CAT’S  03南北アメリカ

種類 ショートEX
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 やや難
報酬 3.7万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 01/03〜01/07

●本文

<参加資格>
 女性選手のみと募集になります。
 間違って男性が参加した場合はセコンドなどに限ってOKします。

<詳しい内容>
 正統派プロレスではなく、ショープロレスです。
 試合の勝敗は実力ではなく、その場のノリで決まります。
 基本的にはベビーフェイス(正義)とヒール(悪)の戦いになるため、自分がどちらのチームに所属するかを選んだ上で、シナリオに参加してください。
 試合は全部で4試合。
 対戦相手を選んだ上で一試合だけ参加してください。
 複数の試合に参加した場合は、こちらで適当に割り振られてしまうため、望むような試合は出来なくなります。
 また健康的なお色気を前面に押し出しているため、あまりにも卑猥すぎた場合はオーナーのワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)から試合の中止を宣言されます。

<選択可能な試合一覧>
・追い剥ぎマッチ
 対戦相手の服を脱がして水着姿にする事が出来たら勝利です。
 専用のコスチュームを着て試合に参加してください。

・ローションマッチ
 全身にローションを塗りたくった上で試合をします。
 リング上にもローションが塗られているため、とても技が掛けにくくなっています。

・キャラクターマッチ
 レスラーのキャラクター性を強調した試合運びが可能となっており、架空の設定などを持ち込んで対戦相手と試合します。

・ガチンコマッチ
 ストーリー重視の試合になります。
 筋書きなどを決めた上で、魅せるプロレスを心掛けておきましょう。

注:コスチュームマッチと他の試合の区別がつきにくいため、今回からキャラクターマッチと名称を変更しました。

<テンプレート>
所属:
試合形式:
対戦相手:
登場シーン:
コスチューム:
アピールポイント:
得意技:
苦手技:
決め台詞:

<説明>
所属:ベビーフェイス側(正義)かヒール側(悪)のどちらを選んでください。
試合形式:追い剥ぎマッチ、ローションマッチ、コスチュームマッチ、ガチンコマッチのどれかひとつ選んでください。
対戦相手:対戦相手の名前とPCIDを記入してください。
登場シーン:登場の仕方を教えてください。
コスチューム:コスチュームの説明をお願いします。
アピールポイント:一番アピールしたいポイントは?
得意技:得意な技を教えてください。
苦手技:苦手な技を教えてください。
決め台詞:勝利した場合の決め台詞。

●今回の参加者

 fa0383 ダイナマイト・アスカ(16歳・♀・竜)
 fa0936 霧夜マイナ(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1294 竜華(21歳・♀・虎)
 fa1326 リン紅原(18歳・♀・竜)
 fa1534 水野 ゆうこ(23歳・♀・ハムスター)
 fa2137 御神・由希(17歳・♀・ハムスター)
 fa2338 ティートディ・ハイン(18歳・♀・熊)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)

●リプレイ本文

●第1試合 『キャラクターマッチ イェラ・スゥVS霧夜マイナ』
「今回はべるの姐さんを見習って、下着を見せパンツにしてきたッス。これで多少は恥ずかしくないッスよ!!」
 トライアングルハートのOPテーマに合わせて花道をダッシュで駆け抜け、イェラ・スゥことティートディ・ハイン(fa2338)がリングに激突する寸前で飛び上がる。
「うわああああ!?」
 それと同時に右足がリングロープに引っかかり、バランスを崩して顔面からリングに落下しパンツを丸出しにした。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
 途端に観客達が総立ちになり、次々とカメラのフラッシュが焚かれていく。
「み、見ちゃ駄目ッスよぉ!!」
 恥ずかしそうに頬を染め、スゥが慌ててパンツを隠す。
 こんな事ならスパッツを穿けば良かった、と後悔しつつ‥‥。
「‥‥でも、よく考えてみたら、これは見せてもいいパンツッスよね? ‥‥何で写真を撮っているんッスか? お、おかしいッスよっ! それとも見せパンと間違えて、普通のパンツを穿いてきてしまったんッスかね。‥‥とりあえず確認してみるッスよ。ああっ! 撮っちゃ駄目ッす!」
 ハッとした表情を浮かべ、スゥが観客達にツッコミを入れた。
 自分のパンツを確認しようとして油断した隙に写真を撮られてしまったため、スゥが悔しさと恥ずかしさで顔を真っ赤に染めている。
「ううっ‥‥、ま、負けないッスよっ! おいらには立派な使命があるんッスからねっ!!」
 自分自身に言い聞かせ、スゥが拳をぶるりっと震わせた。
 恥ずかしさのあまり、帰ってパンツを変えたい気分だが、写真を取り戻す事が出来ないため、色々な意味で手遅れだ。
「おーほっほっほっほっほっほっ! だいぶ苦戦しているようね」
 高飛車な笑い声が響く中、会場の照明が次々と消えていく。
「な、何ッスか!?」
 驚いた様子で辺りを見回し、スゥがダラリと汗を流す。
「ここよっ!」
 それと同時に霧夜マイナ(fa0936)が黒いマントを羽織って空中から現れ、観客達のブーイングとテーマ曲が響く中、優雅にスポットライトを浴びながらリングの上に降り立った。
「ようやく現れたッスね! DEVILのカードを返してもらうッスよ!」
 大声を上げてビシッと指差し、スゥが興奮気味にマイナを睨む。
「メイドのクセに‥‥生意気ですわね‥‥」
 ワイングラスに注がれたトマトジュースを飲み干し、マイナが妖艶な笑みを浮かべてわざと口からダラリと零す。
「おいらを馬鹿にしたら、後悔するッスよっ! 覚悟しておく事ッスねっ!」
 ゴングの音が鳴り響く中、スゥが先制攻撃を仕掛ける。
「あまりにも遅すぎて話になりませんわね。‥‥まるで止まっているようですわ」
 含みのある笑みを浮かべながら、マイナがスゥの攻撃をするりとかわす。
「い、今のは単なる小手調べッス! 次は本気で行くッスよおおおお!」
 大きく深呼吸をした後、スゥが気合を入れてマイナに突っ込んだ。
「‥‥ほらね。やっぱり止まって見えますわ」
 流れるようにして裏拳を放って倒し、マイナが腕十字固めの体勢に入る。
「痛い、痛い、痛いッス! いきなり関節技を仕掛けるなんて酷いッス! オトコなら正々堂々と拳で勝負するッスよ」
 大粒の涙を浮かべて首を振り、スゥがマイナを睨んで文句を言う。
「残念でしたわね。私はオトコではありませんわ。まぁ‥‥、このまま関節技だけで勝負を決めても面白くありませんわね。‥‥少しだけ手加減をしてあげますわ」
 怪しく口元を歪ませながら、マイナが関節技を解除した。
「う〜、まだ右腕が痛いッスよ。この恨みは千倍返しッスからね! 三代祟ってやるッスよぉ〜。うぅ〜、やっぱり腕が痛いッス。乙女の柔肌に不名誉な痣が‥‥。うううっ‥‥、ショックッス‥‥」
 ズキズキと痛む右腕を押さえ、スゥがふらりっと立ち上がる。
「どうしたのかしら? さっきまでの強がりは何処へ行ってしまったのやら‥‥。まぁ、土下座して謝れば、許して差し上げても宜しくてよ」
 嫌味のある言葉を吐きながら、マイナがスゥの事を挑発した。
「うううううっ‥‥、悔しいッス。こういう時に物語のヒロインはパワーアップするはずッスが‥‥、何も起こらないッスね。ひょっとして、おいらの乙女力(ヲトメ・パワー)が足りないって事ッスか? 運命の女神様って残酷ッスね。それとも、これはおいらを試すための試練では‥‥。そうッス! そうに違いないッスよ! うぎゃああああああああああ」
 妄想に浸っている途中でマイナにフランケンシュタイナーを仕掛けられ、スゥが悲鳴を上げてブクブクと泡を吐く。
「あらあら、もう終わり?? 夜はこれからなのに‥‥」
 妖艶な笑みを浮かべながら、マイナがトマトジュースを口に含む。
 それと同時に観客達がスゥの見せパンを取るため、カメラのフラッシュがパチパチと焚かれていく。
 気絶したスゥが目を覚ます、その時まで‥‥。
『勝者:霧夜マイナ(ヒール) 決め技:フランケンシュタイナー』

●第2試合 『ローションマッチ ベリル・ライアンVSリン紅原』
「準備はいいですかっ、皆さんっ!」
 半裸の禿で髭なマッチョの漢達が担いだ金色の輿に乗り、ベリル・ライアン(fa2585)が和太鼓のBGMに合わせて現れた。
 釜所のコスチュームには黒地に金色の獅子が刺繍されており、赤い牡丹と『喧嘩上等』の文字が妙に偉そうである。
「今回の相手は随分と騒がしいヤツみたいだな。まぁ、誰が相手になったとしても、俺には関係ない事だが‥‥」
 自信に満ちた表情を浮かべながら、リン紅原(fa1326)が黒いナース服姿でカルテと注射器を持って花道を歩いていく。
 観客達の中にはリン紅原にブーイングを送る者もいたが、彼女は気にせず自信に満ちた表情を浮かべて花道を進む。
「そんな事を言って本当に大丈夫ですか? 普通の試合ならまだしも、今回の試合はローションマッチ‥‥。いつまで立っていられるのやら‥‥」
 見下した視線を彼女に送り、ベリルが妖しくニィッと笑う。
「例えリングがどんな状態でも全力で闘うだけの事。ローションごときで俺の勢いを止められると思うなよ」
 緊迫した空気が漂う中、リン紅原がベリルの事を挑発する。
「その強がりがいつまで続くか‥‥、見物ですね」
 含みのある笑みを浮かべながら、ベリルが素早くチョップを放つ。
「‥‥リングの上でマッサージでもしてくれるのか? 足元が滑りやすいからって、手加減していたら‥‥死ぬぜ!」
 次の瞬間、リン紅原がローションを利用し、ベリルのチョップを難なくかわす。
「よほど死にたいようですね。‥‥後悔しますよっ!」
 殺気に満ちた表情を浮かべ、ベリルが再び攻撃を仕掛ける。
「勘違いするなよ。後悔するのは、そっちだろ!」
 ベリルの攻撃を素早くかわし、リン紅原が足払いを放つ。
「きゃあ!?」
 それと同時にベリルがバランスを崩して転倒し、悲鳴を上げて尻餅をつく。
「だから言ったろっ! 甘いんだよっ!」
 ベリルの背後を取ってG.T.H(ゴー・トゥー・ヘル)の体勢に持ち込み、リン紅原がそのままフィニッシュに持ち込もうとした。
「‥‥お忘れですか。リングにローションが塗られていた事を!」
 ローションの滑りを使ってリン紅原の技を逃れ、ベリルが荒く息を吐きながらリングポストに攀じ登る。
「喧嘩上等!! お逝きなさいっ!」
 人差し指で天を指差し、ベリルが妖しくニヤリと笑う。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおお! いいぞおおおおおおおおおおおおお! やっちまえええええええええええええええ!』
 彼女の言葉が観客達の心を掴み、会場をベリルコールが包み込む。
「ば、馬鹿にしやがって!」
 悔しそうな表情を浮かべ、リン紅原がゆっくりと立ち上がる。
「いきますよっ!」
 リン紅原を睨みつけながら、滑るリングを利用して勢いをつけ、ベリルがスライディング・キックをお見舞いした。
「うぐっ‥‥」
 ベリルの一撃をモロに喰らい、リン紅原がフラついた。
「まだ眠るには早過ぎますっ!」
 寝たままの姿勢でローキックを連発し、ベリルがレッグシザースを使ってリン紅原を転倒させる。
「ヒップ・スラップ!」
 それと同時にベリルがリン紅原の胴を片手で抱え、彼女の尻をパンパンと叩く。
「クッ‥‥! こ、この! このおおおおおおおおおおおおおおっ!」
 屈辱のあまり顔を真っ赤にしながら リン紅原が強引に立ち上がろうとした。
「‥‥引っかかりましたね」
 リン紅原の両足を自分の両足で挟み込み、ベリルがスライディング・レッグシザースを炸裂させる。
「ば、馬鹿な‥‥。俺は‥‥夢を見ているのか!?」
 納得のいかない表情を浮かべ、リン紅原がダラリと汗を流す。
「お望みどおり、悪夢を見せてあげましょう!」
 素早く立ち上がってリン紅原の右足を持ち、左足に両足をかけ自分も倒れるようにして滑りながら、相手の股を大開脚して股裂きを狙う。
「うがあああああああああああああああああああああ!!!!」
 あまりの激痛に悲鳴を上げ、リン紅原が苦痛に顔を歪ませる。
「このまま、あの世に逝きなさい!!」
 それと同時にベリルがキーロックの要領でリン紅原の足をロックし、キウイロールを仕掛けると、そこから足4の字固めの体勢に移してトドメをさした。
『勝者:ベリル・ライアン(ベビーフェイス) 決め技:足4の字固め』

●第3試合 『追い剥ぎマッチ 御神・由希VS水野 ゆうこ』
「いらっしゃいませぇ〜☆」
 前回とは色違いのバントコンシャスな制服を身に纏い、御神・由希(fa2137)がテーマ曲に合わせて花道を歩いていく。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおお、由希ちゃああああああああああああん! 頑張ってねえええええええええええええ!』
 それと同時に観客達がムクッと立ち上がり、彼女の顔がプリントされた団扇を振った。
「相変わらず人気があるようですね。彼女には可愛そうですが、前回の宣言どおり‥‥あのオジさん(WWE)を退治するためのエサになってもらいましょうか」
 某テレビドラマのチアリーダ役のコスプレをし、水野 ゆうこ(fa1534)が観客達に元気よく手を振ながら花道を歩いていく。
『ゆうこちゃああああああああん、頑張ってねええええええええ♪』
 ゆうこの登場に合わせて横断幕をデカデカと掲げ、観客達がメガホン片手に大声で叫ぶ。
「皆さぁ〜ん、ドラマの方も一緒に応援してくださいねぇ〜♪」
 リングに上がってスカートが広がるようにして軽く回り、ゆうこが子悪魔的な笑みを浮かべて手を振った。
 ゆうこはヒール役でありながら、観客達に人気があるため、色々な意味で可能性を秘めている。
 そのためワイズマン・ウォルター・エルマン(通称:WWE)に、どちらの意味でも注目されているらしい。
「何か‥‥、企んでいませんか?」
 嫌な予感が脳裏を過ぎり、由希がジト目とゆうこを睨む。
「ふふふふふっ‥‥、分かっちゃいましたか? それなら隠しておく必要もありませんね」
 満面の笑みを浮かべながら、ゆうこが由希に背をむける。
「みなさ〜ん、ゆうこからプレゼントがありマース♪」
 観客達にむかって声をかけ、ゆうこが懐から下着を取り出した。
「そ、それは‥‥!?」
 ハッとした表情を浮かべ、由希がダラリと汗を流す。
「由希ちゃんの下着ですよー♪ 欲しいですかぁ?」
 控え室のロッカーで入手した下着を高々と掲げ、ゆうこが観客達にむかって問いかける。
『欲しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!』
 迷わず答える観客達。
「えっ? えっ? えええええええええええええええええ?」
 一瞬、観客達の気持ちが理解する事が出来なかったのか、由希がしばらく間を置いてから悲鳴を上げる。
「か、返してください!」
 恥ずかしそうに頬を染め、由希が下着を取り戻そうとした。
「一枚しかないのでぇ、早い者勝ちですよ☆」
 いやらしい笑みを浮かべながら、ゆうこがワイズマンにむかって下着を投げる。
「ノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
 途端にワイズマンが悲鳴を上げ、観客達に揉みくちゃにされた。
「ふふふっ‥‥、これで邪魔者はいなくなりましたね」
 含みのある笑みを浮かべ、ゆうこが由希の背後を奪う。
「お、怒りますよ! 本当にっ!」
 後ろからゆうこに抱きつかれ、由希が顔を真っ赤にする。
「そんな事を言っていいんですかね? AV女優は伊達ではないのですよ♪」
 手馴れた手つきで上着を脱がせ、ゆうこが由希の胸を揉みしだく。
「ひゃん!? や、やめてくだ‥‥さい‥‥んっんっ!」
 次々と服を脱がされ、由希が嫌々と首を振る。
「そうはさせませんYO!」
 アメリカンパンツ一丁になりながら、ワイズマンが試合の中止を宣言するため、リングに上がろうとした。
「皆さぁ〜ん、追加プレゼント〜で〜す☆」
 それと同時にゆうきが由希の水着を脱がし、トドメとばかりに放り投げる。
「ノォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
 再び観客達に襲われ、WWEの穿いていたパンツまで奪われ、会場の照明が次々と落ちていく。
 さすがにWWEのジュニアを曝すのは危険だと考えたらしく、会場スタッフが機転を利かせてくれたようだ。
「ちょっとやり過ぎちゃいましたかね〜」
 優しく由希を抱きしめながら、ゆうこが満足した様子でクスクスと笑う。
 目の前に落ちたWWEのパンツを見つめ‥‥。
『勝者:水野 ゆうこ(ヒール) 決め技:観客サービス』

●第4試合 『ローションマッチ ダイナマイト・アスカVS竜華』
(「‥‥3試合すべてがヒール側の勝利に終わったか。このままだと‥‥マズイな」)
 険しい表情を浮かべて腕を組み、ダイナマイト・アスカ(fa0383)が溜息をつく。
 ヒール側の圧倒的な強さの前に、ベビーフェイス側の選手は一勝する事も出来ず、残す試合はアスカの試合だけである。
 そのため、ここでアスカが負ければ、ヒール側の完全勝利という形で『CATS 03』が終わってしまう。
(「負けるわけにはいかない」)
 ‥‥アスカは思った。
 観客のため‥‥、仲間達のため‥‥、理由はよく分からない。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
 ‥‥観客達の声が響く。
 入場用のBGMに合わせて、アスカが花道を歩いていく。
 悪魔っ娘風のスタイルでスクール水着を身に纏い、黒いトライデントを握り締め‥‥。
「‥‥いよいよ、最後の試合だな。この試合にカタをつけて、実力の差というものを見せつけてやるか」
 銅鑼を鳴り響かせて派手に登場し、竜華(fa1294)がチャイナドレス姿で花道を歩いていく。
 CATS開始当初は圧倒的にベビーフェイス側のファンで占めていた会場も、ヒール側の快進撃によってファンが増え続けているため、現在は均衡状態にあるようだ。
「お互い‥‥、負ける事の出来ない試合になりそうだな」
 ゆっくりとチャイナドレスを脱ぎ捨てニヤリと笑い、竜華が透過するリングスーツの上から変形ライダースーツを身に纏った姿を披露した。
「‥‥そうね。いくわよっ!」
 それと同時にアスカが竜華の脇下から腕を引っ掛け、そのまま彼女にアームホイップを仕掛けて背中からマットに叩きつける。
「なかなかやるじゃないか。少しは楽しませてくれそうだな。しかし、このまま勝てると思うなよ。‥‥怪我をしたくなかったらな」
 金剛力増を使って己の肉体を強化し、竜華が豊満な胸を見せつけるようにして腕を組む。
「ま、負けないっ!」
 悔しそうな表情を浮かべ、アスカも自分の胸を強調した。
『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
 途端に観客席から歓声が上がり、観客達が一斉に立ち上がる。
「‥‥やるじゃないか。だったら、これでどうだっ! んな!?」
 アスカに対抗するため胸の谷間を作ろうとした瞬間、竜華のコスチュームがビリリッと破れて胸元が露になった。
「ま、まさかコスチュームに細工をしたな!」
 ハッとした表情を浮かべて胸元を隠し、竜華が恥ずかしそうにアスカを睨む。
「‥‥細工をさせてもらったわ。こういうの‥‥好きでしょ?」
 含みのある笑みを浮かべ、アスカがニコリと微笑んだ。
「こっちが手加減していた事を忘れていたようだな」
 指についたローションを弄び、竜華がアスカに掌打を放つ。
「きゃあ!?」
 竜華の攻撃を受けた拍子に水着の肩紐が弾け飛び、アスカが悲鳴を上げて胸元を隠す。
「あら、ごめんなさい♪」
 それと同時に竜華がアスカの両脇に腕を通して胸の谷間で挟み込み、そのまま馬乗りになって爆乳堅めを炸裂させた。
『ワァァァァァァァァァァン! ツゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! スリィィィィィィィィィィィィィィィィ! 勝者は竜華さんデェェェェェェェェェスッ!』
 ちゃっかりレフリーとしてリングに上がり、ワイズマンがふたりにタオルを放り投げ、真っ白な歯を輝かせて親指をグッと立てる。
「次は貴方を剥いて上げるんだから!」
 大粒の涙を浮かべながらタオルで胸元を隠し、アスカが捨て台詞を吐いて逃げ出した。
『勝者:竜華(ヒール) 決め技:爆乳固め』

 こうして『CATS 03』はヒール側の完全勝利で幕を閉じ、アメリカンパンツを穿いたワイズマンがマイク片手に『PET SHOP』の予定を観客達に伝えていく。
 2〜3日中には『CATS 04』が開催され、時期を見ながら『DOGS』や『廃ビルデスマッチ』などが予定されているらしい。