TJSラジオ収録5月アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 うのじ
芸能 2Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 2.4万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 04/30〜05/04

●本文

「『サンダージェットストリーム』」
 ガラス越しに見えるミキサー室からの指示を受けながら、二人の男が、タイトルコールをはもらせる。
「さて、今週から始まりました、この番組。お相手は、サンダージェットの上田と」
「下田でーす。‥‥深夜だけどな、寝るなよ、おまえら」
「おまえらって、リスナーだろ、ちゃんと‥‥」
 上田と名乗った男の台詞を下田が遮る。
「まぁ、それはともかく、この番組はどういう番組なの?」
「ああ、これはな、俺達二人が、今、旬なロックな人物をゲストに呼んだりして‥‥」
 上田の台詞をまた遮る。
「つまり、メインは、俺らじゃなくて‥‥」
「うん、メインはゲスト。俺達は話を聞くためにいる」
 衝撃の事実に下田が大声を上げる。
「えーーーー?! だって、この番組タイトル、俺らの名前使ってるでしょ?」
「まぁ、そうだな」
「俺らのおもしろさが認められたとかじゃないわけ?」
「ないわけ」
「信じられねー、マジかよー‥‥‥あ、だからか、わかった!」
 先ほどまで落胆していた下田の目が輝く。
「?? わかった?」
「ああ。だから、これ録音なんだ。ゲストを深夜に呼ぶわけには」
「わーわーわー、よけいなこと言うな、おまえ! これ、生ですよー、生、生」
「嘘言うなー! 思いっきり録お」
 ゴスッという大きな効果音が入り、下田の台詞が遮られる。
「うう、今のは一体‥‥」
「さて、愚かな発言はともかく、栄えある第一回のゲストは‥‥‥‥」

●今回の参加者

 fa0124 早河恭司(21歳・♂・狼)
 fa1376 ラシア・エルミナール(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1514 嶺雅(20歳・♂・蝙蝠)
 fa2105 Tosiki(16歳・♂・蝙蝠)
 fa2495 椿(20歳・♂・小鳥)
 fa2837 明石 丹(26歳・♂・狼)
 fa2899 文月 舵(26歳・♀・狸)
 fa3398 水威 礼久(21歳・♂・狼)

●リプレイ本文

●第一週
「栄えある第一回のゲストは、『Wheel of Fortune』の水威礼久さんです」
 上田が礼儀正しく紹介をすると、水威 礼久(fa3398)が応える。
「どうも。『Wheel of Fortune』、ベースの水威礼久です。よろしくなっ! 」
 クレイスの元気のいい声がマイクを通り番組がスタートした。

「デビュー曲、聞かせて貰いましたけど‥‥」
 話が一段落し、上田が話題を切り替えた。
「どうも」
「音が豪勢ですよね。豪華というか、いっぱいあるというか」
「ああ、うちは、ツインドラム、ツインベース、ツインギターにコーラス、サブボーカル兼ダンサー、そしてメインボーカルと大所帯のバンドだから。かなり聞き応えがある感じになってると思う」
「なるほど。多いですね」
「曲自体は、今度、アニメの主題歌になったので聞く機会は増えると思うんだけど、さすがにダンスは見せれないな。あ、でも、ライブとかもやってるんで、来てくれれば」
「ライブですか。曲作りもだけど、ライブの練習も大変でしょう? 大人数だと」
「大変でしょう? 俺達なんか、二人しかいないのに、練習なかなかできないからなー」

「まぁ、二人でもなかなか集まらないなら、俺達がなかなか集まれないのも仕方ないか」
「あ、やっぱり、集まれないですか?」
「なかなか難しい時もあるな。例えば、今日も、メンバーが一人足りないで困ってるはずだしな」
「そうなんですか?」
「ああ、だって、ここに来ちゃったから。ベースがいないはず」
「あーーーーーーー」
 頷く上田と下田。
「水威さん、そう言うときは、ごめーんちゃい。この感じで謝れば大丈夫だから。ほら、やってみて」
 困り顔のクレイスに、薦めまくる下田。
「水威さん、やらなくていいですからね」
「よけーな事言うなー」
 アハハと苦笑しっぱなしのクレイスだったが、最後には折れた。
 下田の場合とは違い、クールに言うクレイス。
「えーと‥‥ごめんちゃい」
「駄目だ! 普通にかっこよすぎる! そんなんじゃ許して貰えないぞ、水威ー!」

「今日はありがとうございました。それでは最後に、曲紹介と一言お願いします」
「えー、ライブとかもやってるんで、ぜひ、この曲を聴いて、覚えて、遊びに来てください。来てくれた人にもれなく俺達のソウルをプレゼントするからな! じゃあ、聞いて下さい。『Wheel of Fortune』で‥‥‥」


「続いてのゲストは、『蜜月』の早河恭司さんです。よろしくお願いします」
「どうも、恭司です。よろしく」
「今日はベースつながり、と言うことで、早河さんもグループの練習を抜けてきたんですか?」
「いや、そんなことないですよ。うちも大人数だけど、全員集まれることがあんまりないから」
 早河恭司(fa0124)の言葉にすかさず反応する下田。
「こういったすれ違いが 二人の愛を蝕んで行くんだ」
「二人の愛って。ははは。そうならないように気をつけます。とりあえず、みんなと会ってるから大丈夫」

 個人的な近況報告も終わり、話はグループ活動のことへ移行していった。
「『蜜月』はなかなか全員が揃わないんですか?」
「確かに揃って舞台に出ることは少ないかな。別に仲が悪いとかじゃなくて、全員が集まれない代わりに、2、3人で色んな組み会わせで活動してるから、それはそれで楽しんでるんだけどね。もちろん、みんなで集まって歌うのも楽しそうだけど」
「早河さんが今言ってましたけど‥‥」
 上田の言葉に、恭司の言葉が重なる。
「ああ、恭司でいいですよ」
「じゃあ、恭司さん、一応、『蜜月』の構成とか教えて貰えますか?」
「まずは、ベースの俺。一応、ギターとかピアノとかやるときもあるけど。後は、蹴られ役のリーダー。突っ込みと蹴り担当とお菓子作り兼天然担当の二人。そして、リーダーとは違った意味で弄られ担当のキノコ栽培の名人に、さりげなく毒舌担当で、合計で5人」
 恭司が、イタズラ風に笑いながら紹介すると上田がフォローを入れる
「えーと、それぞれ、ベースの恭司さんに、ギターのリーダーに、ボーカルの二人、和風楽器、そしてドラムですね。うーん、すごい。やっぱり全員揃った曲が聞いてみたいですね」
「そこら辺は期待してて下さい」
「活動のメインはライブなんですか?」
「『蜜月』としては、ライブがメインかな。さっきも行ったように大体2〜3人くらいでライブハウス等に出没中。それ以外にも海外のに出てたり、歌番組にも出たりするけど、もし見かけたら応援よろしく」
 ラジオの為、声のみなのだが、それでも、片手を上げて、軽くお願いをした恭司。
 その後、締めの言葉を司会者の二人が言い、番組が終了した。


●第二週
「今週のゲストは『flicker』のラシアさんとトシキさんです。こんばんわ」
「あはは、こんばんわ、ラシアです」
「トシキです、よろしく」
「『flicker』は、普段は3人ですけど?」
 上田の質問にラシア・エルミナール(fa1376)が応える。
「リーダーは、今日は都合でこれなくなっちまってね」
「タンバリンに負けた?」
「そうそう」
 下田の言葉に、ははは、と笑う、ラシアとTosiki(fa2105)。

 ラシア、トシ、下田の話が盛り上がる中、隙を見つけて上田が真面目な話をし出した。
「『flicker』は最初は二人で、今は三人になったんですよね?」
 応えたのはラシア。
「そう、最初に組んだのは、あたしと嶺雅が去年のクリスマス前っていうか『Battle the Rock』の2回目だったね。その時にまあ、色々あって今に至るって感じかな?」
「色々? つまり、あんなことや、こんなことが! うわー、『flicker』ったらダイターン」
「こらこら、何を想像してるかな」
 苦笑するラシア。妄想を暴走させる下田を無視して上田はトシに尋ねる。
「最近になって、トシキが加入した、と。三人目として加わってどうですか? 二人の中に入っていくのが大変とか? あ、変な意味じゃなくて」
「あー、うん。今まではソロで活動してたからね。集団になって、いい影響をうけてるから『flicker』としても、ソロとしても、今後活動できたらいいなと思ってる」
「活動と言うと、ライブとか?」
 この質問に答えたのは、ラシア。
「ライブとかだね。TVも、あたしは、この前に出たっきりで縁がないけど。小さい箱とかで出来れば、いいかな。ボーカルユニットじゃなくなって、音に厚みもでたし、これからも楽しくやっていくよ」
「もっと音に厚みを出したいな。『flicker』メンバー募集! 特に可愛い娘!」
 トシのメンバー募集に刺激された下田。
「あ、じゃあ俺も! 『サンダージェット』メンバー募集! 特に俺をご主人様とか呼んでくれる可愛い娘!」
「おい、なんか変わってるぞ、それ」

「じゃあ、最後に、曲を聴かせて貰おうと思うんだけど‥‥」
 上田の台詞を受け、トシが言う。
「じゃあ、俺のソロのやつでいいかな? 暖めてきたヤツで本邦初公開」
「了解しました。では、最後に一言お願いします」
 まとめを任されてラシアが少し照れながら、マイクに向かう。
「とりあえず、歌えれば満足なんだけど、これからは歌を聴いてくれる人も、楽しんでもらえる様に頑張っていくから、応援宜しく! って所かな 」
「よろしく!」
 そして、トシの作った曲が流れ始める。


●第三週
「こんにちは〜じゃなくてこんばんは? それとも業界用語でおはようございマス? V系歌手の嶺雅デス。今回は仕事の都合で『flicker』と別だけどドウゾ宜しくー」
 番組の第一声を乗っ取る嶺雅(fa1514)。
「えー、ゲストの、『サンダージェット』の上田と下田でーす」
「おーい、なんか違うだろ、それ」

「今回は、ソロなんですね?」
「そう。タンバリン道を極めるとどっかの誰かさんと約束したからー、今日はタンバリッターとして、オジャマしたんダヨ」
 そう言い、しゃんしゃんしゃんと、タンバリンを持ち出すレイ。
「タンバリンって、サンバのリズムで踊るだけだろ? 貸して貸して」
 借受け、しゃんしゃかしゃんしゃかと踊り始める下田。
「おおー、でもまだまだダネ。けっこーこれが奥が深い‥‥らしいヨ」
「らしいかよ」

 しばらく続いた後、上田が切り出す。
「今後は、タンバリン以外にもやるんですか?」
「もちろん、『flicker』でいろんな仕事をやっていきたいな、と。『Battle the Rock』にも参加していきたいし。後は、タンバリンもって歌うV系歌手ってことで!」
「嶺雅さんがV系っていうと、だれが本格歌手なんだって気がしますけどね」
「ほんとー? ありがとう。ついこないだまで名前知らなかったけど、上田さん、大好きダヨー」
「え? あ、うわーーーー」


「本日の続いてのゲストはこの方!」
 紹介をうけた椿(fa2495)。
「今晩和〜! 業界はおはようございマス! そしてリアルは秘密! ミンナ5月病は大丈夫? 俺は常春デス! というワケ? で『Stagione』の椿デス」
「いやー、椿さん、ハイテンションで、お綺麗ですねー」
「ゲイバーとかで、大好評?」
「げいばー?!」
 容赦のない下田のつっこみに、よろける椿。

「えー、椿さんは徹底して女装してますけど」
「うわ、こいつ、照れてやんの」
 真面目な上田を下田が茶化す。
「やるときは気合い入ってますヨー」
 スルスルっと脚線美を見せつけた後、華麗に舞う椿。
「俺、こう見えてもモデル兼業ミュージシャンだからねー。しかも、クラッシック奏者だったりもするのデス」
 椿がびしぃっと決める。
「マルチに活躍してるんですね」
「他のメンバーも、いろいろやってるからネ。木刀持って出かけて行ったり、映画関係の仕事してたり」
「タンバリン鳴らしてたり?」
「そう、タンバリン‥‥?」
 椿が後ろを振り返ると、ガラス越しにレイの姿が。

 レイが乱入し、トークが盛り上がったところで、下田がぽつりと言った。
「椿さん、レイガカだな」
「レイガカ?」
「嶺雅化。ほら、口調とか、最初の挨拶とか似てきてるだろ?」
「‥‥ああ」
「じゃあ、そのうち、タンバリンを持ち出す椿クンが!」
「えー!? 嶺雅ウィルスに浸食されるー」
 言いながらも、テーブルの上にあるタンバリンに手を伸ばす椿。

 最後に、シャンシャン鳴らしながら、椿がまとめる。
「最後に、春の歌Rock ver.いきマース。みんな、これからも『Stagione』応援してネ!」


●第四週
「そろそろ梅雨の時期ですが、今週は、そんな気分を吹き飛ばす素敵な二人に来ていただきました」
 上田の言葉をきっかけに、明石 丹(fa2837)のマイクが入る。
「どうも、お耳にかかれて光栄です。『アドリバティレイア』のリーダー明石丹です。今回は舵と一緒、うちの紅一点大事なお姫様です。宜しくお願いします」
「お姫様て、そんな。えー、ただいまご紹介にあずかりました、文月舵です。ほんま、よろしゅうに」
 マコトの説明に、苦笑する文月 舵(fa2899)。
「今日は僕と舵しか来てないけどメンバーは四人です。他の二人は今日‥‥何してるんだろ寝ずに聞いてるー?」
「聞いてるかー? 歯を磨いたかー? 宿題やったかー?」
 マコトに続く下田。
「そうやねぇ。って、宿題て、そんな」
 さりげにノリ突っ込みになる舵。

「『アドリバティレイア』ですけど、最近の活動とかはどういう感じなんですか?」
 上田の質問にマコトが答える。
「えーと、あ、その前に『リバティー』でいいですよ。ちょっと長いし、僕らの中では『リバティ』って言ってるので。はい、一緒に『リバティー!』」
「りばてぃー」
「リバティー」
 上田と下田の声が重なる。
「あはは、えーと、それで活動ですが、春の『Battle the Rock』では嬉しい桜満開でした。あれから益々モチベーション上げてメンバー共々頑張ってます」
 マコトの横で、うんうん、と頷く舵。

「舵さんは、あんまりしゃべらないんですね?」
 上田が振る。
「えー、いつもはドラムと作詞を担当さしてもろてまして、前で歌ったり、MCしたりは別の子らの得意分野やから、こうやってお話しの場に出てくるのってちょっと緊張しますね」
 京都風の独特のイントネーションでしゃべる舵。
 困ってる風の様子を見て、マコトが助け船をだす。
「舵は最近どう? いいことあった?」
「いいこと‥‥あ、実は、この前ついに初スカートやったんです! バンドでスカート履いたのは初で、たまには可愛らし格好もいいなって思おて」
「いいね、可愛らしい格好! ミニスカートとか! 生足とか!」
「おーい、下田さん、眼がこわいですよ。うちのお姫様なんですから、だめですよー」
 さり気なく舵をガードするマコト。

「最後に、お二人から一言ずつ、お願いします」
 上田に促され、まずは舵から。
「えー、こういう機会でもないと言えへんこともある、言うわけで、私信ですいません。メンバーのみんなへ、一緒に活動するようになって一人では出来ひんことも沢山経験さしてもらいました。いつも仲良うしてもろて、おおきに。うちは皆のこと心からリスペクトして止みません」
 ペコリ、と頭を下げる舵に、おおーと、拍手する一同
「いいなぁ、俺もリスペクトされてぇ」
「お前、何も言うな。せっかくのいい言葉が台無し」
 下田と上田のやりとりを聞きながら、マコトが続く。
「じゃあ、僕はみなさんへ。一番盛り上がるのがやっぱりライブなので、ぜひ、生身、生音でお会いしましょう。一緒にテンション上げつつ僕らのことも知ってもらえたらいいな、と思ってます」
 同じく、マコトもペコリと頭を下げた。
「じゃあ、曲のほうもついでに」
「はい、最後に、聞いてください『咲く−SAKURA−』 。今日はありがとうございました」