セクハラ 01南北アメリカ

種類 ショートEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3.6万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 12/11〜12/15

●本文

<募集職種>
 下着姿になれるモデルか女優
 もしくは温泉宿の従業員役。

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限はありません。

<ドラマの内容>
 お色気学園ドラマです。
 スポンサーから提供された下着を身に着けてもらいます。
 ドラマの内容はチラリズムを重視したアメリカのハイスクールもの。
 下着のCMも兼ねているため、毎回必ず着替えのシーンが入ります。
 あまりにも卑猥なシーンが入った場合は、ごっそりカットされるので要注意。

<各シーンの説明>
・シーン1
 修学旅行で訪れた温泉宿。
 間違った意味で日本の雰囲気漂う温泉『大エロ温泉』は、如何わしいサービスをする事で有名な場所です。
 本当は江戸の雰囲気漂う立派な温泉宿に行くはずだったのだが、先生の手違い(てへっ:先生談)が間違った温泉宿に連れて来られてしまったようです。

・シーン2
 訳が分からないまま、脱衣所へと案内される生徒達。
 ここでは宿屋の従業員(麿スタイル)が、生徒達に着物を渡して立ち去っていきます。
 何処かでノゾキ(忍者スタイルの従業員)が隠れています。
 壁などに注意しておきましょう。

・シーン3
 みんなで水着を着て温泉に浸かっています。
 温泉には妙な竹筒が浮かんでおり、河童の格好をした痴漢が隠れているかも知れません。

・シーン4
 腰元スタイルになって部屋に戻ってきた生徒達を、殿様スタイルの従業員が帯を引っ張って襲ってきます。
 間違いなく危険な状況なので、きちんと退治しておきましょう。
 ここで先生が勘違いしていた事が判明します。

●今回の参加者

 fa0330 大道寺イザベラ(15歳・♀・兎)
 fa0571 内藤裕樹(26歳・♂・トカゲ)
 fa1266 百瀬 愛理(17歳・♀・猫)
 fa1534 水野 ゆうこ(23歳・♀・ハムスター)
 fa1732 林・蘭華(20歳・♀・狐)
 fa1828 鐘下べる(20歳・♀・小鳥)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2162 ライラ・フォード(22歳・♀・一角獣)
 fa2378 佳奈歌・ソーヴィニオン(17歳・♀・猫)
 fa2400 アルテライア・シュゼル(24歳・♀・一角獣)

●リプレイ本文

●キャスト
ベラ・ロッソ(生徒役):大道寺イザベラ(fa0330)
温泉宿の従業員(二役以上):内藤裕樹(fa0571)
アイ・イチノセ(生徒役):百瀬愛理(fa1266)
水野ゆうこ(生徒役):水野 ゆうこ(fa1534)
神無月 瑞穂(保険医役):林・蘭華(fa1732)
エリカせんせい(先生役:前回と逆?):鐘下べる(fa1828)
アンナちゃん(生徒役):鐘下べる(fa1828)
リサ・クロサワ(生徒役):御神・由希(fa2137)
ライラ(科学教師役) ライラ・フォード(fa2162)
綾歌(生徒役):佳奈歌・ソーヴィニオン(fa2378)
エルフィア・カンザキ(生徒役):アルテライア・シュゼル(fa2400)

●シーン1 大エロ温泉
「‥‥アレ? 何かおかしいわねえ?」
 修学旅行で日本の文化を学ぶため、エリカせんせい率いる生徒達が大エロ温泉を訪れた。
 姉妹の間で何か取り決めがあったのか、今回は先生の格好をしているエリカ。
 その後ろでは学校の制服を着たアンナが、顔を真っ赤に染めている。
「はて、パンフレットで見た旅館と、ちょーっと違うような気が‥‥。きっと気のせいよね」
 何度もパンフレットの写真と見比べた後、ライラが現実逃避をし始めた。
 ‥‥明らかに写真と違う。
 何処が違うというよりは、すべてが違うと言い切れるほどに‥‥。
「ねぇ‥‥、私達が泊まる宿屋って、こんな感じだったかしら」
 妙な雰囲気の漂う温泉宿に疑問を感じ、神無月 瑞穂(fa1732)がパンフレットを握り締めたまま、エリカせんせいをジト目で睨む。
 パンフレットに載っている温泉は、日本の雰囲気漂う上品な建物だったが、目の前にあるのは無駄に電飾の派手な胡散臭い温泉宿だ。
 しかもピンク色の電飾を使用しているため、妙にいやらしい印象が漂っている。
「あ、あれ‥‥?」
 苦笑いを浮かべながら、エリカせんせいが視線を逸らす。
 よくよく思い出してみれば、電話予約している時から、妙な違和感を覚えていた。
 あの卑下た笑い声‥‥。
 いま思えば、そこで気づくべきだったのかも知れない。
 この温泉宿がエリカせんせい達の求めていた温泉宿とは異なる事を‥‥。
「だいえぐちおんせん‥‥と読むんでしょうか?」
 修学旅行の記録を自分のWEBサイトに載せるため、リサ・クロサワがデジタルカメラを使って温泉宿の概観をパシャパシャと撮っていく。
 色々な意味で写真には如何わしいものが写っているため、パソコンを使って後で修正をする必要がありそうだ。
「‥‥なんだか変な宿名に聞こえた気がしたが聞き間違いか?」
 自分の知っている温泉とは異なるイメージだったため、エルフィア・カンザキが警戒した様子でツッコミを入れた。
 日本の温泉に入った事がない者であれば、目の前に建っている温泉宿に対して何の疑問も抱く事はないのだが、ジュニアスクールまでは日本で育っているエルフィアには、大エロ温泉が普通の温泉ではない事が分かる。
「きっと気のせいよ。結構、いい旅館じゃない。近くに温泉宿もない事だし‥‥」
 気まずい様子で視線を逸らし、エリカせんせいがさらりと流す。
 さすがに今からキャンセルする事も出来ないため、生徒達に謝って温泉宿に泊まるしか道は残されていない。
 こんな寒空の中、新しい温泉を探す事自体、自殺行為に等しいのだから‥‥。
「し、信じられないっ!! マジでアタシをこんな陳腐な宿に泊めようっていうのかしら?」
 不満そうな表情を浮かべ腕を組み、ベラ・ロッソがブツブツと愚痴をこぼす。
 彼女の荷物を持っているマネージャーも、何も言わずに困った表情を浮かべている。
「まぁ、いいんじゃないの? 何だか楽しそうだし♪」
 車輪のついた旅行ケースをコロコロと引きながら、水野ゆうこがチアガールの格好で温泉宿に入っていく。
「‥‥こほん。他に宿がないというなら、仕方ないですわね‥‥って、その格好で、ここまで来たの!?」
 エリカせんせいに散々文句を言った後、アイ・イチノセがゆうこの格好にツッコミを入れた。
「そうですよ♪ 何かおかしい所がありますか?」
 満面の笑みを浮かべながら、ゆうこが嬉しそうにクルリッとまわる。
 こうしている間も通行人の視線がゆうこの格好に集中しているのだが、本人はまったく気づいていない。
「ここは学校じゃないのよ! おかしいでしょ!?」
 呆れた様子でゆうこを見つめ、アイが頭を抱えて溜息をつく。
 色々とツッコミどころがあるのだが、あまりにも多過ぎて面倒になってしまったらしい。
「そんな事より早く受付を済ませてしまいましょう。こんな場所で騒いでいたら、まわりの人にも迷惑をかけてしまいますし‥‥」
 熱心に本を読みながら、綾歌がスタスタと受付にむかう。
 大エロ温泉が如何わしい宿屋である事に気づかぬまま‥‥。

●シーン2 脱衣所
「いらっしゃいませでおじゃる〜♪ 大エロ温泉によくおいでくださったでおじゃる〜♪ これから麿が脱衣所まで案内するでおじゃるよぉ〜♪」
 あからさまに怪しい雰囲気を漂わせ、温泉宿の従業員(内藤裕樹)が麿の格好をして生徒達を迎え入れた。
 温泉宿の従業員はみんな日本に因んだ格好をしているのだが、微妙に時代が異なっているため、チョンマゲ姿のサラリーマンが名刺を配っていたりする。
「な、何、この怪しさ爆発の温泉宿は‥‥。ツッコミどころが多過ぎて、何を言っていいのか分からなくなったわ」
 温泉宿に入った瞬間、ベラがその場に凍りつき、何度も顔を引きつらせた。
 どこもかしこも怪しいため、逆にマトモな部分を探す方が難しい。
「そうですかね? 私は面白いと思いますよ、こういうの」
 満足した様子で辺りを見回し、リサがパシャパシャと写真を撮る。
 WEBサイトに載せる分にはネタになりそうなモノが多いため、リサが記憶メディアを交換しながら辺りの写真を撮っていく。
「と、とりあえず私は部屋に行っているわね。医療品の確認をしておかないといけないし、彼に荷物を任せておくのは危険だと思うから‥‥」
 何か嫌な予感がしたため、瑞穂がひとりで部屋にむかう。
 次の瞬間、従業員達が一斉にチィッと舌打ちした。
「い、いま舌打ちしましたよね‥‥?」
 ハッとした表情を浮かべ、綾歌が従業員にむかってツッコミを入れた。
 従業員達のほとんどは、常に袖口を口元に当て、白粉を顔に塗りたくっているため、感情が読み取りにくいのだが、舌打ちまでは誤魔化せない。
「な、な、な、な、な、何の事でおじゃるかな? 麿はそんなハシタナイ真似はしないでおじゃる。ささっ、脱衣所につきましたぞよ。着替えはここに置いておくでおじゃる」
 気まずい様子で視線を逸らし、温泉宿の従業員がそそくさと脱衣所を後にする。
 よほど綾歌の言葉が効いたのか、途中でステンとコケながら‥‥。
「‥‥ア、アタシにコレを着ろってのか」
 従業員から渡された着物を見つめ、カンザキが納得のいかない様子で愚痴をこぼす。
 目の前にある着物の生地はとても薄く、すぐに破れてしまうそうである。
「クッ‥‥、いない。‥‥たくっ、逃げ足の速いヤツめ」
 しかし、従業員の姿は既に無く、カンザキが諦めた様子で溜息をつく。
「それよりも早くお風呂に入りましょう。あんまりのんびりとしていると、入浴時間を過ぎてしまいますよ」
 デジタルカメラを使って脱衣所の内装を撮影した後、リサが服を脱いでビスチェ姿になり、ガーターストッキングを脱ぎ始める。
「それもそうね♪ う〜ん、チアガール部として、どちらの方が正しいかしら」
 ワンピースとビキニを見比べ、ゆうこがどちらを着るべきか悩む。
 ここで可愛らしさを重視するならワンピースを着るべきだが、ビキニを着る事で大人の魅力を見せ付けるのも悪くは無い。
「な、何だか緊張しますね。皆さん、スタイルがいいし‥‥」
 まわりの視線を気にしながら、綾歌が恥ずかしそうに頬を染める。
「恥ずかしがっていたら駄目ですよ〜☆」
 ピンクの花柄模様の下着になり、アンナが綾歌にむかって抱きついた。
「ア、アンナちゃん!?」
 悲鳴を上げて尻餅をつき、綾歌が顔を真っ赤にする。
 それと同時にまわりの壁が反応し、ガタガタと大きな音がした。
「だ、誰っ!」
 ‥‥生徒達の悲鳴が響く。
 再び沈黙する、まわりの壁。
「‥‥って壁の隅とか木の陰とか、妙な人影を見たような気が‥‥。き、気のせい?? ‥‥気のせいよね、うん」
 自分自身に言い聞かせ、ライラが温泉にむかう。
 本当ならプールに行きたかったのだが、既に入浴時間を過ぎていたため、仕方なく‥‥。
「この壁、大丈夫なんでしょうね?」
 険しい表情を浮かべながら、アイが壁を強めに押してみる。
「うぐぐぐぐっ‥‥」
 次の瞬間、壁の中から妙な呻き声が聞こえてきた。
「あら? この穴は何かしら?」
 壁にふたつの穴が開いていた事に気づき、ゆうこが何気なく指を突っ込んだ。
「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 悲鳴を上げて両目を押さえ、床に転がる忍者姿の従業員(内藤裕樹:CG)。
 その手には壁と同じ模様の布が握られており、今まで更衣室を覗いていた事が分かる。
「なんだコイツは? ひょっとして‥‥覗きか? ‥‥女の敵は撲滅だな」
 不機嫌な表情を浮かべながら、カンザキが従業員の股間をグリグリと踏む。
 ぎゃあと悲鳴を上げた後、グッタリとする従業員。
「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
 その悲鳴に驚きながら、他の壁にいた従業員(内藤裕樹:本物&CG)達が逃げていく。
「逃がしませんわよっ! ホラホラ、女王様とお呼びなさい!」
 トップレス姿のまま仁王立ちとなり、ベラがフトドキ者めがけて愛銃のトカレフをぶっぱなす。
「うっ、うぐぐぐぐ‥‥」
 目の前の壁に風穴が開き、従業員達が凍りつく。
 次に動けば、死‥‥あるのみ。
「い、一体、何の騒ぎなの!?」
 脱衣所の方から発砲音が聞こえてきたため、瑞穂が慌てた様子で部屋を飛び出し、生徒達の無事を確認しにやって来た。
「せ、先生っ! 痴漢ですっ!」
 従業員達を指差しながら、リサが片手でパシャパシャと写真を取る。
 この証拠写真がある限り、従業員達も言い逃れは出来ない。
「‥‥なるほどね。それじゃ、責任を取ってもらわないとね」
 従業員達をジロリと睨み、瑞穂が呆れた様子で自分の腰に手を当てる。
 その後、問題を起こした従業員はその場ですぐに解雇され、お詫びとして瑞穂達の宿泊料がタダになったのだが、それで事件は解決していなかった‥‥。

●シーン3 温泉
「まぁ‥‥、温泉とはこのようなものでしたのね。‥‥わたくし勘違いをしておりましたわ」
 自分が勘違いしていた事に気づき、アイが赤面しながらコホンと小さく咳をする。
 ここに来るまで温泉を胡散臭くて如何わしいものだと勘違いしていたのだが、目の前に広がる温泉は見ているだけで心が奪われてしまうほど美しい。
「こんな事なら温泉にデジカメを持って来るべきだったかも‥‥」
 苦笑いを浮かべながら、リサがセパレートに近いビキニ姿で、ゆっくりと辺りを見回した。
 何故か温泉にはいくつもの竹筒が浮かんでおり、まるで意思があるかのように揺ら揺らと動き回っている。
「ううっ‥‥。やっぱり、ちょっと恥ずかしいですね」
 顔を真っ赤にしながら、綾歌が恥ずかしそうに胸元を隠す。
 温泉には自分達しかいないため、本当ならそれほど恥ずかしくは無いのだが、まわりから妙な視線を感じるため、綾歌の本能が堂々と振舞う事を拒絶する。
「そんな事より早く温泉に浸かるですよ〜」
 満面の笑みを浮かべながら、エリカ先生に続いてアンナが温泉に浸かる。
 ふたりとも外見がよく似ている姉妹のため、温泉に浸かっている時だけは、どちらが姉だか分からない。
 そのためアンナはスクール水着を身に纏い、エリカせんせいは紺のビキニ姿で見分けがつくように目印をつけている。
「み、みんな胸が大きいな‥‥」
 みんなの胸と自分の胸を見比べ、カンザキがションボリと溜息をつく。
 一応、スタイルには自信があるのだが、まわりと比べて確実に胸が小さいため、どうしても自分の胸が気になってしまう。
「小さい事に気にしちゃ駄目ですよ〜☆」
 大きな胸をぷるんぷるんと揺らしながら、アンナがニコリと微笑み抱きついた。
「ううっ‥‥、小さいって言うな」
 小さいという言葉が胸にグサリと突き刺さり、カンザキが余計に落ち込んだ。
 もちろん、カンザキも彼女に悪気が無い事は分かっているが、胸が小さい事を気にしているため嫌でも気にしてしまう。
「‥‥あら? この竹筒‥‥、何だか妙じゃない?」
 アンナがタオルを置いた竹筒から妙な息遣いが聞こえたため、瑞穂が警戒した様子でツンツンとつつく。
 念のため手で塞いで見たり、中を覗き込んでみたりしてみたが、やっぱり怪しい感じがする。
「こういう場合はオーソドックスにお湯をかけてみたら、どうですかね?」
 手の平をポンと叩き、リサが風呂桶を使って、竹筒に熱湯を注いでいく。
「!!!!!!!!!!!!」
 それと同時にボコボコと泡が上がり、温泉の中で何かがジタバタと暴れだす。
「きゃー! 誰か何かお尻に触ったー!! あ、あの竹筒の下よっ!」
 悲鳴を上げて飛び上がり、ライラが竹筒をビシィッと指差した。
「きゃあっ!」
 次の瞬間、瑞穂の傍にあった竹筒がドバッと上がり、ビキニのブラを巻き込み河童(内藤裕樹)が姿を現した。
「ぜ、前言撤回ですわっ!」
 いきなり河童が顔を出してきたため、アイが顔を引きつらせる。
 温泉の中に潜んでいた河童は従業員がコスプレしたものだが、あまりにリアルなので誰も人間だとは気づいていない。
「なに? 河童?? ‥‥やだ、本当にいたのね。初めて見たわ。‥‥って、何すんのよ、このエロ河童ー!!」
 油断した隙に胸を掴まれ、ライラが河童をどつき倒す。
「せめて温泉くらいは普通に入れると思ったのに‥‥」
 魂の抜けた表情を浮かべ、ゆうこが疲れた様子で溜息をつく。
「そ、そんな事より、動けないわ‥‥」
 その場から身動きが取れず、瑞穂がダラリと汗を流す。
 迂闊に動くとビキニのブラが外れてしまい、余計に恥ずかしい思いをするため、なかなか動く事が出来ない。
「さて‥‥、この河童をどうするか。さすがにこのまま見逃すわけには行かないしな。もちろん、まわりにいるヤツらも含めてだが‥‥」
 河童の胸倉を掴みながら、瞳をギラリと輝かせ、カンザキがまわりに浮かんでいる竹筒を睨む。
「‥‥」
 次の瞬間、竹筒が一斉にビクッと動き、妙に息遣いが荒くなる。
「アンタら、いっぺん死んでみる」
 真っ赤なエナメル質のハイレグ水着で河童達を見下しながら、ベラが愛用の鞭を構えてニヤリと笑う。
 悪さをしていた河童達にキツイお仕置きをするために‥‥。

●シーン4 殿様
「‥‥何だか妙な格好ですね。これが日本風なのでしょうか‥‥?」
 帯がずれないようにシッカリと結び、綾歌が着物姿で自分の部屋に戻ってくる。
 予算の都合で個室を借りる事が出来なかったのか、先生も含めて同じ部屋に寝る事になったため、綾歌が荷物を置いて自分の場所を確保した。
「おっひょっひょっひょっ♪ さっそく着替えたようじゃな」
 いやらしい笑みを浮かべながら、顔に白粉を塗りたくった殿様風の従業員(内藤裕樹:友情出演)が部屋の中に入ってくる。
「な、なんですの、貴方達!? きゃ〜〜〜!」
 近くにあった置物を掴み、アイが悲鳴を上げて振り回す。
「お、おりょ。は、早まってはイカン!」
 アイの攻撃を避けながら、殿様がアンナ達の帯を引っ張っていく。
「あ〜れ〜え〜!」
 殿様に帯を引っ張られ、アンナ達が悲鳴をあげる。
 その後も殿様は次々と帯を引っ張り、満足した様子でケラケラ笑う。
「い、一体、どういう事!?」
 着物の帯が解けてしまい、ゆうこがセクシーな下着姿のまま、困った様子で殿様を睨む。
「ほっほっほっ、良いではないか♪ 良いではないか♪」
 扇子をパタパタとさせながら、殿様がゆうこ達から奪った帯を懐にしまう。
「‥‥待ちなさい!」
 そのまま帰ろうとしていた殿様の襟首を掴み取り、瑞穂がまったく手加減せずにブン殴る。
「たっぷりと可愛がってあげるわね。骨の髄までジックリと‥‥」
 含みのある笑みを浮かべながら、ベラが麻縄を使って殿様の身体を縛っていく。
 数分後、見事な出来栄えの亀甲縛りが完成し、殿様(事情によりADが代理出演)がベラに連れられ部屋を出る。
「いくらなんでも、おかしすぎる。‥‥先生、本当にこんな宿屋を手配したんですか?」
 彼女の口から真実を聞くため、カンザキがエリカせんせいを問い詰めた。
「ま、間違えちゃったかも〜☆」
 申し訳なさそうな表情を浮かべ、エリカせんせいがてへっと笑う。
 途中で間違っていた事には気づいていたが、言い出すチャンスが無かったため、ずっと黙っていたらしい。
「‥‥やっぱりね。変だと思ったのよ。‥‥日本って怖い所だわ」
 日本の事をすっかり誤解し、ライラが疲れた様子で溜息をつく。
 しかも隣の部屋から殿様の悩ましげな声が聞こえてきたため、色々な意味で思い出深い修学旅行になりそうだ。
「こんなんじゃ、WEBサイトに載せるレポートなんて書けませんよ〜」
 大粒の涙を浮かべながら、リサがデジタルカメラを抱えて大声で叫ぶ。
 どちらにしても明日の朝まで安心する事が出来ないため、今夜は温泉宿の従業員と攻防戦になりそうだ。
 色々な意味で身の危険と隣り合わせの状態で‥‥。