セクシーハイスクール南北アメリカ

種類 ショートEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3.6万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 11/24〜11/28

●本文

セクシーハイスクール

<募集職種>
 下着姿になれるモデルか女優
 男性は1名のみ可(複数いた場合は、希望の役が出来ないかも知れません)。

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限はありません。

<ドラマの内容>
 お色気学園ドラマです。
 スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
 ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
 下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
 あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意。

<各シーンの説明>
・シーン1
 物語の始まりは着替えのシーンです。
 ここで視聴者のハートをガシッと掴みます。
 このシーンでは誰かの着替えが無くなってしまい、パニックに陥ってしまいます。
 犯人はロッカーの中に隠れているおり、誰かに見つかり逃げ出します。

・シーン2
 犯人の逃亡シーンです。
 廊下を走り抜けて行く犯人を追う生徒達。
 騒ぎを聞きつけ、他のクラスの生徒や、先生達が気づきます。
 犯人は逃げる間際、みんなの下着を奪って逃げます。
 相手の注意を逸らすため、下着を投げて投げていきます。
 このシーンでは犯人を捕まえる事は出来ません。

・シーン3
 屋上に追い詰められてしまう犯人。
 サスペンスドラマで言えば崖のシーン。
 まさに山場のシーンです。
 ここからが腕の見せ所。
 視聴者の心をグッと掴むようなエンディングにしてください。

●今回の参加者

 fa0373 ボンバー雛ちゃん♪(25歳・♀・虎)
 fa0383 ダイナマイト・アスカ(16歳・♀・竜)
 fa1005 ポップンスクワール(17歳・♀・リス)
 fa1534 水野 ゆうこ(23歳・♀・ハムスター)
 fa1732 林・蘭華(20歳・♀・狐)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2162 ライラ・フォード(22歳・♀・一角獣)

●リプレイ本文

●キャスト
 水野ゆうこ(生徒役:チアリーダ部?):水野 ゆうこ(fa1534)
 リサ・クロサワ(生徒役):御神・由希(fa2137)
 ダイナマイトアスカ(生徒役):ダイナマイト・アスカ(fa0383)
 ボンバー・雛ちゃん♪(下着泥棒&痴娘役):ボンバー雛ちゃん♪(fa0373)
 エリカ(生徒役):鐘下べる(fa1828)
 アンナせんせい(先生役):鐘下べる(fa1828)
 ポップンスクワール(生徒役):ポップンスクワール(fa1005)
 神無月 瑞穂(保険医):林・蘭華(fa1732)
 ライラ・フォード(科学の新人教師):ライラ・フォード(fa2162)

●シーン1 『更衣室』
「みんな、お疲れ様っ♪」
 体育の授業が終わり部活に行くため、水野ゆうこが鼻歌混じりに体操着を脱ぎ捨てる。
 今まで運動をしていたせいか、下着までビッショリと汗で濡れていたため、ゆうこは服を全て脱ぎ捨て全裸になると、ロッカーを開けて部活用の下着を取り出した。
「随分と嬉しそうですね? 何か良い事でもありましたか?」
 少し遅れて更衣室の中に入っていき、リサ・クロサワが伊達眼鏡を外して体操着を脱ぎ捨てる。
 ゆうこが全裸になるのはいつもの事なのか、彼女の裸を見てもまったく動揺していない。
「特に無いと思うけど‥‥。今から部活に行くだけだし‥‥」
 苦笑いを浮かべながら、ゆうこがチアガール衣装を身に纏う。
 特にいい事があった訳ではないのだが、やけに今日は気分がいい。
「‥‥なるほど。そう言う事ですか。ゆうこさんも隅には置けませんね」
 ゆうこの事をからかいながら、リサが納得した様子で微笑んだ。
「あ、そう言う意味じゃなくて‥‥。あの‥‥そのぉ‥‥。えっとぉ‥‥」
 リサに誤解をされてしまったため、ゆうこが恥ずかしそうに首を振る。
 動揺している事もあり、何とか誤解を解こうとすると、余計に墓穴を掘ってしまい、なかなか言い訳が見つからない。
「別に隠さなくてもいいですよ。高校生なんですから、恋くらい‥‥」
 妙な勘違いをしながら、リサがクスクスと笑う。
 自分でも勘違いしているのではないかと思い始めてはいるものの、ゆうこが動揺しているためか面白がっているようだ。
「だ、だからそういう意味じゃなくって‥‥。あう〜‥‥ち、違うのにぃ〜。何だか恥ずかしくなってきちゃったでしょ」
 顔を真っ赤に染めながら、ゆうこが両手で顔を隠す。
「‥‥ふたりで仲良く恋の話? それとも実はふたりがイケナイ関係だとか‥‥」
 ゆうこ達がやけに盛り上がっていたため、ダイナマイトアスカが二人の事をからかった。
「ち、違いますっ! そんなんじゃ‥‥、ありません」
 不意打ちを喰らって汗を流し、リサが必要以上に動揺する。
 別にふたりはそういう関係ではないのだが、あまりにも意外なツッコミだったため、思わず慌ててしまったらしい。
「あう〜っ、何でこんな事になったのかな‥‥」
 耳まで真っ赤になりながら、ゆうこが疲れた様子で溜息をつく。
 どちらにしても誤解されたままなので、ゆうこが魂の抜けた表情を浮かべている。
「そんなに慌てる事はないじゃない。軽い冗談なんだから‥‥。それよりも早く着替えないと、部活が始まってしまうわよ」
 苦笑いを浮かべながら、ダイナマイトアスカが服を脱いでいく。
「あっ、そう言えば! ち、遅刻しちゃう!」
 慌てた様子で自分のロッカーに鍵を掛け、ゆうこが更衣室を出ようとする。
「‥‥あら!? 替えの下着が無くなってるわ!!」
 自分のロッカーを開けた瞬間、ダイナマイトアスカがダラリと汗を流す。
 彼女のブラジャーは普通よりサイズが大きい(Kカップ)ため、誰かが間違ってつけていく事もない。
 ‥‥となると答えはひとつ。
「別の人のロッカーってわけじゃないんですか〜?」
 ダイナマイトアスカのロッカーを覗き込み、エリカが一緒になって無くなった下着を探す。
 その間もダイナマイトアスカの予感は確信へと変わっていく。
「黒のガーターベルトも、極薄のストッキングも無くなっているわ。誰かが間違って穿いていったというよりは、ゴッソリと無くなっている感じだし‥‥」
 青ざめた表情を浮かべながら、ダイナマイトアスカが自分のロッカーをガサゴソと漁る。
 しかし、いくら探しても、彼女の下着は見つからない。
「‥‥あら? このロッカー、何で半開きなんでしょうか?」
 不思議そうな表情を浮かべ、リサが半開きのロッカーを開く。
「‥‥‥‥えっ?」
 虎の覆面を被った虎縞ビキニの女性と目が合い、リサが口をあんぐりと開けたまま目を丸くした。
「オ、オスッ! 私ボンバー・雛ちゃん♪ 下着盗んで20年。今日も今日とて下着を盗む、下着盗みのプロフェッショナル!! だけど、男性物はカンベンナ!!」
 たくさん下着が詰め込まれているジュラルミンケースを抱きかかえ、ボンバー・雛ちゃん♪が苦笑いを浮かべて逃げ出した。
 どうやら雛ちゃん♪は更衣室で下着を盗んでいたらしく、途中でゆうこ達が入ってきたため、仕方なくロッカーの中に隠れていたらしい。
「きゃああああああああああ〜☆」
 次の瞬間、エリカが悲鳴を上げて蹲る。
「ヤッ、ヤバイ!」
その声に驚きながら、雛ちゃん♪が入り口のドアを蹴破った。
「と、とにかく後を追いましょう。こんな格好のままじゃ、家に帰る事も出来ないし‥‥」
 そう言ってダイナマイトアスカがワイシャツ姿で後を追う。
 自分達の下着を取り返すために‥‥。

●シーン2 『逃亡者VS追跡者』
「こらぁ〜! 待ちなさい〜!! これ以上、罪を重ねても、貴女のためにはならないわよ〜!」
 下着を盗んで逃げ続けている雛ちゃん♪を捕まえるため、ダイナマイトアスカが彼女の説得を試みた。
「騙そうとしたって無駄なんだからっ! 私が油断した隙に、とっ捕まえてボコボコにするつもりでしょ! こっちはすべてお見通しなんだから……!」
 ダイナマイトアスカの事を信用する事が出来なかったため、雛ちゃんがジュラルミンケースに入った下着を投げながら必死になって逃げていく。
「こっ、こらぁ〜!! そんな事をしたら駄目でしょ! きゃあ!」
 顔面にパンティが当たって視界を奪われ、ダイナマイトアスカが派手に転ぶ。
「悔しかったら捕まえてみなっ! 下着を取り戻しかったらねっ♪」
 ダイナマイトアスカの事を挑発しながら、雛ちゃん♪がベェッと舌を出す。
「わ、私の下着が‥‥」
 恥ずかしそうに頬を染め、リサが自分の下着を拾っていく。
 本当なら他人に見せるものではないため、拾っている間も恥ずかしさでいっぱいだ。
「あ〜っ、この下着〜! 僕のじゃないかぁ〜! ……やっぱりキミが犯人だったんだねっ!」
 廊下に落ちた下着を拾い上げ、ポップンスクワール(fa1005)が悲鳴を上げた。
 更衣室で下着が無くなった事に気づき、ワイシャツ姿で雛ちゃん♪の事を追いかけていたのだが、途中で自分の下着が見つかったため、彼女に対して殺意が芽生え始めている。
「あ、あいつっ! この間、私のクラスでも下着ドロを働いた奴ね!」
 あまりにも廊下が騒がしかったため、ライラ・フォード(fa2162)が科学室から顔を出し、ハッとした表情を浮かべて雛ちゃんの事を指差した。
「か、勘違いしないでね。私は別にいやらしい気持ちで下着を奪った訳じゃないんだから‥‥。これには深〜いワケが‥‥そう! 深いワケがあるのよ、きっと! そうじゃなきゃ、こんな事をするはずないもの。ねっ! みんなもそう思わない?」
 苦笑いを浮かべながら、雛ちゃん♪が気まずい様子で汗を流す。
 だんだん逃げ道がなくなってきたため、どうにかして時間を稼がねばならない。
「問答無用〜!! 絶対に逃がさないんだからっ!」
 次の瞬間、ポップンスクワールがフランケンシュタイナーの体勢に入る。
「そんな格好で恥ずかしくないのかしら?」
 ポップンスクワールの技から逃れため、雛ちゃん♪が大袈裟に笑ってからかった。
「きゃあ!? そう言えば‥‥」
 今まで下着姿のままでワイシャツを羽織っていた事に気づき、ポップンスクワールが一気に恥ずかしくなって技を解く。
「悪いけどこんな所で捕まるつもりはないわ! せっかく下着を手に入れたのだからっ!」
 ポップンスクワールの真横を擦り抜け、雛ちゃん♪が近くにいたライラの事を押し倒す。
「きゃあっ!? い、いきなり何をするつもりっ!?」
 倒れた拍子に胸を掴まれ、ライラが悲鳴を上げて彼女を睨む。
 ポップンスクワールの背後にいたため、ライラも油断していたためか、悔しさと恥ずかしさで胸がいっぱいになる。
「じゃあね♪ 機会があったら遊んであげる♪」
 満面の笑みを浮かべながら、雛ちゃんが辺りに下着を撒き散らし、廊下を走って逃げていく。
「こ、こら! 待ちなさいっ!」
 廊下に落ちていた下着を拾い、ゆうこが雛ちゃん♪の後を追う。
「‥‥うるさいわね。一体、何を騒いでいるの?」
 あまりにも廊下が騒がしかったため、神無月 瑞穂がクールな表情を浮かべて保健室から廊下に出る。
「ちょっ、ちょっ、ちょっと、退いてえええええええええええええええ!」
 いきなり瑞穂が保健室から出てきたため、雛ちゃん♪が悲鳴を上げて激突する。
「きゃあ!?」
 雛ちゃん♪の体当たりを喰らい、瑞穂がペタンと尻餅をつく。
「この下着‥‥、貰っていくわね♪」
 少しでも時間を稼ぐため、雛ちゃん♪が瑞穂のパンティを脱がせ、慌てた様子で逃げ出した。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥えっ?」
 青ざめた表情を浮かべながら、瑞穂がダラリと汗を流す。
 確かに雛ちゃん♪の持っている下着は自分のものだ。
 ‥‥と言う事は?
 ガサゴソ‥‥。
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
 自分のパンティが奪われた事に気づき、瑞穂が顔を真っ赤にしながら、悲鳴を上げてスカートの裾を引っ張った。
 普段は無口で無愛想な彼女も、これにはビックリしているようだ。
「あ、あの‥‥」
 恥ずかしそうに頬を染め、ポップンスクワールが気まずい様子で汗を流す。
「ひょっとして‥‥‥‥見たの?」
 胸をドキドキとさせながら、瑞穂が上目遣いで彼女を睨む。
「‥‥」
 悠久とも思えるほどの時間が流れ、ポップンスクワールが大きく深呼吸をする。
「ご、ごめんなさいっ!」
 顔を真っ赤にしながら、ポップンスクワールが頭を下げた。
 彼女も見るつもりはなかったのだが、視線の先に彼女のそれがあったため、じーっと見つめてしまったらしい。
「はっ‥‥はうっ‥‥」
 そのため、お互い耳まで真っ赤である。
 普段は見る機会さえないのだから、当然の結果ではあるのだが‥‥。
「そんなに落ち込む事はないですよ〜☆ これでも見て元気を出すです〜☆」
 満面の笑みを浮かべながら、エリカがスカートの中身を見せた。
 下着を見せる事には躊躇がないため、エリカ自身も何だか楽しそうである。
「そ、それって逆効果では‥‥」
 キョトンとした表情を浮かべ、リサがバスタオル姿でツッコミを入れた。
「あう〜‥‥」
 案の定、瑞穂は恥ずかしさに耐え切れず、両手で顔を仰いでいる。
「駄目じゃない、エリカさん。‥‥先生が困っているわ」
 瑞穂が困っていたため、アンナせんせい(2役)がフォローを入れた。
 アンナ先生はエリカの姉で、妹と比べて性格がシッカリとしている。
「あっ、お姉様ですよぉ〜♪」
 瞳をランランと輝かせ、エリカがニコリと微笑んだ。
 大人の事情があるせいか、ふたりは決して横には並ばない。
「と、とにかく‥‥。あんた達はここで待機よ。危ないから出てきちゃダメ!」
 雛ちゃん♪が危険な存在であると認識したため、ライラが腰に手を当て生徒達の説得を試みた。
「‥‥」
 納得のいかない表情を浮かべ、妙に戸惑う生徒達。
「あ、あの‥‥、私はどうしたら‥‥」
 迂闊に動く事が出来ないため、瑞穂がライラの白衣をギュッと掴む。
 下着を奪われてしまったせいか、やけに彼女が可愛らしい。
「仕方が無いわね。それじゃ、代わりの下着に‥‥って、これ。私の下着じゃない。無いと思っていたら、いつの間にっ! ゆ、許せないわね」
 近くにあったパンティを拾い、ライラがダラリと汗を流す。
 ‥‥さすがにコレを渡せない。
「下着ドロは屋上に逃げたみたいだよっ!」
 他の生徒からダイナマイトアスカが雛ちゃん♪を追い詰めた事を聞き、ポップンスクワールが屋上まで続く階段を早足で上がっていく。
 足跡のように残った下着を拾っていきながら‥‥。

●シーン3 『対決』
「もう‥‥、何処にも逃げ道はないわよっ! 覚悟して下着を返しなさいっ!」
 ようやく雛ちゃん♪を屋上まで追い詰め、ダイナマイトアスカが警告混じりに呟いた。
「いまさら下着を返したって、許すつもりは無いんでしょ! その証拠に必ず私をブッ殺すって顔に書いてあるじゃないっ!」
 ジュラルミンケースを抱きかかえ、雛ちゃんがダイナマイトアスカに文句を言う。
「そんな酷い事‥‥、私がする訳がないじゃない。ぷち殺すくらいで許してあげるわ♪」
 こめかみをピクピクとさせながら、ダイナマイトアスカがニコリと笑う。
 さんざん恥をかかされた上、なかなか下着を返そうとしないため、堪忍袋の緒が切れかけている。
「それじゃ、どっちにしても殺される訳じゃないっ! あ、危うく騙されるところだったわ」
 すぐさまツッコミを入れ、雛ちゃん♪がホッとした様子で汗を拭う。
「‥‥どうやら彼女を追い詰めたようね」
 勢いよく屋上のドアを開け、アンナせんせいが彼女を睨む。
 雛ちゃん♪はジュラルミンケースを抱きかかえ、ずっと逃げる隙を窺っている。
「はぁ、はぁ。わ、私、運動は苦手なのよ‥‥。ところで‥‥、下着は取り返す事が‥‥出来たのかしら‥‥?」
 疲れた様子で荒く息を吐きながら、ライラが前屈みになって胸元をチラつかせた。
「おっ‥‥」
 ライラの胸元に気づき、雛ちゃん♪がこっそりと覗き込む。
「ひょっとして‥‥、コレに興味があるのかしら?」
 含みのある笑みを浮かべながら、ライラがわざと胸の谷間を強調する。
「そ、そんなわけないじゃないっ! 興味があるのは下着だけよっ!」
 動揺した様子で頬を染め、雛ちゃん♪がぷいっと視線を逸らす。
 ‥‥下着を盗んで2O年。
 確かにメインは下着だが、裸に興味がないと言う訳でもない。
「顔にウソって書いてありますよ」
 雛ちゃん♪の顔を指差しながら、ゆうこがクスクスと笑う。
「ウッ、ウソ!?」
 驚いた様子で飛び上がり、雛ちゃん♪が自分の顔をペタペタと触る。
「‥‥嘘です」
 キッパリと答えを返し、ゆうこがニコリと微笑んだ。
「だ、騙したわねっ! 本当に許さないんだからっ!」
 不機嫌な表情を浮かべながら、雛ちゃんが袖をまくって彼女を睨む。
「でも、中身の方が好きなんですよね?」
 雛ちゃん♪が動揺している隙に、ゆうこがジリジリと間合いを詰めていく。
「興味ないわよ、そんなもの! この‥‥、下着の山に比べたらねっ!」
 ジュラルミンケースを振り回し、雛ちゃん♪がゆうこ達を威嚇した。
「そんなにそれが欲しかったら全部あげるわ。‥‥まだ家に他の下着が沢山あるし‥‥。良かったら、もっとイイモノをあげましょうか?」
 雛ちゃん♪を油断させるため、瑞穂がわざと言葉に含みを持たせる。
 既に瑞穂の怒りが頂点に達しているため、このまま雛ちゃん♪をドツキ倒してもいいのだが、あまりにも彼女の警戒心が強い事もあり、途中で作戦を変更したらしい。
「うぐっ‥‥、それは欲しいかも」
 一瞬ドキッとした表情を浮かべ、雛ちゃん♪がコクリと唾を飲み込んだ。
「ほ、欲しいんだ、下着‥‥」
 呆れた様子で雛ちゃん♪を見つめ、ダイナマイトアスカがツッコミを入れた。
「あ、当たり前でしょ! まぁ、貰ったら意味がないんだけど‥‥。やっぱり下着は盗まなきゃね」
 満面の笑みを浮かべながら、雛ちゃん♪が下着について熱く語る。
「‥‥欲しいのはコレでしょ? だったら実力で奪って見なさい」
 彼女の事を挑発するため、瑞穂が高そうな下着を突き出した。
 ‥‥冷たい風がスースーとする。
 こんな目に遭ったのも、すべて目の前にいる彼女のせい。
 そのため自然と拳に力が入る。
「彼女が下着を掴んだ瞬間が勝負みたいね。‥‥覚悟はいい?」
 ライラ達に耳打ちしながら、アンナせんせいが雛ちゃん♪を睨む。
 チャンスは一度しか無いため、ここで失敗する事は出来ない。
「任せて頂戴っ! ハイヒールでグリグリとやってあげるわ!」
 殺気に満ちた表情を浮かべ、ライラが妖しいニヤリと笑う。
「もちろん、手加減なんてしませんよ。下着をこんな風にされましたから‥‥」
 汚れた下着を握り締め、リサがジロリと雛ちゃん♪を睨む。
 雛ちゃん♪が逃げる途中で下着をバラ撒いていったため、例え下着が戻ってきても穿いて家には帰れない。
「やっぱり罠だったようね。‥‥甘過ぎるわ。私が気づかないとでも思っていたの? じゃあね♪」
 高笑いをあげながらフェンスを上り、雛ちゃん♪が屋上からプールにむかって飛び降りた。
「怪盗、下着ドロ‥‥。恐ろしいヤツね」
 雛ちゃん♪の名前を忘れたため、ライラが勝手に名前をつける。
「‥‥あれ? でも、この時期ってプールの水を抜いていたよね? だ、大丈夫なのかな?」
 不思議そうに首を傾げ、ポップンスクワールがボソリと呟く。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
 次の瞬間、プールの方から悲鳴が上がる。
 プールの底には人型の穴。
 ‥‥そこに彼女の姿は既に無い。
「怪盗、下着ドロ‥‥。やっぱり恐ろしいヤツね。色々な意味で‥‥」
 最後まで彼女の名前を思い出す事が出来ないまま、ライラがぶるりっと身体を震わせた。
 色々な意味で彼女の凄さに驚きながら‥‥。