カオスゲート南北アメリカ

種類 ショート
担当 ゆうきつかさ
芸能 3Lv以上
獣人 3Lv以上
難度 難しい
報酬 10.4万円
参加人数 8人
サポート 0人
期間 02/01〜02/05

●本文

【物語】
 時空の歪みに飲み込まれ、異世界へと飛ばされてしまった者達の物語。
 そこで他のヒーロー達と出会い、力を合わせて悪の軍団を倒します。
 ワイズマンが酔った勢いで企画したものなので、パラレルワールド的な扱いです。

【シーン説明】
・シーン1 悪の軍団
 時空の歪みによって悪役達が異世界へと転送される。
 彼らを呼び出したのは悪の首領。
 悪の首領はこの世界を機械化するため、悪役達を呼び出した。
 しかも、悪役達は悪の首領に爆弾を埋め込まれ、戦わざるを得なくなる。

・シーン2 正義の味方
 巫女の祈りによって正義の味方が召喚されていく。
 この世界は剣と魔法の世界。
 悪の首領が現れるまでは平和な世界だった。
 いまは悪の軍団によって支配され、巫女のいる神殿を残すのみ。
 巫女の願いは悪の首領を倒す事。
 元の世界に帰るためには、悪の首領を倒さねばならない。

・シーン3 戦い
 悪の軍団によって虐げられる人々。
 そこに現れた正義の味方。
 巫女から得た力によって、悪役達を次々と倒していく。
 そして正義の味方達は悪の首領を倒し‥‥。

【キャスト】
・正義の味方役
 『DAIMYOU』ドラマに登場した正義側の人間として参加します。
 魔法の力を得ているため、イロモノキャラでも強くなっています。
 以前、参加した作品名を明記。

・悪役
 『DAIMYOU』ドラマに登場した悪側の人間として参加します。
 肉体が機械化されているため、イロモノキャラでも強くなっています。
 以前、参加した作品名を明記。

・巫女役
 正義の味方を召喚した巫女です。
 魔法を付与する力を持っています。

・悪の首領
 転送装置を使って異世界へとやって来た悪の首領です。
 あらゆるものを機械化する能力を持っています。

●今回の参加者

 fa0892 河辺野・一(20歳・♂・猿)
 fa2121 壬 タクト(24歳・♂・兎)
 fa2573 結城ハニー(16歳・♀・虎)
 fa3014 ジョニー・マッスルマン(26歳・♂・一角獣)
 fa3237 志羽・明流(23歳・♂・鷹)
 fa3776 コーネリアス・O(32歳・♂・猿)
 fa4455 夜野星冶(23歳・♂・猫)
 fa4555 シトリー・幽華(29歳・♀・豹)

●リプレイ本文

●キャスト
 ルドガー(正義)役:ジョニー・マッスルマン(fa3014)
 ホムラ(正義)役:志羽・明流(fa3237)
 ヤのつくお仕事『座薬』の若い衆(悪)役:河辺野・一(fa0892)
 タイプG(悪)役:結城ハニー(fa2573)
 ジョーカー(悪)役:夜野星冶(fa4455)
 カオス(悪)役:シトリー・幽華(fa4555)
 エニシア(巫女)役:壬 タクト(fa2121)
 悪の首領役:コーネリアス・O(fa3776)

●シーン1 悪の軍団
「イテテッ‥‥。どこだ、こりゃ?」
 何者かによって異世界に召喚され、若い衆が訳も分からず状況を確認しようとする。
 彼らが召喚されたのは、何もない真っ白な部屋。
 相変わらず若い衆にモザイクと目隠しがついているが、デシタルモザイク化しているせいで、薄目にすれば何となく見えそうな状態になっている。
「俺は‥‥、確かあの野郎に撃たれて‥‥」
 不思議そうに首を傾げ、ジョーカーが今までの事を思い出す。
 しかし、自分がどうやってここまで来たのか分からない。
「おはよう、邪悪なる諸君」
 邪悪な笑みを浮かべながら、悪の首領がジョーカー達の前に姿を現した。
 一見すると優男風で弱そうな雰囲気ではあるのだが、立体映像なので本体は別の場所にいるようだ。
「‥‥おまえは何者だ」
 自らの肉体が機械化されている事に気づき、カオスが悪の首領をジロリと睨む。
 以前と比べて圧倒的な力を得ているようだが、身体を動かすたびに何か違和感を覚えている。
「名乗るほどの者ではない。大人しく僕に従ってもらうよ。まぁ、逆らう事は出来ないと思うけどね」
 含みのある笑みを浮かべながら、悪の首領が指をパチンと鳴らす。
 悪の首領はカオス達を機械化する時に、最低限の忠誠心をプログラムしていたため、命令に逆らう事が出来なくなっている。
「‥‥従えだってぇ? フザケんじゃねぇよ」
 超振動ナイフを握り締め、ジョーカーが立体映像を切り裂いた。
 次の瞬間、ジョーカーの身体に激痛が走り、超振動ナイフをポトリと落とす。
「‥‥なるほど。そういう事ね」
 身体の具合を確かめながら、タイプGがニヤリと笑う。
 どうやら悪の首領に対して殺意を抱く事で、全身に激痛が走るようになっているらしい。
「これでも、諸君一人一人の事を考えて、お似合いの改造をしたつもりだがね」
 邪悪な笑みを浮かべながら、悪の首領が指をパチンと鳴らす。
 それと同時に若い衆の身体が爆発し、代わりに新たな若い衆が召喚されてくる。
「私達の事を考えて‥‥か」
 まだら模様のマントを開き、カオスが若い衆を吸収した。
 しかし、若い衆は次々と召喚されてくるため、いくら吸い込んでも戦力低下にはならない。
「でも、油断はしない方がいいわ。いつ飼い犬に手を噛まれるか分からないから‥‥」
 妖艶な笑みを浮かべながら、タイプGが悪の首領に視線を送る。
 逆らう事が出来ないのなら、別の方法を考えるまでだ。

●シーン2 正義の味方
「NOッ!」
 突然、異世界に召喚されたため、ルドガーが派手に尻餅をつく。
 予想外の出来事が起こったせいか、うまく受け身が取れなかったようだ。
「‥‥きゃあ!?」
 信じられない様子でルドガーを見つめ、エニシアが悲鳴を上げて後ろに下がる。
 次の瞬間、彼女の背後にホムラが召喚され、再び辺りに悲鳴が響く。
「‥‥たくっ! ウルセェな! 悲鳴を上げたいのは、こっちだぜ! 一体、どうなっているんだよ」
 不機嫌な表情を浮かべながら、ホムラが大きな溜息をつく。
 事情も分からず異世界に召喚された上、悲鳴まで上げられているのだから、ホムラにも訳が分からない。
「実は‥‥」
 覚悟を決めた様子で深呼吸をした後、エニシアがこの世界の状況を語っていく。
 この世界が突然現れた悪の首領によって支配されてしまった事。
 そして、残っている場所は、ホムラ達のいる神殿だけと言う事を‥‥。
「お願いします! 悪の首領を倒し、この世界を救ってください!」
 祈るような表情を浮かべ、エニシアが瞳を潤ませる。
 想像していた勇者とは掛け離れた人物が召喚されてしまったが、いまさら帰ってもらうわけにも行かないので我慢するしかない。
「‥‥任せておけ! 自由と正義の為に私達も戦うZE!」
 爽やかな笑みを浮かべ、ルドガーがホムラの肩を抱く。
 例え異世界であっても自由と正義のため、ホムラと共に命を懸けて戦う事を決意した。
「‥‥って、俺もかよ! ‥‥たくっ、面倒くせぇな」
 納得のいかない表情を浮かべ、ホムラがブツブツと愚痴をこぼす。
 いつの間にかルドガーと一緒に戦う事になっていたため、不満そうな表情を浮かべている。
「それに私の力が未熟なせいで、悪の首領を倒さない限り、元の世界に帰る事は出来ません」
 申し訳なさそうな表情を浮かべ、エニシアがボソリと呟いた。
 どうやら悪の首領が結界装置を作動させたらしく、ホムラ達を帰す事が不可能になってしまったようだ。
「‥‥仕方ねぇな! ソイツを倒せば、元の世界に戻れるんだろ。いっちょ、やったるか」
 そう言ってホムラが面倒臭そうに神殿から出ていった。

●シーン3 戦い
「美味しそうな人間が沢山いるのね」
 神殿を守る兵士達を前にして、タイプGが舌なめずりをし始める。
 兵士達は魔法の力で対抗したが、タイプGに全く効果がなく、次々と倒されていく。
「‥‥可哀相に。サイテーな事をするな、お前‥‥」
 殺気に満ちた表情を浮かべ、ホムラがタイプGに攻撃を仕掛ける。
 しかし、タイプGの身体を傷つける事が出来ず、ホムラがチィッと舌打ちした。
「‥‥私に戦う力はありません。でも、私の祈りが貴方達を守ります。お願いです‥‥。どうか、この世界を救って‥‥」
 両膝をついて胸の前で手を組み、エニシアが祈りを捧げる。
 次の瞬間、ホムラ達の身体が光に包まれ、魔法の力が使えるようになった。
「OK! Let’s! party!!!!」
 魔法の力でマジカルパワードスーツを装着し、ルドガーが景気づけにマジカルスーパーウェポンを展開する。
「ち、畜生! こうなったら、娘の命だけでも!」
 青ざめた表情を浮かべながら、若い衆が我流裸身暗殺拳『通称:モザイク』を発動させた。
 それと同時に若い衆の身体がモザイクに包まれ、色々な意味で危険な存在へと進化する。
「これ以上、俺を怒らせるんじゃねぇ!」
 そのため、ホムラは怒りのパワーを爆発させ、剣を振り回して若い衆を薙ぎ倒す。
「使えない坊や達ね」
 ジョーカーの頭をガシィッと掴み、タイプGがバリバリと食べ始める。
 そのため、ジョーカーは超振動ナイフを振り回し、必死になってタイプGに反撃した。
「‥‥仲間を犠牲にするなんて‥‥酷い‥‥」
 タイプGの残虐ぶりに胸を痛め、エニシアがダラリと汗を流す。
 その間にタイプGはジョーカーを取り込み、満足した様子でニヤリと笑う。
「う、嘘だろ!? 俺達って仲間じゃ‥‥、ぎゃあああ!」
 タイプGに文句を言おうとした瞬間、若い衆がカオスのマントに吸い込まれる。
「‥‥仲間? 私とおまえ達が? ‥‥むしろ餌だ」
 邪悪な笑みを浮かべながら、カオスが若い衆を取り込んで肉体を変化させていく。
「く、狂ってやがる! こっちの世界に来て、頭までおかしくなっちまったか!」
 禍々しい姿となったカオスを睨み、ホムラが怒りに身を任せて剣を振り下ろす。
 それと同時にタイプGが超硬チタンの爪を伸ばし、ホムラの身体を切りつけた。
「これでも喰らE!」
 すぐさまマジカルホーミングレーザーを放ち、ルドガーがタイプGを集中攻撃し始める。
「お、俺まで狙うな!」
 傷ついた身体を押さえ、ホムラがルドガーに文句を言った。
 しかし、ルドガーは満面の笑みを浮かべ、続いてカオスに反中性子爆弾を落とす。
「‥‥ん? 何か言ったKA?」
 次々とマジカル兵器を展開しながら、ルドガーが不思議そうに首を傾げる。
 そのせいでホムラは巻き添えを喰らい、フラフラとしながら逃げていく。
「わ、わざとだな」
 魂の抜けた表情を浮かべ、ホムラがルドガーを睨む。
 しかし、ルドガーはまったく悪びれた様子もなく、ホムラを見つめてビシィッと親指を立てた。
「所詮、付け焼刃か‥‥」
 クールな表情を浮かべ、悪の首領がマントを脱ぐ。
 次の瞬間、悪の首領の体から機械化された触手が伸び、ホムラ達の動きを封じ込めようとする。
「残っているのは、お前だけだぜ。悪の首領さんよぉ」
 触手の攻撃をかわしながら、ホムラが素早く剣を振り下ろす。
 しかし、悪の首領の肉体が機械化されているため、いくら攻撃をしても傷つかない。
「そこのお前、面倒くせぇけど協力してコイツを倒しちまおうぜ」
 ルドガーにむかって声を掛け、ホムラが攻撃を仕掛けていく。
「‥‥ああ! これが『大統領魂』DAaaa!!」
 マジカル核兵器の封印を解き、ルドガーが真っ白な歯を輝かせる。
「バ、バカな‥‥この私がまさか‥‥!」
 キノコ雲に包まれながら、悪の首領が転送装置を作動した。
 それと同時に悪の首領が別世界に転送され、地面に大きな穴が開く。
「あ、ありがとうございます」
 焦土と化した辺りを見つめ、エニシアが気絶しそうになる。
 これ以上、世界を破壊されても困るので、すぐにルドガー達を元の世界へと戻す。
 彼女彼女の背後でタイプGがふらりと立ち上がった事に気づかぬまま‥‥。
 TO BE COUNTINUE?