TJSラジオ収録6月アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 うのじ
芸能 2Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 1.6万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 05/29〜05/31

●本文

「『サンダージェットストリーム』」
 男二人のハモリ声のタイトルコールからスタートした、ラジオ番組。
 続いて、タイトルコールをした二人がそれぞれ、自己紹介にはいった。
「こんばんわ。サンダージェットの上田と」
「下田でーす」
「旬でロックな人物をゲストに登場して貰い、今を語って貰う、この番組、今月は6月ということで
「ジメジメした話をしてもらいます」
「いや、ちがうから」
 テンポよく上田と下田で交互に話していたが、上田のつっこみがはいった。
 下田は不服そうな顔をして、聞く。
「6月っていう季節感のある話をしてもらってもいいって言ってただろ?」
「言ってたけど。ジメジメした話じゃなくてだな、6月といえば、あれだろ? ジューンブライド」
「‥‥まったく、この西洋かぶれが!」
 怒り出す下田を後目に、上田が続ける。
「というわけで、結婚観とか恋愛観とかも聞けたらいいな、と思うわけですよ」
「‥‥‥例えば、俺といつ結婚したいですか? とかだな」
「いや、俺はつけないだろ、普通」
「後は、俺との子供は何人ぐらいほしいですか? とか‥‥俺と新婚旅行に行くとしたら‥‥」
 ぶつぶつ言い続ける下田。
「もちろん、今まで通り、近況報告も聞きたいですけどね。下田が妄想の世界から帰って来る前に、どんどん先に進めましょう。まず、今日のゲストは、この方でーす」

●今回の参加者

 fa0124 早河恭司(21歳・♂・狼)
 fa0597 仁和 環(27歳・♂・蝙蝠)
 fa0750 鬼王丸・征國(34歳・♂・亀)
 fa1514 嶺雅(20歳・♂・蝙蝠)
 fa1680 碓宮椿(21歳・♀・猫)
 fa2726 悠奈(18歳・♀・竜)
 fa2847 柊ラキア(25歳・♂・鴉)
 fa2899 文月 舵(26歳・♀・狸)

●リプレイ本文

●第一週
「今週のゲストは、このお二人」
 上田の声に続いて、二人の声がハモった。
「「こんにちはー、こんばんは? それともおはようございます?」」
 続けて、今度はソロの声。
「『flicker』のタンバリン嶺雅と」
「タンバリンアイドル悠奈です。初めてなので緊張してます! 宜しくお願いしまひゅっ‥‥かんじゃった」
「‥‥」
 テンションにやられて司会の二人が動けずにいると、シャンシャンとタンバリンを鳴らす嶺雅(fa1514)。
「先月に引き続き参加させて頂きマシタ! どうぞヨロシク」
 はっと動き始める司会の二人。
「あ、どうも宜しくお願いします。ところで嶺雅さん、名前変わってない? タンバリン嶺雅って?」
「別名がタンバリンって聞いたんですけど、別名じゃなくて本名になっちゃったんですね」
 上田の言葉に頷きながら言う悠奈(fa2726)。
「いやいや、名前変わってナイヨ。さっきはとりあえずつけてみたダケ」
「そうだったんですか」
 納得するユーナに下田がつっこむ。
「人のこと言えないよな? タンバリンアイドル?」
「とりあえず真似してみようかなって思ったからつけてみました」
 てへっとするユーナに頷くレイ。
「仲間だ。そうだ、タンバリン下田とかもどう?」
 こうして広がるタンバリン?

「ところで、今月は花嫁特集で二人が一緒ということは‥‥」
「いえ、そんなことないです」
「‥‥即座に否定したところが怪しい」
 ユーナの即答に疑う二人に今度はレイが答える。
「皆も知ってる通り俺は只今恋愛中な幸せものだからネ。浮気はしないヨ。それもこんなに堂々と」
 たしかに、と言う上田。
「近日中に結婚記者会見やるからそれまでお楽しみに? あ、いや嘘だから」
 レイの言葉に、いいなーとうらやましがるユーナ。
「悠奈さんはフリーなんですか?」
 上田の質問に、ユーナは笑いながら答える。
「えー? 恋人はいますっ。それは応援してくれる皆だよっ」
「うわー、殴りてー」
 優等生の答えに、拳を振るわせる演技をする下田。
「こわーい。助けて、嶺雅さん」
「ほらほら、ダメダヨ? 俺の恋人なんだから」
「なにーー?!」
「だって、俺も悠奈のコト応援してるから恋人」
「その手があったか! でも、今言っても2番か」
「2番目とかじゃなくて、皆、心の恋人だよ♪」
 残念がる下田を慰めるユーナだったが、それが下田を調子に乗せてしまった。
「俺、心じゃなくて身体ごふっ」
 かくして、下田に鉄拳制裁が下ったのだ。

 『Wheel of Fortune』、『flicker』、『BLUE−M』のメンバー紹介などが終わる。
「こう観ると大所帯ダネ」
「かな? うちは活動により入れ替わりするタイプだけど」
「二人だけのサンダージェットが寂しく感じますね」
「じゃあ『flicker』入る?」
「え、いいんですか? ボーカルとか?」
「エアギター要員で」
「横に立ってるだけかー」
 レイ、ユーナ、上田の三人のトークは平和にすぎていった。

「最後ですが、ユーナさん、曲紹介、おねがいします。」
「はい、では、お兄ちゃんが地獄を見たこの曲。『FATE』オリジナルバージョンです。どぞ」
 曲が流れ始める。
「今日はお二人ともおつかれさまでした」
「おつかれサマ。パワーアップした今後の『flicker』大注目! してな」
 上田の挨拶に続いて、レイのコメント。
「これからも多方面で活動していくのでよろしくね」
 最後にユーナの挨拶がおわったところでちょうど歌が始まった。


●第二週
「今週のゲストは『蜜月』の早河恭司さんと仁和環さんです。こんばんわ」
「こんばんわ、恭司です」
「初めまして、お早う御座います&今晩和。「ジメジメした話」なら俺だろって事で、蜜月から派遣された仁和環です。恭司さんはいい人そうに見えるが、騙されないよう」
「恭司、悪人か」
「はい、悪人です」
 下田の言葉に、何の迷いもなく肯定した仁和 環(fa0597)。
「例えば、先月のキノコ栽培名人ってのは否定したい! ‥‥けど、少し得意かもと思う辺りが複雑」
 否定しているのかしてないのか遠い目のまき。
「得意なんだ?」
 上田の言葉に答えたのは早河恭司(fa0124)。
「得意だね」
「がーん」
 何の迷いもなく肯定した恭司にショックを受けるまき。

「ネタは恋愛観だったっけ」
「そう。恭ちゃん、どうよ? うまく行ってる?」
 下田の演技がかった台詞。
「恋愛観としては、来るもの拒ます去るもの追わず? いや、これは友人関係だし。好意を持ってくれる人は皆好きです。いや、これじゃタラシだし」
 恭司のセルフつっこみに、なかなかつっこめないでいる司会者の二人。
「基本的に好きなタイプっていうのは居ないんだよなぁ。今まで付き合ってきた人も結構違うし。‥‥俺が話してて楽しいと思える人かな」
 ようやっとつっこめたのがこれだった。
「話してて楽しいタイプ?」
「そうそう」
「‥‥お笑い芸人とか? ごめん、おれ、ちょっとそう言うのはパス」
「恭司さん、そうだったんだ?」
 下田とまき、そして苦笑する恭司。
「ないないない。俺はノーマルだよ。だから、恋のお相手募集中なんでお気軽に声をかけてください。ゆっくり時間を掛けて良い関係を築いていきましょう」
「恭司さんは、じっくりタイプですか。仁和さんもやっぱり募集中?」
 上田の質問に、まきは上機嫌で答える。
「実は俺は蜜月唯一の加入当初から彼女持ちだったり。やっぱり音楽関係者なんだが‥‥美人で」
 まきうっとりモード。
「‥‥写真観る?」
「写真持ち歩いてるっ?!」
「まじかー!」
 ノロケ攻撃に必死に反撃を試みる司会の二人。
「もちろん。だって愛してるからね」
 しかし、まきのラブパワーには何をしても勝てないのだった。

 最後までふざけた話で終わるわけもなく、『蜜月』の活動の話になった。
「『蜜月』は数人組でのライブ活動がメインかな。でも、TVとかでお二人と仕事で一緒になったらよろしく」
 まきが頭を下げると、上田と下田も頭を下げる。
「バンドには珍しい三味線弾きなんで覚え易いだろ?」
「たしかに。和楽器全般じゃなくて、三味線なんですね?」
「そう、俺も最初はギターやってたんだが、三味線に魅せられてさ。和楽器奏者は、同じプロダクションにライバルがいるから、負けないようにしないと」
「おおー、ライバルに負けないような曲お願いします」
「はい、ありがとう。最後に1曲紹介。強気な彼女とへたれな彼が俺っぽいと評判の『天使予報』です。今後とも『蜜月』を宜しく」
「よろしく」
 まきの言葉に続き恭司が頭を下げた。


●第三週
「みなさん、こんばんわ。今日のゲストは、『アドリバティレイア』、『リバティ』から、このお二人です」
 上田の紹介のあと、ゲストの柊ラキア(fa2847)と文月 舵(fa2899)の声が入る予定になっていた。
「はっじめましてー! アドリバティレイアのお姫様、舵のガードで一緒に来た柊ラキアです! どうぞよろしくっ! 舵に不埒な事したら駄目だからね、ね! メンバーの二人はお留守番。聞いてる? 聞いてるよねー!?」
 しかし、ハイテンションのラキのコメントに、のっけからやられる一同。
「不埒な事なんてしないって、おい、聞いてるか?」
 下田の台詞もどことやら、すでにラキの話はお留守番のメンバーについてに移り変わっている。
 ラキのハイスピードについていくために、司会者の二人は、心のギアを一つ上げた。
「ラキアさん、ラキアさん。舵さんの自己紹介まだですっ」
 これは上田。
「あ、ごめんごめん」
 謝るラキに、別に大丈夫やけど、と笑う舵。
「またお会いできて嬉しおす。今回も宜しゅうに」

「ジューンブライドには勿論憧れますよ!」
 今月のテーマの結婚関係の話題の時の舵の言葉。
 この言葉が、ラキの戦いのはじまりだった。
「舵のウェディング衣装姿はかわいいだろうね! 絶対似合う!」
 ラキに保証され、司会者の二人もそれに同意する。
「ありがとう。せやけど、今の所相手がいてませんから募集中ということで」
 上田が尋ねる。
「募集中ですか。例えば理想のタイプとかは?」
「相手は面白くて、挨拶と有難うとごめんなさいがちゃんと言える人がいいかな」
「みんな、こんばんわ! 上田、いつもお世話になってありがとう。迷惑ばかりかけてごめんな」
 訳の分からないことを言い出す下田。
 しかし、意図は見え見えなので、つつーとラキがさり気なく、舵のまえに席を移動する。
「恋愛も結婚も、それから普段の生活にしても、一緒に居て心地良くお付き合い出来るんが理想です」
「なるほど。いいですね」
 頷く上田だが、下田はどんどんつっこんでいく。
「そういう人、意外と近くにいたりして?」
 ずずいと前に出てくる下田を押し返すラキ。
「近くにと言うと‥‥男前組のふたり?」
「いや、ほかに。今一番近くにいる人ですよっ」
「一番近くにいる‥‥ラキちゃん?」
「同グループの人は抜かす!」
 負けずに押し返す下田。
「だれやろー?」
「ほら、今あなたの目の前に」
 キャラーンとポーズを取る下田は、そのポーズのまま、ラキに押されて下がる。
「あーー」
「‥‥‥舵さん、こういう場合、はっきり言った方がいいですよ」
「うん、舵。はっきり言っちゃって」
 困り顔の舵に、助け船をだす上田とラキ。
「‥‥えーと、お気持ちだけ」

「くすんくすん、『リバティ』のばかー」
 結局、番組の最後まで拗ねている下田。
「まぁまぁ、めげるな下田さん」
「おお、ラキよ。さっきは邪魔してた気もするけど、ありがとう」
 今にも、心の友よーとでも言いそうな勢いである。
「それに舵を落とすなら『リバティ』のメンバーによる試練を受けないと行けないんだから大変なんだよ?」
 ラキの言葉に、上田が笑う。
「ほんとうですか、それ」
「なんや、守ってくれてるみたいで」
 否定しない舵。
「だって舵は、アドリバティレイアのお姫様だからね」
 ラキはそう言うと言葉を続ける。
「でも、好きな人なら、それくらいの障害はぶっとばしちゃうと思うんだ。僕もそんな気がする。超絶好きな人がいるんだけど、優しいけどなんか、うん‥‥ちょっと遠い感じ。気がついてくれてないんだよ! でも、がんばるよ! ビビビーって振り向け電波送っちゃうもんね。いつまでも弟な感じはいつか乗り越えないとね、タハー。振り向け振り向け!」
「ラキアさん、衝撃発言?! がんばれ!」
「おお、心の友のラキー。お前も大変なんだな、がんばれー」
「おー!」

「じゃあ、最後に、振り向け! を気持ちにした歌、お願いします」
 上田に促されてラキが曲を紹介する。
「はい。一曲入魂! 振り向け振り向けの思いも込めて! 『PLEASE×3』いってみよー!」


●第四週
「今週の前半のゲストは、鬼プロデューサーのこの人、鬼王丸征國さんです」
「よろしくー」
 紹介された、鬼王丸・征國(fa0750)はドスを利かせた声で言う。
「鬼王丸と言うのぅ。よろしくじゃあ。鬼プロデューサーて、まぁ、仕事については事務所の所長をやっとる」
 すこしびびりながら上田が質問した。
「どうですか鬼王丸さん。最近ロックなことしてますか?」
「ロックなこと? 最近の仕事は、個人的に今まで殺陣の振り付けや演出手伝い。あとはパンフ作成や遺跡探索手伝いなどかのぅ」

 微妙に歯車が合うのか合わないのか、試行錯誤しながらも、収録は進んでいく。
 結局、顔が怖いので子供が近寄らないという悩みの解決方法をリスナーに求め、本の宣伝もして行き、深夜にど演歌を放送し、この回はなかなか異色な放送となった。


「続いてのゲストはこの方です」
「こんばんは〜。サンダージェットさん、そして今このラジオを聞いてくれているみんな、初めまして〜。ボクがあの噂のボーカリスト、碓宮椿だよ。よろしくねっ。どう噂なのかは、答えはみんなの心の中にあるから自分で調べてみてねっ!」
「どれどれ」
 ぱーんと弾かれる下田の手。
「自分の心の中だからな?」
 上田の殺意の波動を感じ、おーけーと言う下田。

 恋愛の話になると、碓宮椿(fa1680)は少し苦笑いをした。
「あはは、ボクねー、全部片想い止まりでー。いいなって思った人はたいてい他の娘を見てて、それがボクにも伝わっちゃうから結局告白もせず仕舞い。波風立ててもいいことないもん。平穏が一番」
「そういうことあるよね。碓宮さんは偉いよね、奪おうとかあんまり考えないところが」
「そうですかー? ありがとうございますー。」
 椿姫の悩みを聞いた下田がポーズを取る。
「ここには、君だけをみてる人がいるんだけどな」
「えーと‥‥」
「碓宮さん、やっちゃっていいよ?」
 困り顔の椿姫に助け船をだす上田。
「‥‥じゃあ、いいなって思ったらってことで」
 下田、先週に引き続き玉砕。

「碓宮さんはマルチに活躍してるみたいだけど、そこら辺はどうなのかな? 最後に予定とかもどんどんアピールしちゃってください」
 上田に促され、はい、といい返事をして、活動報告していく椿姫。
「活動なんですけど、今はソロで活動してるけど、そのうちユニット組もうかってお友だちとお話してる所で‥‥なので、どうなるかはお楽しみに!」
「ユニットですか。そのときは碓宮さんはボーカルかな?」
「かな? 3人組ユニットでキーボードとギターだから、ボクがボーカリストで、お約束な形っていうか」
「うん、わかるわかる。じゃあ、ユニットで音楽中心に?」
「んーそうじゃなくて、ジャンル関係なく出来ることは色々していこうって思ってるよ。こだわらないのもある意味ロックだと思うから、ボク」
「なるほど。じゃあこれからもマルチに活躍していくんだね」
「はい! みんなもボクを応援してね!」