞かせる必要もない。
 自分達の仕事はこれで終わりなのだから。
 それに、なんとなくだが危険な予感もしたのだ。
 あの男にはアネモネはもう関わらない方がいい。
 なぜかはわからない。
「一つ、聞いていい? アネモネ」
 それでも、聞いてみたいことがあった。
「さっき『工程』のとき、傍のナイフを取ろうとして、やめて、別のテーブルから取ったわよね?
 どうして?」
 素早く着替えながらアネモネはアイリスを見返す。
「‥‥覚えてない。そうだった?」
 それは一瞬の無意識。
 アイリスは手袋をしていた。
 けれど、そのナイフには指紋がついている。
 クラッカーを食べさせてくれた、彼の指紋が。
 いや、そうではない。
 ただ、単純に嫌だっただけだ。
 優しく肉を切り分けてくれた彼のナイフを、標的の首に埋めたくはない、と。
 でも、もうそんなことも思い出せない。
 それはほんの一瞬の気まぐれ。
 アイリスは姉妹のようなパートナーの身を案じ、今日の出来事を心にしまう事にした。

●宴のあとで
(そりゃないですよ、尾瀬さん)
(仕方ないだろう、俺達の独断はそのまま報告するわけにはいかないんだ。
 その‥‥巻き込んだことは謝る、すまん)
(‥‥そう言われちゃうとなんにも言えないんですけどね、俺も)
 自分の呼んだ警官達にそのまま捕まってしまった二人に、桜はそっと声をかける。
「上司にバレないように後で出してあげますから、今は大人しくしてて下さいね」
 面倒事がまた一つ増えた。
 頭を抱える桜。
 幹部に逃げられたのも痛手だった。
「尻尾切りされたみたいですね」
 だがそれは朋哉の責任ではない。
 彼がいたから、こうして少しでも取り押さえることが出来たのだ。

 朋哉の方もこれからのことに思考を馳せていた。
(「これで貴様は組織の敵だ! そして、組織の敵はあの客の様に‥‥」)
 いけ好かない人物ではあった。
 だが、それでも、この無慈悲さは好きではない。
(いいだろう‥‥なら、お前達は俺の――敵だ)

●そして――
 逃げた幹部――いや、正確には幹部ではない。
 だが、若くして、幹部に最も近い男。
 J・Bは完全に警察を撒いたところで、上司に結果を報告していた。
「計画は成功致しましたが、邪魔が入りました。会場に居た者は殆どが警察に逮捕されました。パーティ会場に紛れ込んでいた男が手引きをしたと思われます。
 ‥‥名前はオゼ・トモヤ、刑事です。‥‥如何致しますか?」