芸人プロレスごっこ王LTアジア・オセアニア

種類 ショート
担当 牛山ひろかず
芸能 フリー
獣人 フリー
難度 易しい
報酬 2.7万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 10/25〜11/08

●本文

 プロレスごっこ──それだけなら素人によるプロレスの真似事でしかないが、ここにはそれを魅せる域にまで昇華した番組があった。
 基本レスラーに扮する芸人が、様々な物や者を相手にプロレスをしているかのように見せて笑いを誘う。ただそれだけのことなのだが、小モノを使ったボケをベースとする、一人芝居に一発芸、リアクション芸にヨゴレと、お笑いの基本要素の散りばめられた、芸人のワンダーランドなのである。
 そんな建前はさておき、プロレスどころか本来の意味でのプロレスごっこからも遠くなっているが、それはそれなのである。だって、最終回なんだもーん。

 TOMITVのある会議室に、芸人プロレスごっこ王選手権のスタッフが集められていた。いつもとは明らかに違った空気のスタッフ‥‥が、それも当然。今回を限りに、別次元の人には心の目でしか見えない番組になってしまうのだ。その別次元の目を気にできるというのも、大分打たれすぎているような気がしないでもないが。
「さて、次回から第4期がはじまるわけだが‥‥ん? どうした?」
 だが、さすがにプロレスごっこの一番えらい人は大したもので、まったくいつもと変わらない登場の仕方である。
「グランドチャンピオンでGCは分かりますけど、今回のLTってなんなんですか?」
 特に前置きもなく、スタッフがざっくばらんに質問する。
「ロスタイムだろ。和製英語だけども、小さなコトは気にするな!」
「いえ、和製英語だとかは本当に些細なコトなんで気にしてませ‥‥ぐぼはっ!」
「その本当に小さな小石に、今おまえはつまづいたのだ。分かるな?」
 そんなところを気にしてるんじゃないと言うスタッフに、変なポイントでカチンときてしまったえらい人の鉄パイプが襲いかかった。
「そのえらい人の鉄パイプは、高すぎる壁ですよー」
 いとおしそうに鉄パイプを眺めながら答えるスタッフたち。まだつづくハズなのになぜかこの鉄パイプも最後だと思うと、むしろ殴られたくなってくるから不思議だ。打たれすぎのキケンな兆候である。
「今回の拘束15日ってなんなんですか? 今までは、3日で1回の番組制作のすべてを終わらせるバラエティならではのフットワークの軽さが売りだったのに‥‥ぐぼはっ!」
 鉄パイプが振るわれ、また一人昇天するスタッフ。もはや、ビンタ待ちの行列状態である。
「たとえばサッカーで、ロスタイムが15と表示されたら『あと15分もあるのかよ?』ってなるよな? それが実は15日だと分かったら‥‥? 『90分やった後に、15日って!』‥‥そういった顔を見たい」
「えーと‥‥理由はそれだけですか?」
「それだけだ」
「‥‥そ、そうですよね。ははは‥‥ぐぼはっ!」
 ムリに納得しようと乾いた笑いをあげたスタッフに、鉄パイプの制裁である。意味が分からない。
「ヘラヘラするなっ! 今回は最終回だぞ!」
「ええーっ!? だって、さっき次回からは第4期がはじまるって‥‥ぐぼはっ!」
「だから、別次元の人の話をしているんだろーが!」
「そんなムチャな‥‥サー、イエッサー!」
 相変わらず理不尽なままだったが、別次元の人にはホントに最終回であるプロレスごっこ王のロスタイムがはじまるのであった。

参考例:
・軟体レスラーvsボストンバッグ:身体の柔らかい芸人が、固め技という設定でボストンバッグの中に入っていき、ファスナーを内から閉めたところで、レフェリーストップ、ボストンバッグの勝ち。

注意:
・無観客のスタジオにリングを設置し、そこで15日間の収録を行います。放送時間は30分なのにね。
・試合にあたり、特にテーマはありません。というか、プロレスごっこという試合をしなくても構いません。自由です。リングは国破れて山河ありの山河程度のモンです。
・ロスタイムとはいえ、試合時間内に変わりはありません。よって、称号(職業)がいろいろ変わっても文句は言えません。
・プロレスごっこは安全第一ですが、死傷者を出しても構いません。が、あくまでもそれで番組が盛り上がるなら、です。

過去の放送のスケジュール
・第01回 06年02月16日 07:00〜
・第02回 06年02月28日 23:30〜
(中略)
・第82回 07年09月17日 07:00〜
・第83回 07年10月20日 07:00〜

●今回の参加者

 fa0402 横田新子(26歳・♀・狸)
 fa1032 羽曳野ハツ子(26歳・♀・パンダ)
 fa2132 あずさ&お兄さん(14歳・♂・ハムスター)
 fa2824 サトル・エンフィールド(12歳・♂・狐)
 fa3092 阿野次 のもじ(15歳・♀・猫)
 fa3577 ヨシュア・ルーン(14歳・♂・小鳥)
 fa3622 DarkUnicorn(16歳・♀・一角獣)
 fa4361 百鬼 レイ(16歳・♂・蛇)
 fa4468 御鏡 炬魄(31歳・♂・鷹)
 fa5367 伊藤達朗(34歳・♂・犬)

●リプレイ本文

 何も知らされず‥‥かどうかは分からないが、缶詰での収録が行われるスタジオに10名の精鋭が集う。えらい人をのぞくスタッフ全員も入った後、スタジオの外で重いカギのかかる音が響き渡った。
「祝、ご結婚! おめでとう、ヒメ‥‥いえ、もはやミセスDarkUnicorn(fa3622)ですね!」
 みんなの性のアイドルDarkUnicornが御鏡炬魄(fa4468)と結婚してしまうというコトで、ヨシュア・ルーン(fa3577)の明るい声からはじまる。が、対するサトル・エンフィールド(fa2824)はお祝いムードではなかった。
『‥‥そんなことよりも、僕のブローパイプを知らないかい?』
「知らないなぁ‥‥」
 目を泳がせつつも、さっくりウソをつくヨシュア。どう見ても怪しかったが、違う意味で怪しい人物が駆け込んできたものだから、その詮索も中断である。
「何ィィッ!? プロレスごっこが誇るヨゴレお姉さんが結婚式だとぅ!? 今晩からのオカズ、どうすればいいんですかーッ!?」
 そう、なぜか旅人姿の百鬼レイ(fa4361)が走り込んできたのだ。
「LT=ラブツアーと読み切り、真実の愛を探す旅に出たのはいいものの、初日にしていきなりこの仕打ちは‥‥あんまりだぁ!」
『LT=ロスタイム、それは失われた青春の時間は取り戻せないというコトですね』
 サトルの容赦のない言葉に、ガックリと崩れ落ちる百鬼。だが、そこへ羽曳野ハツ子(fa1032)がものスゴイ剣幕でやって来ると、いきなり百鬼にビンタである。
「なぜそこであきらめるの!? 時間を逆行させるくらい、してみなさいよ! 私ならできるわ!」
 ムチャを言い切る羽曳野に、思わずジーンと感動してしまう百鬼。ダテに両者ムチャキングではない。
「いつのころからだろうか? プロレスごっこが混沌と退廃に満ちた状況になってしまったのは。ならば、2006年の2月16日へと時間遡行し、まだ純粋だったごっこファイターたちに今の惨状を伝えることで、歴史の修正を図るのは必然でしょ? というわけで、行ってきまーす」
 そんな百鬼のコトはもう忘れて、自分のタイムジャンプの方の説明に移ってしまっている羽曳野。
『さすがは羽曳野選手、歴史の操作も厭いません!』
「でも、どうやって行くのかな?」
 サトルとヨシュアが首を傾げていると、羽曳野はなおも説明をつづけた。
「文献によると、車に落雷のエネルギーをぶつけるコトでできるそうよ。えーと、車は‥‥あった!」
 羽曳野が狩人の目をすると、あずさ&お兄さん(fa2132)が搬入していたキャンピングカーに狙いを定める。
「ちょ、これ結婚祝いにヒメさんにあげるんで‥‥別に15日間は長丁場だからとキャンピングカーでスタジオに乗り入れたはいいものの、トイレやキッチンはあってもお風呂やシャワーがないことに気づいちゃったりとか、スタジオ内でずっとエンジン回すわけにもいかないし、かといってそのままだとバッテリー上がっちゃうとかで、無用の長物になったからあげちゃうとかじゃないんだからね! あっ!」
 あずさが説明的に言い訳する中、羽曳野は気にせず雷を落とす‥‥力はないので、高圧電流を流し込む。
 ドカーン! ガソリンタンクが爆発し、一瞬で炎に包まれるキャンピングカー。スタッフによる素早い消火活動により撮影に影響は出なかったものの、車自体は黒コゲである。
「ああ‥‥せっかくヒメさんにあげて、この中であんなコトやこんなコトをしてもらって、その様子をつぶさに観察すべく仕かけた大量のCCDカメラが‥‥『まさに天罰ね!』‥‥お兄さんも見たいって言ってたじゃない! 『男女のカラミに興味はないわ』‥‥そっか、そうだよね‥‥」
 あずさがロクでもないコトを言いながらガックリとうなだれるが、羽曳野はまったく気にしていない。
「理論上は9割9分ウマくいくハズだったんだけど‥‥やっぱり、型が違うとダメなのかしら? しかーし! 常に万が一の失敗に備えておくのが一流の仕事。こんなこともあろうかと‥‥あった!」
 再び狩人の目になると、今度は阿野次のもじ(fa3092)のチョビッツに目をつける。もはやバイクであるが、そんなコトは気にしない。
 ドカーン! 再び爆発である。持ち主の阿野次はといえば、横田新子(fa0402)につきっ切りで何かをしていて、これだけの騒ぎなのにまったく気づいていない。
「んー? 間違ったかなー?」
 二度目の消火活動を見ながら、相変わらずの羽曳野。
『だんだんと口調がうわらばな天才医師になってきてますが‥‥おっと、こちらの方に向かってきました!』
「あーっ! それ僕のマウンテンバイク! バイクっていっても自転車の方だよう、もうエンジンもついてないよう‥‥ああっ!」
 ドーン! ヨシュアの叫びもむなしく、やはり電流が流されるマウンテンバイク。ガソリンがない分爆発は起きなかったが、それでも黒コゲデロデロである。
「くっ‥‥まだパワーが足りないというの? 飛ぶのよ、まだ平和だったあのころに‥‥こうなったら、ビリビリパワーMAXよ!」
「もうやめてー!」
『まあまあ‥‥』
 泣き叫ぶヨシュアを、サトルがやけに落ち着いた大人のように止める。
「ホントにこんなトコでやるのか‥‥大丈夫なのか?」
 新郎控え室から様子をのぞいていた御鏡がボヤくが、新婦控え室から同じようにのぞいていたDarkUnicornのアツい視線に気づき、嫁を信じて任せることにする。
 一方、先程から何度も見切れていたが、横田が何をしていたかといえば、タイムジャンプも結婚式もまったく無関係に、ダイエットに励んでいるのである。
「久しぶりですね、プロレスごっこのお仕事も。寝てるところを襲われそうになったり、クリームまみれのところを襲われそうになったり‥‥なんだかヤな記憶しかありませんが、この際無視しましょう。とにかく、体重と戦います。全世界の乙女の敵と!」
 忌まわしき記憶も過去のこと、今は現実を見据えて断食+激しい有酸素運動に励んでいるわけだが、それを快しとしない人物が一人。鉄拳一閃の阿野次である。
「デブタレが痩せたら、仕事が来なくなってしまうのだよ!」
「デブタレってなんですか! 一介のラジオDJですよ!」
「口答えするな、この横田基地が! それに、頭と語尾にSirをつけろ!」
 横田のブートキャンプダイエットに合わせて、鬼軍曹となる阿野次。どちらかというと、スタッフの前に立つえらい人の様相だったが。
「サ、サーイエッサー!」
 阿野次の勢いに負けて、本当に答えてしまう横田。こうして、阿野次教官によるダイエットがはじまることとなった。
「よーし、じゃあTVの前のみんなも御一緒に。『ごっこ体操』はじまるよ!」
 阿野次がクルリと振り向くや、般若の形相から天使の笑みへと切り替わっている。
「 時にちこくもするけれど 布団のフォールにゃかなわない
  だけど負けてちゃいけないよ♪ TOMITVをつけてから
  さあ二度寝だ! 朝から一番プロレスごっこ☆ 朝から一番プロレスごっこ☆ 」
 阿野次が歌い、横田が踊り出すが、その様子をカメラは追ってはいない。映っているのは、結婚式場セットの方である。
『新郎新婦の入場です!』
 サトルの実況とともに、スーツ姿の御鏡とウェディングドレス姿のDarkUnicornが教会に入ってくる。
 ヨシュアはその幸せそうな後姿を入り口から見守るのみである。最初の一歩を踏み出した二人は、もうヨシュアに手出しできないところにいってしまったのだから。決して、これから起きるであろう各種惨劇から巻き添えにならないように避難しているわけではない、多分。
「汝は‥‥誓いますか?」
「誓うのじゃ!」
 神父の長ゼリフがカットされたりしつつも、力強く答えるDarkUnicorn。だが、神父の様子がおかしい。
「そうか‥‥誓うのか‥‥」
「‥‥?」
 バッ! 突如神父が服を脱ぎ捨てると、中から現れたのは袈裟姿の伊藤達朗(fa5367)だった。しかも、ヅラではなくホントに剃髪してしまっている。
「芸人プロレスごっこ王もいよいよLT、つまりラストタイムや。せやから、誓いむなしく散っていた幾多の芸人の霊が成仏できるよう、法要を行わせてもらいます。そうや、プロレスごっこ皇の皇は教皇の皇や! 皇帝じゃなかったかって? そいつはいい質問や!」
「それ以前に、教皇ってバチカンの方なんじゃ‥‥」
 御鏡がボソリと冷静に言うが、伊藤としては頭まで剃ってしまった以上、仕切りなおすわけにもいかない。それこそ、羽曳野のように時の支配者にでもならない限りは。
 バーン! そこへ、教会のドアが今一度開け放たれる。そこには、百鬼が立っていた。
「やっぱ、LT=ラブトレードでした。だから、自分にも愛をください‥‥」
「とりあえず、安物ではあるが指輪も用意した。金がないわけではないが‥‥いかんせん、これしか売ってなくてな」
「いいのじゃ。炬魄の気持ちが入っていれば、他に何もいらないのじゃ‥‥」
 百鬼を完全に無視し、勝手に式を進行していく二人。これには、百鬼ブチギレである。
「指輪を渡したまえ! いい子だから! って、三分間も待てませんよ?」
 銃を乱射しはじめる百鬼。となれば、今度は伊藤も黙ってはいられない。教会は鐘が鳴ってハトが飛んでクルクル回る場所と相場が決まっている。
 そして、気づけばポン刀を振り回すDarkUnicorn。御鏡はあっけにとられるしかなかった。
「バラエティはよく分からないが‥‥ヒメが望むように俺も合わせよう。だから、あたたかくヒメの活躍を見守っていればいいんだよな?」
 こうして、おだやかな空気の中、無事結婚式は終了した。となれば、つづいて新婚初夜である。
「バラエティはよく分からないので‥‥ヒメが望むように俺も合わせよう」
「いくらLT=ラブタイムとはいえ、みなの前で大っぴらにはできぬのじゃ!」
 御鏡が器のデカさを見せる発言をするが、さすがのDarkUnicornもそれに乗っかるわけにはいかない。
「なんのために結婚式を15日間の最初に持ってきたと思ってるんですか!」
「そうや! これから毎夜、性生活を鑑賞するためやで!」
 戦って友情が芽生えたか、百鬼と伊藤で仲良く大ブーイングである。
「大体、鷹獣人ってコトは、黄金の指を持っているってコトやないですか!」
「わーっ!」
「そうだ。獣人たるもの、いつ危険極まりない場所で死ぬか分からない。それを、ここで恥ずかしがって、帰ってきたらするとしていいものか?」
『わーっ!』
 ヨシュアとサトルと必死になって言葉を遮ろうとするが、収録なのでマズい部分は編集すればいいだけの話である。というか、伊藤の勝手な言葉に御鏡が若干ノリ気味である。
「だったら、これを使えばいいよ!」
 そこへ、あずさがお色直しを済ませたキャンピングカーを指し示す。今まで静かだったが、焼けたキャンピングカーを修復していたのである
 結局、新郎新婦がそこで夜を過ごすことで落ち着く。中へ入っていくのを見届けると、すぐに放送席のモニタにかぶりつきになるあずさ以下5名。
「15日間もあるから、これはもう長期の休みだよね? となれば、宿題の自由研究だよね? 新婚さん観察絵日記を‥‥」
 そう、修復といっても、主にカメラの仕かけ直しに注力していたのである。
「『そんなナリで、頭の中エロエロよね!』‥‥いいからお兄さんは黙っててよ!」
 だが、普通に寝てしまいやがって期待どおりのエロスなシーンは発生しなかったので、初日の夜はごっそりカットである。
 こうして1日目が終わった。通常だったら尺が埋まりきっている濃密さで攻めたのだが、今回は15日間収録と事前に決められている。まだ全体の1割も終わってはいないのだ。
 が、次の瞬間には全員のやつれた姿が映し出される。その後も特にエロスなシーンはなかったので、いきなり15日目である。
 そんな中を阿野次だけは元気に歌って踊っていた。ホントにかつては病弱だったのかというほど頑強である。
「これが終われば、味噌汁と牛丼とでん‥‥げふんげふん、うまいものを食べられる‥‥」
 対して、横田は予想どおり目つきが尋常ではなくなっていたが。
『宴もたけなわですが、お時間の方がなくなってきてしまいました。最後にケーキカットをこの血染めの鉄パイプで‥‥愚弟の血ではありませんよ? そこに倒れている赤黒い物体は何だって? 幸せすぎる二人の熱気による蜃気楼です』
 モザイクに沈むヨシュアは無視して、ケーキカットで締めくくられる。
『今までありがとうございました! またお会いしましょう!』
 そして、番組は終わった‥‥ハズだった。
「あ、あれ? 開かないんだけど‥‥」
 最初に異変に気づいたのは、出て行こうとしたあずさだった。そう、えらい人の最後のプレゼント、ロスタイムのロスタイム、本当のロスタイムのはじまりである。
「うう、ごっこ時空に閉じ込められてしまったんか?」
「今度はテレポーテーションね! どうしてもこの私をエスパーにしたいようね‥‥」
 伊藤も羽曳野も、長丁場に打たれすぎになっているので、このようなコメントしかできない。
「私はごっこしつづける、この果てしないプロレスごっこをよ‥‥未完、えらい人の次回作にご期待ください☆」
 最後に阿野次が笑顔でそう語るところで、映像は途絶えた。
 特に問題がなければ、フツーに次回作が放送されるコトだろう。その後プロレスごっこが放送されたかどうかは分からないので、結局脱出できたかどうか分からないままだが。

 完