ファン感謝デー南北アメリカ

種類 ショート
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 普通
報酬 3.6万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 04/17〜04/21

●本文

●『PET SHOP』ファン感謝デー
 皆サァーン、お元気シテぃマシたかァー?
 ワタシはピンハネがバレてしまい、秘書サンからお金をピンハネされる毎日デェース。
 これじゃ、どっちが社長サンか分かりまセェーン!
 HAHAHAHAHAHAッ!
 マァ、冗談はさておき、今回は『PET SHOP』のファン感謝デーをシヨウと思ってイマァース!
 このイベントをキッカケに『DOG’S』&『CAT’S』の人気を飛躍的にアップさせようと思ってイルのデスYOッ!
 イベントでは握手会やサイン会。
 撮影会などもやろうと思ってイマァース!
 それ以外にもレスラーグッズの販売などを行おうと思っていますので、ぜひぜひ参加してクダサァーイネ。
 一度でもレスラーとして参加した事があれば、問題ありませんのでヨロシクお願いシマァース。
 もちろん、ファンとして参加しても構いませんYO!
 その場合はお金をガッポリ落としてクダサイネ。
 HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAッ!

●今回の参加者

 fa0836 滝川・水那(16歳・♀・一角獣)
 fa0936 霧夜マイナ(17歳・♀・蝙蝠)
 fa1294 竜華(21歳・♀・虎)
 fa1326 リン紅原(18歳・♀・竜)
 fa1443 門屋・嬢(19歳・♀・狼)
 fa1534 水野 ゆうこ(23歳・♀・ハムスター)
 fa2074 ハンマー・金剛(18歳・♂・獅子)
 fa2529 常盤 躑躅(37歳・♂・パンダ)
 fa2585 ベリル・ライアン(24歳・♀・獅子)
 fa2748 醍醐・千太郎(30歳・♂・熊)

●リプレイ本文

●DOGS
「俺の名はバイオレットバイオレンス、覆面レスラー志望のスタントマンだ。熱烈なファンの為に今日はバイオレットバイオレンスグッズの大売出しだ!!」
 パンダの覆面マスクを被って販売ブースで接客し、常盤 躑躅(fa2529)がニカッと笑う。
 店で売られているグッズはすべて躑躅の手作りで、ひとつひとつに彼の熱い魂の篭ったサインと、パンダのイラストが入っている。
「HAHAHA! 頑張ってイルようデスネ! ワタシもひとつクダサイNA!」
 真っ白な歯をキラリと輝かせ、ワイズマンが躑躅のグッズを購入した。
「出来れば後4セット(保存用、プレゼント用、鑑賞用、その他)購入してくれないか? 全部売らねぇと今月は、ちと厳しいんでな。その代わり、俺の鍛えぬかれた筋肉を触っても構わねぇぞ!」
 胸の筋肉をピクピクとさせながら、躑躅が期待に満ちた眼差しを彼に向ける。
「うぐっ‥‥、残念デスが、ワタシもお金がアリマセェーン」
 ピンハネがバレた事もあり、ワイズマンがションボリと肩を落とす。
「た、確かに‥‥な」
 色々と悪い噂を聞いていたため、躑躅も納得した様子で溜息をつく。
 同じ赤貧同士、辛い気持ちがよく分かる。
「それじゃ、気分を変えてトークショーの始まりデェース」
 ワイズマンの掛け声を合図に、DOGSのトークショーが始まった。
 まずはハンマー・金剛(fa2074)のプロレス観戦講座。
 続いて選手に対する質問コーナーが始まり、醍醐・千太郎(fa2748)をゲストに迎え、ガチンコトークショーが始まった。
 どのコーナーも観客達には好評で、観客達が自らの夢をレスラー達に託している事がよく分かる。
 そして、最後に二人に対して今後の抱負や、自らの考えをアピールするコーナーが設けられた。
「俺が弱っちいせいもあって、皆さんが満足できる試合を提供できなかったのが心残りですね。しばらくプロレスのリングから距離を置き、色々な所で勉強をしてから、再び戻ってくるつもりです」
 どこか寂しそうな表情を浮かべ、ハンマー・金剛が口を開く。
 これはファンにとってもショックだったため、会場から応援と共にカムバックのコールが響く。
 その言葉に答えるようにして、ハンマー・金剛が拳を上げる。
 必ず帰ってくると観客達に改めて約束し‥‥。
「‥‥プロレスは選手と観客の想いが一つになって初めて、良い試合ができると思う。今までDOGSで良い試合ができたのは、皆の声援があったからこそだ。これからもDOGSを宜しく!」
 そして、醍醐の締めの言葉が終わるのと同時に、会場が拍手に包まれた‥‥。

●CATS
「好(はぉ)アーユーレディ?」
 イベントに参加してくれたファン達を呼び集め、竜華(fa1294)がロングチャイナドレス姿で太極拳の講習を行った。
 会場に集まったファン達は『PET SHOP』のロゴ入りジャージを身に纏い、彼女の講習を熱心に受けている。
「ここで腰を落として〜」
 妖艶な笑みを浮かべながら、竜華が熱心に指導を続けていった。
「はい。それじゃ、次は柔軟体操ね」
 ロングのチャイナドレスを脱ぎ捨て、竜華がレオタード姿になってレースクィーンのようなポーズを決める。
「相変わらず賑やかね〜。あのおじさんも元気なようだし、ちょっとホッとしたかも‥‥」
 伊達眼鏡を掛けて軽く変装し、水野 ゆうこ(fa1534)がクスリと笑う。
 今回はファンのひとりとしてイベントに参加しているため、他のレスラー達とも会っていない。
「あら? お久しぶりね♪」
 含みのある笑みを浮かべながら、瀬戸・カトリーヌが彼女から伊達眼鏡を奪い取る。
「あっ‥‥、瀬戸さん。どうして、ここに?」
 突然の出来事に驚き、ゆうこが目を丸くした。
 自分ではバッチリ変装していると思ったため、瀬戸に気づかれた事で驚いている。
「貴女らしくないわね。花形スターのクセに、このままショーには参加しないつもりなの?」
 ゆうこの胸元に指を忍ばせ、瀬戸が優しく口づけをかわす。
「そこまで言われたら、断るわけには行きませんね。まぁ、写真撮影くらいなら‥‥」
 冗談まじりに微笑みながら、ゆうこが上着を脱ぎ捨てた。
「ほらほら、そんな所で何をやっているんですか。ファンのみんなが待っていますよ♪」
 ゆうこの腕を掴み取り、滝川・水那(fa0836)が更衣室まで連れて行く。
 更衣室には水那が試合で着ていたコスチュームが置かれており、水着の上からでも着れるようになっている。
「ひょっとして、私のコスチュームもあるんですか?」
 ハッとした表情を浮かべながら、ゆうこが自分の名前が貼られたロッカーの扉を開けた。
 ロッカーの中にはゆうこのコスチュームがズラリと並んでおり、瀬戸からのメッセージカードが挟まれている。
「お久しぶりです。復帰戦、楽しみにしていますわ」
 ゆうこを見つめてクスリと笑い、霧夜マイナ(fa0936)がファン達の待つステージにむかう。
 ステージのまわりにはたくさんのファンが待ち構えており、彼女の登場と共に次々とカメラのシャッターが押されていく。
「ようやく来たか。あんまり遅いから、見捨てられたかと思ったぞ」
 ひとりでファン達の相手をしていたため、リン紅原(fa1326)がホッと胸を撫で下ろす。
 他のレスラーも撮影会に参加し始めてきたため、あっという間にステージが華やかになった。
「あ、あの‥‥サインしてくださいっ!」
 満面の笑みを浮かべながら、門屋・嬢(fa1443)がレスラー達に色紙を渡す。
「ええ、構いませんよ。もし良かったら、オークションにも参加してくださいね」
 嬢から色紙を受け取りサラサラとサインを書き、ベリル・ライアン(fa2585)がニコリと笑う。
 オークションでは彼女が試合で使用したコスチュームが出品されており、ファン達の間で高値がつくと予想されている。
「あっ、せっかくだから試合に参加してみたらどうですか?」
 嬢の身体を上から下まで見た後、水那が彼女の肩をぽふりと叩く。
「えっ? だって、あたしは作曲家だよっ!?」
 キョトンとした表情を浮かべ、嬢が自分の顔を指差した。
「私だって本業は女優ですよ。CATSはショープロレスだから、レスラーじゃなくても参加する事が出来ますし‥‥」
 他のファンから受け取ったサインも書き終え、ベリルがクスリと笑ってステージを降りていく。
「それじゃ、よろしくお願いしますっ!」
 やる気と根性だけは負けないため、嬢がペコリと頭を下げる。
「これで新しい仲間が増えましたわね。これからが楽しみですわ」
 嬢のCATS入りを歓迎し、マイナが彼女の今後に期待した。
 DOGSとは異なり、CATSの観客動員数は減少傾向にあるため、ここで一気に巻き返しておく必要がありそうだ。
「そう言えばゴールデンウィーク中にCATS対DOGSのミックスドマッチが行われるらしいな。ワイズマンがピンハネしていた資金を返還する意味合いも込めた試合になるらしいから、ぜひとも参加して欲しいと言う事だ」
 瀬戸から聞いていた話を思い出し、リン紅原がゆっくりと口を開く。
 ワイズマンも両方の人気を向上のため、色々と考えているらしい。