第2回全日本銃道選手権アジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
牛山ひろかず
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芸能 |
フリー
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獣人 |
フリー
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難度 |
普通
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報酬 |
0.8万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
09/09〜09/11
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●本文
柔道が柔よく剛を制す柔の道ならば、銃道は剛よく剛を粉砕する銃の道である。
大前提
・お笑い系番組なので勝ち負けにこだわらず、大らかな気持ちでおもしろおかしく楽しみましょう。
銃道のルール
・柔道の試合を、銃で戦うようなものです。大まかなルールは、柔道に準じます。
・5分一本勝負で、延長はありません。
・実弾であったら致命傷を与えたと考えられる場合、一本となります。
・実弾でも死に至らないと判断された場合、技ありとなります。技あり2回で一本となります。
・一本、技ありよりも当たりが浅い場合、有効や効果となります。判定の際に考慮されます。
・弾数は無限とします。ただし、弾倉による弾数制限は発生します(交換のタイムラグが発生します)。
・その他細かいルールなど戦場には無用‥‥とはいえ、最終的にはスタッフのその場での判断がルールブックとなります。
銃道選手権のルール
・銃は持ち込み可能です。法的に問題あるので、モデルガンと言い張りましょう。
・持ち込めない場合、番組で用意する三八式歩兵銃か九四式拳銃のどちらかを選んでください(注:持ち逃げ不可)。
・番組用意のペイント弾を使用します。法的に問題あるので、実弾は使用できません。
・銃道なのに柔道衣を着ます。帯の色は自由です。
・安全のため、ゴーグル必須です。ゴーグル外すことは、参ったをしたことと扱います。
・白と青(柔道衣の色にもなる)に分かれ、先鋒、次鋒中堅、副将、大将戦の4試合を行います。トーナメントでも勝ち抜き戦でもなく、一人一試合するだけです。
・開始後は、武道館内なら場外となりません。建物の外に出た場合は、敵前逃亡とみなしされ、銃殺されても文句は言えません。
賞金について
・勝者には、それぞれ1万円が勝利者賞として授与されます。
・万が一乱戦になった場合は、勝者チームの面々にそれぞれ1万円が授与されます。引き分けの場合は、何もありません。
・一番盛り上がった試合の勝者、敗者に2万円がさらに授与されます。
・参加者が偶数人でない場合は、一人で二試合する場合があります。その場合、勝利者賞のみ2つもらえる可能性があります。
過去の放送スケジュール
・第1回 07月05日 07:00〜
●リプレイ本文
先鋒 ジョニー・マッスルマン(fa3014)vs美角あすか(fa0155)
副将 長瀬匠(fa5416)vs鳳雛(fa5055)
大将 青雷(fa1889)vsビスタ・メーベルナッハ(fa0748)
ドーン! といきなり対戦表から表示される、本日の第2回全日本銃道選手権。当初の参加予定と人数が合わないが、そんな小さなコトを気にしているようでは、この番組を見てらんない。
というわけで、ついてこれる少数精鋭の視聴者だけに向けて、この戦いは繰り広げられるのである。
「衣装は‥‥って、白組だから白い柔道着を着なきゃないないんですっけ。く、靴と帽子だけでもウエスタンで! 小物から入れば、気分はもうウエスタンです!」
まずは白組先鋒、美角がブツクサ言いながらも入場である。柔道着にウエスタンブーツにテンガロンハットと、よっぽどのフェチでない限りなじめない格好である。が、先程も言ったが、少数精鋭向けなので問題はない。
「HAHAHAHA〜! 青組の星条旗、ガンマン・ジョニー参上だZE〜!!」
青組先鋒のジョニーが、こちらは暑苦しい筋肉を誇示して参上である。そして、ビシっと美角を指差す。
「HEY! YOU! ユーのバストは公称87のGになってるGA! それはTOPが87なのか? UNDERが87なのか? どっちなんだYO!?」
ねちっこいまでの視線を絡みつけられて、反射的に美角が腕で胸を隠してしまう。だが、それこそジョニーのような変態を悦ばせる仕草でしかない。
「WOOHOO! 世のグラビアアイドルどもがボカシているサイズ測量基準を問いただすZE! TOPが87ならHEHE、くびれが足りないので、ハードに腹筋を鍛える方法を伝授しながらSHOT‥‥ぐぼはっ!」
SHOTと言いながら、自分がSHOTされているジョニー。そう、ヒワイな口調にガマンならなくなった美角が、ついつい撃ってしまったのだ。
「はぁはぁ‥‥つい撃っちゃいましたけど、まだはじまってもいませんでしたっけ?」
「一本、それまDE‥‥一発1万円だNE、ガクッ」
確かに美角は勝者として1万円獲得だし、弾丸も一発しか使われていなかったが、一々淫靡な言い方のジョニー。ともあれ、敗者が認めたので試合成立である。
「勝っちゃいました‥‥尺が短いですね。それでは、勝利のロデオでも‥‥」
ウエスタンということでロデオでもという美角に対し、ジョニーは寝たまま鋭く転がり込んでそのまま揺れる下乳を堪能しようとするが、そこへあっさり長瀬のフットスタンプを食らい、望んでいる方向とは別の昇天をしてしまう。
「ん? 何か踏んだような気もしますが、気のせいでしょう。それに、今はそれどころじゃないのです‥‥」
すでに次の戦いははじまっているのである。なぜかハトが飛んでいて、スローモーションになっていることからも分かるとおり、長瀬は二丁拳銃のガンアクションをキメるのに忙しい。だから、着地した先がたまたまジョニーの顔面だったとかはどうでもよく、別に敗者への制裁とかいうことではない。
「基本はアクション映画のようにカッコよく、これには同意だけどさ。ヒーローは勝ーつ! え? ヒロインじゃねーかって? 男女差別はよくないな!」
一方の対戦相手の鳳雛の方であるが、こちらはなぜか設置されているドラム缶の後ろで隙をうかがっている。
「‥‥では、行きますよ!」
かけ声と共に、飛び出していく長瀬。無論、横っ飛びでハトが飛ぶのは言うまでもなく、今度は加えて教会の鐘まで鳴りまくっている。
スローモーションになって、放物線を描きながら二丁の拳銃を交互に発射していく。それが着弾するやいなや、なぜか大爆発炎上のドラム缶。ペイント弾とは思えないド派手な仕かけである。
「うぉ! 九四式拳銃が暴発する前に、こっちが爆発かよ!」
吹き飛ばされるようにして、鳳雛も横っ飛び‥‥したかに思いきや、単に近くにあったもう一つのドラム缶の影に移っただけの話である。
ベチャ。あっさりと着地、というか地面に放り出された格好の長瀬。その前へ、銃を構えた鳳雛がやって来る。
「悲しいけど、これって戦争‥‥もとい銃道なのよね」
あっさり鳳雛に撃たれる長瀬。一本である。しかし、そこにはやり遂げた男の顔があったという。
「くっ、やっぱり誰も信じられない! 俺がトリガーハッピーアベンジャーになるしかない、この銃で!」
前回同様、やりたい放題で全敗状態で回ってきた青雷が、軽い人間不信状態になって愛銃しか信じられない状態になっている。
「あ、もう回ってきたの?」
スリットの深いチャイナドレスで脚を組んで座っていたビスタが、ゆっくりと立ち上がる。パンツをはかずにドキドキ感を楽しんでいたビスタだが、それは余人の知るところではない。というか、知ってしまったらそれは放送事故である。
「銃、ねぇ‥‥まぁ悪くはないと思うのだけど、私としてはやっぱり、その腰のマグナムにこそ興味が‥‥って、ゴム鉄砲じゃない!」
青雷を値踏むように見ていたビスタが、いきなり先制パンチをかます。思わず青雷がひるみ、女性不信になりそうだったが、その前に人間不信になっているので今さらの問題と気を取り直す。
「ゴムのような柔軟性、つまりは日本男児は膨張率こそが‥‥って、何を言ってるんだ、俺は!」
動揺からか、ワケの分からないコトを口走って、余計にビスタにクスっと笑われてしまう青雷。こうなってしまっては、もはや実力行使しかない。すなわち、銃道の流儀でである。
「とおっ!」
長瀬同様、鳩を背負って二丁拳銃のスローモーションに出る青雷。しかも、こっちはさらに神父の格好で空中グルグルだぜとばかりに、ムダにオーバーアクションである。
だが、ビスタは飛ばない。代わりに、トラックがかっ飛んできたのである。モヒカン(fa2944)が運転して、壁を豪快に吹き飛ばして。
「ハミルトンM870と九四式拳銃のTWOハンドだゼ! フハハ! マンチェスターっぽいとこにある大聖堂のCGの中で乱射している気分だゼ‥‥ん?」
モヒカンが自分の身体を見ると、そこには撃たれた跡があった。見敵必殺、特に男! とばかりに、青雷が高笑いを上げるモヒカンを撃っていたのだ。
だが、モヒカンは倒れない。一本どころか、効果すら認められない。
「ラスボスを一発で仕留められると思うな、フハハハ!」
「そんなムチャな‥‥ぐはっ!」
文句を言う青雷が一本で倒れる。といっても、モヒカンに撃たれたのではない。ブラウネ・スターン(fa4611)に背後から撃たれていたのだ。
「な、なぜ‥‥?」
「なぜなら! 今日がこのブラウネ様の誕生日だからだ!」
「そ、それは納得だ‥‥ガクッ」
青雷が本当に納得したかどうかはともかく、ブラウネはモヒカンの仲間ではない。モヒカンとはとはまた別の遊軍でなのある。
こうしてブラウネによって青雷はやられてしまったが、大将戦は引き分けで5千円ずつの取り分となった。そして、個人戦に参加してないモヒカンとブラウネの分の1万円も加わって、MVPには合計3万が贈られることに変更となった。
「いいカンジに乱戦になってきたわね。これでこそ、はいてこなかった甲斐があるというものだわ!」
ビスタが舌なめずりしながら走り出す中、モヒカンのトラックとは別の壁を突き破って、暴れ牛に乗った美角が入ってくる。
「こうなったら、ホントにロデオです!」
別にみんな柔道着ちゃんと着てるわけじゃないじゃんと、きっちりカウガールの格好になっている美角。
そこへ、倒れていたハズのジョニーがフラフラ吸い寄せられていってしまう。
「ぐぎゃー! ギリギリにEVOったミーのパワ〜をルック! アット! ミー!!」
寝転んだままゴロゴロと寄っていったので牛に踏まれまくりだが、それすらも心地よいジョニーはさすがである。
「このカウガールあすかのロープさばきを‥‥」
「え? 亀甲? 菱縄?」
だが、今度はビスタが近寄っていく。こちらは、普通にである。牛の角でめくり上げられないように注意しながらではあるものの。
「え? なんですか、それ?」
素で分からない美角だが、ビスタは構わず畳みかけていく。
「ロープさばき、ね。じゃじゃ馬ならしにロープはアリかもしれないけど、やっぱ玉さばきよねー?」
「え? え?」
「野球の話をしているのよ、そうバットとかね! 銃道が腰のマグナムなら、野球は腰のバットを‥‥」
「確実に普通の野球じゃないですよね?」
美角がビスタに捕まっている中、ラスボスのモヒカンを巡る戦いはピーンと糸が張り詰めていた。
とはいえ、青雷と長瀬が素直に一本を取られた設定のまま倒れているので、鳳雛とモヒカン、ブラウネの三つ巴の戦いである。
「ハイ! 先生、質問です!」
三すくみで動けない状態をいいことに、鳳雛が挙手でブラウネに質問する。
「何かね?」
「どうして、先生のペイント弾だけ赤いのー?」
「青かろうが、白かろうが、みーんな赤く染めるってね。紅白はめでたいのよ!」
「あ、血風味とかじゃなくて、自分一人で自分の誕生日を祝ってるんだ‥‥ぐはっ!」
思わず笑う鳳雛が、さっくりブラウネに撃たれる。
「二十歳前には分からないものね‥‥」
倒れた鳳雛を見ながら、ボソリと呟くブラウネ31。
「みんな赤くなっちゃえ!」
そのままヤケになったブラウネが、モヒカンにも乱射していく。モヒカンは全身に返り血を浴びたかのように真っ赤になるが、一向に倒れる気配がない。
「ムハハ! 効かん、効かんぞい!」
「‥‥どうやったら倒せるんだよ?」
「クソゲーではないから、ちゃんと弱点を設定しておいたのに‥‥ホラ」
モヒカンがモヒカンのヅラを外し、そこに弱点と書かれて丸く囲まれた部分を見せる。
「そんなの分かるかッ! そもそも、ヅラって今知ったわ!」
ブラウネだけでなく、ロデオってた美角にビスタにジョニーもやって来て、倒れていた青雷に長瀬に鳳雛も起き上がって、モヒカンをボッコンボコンにする。
トドメはビスタのかかと落としであったが、果たしてお宝を拝める意識があったかどうか。
だが、ボコボコにはされたものの、ラスボスが生き残ってしまったということで、モヒカンがチームとしての勝利を得たということになり、1万円を獲得してしまった。
そして、MVPは誕生日のプレゼントではないが、ただ誕生日というだけの理由でブラウネに決まったという。