モザイクマスター(仮)アジア・オセアニア

種類 ショート
担当 ゆうきつかさ
芸能 2Lv以上
獣人 2Lv以上
難度 難しい
報酬 3.9万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 05/30〜06/03

●本文

●プロローグ
 ‥‥裸身暗殺拳『通称:モザイク』。
 その起源は江戸時代に暗躍したくのいちにまで遡る。
 裸身暗殺拳の使い手は服を脱ぐ事によって相手を油断させ、政府の要人達を暗殺した事が始まりだと言われており、歴史の影に彼女達の活躍があったと言われている。
 いつしか、その暗殺拳は『脱げば脱ぐほど強くなる』と勘違いされ、次第に姿を消していくのだが‥‥。

 物語の主人公は、裸身暗殺拳の使い手である女の子。
 師匠が死ぬ間際に語った真実‥‥。
 事故で死んだと思われていた姉が生きていた事を‥‥。
 そして裸身暗殺拳の奥義を会得するためには、実の姉を手に掛けねばならないと言う事を‥‥。
 こうして主人公の少女は旅に出る。
 実の姉を殺すため、あての無い旅に‥‥。

●仕事内容
 この作品はワイズマンが、日本の映画で公開されていた『くのいち物』を見て、製作する事を決定したものです。
 そのため何処かで聞いた事のあるようなネタが盛り込まれており、製作者側からも『とりあえず予告編だけでも作っておけ』という雰囲気が漂っています。

●撮影するシーン
・師匠の死、そして旅立ち
・ライバル登場、迫り来る乳
・命を懸けた戦い
・そして彼女を待ち受けるものは‥‥。

●今回の参加者

 fa0406 トール・エル(13歳・♂・リス)
 fa0427 チェダー千田(37歳・♂・リス)
 fa0565 森守可憐(20歳・♀・一角獣)
 fa0625 羅刹王修羅(21歳・♀・竜)
 fa0892 河辺野・一(20歳・♂・猿)
 fa3072 草壁 蛍(25歳・♀・狐)
 fa3134 佐渡川ススム(26歳・♂・猿)
 fa3596 Tyrantess(14歳・♀・竜)

●リプレイ本文

●キャスト
 御下劣斎(おげれつさい)役:チェダー千田(fa0427)
 如月(主人公)役:森守可憐(fa0565)
 魅裸(ミラ)役:草壁 蛍(fa3072)
 ヤクザの若い衆(河辺野)役:河辺野・一(fa0892)
 チンピラ(佐渡川)役:佐渡川ススム(fa3134)
 チャチャリーナ(ライバル)役:トール・エル(fa0406)
 QUEEN(組織のボス)役:Tyrantess(fa3596)
 聖裸(裸王)役:羅刹王修羅(fa0625)

●師匠の死
「むむっ‥‥、何奴じゃ!」
 山小屋の外から異様な殺気を感じたため、御下劣斎が雄叫びを上げて瞬間脱衣でモザイクに包まれる。
 御下劣斎達は社会との接触を経っているため、こんな山奥に来る客と言えば‥‥。
「‥‥随分と勘がいいわね。だったら此処にきた理由も分かっているでしょ?」
 含みのある笑みを浮かべながら、魅裸が胸を持ち上げるようにして腕を組む。
「師匠の命を狙う刺客‥‥、と言うわけですか」
 すぐさま御下劣際の前に立ち、如月が瞬間脱衣の構えに入る。
「勘違いしてもらっては困りますね。我々は約束のモノを取りに来ただけです」
 トカレフをゆっくりと構え、河辺野が怪しくニヤリと笑う。
「‥‥奴らは強いっ! ここはワシが引き止める、お前は行け!」
 ブサイクメガネをキラリと輝かせながら、御下劣斎が股間のモザイクを拡大させる。
「で、ですが師匠っ!」
 納得の行かない様子で拳を握り、如月が一緒に戦おうとした。
「だったらふたりともあの世に送ってやらぁ! 御下劣斎! テメェ店のツケ溜めているクセに若いネェちゃんまで弟子にとって羨ましいンダヨォッ!」
 次の瞬間、佐渡川がドスを構えて、御下劣斎に攻撃を仕掛けていく。
「えっ? 店のツケ!?」
 驚いた様子で目を丸くさせ、如月が御下劣斎の顔を見る。
「クッ‥‥、余計な事をっ! こ奴等の話は聞くんじゃないっ! 今のうちに逃げるのじゃ! お前の姉に会うために‥‥」
 佐渡川の顔をモザイクが出るまでブン殴り、御下劣斎がさらりと話題を変えた。
「まさか、姉は死んだはず!?」
 御下劣斎から衝撃的な事実を聞かされ、如月がダラリと汗を流す。
「姉を探し出し、斃せ! 秘奥義を会得せよ、如月!!」
 たったひとりで河辺野達と渡り合いながら、御下劣斎がモザイクを拡大させて最終奥義の構えに入る。
 ‥‥如月は逃げた。
 ただ前を見て、全速力で‥‥。
 次の瞬間、轟音と共に山小屋が吹っ飛び、その衝撃で御下劣斎が谷底へと落ちていく。
 如月に対して自らの生き様を見せる様にして‥‥。

CM『御覧の番組はモザイク消し器の○○社の提供でお送りします(当番組はモザイク消し機が通用しません)』

●ライバル登場
「はあはあ‥‥、此処まで来れば‥‥」
 荒く息を吐きながら、如月が繁華街に辿り着く。
「あらあら、惨めな姿ですわねぇ‥‥。本当に奥義を継承するのに相応しい人なのかしら?」
 高笑いを上げながら、チャチャリーナが如月の前に立ち塞がる。
 チャチャリーナは如月と共に裸身暗殺拳を学んだ弟子同士。
 実力的にはチャチャリーナの方が上のため、油断すれば如月に勝ち目がない。
「どうして此処が‥‥」
 驚いた様子で彼女を見つめ、如月が瞬間脱衣の構えを取った。
「あなたには裸身暗殺拳の奥義を使うには無理がありますのよ。わたくしが代わりの後継者になってさしあげますわ」
 ゾロゾロと集まってきた野次馬達に笑みを浮かべ、チャチャリーナがゆっくりと服を脱いでいく。
 その艶かしさに圧倒され、如月がげふっと血反吐を吐いた。
「クッ‥‥。もう、この方法しかないのですね‥‥」
 何処か悲しげな表情を浮かべながら、如月が舞うようにして服を脱いでいく。
 彼女に対抗するため、次々と服を脱ぎ続けるチャチャリーナ。
 が、しかし‥‥。
「‥‥参りましたわ。これ以上、脱いでも、わたくしには勝ち目がありませんもの‥‥好きにするといいですわ」
 如月の美しさに心を奪われ、チャチャリーナがガックリと膝をつく。
「でしたら、一緒に姉を捜してくれませんか?」
 天使のような笑みを浮かべ、如月が優しく右手を差し伸べる。
「ふっ‥‥、愚かな人ね。わたくしを生かしておけば、いつか命を狙われてしまうのに‥‥」
 如月の右手を握り締め、チャチャリーナがクスリと笑う。
 彼女を真の友として認めながら‥‥。
「‥‥素晴らしい友情ね。良かったら、私も仲間に入れてくれるかしら」
 パチパチと拍手をした後、魅裸がふたりの前に立つ。
「あなたは師匠を殺しにやってきた刺客っ!」
 ハッとした表情を浮かべ、如月がボタンに手を掛ける。
「待って、私は敵じゃないわ。QUEEN様から監視を命じられていたけど、もうお終い。お姉さんに会わせてあげるわ、今すぐに‥‥」
 如月の戦いを見て確信したのか、魅裸が彼女の右手を掴んで走り出す。
 彼女の姉である聖裸のいる場所にむかうため‥‥。

●命を懸けた戦い
「‥‥ここよ」
 魅裸が連れてきたのは、裏路地にある店であった。
「本当にこんな場所に姉さんが‥‥」
 信じられない様子で魅裸を見つめ、如月が警戒した様子でボタンを外す。
「おっと‥‥、誰かと思えば魅裸じゃねぇか」
 いやらしい笑みを浮かべながら、佐渡川が包帯姿で扉を開ける。
「わざわざ如月を連れてくるとはご苦労だったな」
 魅裸の肩をムンズと掴み、河辺野がトカレフを素早く抜いた。
「悪いけど、あなた達に彼女を渡す訳には行かないわ」
 すぐさまトカレフを蹴り上げ、魅裸が河辺野達を倒していく。
「騒がしいぞ、お前達っ!」
 それと同時に店の中からQUEENが姿を現し、不機嫌な表情を浮べて河辺野達を踏みつける。
「ク、QUEENッ! ここは私に任せてっ! あなた達は先に行きなさいっ!」
 険しい表情を浮べながら、魅裸がトカレフをQUEENに向けた。
「‥‥俺も馬鹿にされたものだな」
 身に纏っていたコートを脱ぎ捨て、かなりギリギリのレザー服姿になり、QUEENが脱衣の波動を爆発させる。
 次の瞬間、魅裸が身に纏っていた服が吹き飛び、一瞬にして彼女の体がモザイクに包まれた。
「み、魅裸さんっ!?」
 モザイクまみれになった魅裸に駆け寄り、如月が心配した様子で声を掛ける。
「‥‥お前、あの男の仲間だろ? アイツのツケ、お前に払って貰おうじゃねぇか。まぁ、払えないって言うのならしょうがない‥‥カラダで払ってもらうしかねぇよな」
 見下した態度で如月に迫り、QUEENが再び脱衣の波動を爆発させた。
「あなたの相手はわたくしですわっ!」
 気合を入れて脱衣の波動を打ち消し、チャチャリーナがQUEENの行く手を阻む。
「どうしたんですの! 早く行きなさいっ!」
 不機嫌な表情を浮かべ、チャチャリーナが如月を叱る。
 如月は慌てた様子でコクンと頷き、姉を捜してQUEENの店に入っていった。
「とんだジャジャ馬だな。俺がきっちり調教してやるよ!」
 興奮した様子で胸元に指を這わせ、QUEENが艶かしく服を脱いでいく。
「ふっ‥‥、食らうがいいわ、裸身暗殺拳・裏奥義・召獄!」
 そしてチャチャリーナの雄叫びが辺りに響くのであった‥‥。

●後継者
「ううっ‥‥、魅裸さん‥‥チャチャリーナさん‥‥」
 店の中に入った瞬間、背後が一瞬モザイクに包まれたため、如月が涙を流して通路を進む。
 QUEENの店には数多くの奴隷が待機しており、如月の気配に気づくと犬のように飛び跳ね近寄ってくる。
「これがQUEENの力‥‥」
 改めてQUEENの実力を知り、如月が怯えた様子で汗を流す。
 チャチャリーナ達の協力がなければ、如月もここの住人と同じ運命を辿っていたのかも知れないと思いつつ‥‥。
「ほっほっほっ、ようやく此処まで来たか。妾は待ちくたびれたぞ」
 露出度が高めの格好で如月の前に現れ、聖裸がバラッとマントを脱ぎ捨てる。
 聖裸は如月が来る事を予期していたのか、彼女の姿を見ても全く動揺していない。
「せ、聖裸姉さんっ!」
 潤んだ瞳で聖裸に駆け寄り、如月が彼女に抱きつこうとした。
 しかし、聖裸は如月の抱擁を逃れ、脱衣の構えを取り始める。
「何か勘違いをしているようじゃのぅ。妾の名は裸王。この世界の支配者じゃ!」
 自信に満ちた表情を浮かべ、聖裸が少しずつ服を脱いでいく。
「何を言っているの、姉さん!?」
 聖裸の言っている意味が分からず、如月が不思議そうに首を傾げる。
「裸身暗殺拳は一子相伝。此処に来た以上は殺り合うしかないのじゃ」
 含みのある笑みを浮かべながら、聖裸が脱衣の波動を高めていく。
「や、止めて、姉さんっ!」
 実の姉とは戦いたくなかったため、如月が必死になって彼女の説得を試みた。
「問答無用っ! すべてはモザイクが教えてくれるっ!」
 極限まで高めた脱衣の波動を爆発させ、聖裸が辺りに無数のモザイクを出現させる。
「クッ‥‥、モザイクが多過ぎて、姉さんの姿が見えないっ!?」
 険しい表情を浮かべながら、如月が目を細めて聖裸を捜す。
「ほっほっほっ、どうしたのじゃ?」
 モザイクの隙間から小太刀を振り下ろし、聖裸が如月の身体を傷つけていく。
 聖裸のモザイクは強力なため、簡単に打ち消す事は出来そうに無い。
「姉さんを救うためにも‥‥、アレを使うしか無さそうですね」
 覚悟を決めて脱衣のオーラを解放し、如月が最終奥義を聖裸に放つ。
 それと同時に如月の体が薄消しモザイクに包まれ、見えそうで見えないもどかしさが聖裸を襲う。
「なんだ、このモザイクはっ!?」
 今までに見た事がないモザイクに包まれ、聖裸が悲鳴を上げて床にゴロリと転がった。
「こ、これが真の力なの‥‥」
 恥ずかしそうに頬を染め、如月が慌てた様子で胸元を隠す。
 だが、師匠との絆である、この術を捨てるわけには行かない。
 例え、その事が原因で脱衣が癖になったとしても‥‥。

(暗転)

「‥‥御下劣斎様、予定通りです。はい、何もかも‥‥」