ANシークレットライブアジア・オセアニア
種類 |
ショート
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担当 |
有天
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芸能 |
3Lv以上
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獣人 |
1Lv以上
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難度 |
難しい
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報酬 |
8.6万円
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参加人数 |
8人
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サポート |
0人
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期間 |
04/30〜05/04
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●本文
【GARNET】 アルカラル・ナイト
G:クラブ・クラウン&ハート・ナイト、key:スペード・クイーン、D:ダイヤ・エース
””台詞 『』3人コーラス
♪♪♪〜
闇に潜む 黒い獣のような激しいもの
顎を鳴らして 牙を剥く
あたしの中に 獣が潜む
狂ってしまえば良いじゃないか 『甘イ目眩』
吐き出してしまえば良い 『暗イ想イ』
炎のような思いが 何時の間に 『深イ憎シミ』
砕け散る波のような 激しい思いが 『凍テツク』
(ドラムのスティックだけがリズムを3カウント刻む)
(不調和音で始まるギターのメロディ)
『GARNET!』 ”心が叫ぶ!”
(激しいドラムのリズム。唸りとも軋みとも聞こえるWギターのアーミング)
『GARNET!』 ”憎しみを抱え!”
(激しいキーボードが不安を掻き立てるように和音を響かせる)
『GARNET!』(メロディ休止)
”あたしが愛したのはあんたじゃないぃーーーーー!!”(クラウンの悲鳴のような高音で強く叫ぶ)
(Wギターが競うようなギターメインの間奏)
〜♪♪♪
古い運河沿いの鉄工場跡地を改装して作られた作られたライブハウス「7(セブン)」。
厳ついコンクリートの外壁と大きな赤錆が浮いた鉄の扉が印象的で、来る人を拒むように聳え立つ。唯一ライブハウスである証拠と言える物は、ネオン看板ぐらいであるこのライブハウスでヴァニシングプロからCDデビューしたヴィジアル系メタパンクバンド「アルカラル・ナイト」のシークレットライブが行われる。
このシークレットライブは彼女らのシングルCD「華模様」に封入してある抽選券でアルカラルのHPからライブに申し込んだ客だけが参加出来る特別なライブである。
●アルカラル・ナイト情報
ヴァニシングプロから2007年3月30日CDデビューしたヴィジアル系メタパンクバンド。
・クラブ・クラウン:バンドリーダー、ギターとメインボーカル
・ダイヤ・エース:ドラーマー
・スペード・クイーン:キーボード
・ハート・ナイト:ベースとサブボーカル
●演目
メタ系「GARNET」
ハード「弾劾−罪と罰−」
パンク「花模様」「Kiss me」
POP調「僕らの旅−チャレンジャー−」「Strong Heart」(RPG系アニメのテーマ曲)
バラード「冴えたる月」「花模様2007ピアノバージョン」
●アルカラル・ナイト CDデビュー記念 シークレットライブ ゲスト出演者募集
ライブを盛り上げて下さい。
テーマ 『なし』
ジャンル ロック
グループを問わず、ソロ(奏者、歌手のみ)参加も可能
和楽器の演奏も可
インストゥルメンタルも可
ライブでの演奏は、タイトル・歌詞・曲は、オリジナル限定
●リプレイ本文
●顔合わせ
「今回は忙しい所ありがとう。今回のライブは普通のライブとは違って色々規制があって大変だけど、よろしく!」とクラウンが楽屋に集まった一同に挨拶をする。
「おう、今回も派手にやろうぜ!」とTyrantess(fa3596)。
「佐武さんには参加頂きありがとうございます。宜しくお願いします」
ぺこりと頭を下げるANメンバー達。
「俺も良い刺激もらって自分の道を拓いて行かにゃあならんねえ。宜しくな。ってなんだか堅苦しいな」と佐武 真人(fa4028)。
「真人がオヤジだからだろう」と浩介。
「あながちハズレじゃないけど、事務所の先輩だし」とナイト。
「‥‥そう‥です。顔が‥‥綺麗‥でも‥‥オヤジは‥‥オヤジ。人生の‥先輩‥子持ち柳葉魚‥‥」とクイーン。
「柳葉魚‥‥最近の子は山女魚を知らないのか?」と微妙にショックを受ける真人。
「魚で良かったんじゃないか? これで他の物だったら笑えんだろう」と微妙なフォローを入れる浩介。
「そう言えば、雇われ店長は、しっかり店長になったのか?」と真人。
「相変わらず親父さんに雇われだ」と浩介。
「前は『2足の草鞋』だったが、今は専任だ。お陰で娘に半年経っても口を利いて貰えない」とぼやく。
「ベースには余り慣れていないから半獣化するつもりだが、もし見られたとしても大丈夫か?」と尋ねるのは氷咲 華唯(fa0142)。
「どうだろう? あたしらは半獣化して歌ったことないし」とクラウン。
「大丈夫何ジャン? 俺らV系だし」とナイト。
「そう言えば、そうだよね」
「今回も全力投球で演奏よ♪ 手抜きは相手に失礼。互いの音を活かし合う最高の演奏でLiveを盛上げましょ♪」
にっこり笑うEUREKA(fa3661)。
「ゆーりさんの全力が怖い‥」と何処まで冗談か本気か判らないコメントをするエース。
「色んな曲に挑戦できて楽しい! 元気に走り回って盛り上げるよ〜!」とアリエラ(fa3867)。
「佐武パパも同じお仕事で嬉しいー!」と真人に抱きつくアリー。
「ああ、俺もアリエラと一緒になれて嬉しいぞ」とアリーの頭を撫でる真人。
「ユーリさんもお久しぶりー♪ タイさんは遭遇率高いですー」
にこにこと皆に挨拶をして回るアリー。
「コーラスは初体験ですが、がんばりますっ」と玖條響(fa1276)。
全曲コーラスで参加する響。
「んじゃあ、まず」とナイト。
つーっと響の項に指を這わす。
「うわっ!」
ナイトの思わぬ行動にびっくりする響。
「あんまり話す声域と変んねぇな‥‥二人とも素人だから主旋律に合わせたコードの方がいいよな」
響とMCを担当する天羽遥(fa5486)はラスト2曲にコーラス参加予定である。
「そうだね。あんまり声帯に負担が掛からないように1オクターブ位に抑えたほうがいいね」
「1日でスコアをあげて、残りはスコアを覚えて貰うと‥‥書き下ろし分は皆に投げるとしてノーマルは俺とクラウンで分担するとして」
「あの、スコアって何ですか?」前から気になっていた遥が思い切って聞く。
「楽譜の事だよ。あー、遥かは確か演劇関係者なんだよね。『7』でよく顔を合わしているからどうも音楽系なのかと勘違いしちゃうんだけど」とクラウン。
「ライブも演劇もステージ造りという点では共通項があって勉強になりますから」とあっけらかんと言う遥。
「遥と響には、スコアと各々のコーラスのデモテープも渡せばいいんじゃないかな? もし自信がなかったらヘッドフォンにコーラスパートだけを流すようにして歌うとか出来るし」
「これで二人は宿題決定って事だな。頑張ってね♪」とどこか楽しそうにクラウンが言う。
「ところで一つ提案があるんだが。ギタリスト組で適当なフレーズを弾き比べる。ってのはどうだ? 腕比べってわけでもないが、それぞれの演奏のクセとかがわかって面白そうだろ?」とタイ。
「すげー、ヘイト! 実力差バリバリ。でも確かに面白そう♪」とナイト。
「そうだね。お互いの実力が判っていないと駄目だろうし‥‥あたしらは皆の大体のキャリアは聞いているけど、実際にテクを見せてもらうのが一番だし」とクラウン。
「シビアだけど、一番テクの高い人には低い所のフォローアップして貰わないといけないし」
「だろうね。アレンジとかも影響あるだろうし」
「となると‥‥」
「「「「曲は、やっぱり『花模様』だね!」」」」
緊張した風もなく笑い声が楽屋に響いた。
●シークレットライブスタート
響と遥のオープントークからライブはスタートした。
「今晩は♪ 今夜、MCを担当する。玖條響です」
「同じくMCを担当する天羽遥です。しかし玖條さん、いよいよですね」
「本当だね。俺、実はANの大ファンで。こうやって一緒の舞台にいるとか近くにいるとか‥‥すごい興奮するんだけど」と響。
「玖條さんはANのどんな所が好きなんですか?」と遥。
「ANの好きなところ? 音楽性‥‥というか自分達を貫いてるところっ! やっぱりそういう人って憧れるしね」
「遥さんはANのどんな所が好き?」
「そうですね。私は今まで裏方でANさん達と一緒にお仕事させてもらっているので、皆さんとちょっと違う面を見ていたりします」
「なんだか、すっごく興味があるんだけど、例えばどんな所?」と響。
「ライブ中は真剣に歌う姿が凄いカッコいいのに、演奏前は見た目とは違う純で可愛い姿を見せてくれます。じーっと見てたりすると照れたりして可愛い♪」と遥。
「なんだかとてもディープだね。曲はどんなのが好き?」
「やっぱり、『花模様』ですね」
「俺も一番好きなのは『花模様』だよ。でもどの曲も歌詞に想いがあってすっごい好きだけど」
「では、1曲目です。玖條さんも私も大好きな曲、『花模様』です。どうぞ!」
暗いステージの中、唸るようなエレキギターのイントロで始まる『花模様』から曲が始まる。
1曲目【花模様】
2曲目【kiss me】
今回のシークレットライブのメイン曲でもある『花模様』、可愛らしい歌詞が特徴のスキャット風テクノパンク『Kiss me』と2曲続けてANのメンバー達のみでの演奏が終わる。
3曲目【弾劾−罪と罰−】
ここでギターにタイが加わる。この曲はハードロック調で今回のライブ用に書き下ろした新曲である。
タイは万全を期すためにクラウンから提示されたスコアを見、一度感じたままに弾いてみて、それから編曲の微調整を慎重に起こした。
結果、練習の際ギタリスト達の腕前確認もあった事により間奏にその場でオリジナルが加えられ、クラウンとタイがまるで腕比べをするように競い合うシーンを派手に観客達に見せることになり、会場が一気に盛り上がった。
4曲目【Strong heart】
『Strong heart』の一般公開はこれが初である。元々ANメンバーがこの春TOMIで放送される子供向けRPGアニメの挿入歌としてリリース予定の曲であった。
一連の事件により挿入歌からハズレてしまいお蔵入りになった曲であるが、折角だからと演奏される事になった。
曲調は軽快なPOPロック。アリエラがキーボードとコーラスを担当し、ゆーりがべース、狭霧 雷(fa0510)とケイがWギターとして参加した。
クラウンの声が響く中、アリーは奥行きと音幅が出るように注意を払いながらクイーンとのWキーボードを奏であげた。
5曲目【僕らの旅−チャレンジャー−】
ウッドチャイムの乾いた優しい音とウィンドチャイムが爽やかな風を奏でるこの曲もStrong heartと同じ番組のEDに採用された曲で、「7」ではWDに1度演奏されている曲である。
今回はそれにアリエラとケイのアコギと、真人がWピアノという形で演奏に加わるSP版である。
ピアノの優しい音色がアコギの柔らかい音と絡まり響く。
Wピアノと言うことでどうやってピアノの新たに搬入するか不思議に思っていた真人は普段受付に隠れている搬入用ドアと鋼鉄製の重い正面扉が開くのを見て、呆れたのは内緒のようである。
5曲目【kiss me(和楽器Ver)】
ゆーりがスコアを書き下ろした、ゆーりが琴を爪弾き、アリエラがヴォーカルを勤める和楽器バージョンである。
ミドルテンポにアレンジされた曲はアリーの声の特徴を生かした童謡風バラードに仕上がっている。
琴の優しく転がすような音に合わせて照明がムーブする。クラウンが歌うのとは一味違ったアリーらしい1曲となった。
6曲目【冴えたる月】
7曲目【花模様2007ピアノVer】
8曲目ゲスト曲【Stormy Wings】Vo:アリー、G:タイ&雷、B:ケイ&アリー、D:ゆーり、P:真人
「」全員ユニゾン、『』ハモリ
ゲスト出演者達だけで演奏される曲は、アップテンポで疾走感のあるハードロック。
♪♪♪〜
(真っ黒なステージ、突然強い光がステージから客席に逆光の如く浴びせられる。ピアノの低い和音で始まるフレーズを追い、タイと雷の激しい唸りのWギターとシンバルとスネアで勢いつけた前奏が響き渡る。その激しさはまさにストリーム(嵐))
真っ黒な空に 吹き荒れる嵐
足がすくんでも 不思議じゃない
(激しいリズムの勢いのまま、力強いアリーの声が響く)
『吹きつけるのは 強いAgainst
(ハモリに添うメロディと伸ばしかき鳴らす激しいギター)
ここでやり過ごす それもいいけど』
(音を揃え弾みつけるメロディ)
立ち止まればそれだけ Goalは遠くなる
(更に増す疾走感を支えるタイのギター)
『遠回りの安全策なんて』 らしくないさ!
(ギターの歯切れの良い力強い音。まるで打楽器が響くようなピアノの重厚音に沿うように走るギターの音色がメロディを勢い良く盛り上げる)
(ステージ上をスポットライトがキラキラ、グルグルと駆け巡る)
「Rise!」
(シンバルと和音で激しく響く)
嵐の中でも 翼広げ飛び立てよ
(一旦音を抑えた後、後半へ向かい盛上がるメロディ)
『向かい風を踏み台に さらに高く高く舞い上がれ!』
(タイが曲に込められた思いを更に伝えようと力強くギターを奏でる)
「Fly!」
(シンバルと和音で激しく響く)
目指した道を 信じるままにどこまでも
(一旦音を抑えた後、後半へ向かい盛上がるメロディ)
『追い風なら背に受けて』 さらに強く速く突き進め!
(アリーの声は更に強く、高く伸ばした音から一気に駆下りるギター。ピアノ、ベース、ドラムでリズム整え、ギターのビブラートを利かせ‥‥そのままラストに。余韻なくすっぱりと終わる曲のラストに併せ、ステージは激しい目が眩む程の光に包まれた)
〜♪♪♪
ラストナンバーが始まる前、薄暗いステージにピンスポットが当たる。
「なんだか、あっという間に時間が過ぎちゃったね! 残念だけど、次はラストの曲、GARNETです。ここまで皆を盛り上げてくれたメンバーを再び紹介します!」と遥。
「ギター、自由奔放、本能のギタリストTyrantess」
遥の声に合わせてスポットライトに照らし出せれたタイが早弾きを披露する。
「同じくギター、元・運命の輪のサブギタリスト狭霧 雷」
「ベース、ぷらちな☆キャンディの音楽担当氷咲 華唯」
軽快な指先でアイスブリザードを掻き鳴らすケイ。
「ベース&コーラス、ミーハー魂は今も健在アリエラさん」
「よろしく〜♪」
アイスブリザードで和音を弾いてみせるアリー。
「ドラム、楽器が恋人EUREKAさん」
スネア、タムと軽快な音を叩くゆーり。
「ピアノ、ピアノロックの求道者佐武 真人さん」
複雑なグリッサンドをことなげに弾いてみせる真人。
「そしてアルカラル・ナイト! ヴォーカル、クラブ・クラウン!」
遥のMCに合わせて、アルカラルのメンバー達がスポットライトに浮かび上がる。
「そして、コーラスはMCの玖條・響&天羽遥!」
「最後まで盛り上がってガンガン行こう!」とクラウンが声を掛ける。
ラストナンバー【GARNET】
エースのドラムカウントから曲はスタートする。本来クラウンとナイトのWギターで演奏されるこの曲は、クラウンがヴォーカル、タイと雷がWギター、ケイとアリーがWベース、真人がWピアノ、ゆーりとエースがWドラム、キーボードはクイーンとナイトが演奏する。コーラスに響と遥が更に加わる。
「全員だとは聞いていたけど、なんか、凄くない?」とクラウン。
「『GARNET』はラストの曲だしな。とにかく全力で盛り上げる。それにこの人数ならではの迫力を出したいところだ」とタイ。
「そうですよ。最後だからノリノリで♪ 勢いよく! コーラスも力入れて、メイン壊さずサポ、でも楽器に負けない様に!」とアリー。
「何気に響と遥にプレッシャー与えてねぇ?」と苦笑するナイト。
「‥特訓‥成果‥発表‥‥です」とクイーン。
「うち、とちったらどうしよう‥‥」と胃をさするエース。
「大丈夫よ。二人で芯のあるリズムを盛上げつつ楽しくね!」とゆーり。
「う、うん‥‥」
『GARNET!』
(激しいドラムのリズム。唸りとも軋みとも聞こえるWギターのアーミングに激しいキーボードが不安を掻き立てるように和音を響かせる。ピアノがコーラスの低音を力強く支える)
(メロディ1休符)
”あたしが愛したのはあんたじゃないぃーーー!!”(クラウンの悲鳴のようなまでも高い高音で強く叫ぶ声を負けぬピアノの激しい旋律で華やかに飾り上げながら曲は終了した)
「今日は皆、ありがとう! また、皆とステージで会える事を楽しみしているよ!!」
こうしてシークレットライブは成功を収めたのだった。