TJSラジオ収録7月アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 うのじ
芸能 2Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 普通
報酬 1.6万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 07/06〜07/08

●本文

「『サンダージェットストリーム』」
 男二人のハモリ声からスタートした、ラジオ番組。
 続いて、二人がそれぞれの自己紹介をする。
「こんばんわ。サンダージェットの上田と」
「下田でーす」
「旬でロックな人物をゲストに登場して貰い、今を語って貰う、この番組、今月は7月ということで、近況報告とともに夏の予定などを聞いてみたいと思っています」
「夏の予定か。ライブとかツアーとかが主になるかな?」
 珍しくまともなコメントをしている相方の下田の反応に驚きながらも肯定する上田。
「そうそう。後、休みが取れるならその予定とかもね」
「夏や海のスポーツで好きなものを聞くのもいいな」
「そうそう」
「海と言えば水着!」
「そうそう」
「水着といえばぽろり!」
「そうそ‥‥ってまて」
「どんな扇情的な水着を着るのか、楽しみだな、おい」
 下田の台詞に大きくため息をつく上田。
「けっきょくそれ系かよ」
「じゃあ、おまえは楽しみじゃないと? 美女がどんな姿でいたとしても興味がないと?」
「そういうわけじゃないけど、美女だけじゃなくて、美男子とかもいるわけだしな?」
「美男子の水着姿はそれはそれで需要がありそうだぞ?」
「‥‥もういいや」
 あきれて疲れ果てる上田。
 この隙に下田が話を進めていく。
「というわけで、今回は7月ということで、水着について語ってもらいます」
「‥‥おい、まて、話が変わってるだろ、それ」
「なんのことかな? 今回スタジオで着てもらった水着姿はデジカメにとって番組のページにアップするので期待しててくれ!」

●今回の参加者

 fa0475 LUCIFEL(21歳・♂・狼)
 fa1376 ラシア・エルミナール(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1514 嶺雅(20歳・♂・蝙蝠)
 fa1590 七式 クロノ(24歳・♂・狼)
 fa1591 八田 光一郎(24歳・♂・虎)
 fa1592 藤宮 光海(23歳・♀・蝙蝠)
 fa3608 黒羽 上総(23歳・♂・蝙蝠)
 fa3661 EUREKA(24歳・♀・小鳥)

●リプレイ本文

●第一週
「では、まず最初に水着姿を披露してくれるのはこの方です!」
 下田が上機嫌に番組をスタートさせる。
「あー、どうも、flickerのラシア・エルミナールと」
「同じく、最近グループに入った、担当は楽器全般と時々コーラスの黒羽上総だ」
 ラシア・エルミナール(fa1376)と黒羽 上総(fa3608)がマイクに向かう。
「‥‥で、ところで水着はマジで着させるつもり? 水着なんて持ってないんだけど。と言うか、ガキの頃以来泳いだ事もないしなあ。海に行く事自体ほとんどないけど」
「ガーーン」
 ラシアの衝撃発言にショックをうける下田。
「まさかとは思うがうちの大事な歌姫様にちょっかい出そうなんていうのはやめた方がいいぞ。リーダーを筆頭にメンバー全員黙っちゃ居ないだろうからな」
 クロのガードにも阻まれ、下田は隅の方で丸くなる。
「なぁ、頼むから、そういうラジオで全くわからないリアクションはやめろって。リスナーは見えないから。隅っこですんすんと泣いてみても」
 上田が困ったように言った。

「気を取り直して、よろしくお願いします」
「よろしく」
「ああ、よろしく」
 声は何故か三人だけ。
 下田は、未だにつっこみに困るリアクションを取っている。
「黒羽さんは最近入られたんですよね?」
「ラシアとかリーダーとか、いろいろ組んでやることが多いな」
「なるほど。番組でも何度かご一緒したこと有りますよね」
 上田の言葉に頷くクロ。
「じつは、flickerの別のメンバーが来週に登場してもらうんだけど、それぞれの活動はけっこう充実してるのかな?」
「そうだね、あたしも黒羽も結構活動してるし?」
「上田さんも言ってた番組以外にもけっこうでてるからな」
 ラシアとクロがお互いに頷いていると、ラシアが思いついたように言う。
「あ、でもここん所レイと組んで歌ってないなー‥‥このまんまじゃ仕事のすれ違いで‥‥なんつって」
「え?! どういうこと!?」
 いきなり復活した下田が身を乗り出す。
「え? 本当ですか?!」
 上田も驚きを隠せない様子だ。
「‥‥いや、だからなんつって、だから。なんつって」
 50センチほど顔をのけぞりながら、否定するラシア。
 上田下田が、びっくりした、とか、ちぇ、とか言っていると、クロが言った。
「いや、俺も驚いた」

 爆弾発言や、ラシアが縄の趣味を覚えた(かなり歪曲した表現)とか、リーダーがカナヅチだと言った話題が尽きない中、夏の話題に入った。
「‥‥夏といえば『海派か山派か?』ってのがあるな。司会のお2人はどちらかな?」
 クロの言葉に悩む司会の二人。
「‥‥おれは海かなぁ‥‥」
「ああ、俺も。ただ、どっちが涼しいかなだけだけど。海にはかき氷がある分だけ、海かな、と」
「ちなみに俺は『高原派』だ。木陰でのんびりギター弾いたり、昼寝をしたり、な」
 第三の選択肢を選んだクロに非難の声が上がるも、クロは軽やかにスルーする。
「じゃ、ラシアさんは? 山? 海? 高原?」
 横にいたラシアに話が振られる。
「うーん、あたしは、夏の休みに行くとしたら、ストリートライブ‥‥かな」
「‥‥休みじゃないですよ、それ」
「‥‥かな? 歌とは離れられないっていうか、ね。そうだ、海の日とかライブできたらいいなって思ってるよ」


●第二週
「今週のゲストは、先週に引き続き、flickerのメンバーに来ていただきました。今日は、嶺雅さんとEUREKAさんです」
 上田の元気のいい台詞に続いて、嶺雅(fa1514)とEUREKA(fa3661)は、それ以上に元気に挨拶をする。
『こんにちはー! あ、もしかして時間的にはこんばんは? それとも業界用語でおはようございますかな?』
 二人同時の挨拶に続いて、今度はレイの挨拶。
「はーい、またまた登場! お馴染みflicker、vocal嶺雅デス。今回は同じグループで『見た目は』優しく天使なゆーりと一緒に来ましたー!」
「flicker、トライアングルEUREKAこと、ゆーりです。よろしくー」
 けたたましくなるタンバリンとトライアングルの音が響く中、ゲストの挨拶に応える司会の二人。
「よろしくお願いします」
「よろしく」
「あくまで天使らしいのは見た目ネ。下田サンはお触りしたら危ないヨー。生きて日の光を見ることは叶わなくなるかもっ」
 レイの言葉を受け、焦る下田。
「マジ?!」
「うん、マジだよ、マジ。気をつけてネ」
「‥‥でも、見た目だけで、性格がやばいなら、それを言うのもまずいんじゃ?」
 心配そうな台詞を言いながらゆーりを見る上田。
 当のゆーりは、うふふふふと満面の笑みを浮かべている。
「えー、お触りしなければだいじょーぶだヨ、きっと!」
 レイの言葉にも、満面の笑みで応えるゆーり。
 しばらくこの恐い空気が続いた。

「ところで水着は?」
 下田が懲りずに言う。
「あー、俺はビジュアル系だから水着は着ないのデス。日焼けとかしたら大変だからネ、うん」
 レイの言葉に頷く上田。
「なるほど。確かに、健康的に日焼けしたら大変ですね」
「そうそう。水着で海なんて健康的過ぎっ!」
「‥‥とか言って、単に泳げないからだろ」
 下田の極悪のつっこみ。
「な、なんでそれをっ?!」
「やっぱりか! 安心しろ、俺が泳ぎを教えてやろう、にやり」
「いやだー、助けて、ゆーりーー」
 下田から逃げ出すレイ。
 逃げた先のゆーりが言う。
「いちおう、水着に固執してる話を聞いたんで、こっちも準備してきたのだけど」
「おお!」
 ゆーりの声に、歓喜の声をあげる下田。
 ごそごそと袋から水着を取り出すゆーり。
「‥‥えーとワンピースが去年、セパレートが一昨年かその前に買った‥‥のかしら? どっちが良いです?」
「選べるのっ?!」
 声が裏返る下田。
「え? 大丈夫なの?」
「エート‥‥」
 さすがに不安になる上田とレイ。
「ええ、選んでください。下田さんが着るやつ」
「‥‥え?」

「‥‥さて、flickerが5人それぞれ楽器をやることになったみたいだけど」
「‥‥おーい」
 下田の声を無視して、上田はどんどん進行していく。
「うん、ラシアもハーモニカしてるシネ」
「これから、楽団っぽくなっていくのかな?」
「‥‥おーい」
「どうでしょう? 私は少しお休みをいただくつもりですけど」
 これはゆーり。
「スイスにですか? いいなぁ」
「‥‥おーい、無視するなー!」
 ついに叫んだのは、女性ものの水着を着ている下田だった。
「あ、大丈夫ですよぉ、下田さん。この姿はきっちりとデジカメで撮ってアップしますから」
「おにー、あくまー、げどーー」
 ゆーりと下田のやりとりを見て、こっそり言う上田。
「‥‥たしかに、見た目は天使だけど‥‥‥」
「デショ?」
 小さくレイも頷いた。


●第三週
「では、ご紹介します。ゲストの、グループ・ネクサスのみなさんです。どうぞー」
 紹介されたのは、七式 クロノ(fa1590)、八田 光一郎(fa1591)、そして、藤宮 光海(fa1592)の三名。
『こんばんわ』
 その三名が一斉にハモった。
「まず自己紹介からお願いします」
 上田の言葉に最初に応えたのはクロノだった。
「リーダーの七式クロノ、ギター・ボーカルを担当してます」
 静かなクロノの台詞に苦笑しながら、コウが続いた。
「ベース・ボーカル担当の八田光一郎です」
 コウの元気な声の後に、決して冷めてはいないが落ち着いた光海の声が続く。
「ドラム・コーラス担当の藤宮光海です」
 三人の挨拶が終わり、下田が言う。
「クロノって、元気ない? 徹夜明け?」
「‥‥いや、そうでも。歌ってるときと、普段は違うってよく言われるが‥‥そこら辺は、みんな同じというかな」
 静かに答えるクロノに、コウが横から口をだす。
「いや、いやいや俺は違うって」
 そして光海も抗議の声を上げた後、ため息をつきながら言う。
「まぁ、クロノは普段はこの調子だし、コウは気分屋で毎日テンションが違ってで困ってます」
「ああ、わかります。そういうのって馬の乗り手って言うか、御者みたいな役所の人間が一番大変なんですよね」
 うんうんと頷く上田。
「俺もツンデレドラマーには困ってます」
「ツンデレ言うな!」
 コウの反撃を即座に切り替える光海。
 しかしコウも負けてはいない。
「ああ、デレは俺の前だけだ‥‥‥」
「五月蝿い黙れ!」
 最終的に、光海の物理的攻撃によって黙らされるコウ。
「‥‥‥確かに大変そうだ」
 それを見ていた下田がうんうんと頷いた。
「‥‥あー、こんな調子でメンバー仲良くやってます」
 クロノのまとめに、上田と下田が同時につっこんだ。
『仲良く??』

 それぞれの音楽についての語りが終わった後、サプライズが待っていた。
「ところで、八田さん、今日はなにかいいことがあるとか?」
 上田の言葉に、大きく頷くコウ。
「実は‥‥‥7月20日は光海ちゃんの誕生日〜!」
 おおーー、と拍手がおこる。
「と言う訳で、番組からバースデーケーキを用意させてもらいました」
「年齢に関しては微妙だから、ローソクは適当に6本にしておいた」
 上田と下田の言葉を受けてスタッフがケーキを運んでくる。
「おめでとう」
 クロノが言うと、他の人も口々にお祝いの言葉を言う。
「えっ‥‥あ、ありがとう」
 驚きにとまどう光海。
 ローソクの火を吹き消すと、もう一度おこる拍手。
 小包をもったコウが言う。
「おめでとう。って事でプレゼンツ! 4Uッ!」
「あ、ありがとう」
「しかも夏+リスナーの期待に合わせて水着でっす! なんとマイクロビキニ‥‥」
 今までの感謝ムードは、この一言で一変した。
「ラジオでセクハラかー!」
 光海ではなく、下田が喜ぶ始末。
「マイクロビキニは、クロノに止められました‥‥と言う事でコレです」
 プレゼントの中身は贅沢風なビキニ。
「やっぱり光海ちゃんにはカッコイイ系が似合うしね」

 その後、スタジオでその水着を着た光海で一悶着もあったりしながらも、収録は続き、締めの部分になった。
「今日は楽しい時間をありがとうございました」
 上田の言葉に、いえいえとネクサスのメンバーそれぞれが応える。
「じゃあ最後に、一言と曲紹介、よろしく」
 下田が久しぶりにまともな仕事をした。
「この曲が気に入ったら、俺達3人のコーラスロックを、ぜひライヴで」
「もし来てくれたら、暑い夏を熱くのりきるパワーをプレゼントするぜ!」
 クロノとコウに続いて光海が言う。
「ライヴは定期的にやっているんでよろしくおねがいします」
 そして、最後に三人がハモる。
『それでは聴いてください、『fly high』』


●第四週
「今週のゲストは、『愛の歌い手』ルシフェルさんです。こんばんわー」
「どうも、こんばんわ。暑い日が続くけど、みんな、元気かな? 暑さに負けずに今日はこの放送を聞いてくれてありがとう」
 紹介されたLUCIFEL(fa0475)の挨拶。
「ルシフェルさんは夏バテとか大丈夫ですか?」
「うん、俺は大丈夫。よく海とかに行くからね」
「海?」
「ああ、夏はやっぱりサーフィンで、楽しまないと」
 上田とルシフのやりとりを聞きながら、下田が言う。
「サーフィンって、女の子をナンパするためじゃないのー?」
「お、おま、なに言ってんだよ! ファンから殺されるぞっ?!」
 慌てる上田にルシフが笑う。
「確かにレディが居たら声はかけるけど、ナンパと言うよりはコミュニケーションってやつ?」
「うおー、二枚目に言われると、頷くしかないから腹が立つーー」
 暴れ出す下田。
「あほは放っといて、ルシフェルさんはサーフィンしてるんですか。それじゃ、この夏もどこかに?」
「うん、具体的にビーチの名前は言えないけど、休日は各地の海に出掛けようかと思ってる。リスナーの皆にも会えるかもな、声掛けたときはヨロシク」
「くっ! リスナーを二枚目から守らないと! 俺も休日には各地の海に出かける!」
 下田の決意を歓迎するルシフ。
「お、いいね。じゃあ一緒に行く? 波乗りなら教えるし」
「‥‥サーフィンしないとだめなのか? ナンパしに行くのならつきあう!」
「だって、サーフィンのために海に行くんだから」
 ルシフの答えを聞き、さめざめと泣く下田であった。

「来月の終わりにアルバムがでるんですね?」
 つつがなく進んでいく上田の司会進行。
「ああ。1stアルバム『Lovetonic』がでるんだ。よろしく」
「このアルバムのコンセプトっていうのは、ルシフェルさんが?」
「コンセプトって言うか、夏の終わりに送る一枚、みたいな感じかな。残暑なんて言うけど、そういうのじゃなくて、アツイ時間はまだ終わってない!! みたいな」
 ルシフの言葉を聞きながら、CDを取り出す上田。
「見本をいただいたので、先ほど聞いてみましたけど、アップテンポな曲もありましたし、夜のビーチ向けの感じもあったりして、多彩ですよね」
 横から見ていた下田が口を出す。
「ジャケットにいる水着美女でえっちだし」
「いちおう俺も居るんだけど、なんでそっちを見るか」
 苦笑しながら続けるルシフ。
「ただ、えっちというよりも、こういう時のレディはより一層輝いてるっていうかね。太陽も敵わないんじゃないかっていうぐらいに」
「じゃあ、レディたちへ、アルバムの中でおすすめの曲はありますか? 良ければ一曲」
 さりげなく軌道修正を図る上田。
「うーん、どれをかけてもらおうかな‥」
「では、ルシフェルさんが悩んでる間に、ライブのお知らせを言っちゃいましょう。9月29日にバースデーライブが‥‥」
 ライブ情報が終わるとタイミング良くルシフが言う。
「よし、これに決めた!」
「では、最後にその曲の曲紹介お願いします」
「OK。8月30日に発売の1stアルバム『Lovetonic』の中から、この曲、聞いてください。題名は‥‥」