TJSラジオ収録1月アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
うのじ
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
普通
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報酬 |
4.4万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
01/23〜01/25
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●本文
「『サンダージェットストリーム』」
その番組は男二人のハモリ声で始まった。
「どーも、こんばんわ。サンダージェットの上田テトリスと」
「サンダージェットの上海下田でーす」
続いて、二人がそれぞれの自己紹介が終わったかと思うと、下田がしゃべり出した。
「‥‥ホントにこの名前で行くか?」
「まぁ、今回だけ‥‥かな? 後は評判とか見ながら‥‥、引き続き名前募集中ってことで」
「と言うわけで、現代を生きるロックな人々を紹介していくこの番組。みなさん、お久しぶりです。今年もよろしくお願いします」
「一月は第1第2とお休みだったからな、飛ばしていくぜ」
上田、下田それぞれが遅めの新年を行い、番組が進行して行く。
「1月と言えば、一年の計は元旦にありって言うし、どう? 決めた?」
上田が話題を切り出す。
「なに? 今年の目標とか?」
「そうそう」
「今年の目標ねぇ‥‥」
下田が悩み始めたところに上田が言う。
「今月のゲストにはそう言う話しも聞きたいしさ、うちらもなんか言っておかないと」
「うーん」
その言葉を受け、更に悩み始める下田。
「よし、決めた!」
「おお?」
期待の声を上げる上田
「今年の目標は、なし!」
「は?」
呆然と突っ込むタイミングを逃してしまった上田を無視し、下田は言葉を続ける。
「それよりさ、晴れ着ってあるだろ? あの正月とか成人式に着てる」
「えーと、さっきの目標に関して言いたいことは山もほどあるけど‥‥。まぁ、ああ、あるね。最近だとミニとか早着替えできるのもあるらしいよ? いいよね、華やかで」
下田の言葉に同意する上田だったが、下田が声を荒げる。
「‥‥ちがうって! そうじゃないって」
「何よ?」
「あの晴れ着って詐欺じゃね?」
「詐欺?」
「あれ着てるとさ、みんな美人に見えるだろ? 後ろ姿とか見て、おお? とか思ったら、騙されたー、みたいな」
「あーあーあー」
何となく納得してしまう上田。
「ああいうの放っていていいの? 日本国民総詐欺師化問題!!」
「詐欺師って、それは大げさでしょう」
上田の苦笑に下田が向きになって反発する。
「いいや、あれは良くないね。俺はもっとこう、ああいう衣装で騙すんじゃなくて、内面で勝負するべきだと思うわけよ!」
「つまり、何か騙されて悔しかったわけ?」
「‥‥う‥‥‥」
ラジオ番組『サンダージェットストリーム』。
この番組は、旬なゲストに登場してもらい、近況報告や、様々な宣伝、そして無駄なおしゃべり(例えば、今年の目標など)をして貰う番組である。
●リプレイ本文
●第三週
一組目のゲストとして紹介された明星静香(fa2521)。
シズカはなんと晴れ着で登場した。
「晴れ着、綺麗ですね」
「ふふふ。二人を驚かそうと思って。借り物だけど、その分気合い入ってるでしょ?」
上田の言葉に笑って答えるシズカは、驚いた? と続けた。
「詐欺師じゃないのも居る、という証拠だな。ラジオでリスナーに見えないのが残念だ」
珍しく下田が褒めると、上田が言う。
「じゃあ、今回の番組のページにあげると言うのは? シズカさん、いいですか?」
「ええ、良いわよ」
現在は充電期間で色々やっている。でも、実体験を重視していると言う話に繋がって行った。
「やっぱり詞は実体験や感じたものを書いた方が書きやすいし、他の人にも繋がるんじゃないかなと思ってますから」
言葉を続けていくシズカ。
「良い音楽を聴いてとか、良く一緒に仕事をする人から影響を受けてというのもありかもしれないけど、作るときには聞かないようにしてます。やっぱり作る時だと聴いた音楽に近いものになりそうで怖いですからね」
「影響されることってあるんですか?」
上田の質問に、頷くシズカ。
「自分では影響されないって思っていても、どこかにそれが出てしまう物だし」
そして、そんなシズカの言葉に頷くのは下田
「そういうものかもな。それで? 最近、良い体験はしたの?」
「え? それは、まあ‥‥」
「あやしい‥‥何があった?」
「‥‥えっと、去年のクリスマスに外で歌ってました」
歯切れの悪いシズカに突っ込む下田。
「別にそれは隠すことじゃないよな? 続きは?」
「え、いや、それは、その‥‥」
「じゃあ、最後に、充電期間あけの後の目標とか、どうでしょうか?」
上田のまとめの言葉を受けるシズカ。
「そうね。今年の目標は感受性を鍛え、より人の胸に届く歌を作る事かな。良い曲だね、って言われるのって嬉しいですからね」
「本日、二組目は‥‥」
「うにゃー!」
司会の上田の言葉は、アヤカ(fa0075)の猫語によってかき消された。
「‥‥改めまして、ゲストはアイドル歌手のアヤカさんで‥‥」
「うにゃー!」
元気いっぱいのアヤカの頭に軽いチョップが突き刺さった。
「人の話を聞けー」
「痛いニャー。何するニャー」
「近況報告ニャか? そうニャねー」
チョップの後の乱闘も終わり、番組もなんとか無事に進行していく。
「最近やったすき焼きが美味しかったニャ」
「すき焼き?」
「そうニャ。あたいがおみやげで買ってきた三重は松阪の牛肉を買ってきたニャよ。そうしたら、プロダクションのみんなが盛り上がっちゃってニャ。すぐに『すき焼きをやろう!』ってことになったニャよ」
マシンガンにしゃべるアヤカ。
「関西風の割り下と砂糖を使ったやつをやったニャ。お肉は知り合い曰くちょっとお高いのだったらしいニャ。みんな喜んでたニャよー」
「みんなで鍋をつつくと楽しいし、それが美味しければ最高ですよね」
「そうニャね。美味しかったニャよ。‥今思い出してもほっぺが落ちそうでよだれが出るくらいニャよ」
アヤカの言葉を聞いて、下田がやっとしゃべれる、と安心した顔で言う。
「本当によだれ出すなよっ」
「出して無いニャー。ビールやお酒やうどんすき、とかも美味しかったけど、すき焼きをして思ったことはニャね‥‥やっぱりたくさんの人間と和気藹々とやるのが一番だということニャね」
上手い具合にまとめ上げたアヤカ。
「‥‥以上、近況でしたニャ」
「えーと、お仕事の話とかはいいんですか?」
すき焼きの話しが主だったような、と、上田が言う。
「それはまた今度ニャ。とにかく、すき焼きもお酒もみんなも最高だったニャよ」
満面の笑みを浮かべ言うアヤカに下田が言う。
「‥‥くそう、やられたな。腹が減ってきた」
「三組目のゲスト。歌手の小日向・メルさんです」
「どうも、はじめまして」
すこし緊張気味の小日向・メル(fa4055)。
「どうしたの? 司会のおじさんが怖い?」
さりげなく相方をおじさん呼ばわりする下田。
「い、いえ、そう言うわけではなくて、ラジオ番組は初めてなので」
律儀に質問に答えるメルの人の良さを感じさせるタートとなった。
今年の初仕事は年末からカウントダウンライブだったメル。
珍しくギターを弾き、見事にやり遂げた。
「嬉しかったです」
「じゃあ、今年の目標はギターですか?」
上田の言葉に、困ったように首をかしげるメル。
「今年の目標は別にあって‥‥運転免許をとりたいです」
メルの言葉に驚く司会の二人。
「去年はスクーターの免許をなんとかとれましたので、今年は車を!」
「スクーター運転できれば車も簡単だろ」
「はい。でも、『朧月読』のメンバーが大反対なんです」
残念そうに言うメルに上田が尋ねる。
「何で反対なんですか?」
「‥‥多分、運動神経皆無で、挙句アクセルとブレーキをちょくちょく間違えちゃうせいでしょうか」
「そ、それは、運転は諦めた方が」
心配そうに言う上田。
「でも、でも、多分、今年はきっととれるはず! ‥‥なので、免許がとれた暁には、お2人をバックシートにご招待しますね」
下田が尋ねる。
「でも、車の免許は18歳からだろう? 今年18?」
「‥‥え? あ、じつは、そう言えば、あたし去年に成人式やったんです」
メルの言葉に驚く二人。
「20歳超えてるの?!」
「え、ええ。やっぱり高校生とかに見えてました? でも、その時は晴れ着着て、綺麗にお化粧してたので、大人っぽく見えたとおもいます。写真があるので観てみます?」
二人の驚きを、少し嬉しいように観ていたメルは一枚の写真を取りだした。
「‥‥どう、でしょう? 二十歳に見えます、よね?? ‥‥詐欺と訴えられないような後姿と前姿だと良いのですが」
写真を受け取り、まじまじ見ながら、下田が言う。
「‥‥おおー! よし、結婚しよう」
「えええっ?!」
驚くメル。そして、その後、下田が上田に叩かれたのは言うまでもない。
「今週、四組目のゲストは、このお二人!」
「どうも、亜真音ひろみです。みんな、ちゃんと起きてるかな?」
「佐武真人だ。よろしくたのむ」
上田の声の後、紹介された亜真音ひろみ(fa1339)と佐武 真人(fa4028)が挨拶をした。
「‥‥男がいる!」
「へ?」
「今週はマイハーレム週間だと思ったのに」
下田が叫ぶと、ああ、と納得したような顔をする一同。
「‥‥俺、帰ろうか?」
真人が苦笑しながら言うと、慌てて上田が止める。
「それに残念だけど、あたし旦那いるからね。下田のハーレムには参加できないな」
苦笑しながら言うひろみだったが、その言葉に、三人が動きを止める。
そこに潜むラブっぷりを感じ取ったのだった。
ライブなどで一緒になることはあっても、対談といった事はなかなか無い機会だからと、二人で登場した経緯を説明する二人。
結局の所、ミーティング中に意気投合したということだったが、それぞれの正月の過ごし方は対照的なものだった。
「あたしは旦那とのんびりしてたね。それ以外は、うちが道場してるから門下生たちと稽古したり」
「和気藹々としていていいな。俺の所は個人主義だからな。家族全員が集まることのほうが少ないな」
二人の会話が続く中、ひろみが不意に尋ねる。
「二人はどうだったの? 彼女とかと‥‥あ、ごめん。彼女いない?」
途中からは申し訳なさそうなモノになっていくひろみの声。
「俺は家族三人でしたね。彼女は‥‥というか、妻と子供がいるから」
だから大丈夫ですよ、と続ける上田。
「‥‥俺は、正月は、適当に飲んでた」
「つまりこの中で独り身は下田だけか」
冷静に事実を分析する真人の言葉に打ちのめされる下田。
「まぁ、それなら初詣とかで、恋人が出来るようにお願いしてくるとか?」
「初詣、亜真音は何かお願いしたのか?」
真人が尋ねる。
「お願いもしたし、去年の感謝もしてきたよ。去年は色々と忘れられない年になったしね」
照れくさそうにひろみが頭をかいた。
「そろそろ時間になってしまったので、今年の目標と締めの言葉をお願いします」
上田が言うと、最初に答えたのはひろみだった。
「そうだね、あたしは、キーボードをやってみたいかなぁ。映画を作ってるからそれも完成させたいし。あとは子供もほしいな」
「子供か。子供は大変だぞ。なあ?」
真人は上田に同意を求めたあと、自分の目標を語る。
「この前来たときに、『ピアノロック』をやっていくと言ったんだが、その後色々あってな。それが軌道に乗ってきた感じなんだ。だから、まぁそれのさらなる躍進が一つ」
「おお! おめでとうございます」
上田が素直に喜ぶ。
「そして、今年に限ったことじゃないが、目標は健康で、自分らしく活動していけるように、っていうのが目標だな。あとありきたりかもしれないが、リスナーと、二人にも新しい年、良い一年であるように願ってるよ」
●第四週
「1月最後の週のゲストは、表舞台でも舞台裏でも活躍する、この方、スモーキー巻さんです」
「どうも。スモーキー巻です。よろしく」
司会者の紹介を受け、挨拶をするスモーキー巻(fa3211)。
「今回は、主に裏方の方の話をしてもらうと言うことで」
「なかなかスタッフの話をリスナーが聞くことってないから、貴重だよな」
司会の二人が思い思いの言葉を口にする。
「そう言われるとそうかもしれないね。じゃあ、まず‥‥」
アメリカでのプロモーションビデオの話から始まったスモーキーの話。
楽しかった思い出の後に、スタッフとして苦労した点を語り始める。
「主な点は二つかな。予算枠と時間枠」
「予算と時間はなー、確かに」
スモーキーの言葉に、うんうんと頷く下田。
「下田さんも苦労したことがあるの?」
「あるよ。会心のギャグがカットされてたりとか」
「編集してるとね、いい絵なんだけど、時間の都合で泣く泣くカットしなきゃいけない所がでてくるんだよね」
スモーキーと下田がしみじみと頷く
「‥‥ところで、カットされた会心のギャグって?」
「ああ、その時はさ、隣が綺麗な女優だったから‥‥」
この後、上田とスモーキーにより、カットされて正解だったという結論に至ったのだった。
自分と他人のアイデアの違い。
それが自分を確認することになり、新たな発見でもある。
それをスモーキーは話した。
「僕ならこうする、とか、逆に、僕一人では考えつかなかったことだってでてくるし‥‥」
「新たな発見ってやつですね」
「かな? まあ、その辺りもこれからの曲作りに活かしていければ、と思っているよ。でも、それはアーティストも同じかも知れないね。実は、その時一緒だったアーティストがちょうど来てるみたいなんだ」
スモーキーに紹介され、雪架(fa5181)と欅(fa5241)がスタジオに入って来る。
「紹介します。『アネモネ』の雪架さんと欅さんです」
「スモーキーさん、その節はどうもありがとうございましたー!」
セッカが元気よく言う。
「こちらこそ。でも、アレは‥‥」
苦笑するスモーキー。
セッカの落書き、大半はスモーキーを褒めちぎるものが、スタジオを仕切る透明な板に張られたいたのだ。
スモーキーとセッカの和気藹々とした会話が続いていたが、しばらくして、下田が、今気がついたように叫んだ。
「いつの間にか、番組乗っ取られてるー!」
動き出したバンド『アネモネ』について、二人が語る。
「俺はあまり得意分野はなかったんだけど、欅は何でも器用にこなせるんだよね」
「セッカの得意分野はナンパです」
「『アネモネ』は事務所で知り合った欅と意気投合して、二人で立ち上げたグループなんだ」
「意気投合、というか一方的だったような気がします」
セッカが話しをし、ケヤキが適度にクールなツッコミをするという話しのスタイル。
そこに司会者も加わる。
「雪架さんが惚れ込んだ理由はなんだったんですか?」
「もう何て言うかあの、どう見てもいい感じに育った鬼た‥‥インパクトの強い容貌と、何でもこなせる小器用さに惚たんだ」
「あの、手でつっこまずに、瞳でつっこむ感じですか?」
「そうそう!」
ケヤキが苦笑しながら言う。
「なんか酷いこと言われてませんか? 俺」
そのほかのバンドメンバーもやはりナンパだったと言った話しや、少しまじめにバンド名の由来の話しなどが続いていった。
「というナンパ師によって集められたわけですが、そんな初仕事が先日にファッションショー兼ライブです」
「ファッションショー! 綺麗なひとはいた?」
唐突な下田にケヤキが答える。
「え、ええ、いましたよ。メンバーは‥‥‥」
メンバーを聞くにつれて、下田が残念がる。
「なんかちゃんとしたライブだ! ファッションショーって言うから水着と‥‥」
ゴン、と上田に殴られて、黙る下田。
「失礼しました。でも、なんだか楽しそうな感じですね」
「はい。参加者全員でメドレー作ったり、忙しかったですが、楽しいライブでしたね。セッカもきっとそうかと‥‥」
ケヤキに話を振られたセッカは、もちろん、と目を輝かした。
「『アネモネ』としての初仕事で興奮したのももちろんだけど、大きな舞台で派手な着物着て、めちゃくちゃ楽しかった! いいスタートが切れたと思います。いい出会いもあったし」
「楽しいお話し、ありがとうございました」
「元気いいしなー、がんばれ」
「ありがとう」
司会者の二人の言葉に素直に反応するセッカ。
「最後に、リスナーにメッセージをお願いします」
「アネモネはこれからがスタートですので、自分達らしく、楽しく‥‥」
ケヤキの言葉の最後の部分は、セッカも加わり二人で続けた。
「頑張ります」
「がんばります」