メイド&執事ドラマ制作南北アメリカ

種類 ショート
担当 ゆうきつかさ
芸能 1Lv以上
獣人 1Lv以上
難度 難しい
報酬 1.1万円
参加人数 10人
サポート 0人
期間 11/09〜11/13

●本文

●急募
<募集職種>
 メイド&執事ドラマの制作スタッフです。
 タイトルはまだ決まっていません。

<応募資格>
 やる気のある方なら、誰でも応募する事が出来ます。
 年齢制限などはありません。

<ドラマの内容>
 メイド&執事を主人公にしたドラマの設定やシナリオを考えてもらいます。
 スポンサー離れが始まっているため、ここで失敗すればドラマの制作は中止になります。

担当A:むっちゃピンチのようですね。
担当B:‥‥大丈夫さ。奴らなら‥‥(何)。

<決めて欲しいもの>
・タイトルの確定
 両作品ともタイトルが決まっていないため、確定させておく必要があります。
 なかなかタイトルが決まりそうになかった場合は、候補だけあげておいてください。

・男性(女性)主人公の設定
 男性主人公の性格を確定させてください。
 その設定に合わせて、こちらで役者を調達します。

・メイド(執事)ドラマのシナリオ
 ドラマ用のシナリオを考えてもらいます。
 パイロット版のため、1話で完結するものを考えてください。

担当A:揉めそうな場合は、候補だけあげろって事っすね。
担当B:打ち合わせで喧嘩しても困るしな。

●今回の参加者

 fa0043 皇・皇(21歳・♂・一角獣)
 fa0072 レディ・クレセント(20歳・♂・蛇)
 fa0175 クラウド・オールト(16歳・♀・竜)
 fa0204 天音(24歳・♀・鷹)
 fa0571 内藤裕樹(26歳・♂・トカゲ)
 fa0667 サレナ・ブリュンヒルド(21歳・♀・一角獣)
 fa0872 風樹蒼護(24歳・♂・鷹)
 fa0888 セドナ(16歳・♀・竜)
 fa1412 シャノー・アヴェリン(26歳・♀・鷹)
 fa1716 真鳥・昴(24歳・♂・鴉)

●リプレイ本文

●タイトル
「本会議の纏め役を担当する事になりました、内藤裕樹(fa0571)です。スポンサー側からの要望も聞いてきましたので、今から会議を始めましょう」
 自ら纏め役に立候補し、内藤裕樹(fa0571)がニコリと笑う。
 事前に各スポンサーに挨拶回りをしたため、現状の企画に関する問題点も把握済みだ。
「まずはタイトルだったな。あんまり派手にしても役者が付いて来れるかはまだ別だろうしな。‥‥こんなのはどうだろう?」
 タイトル案を纏めたノートを渡し、皇・皇(fa0043)が席に戻る。
 ノートにはいくつかの候補が書かれていたが、『SERVANTs! 〜執事の巻〜』と『SERVANTs! 〜メイドの巻〜』のふたつだけ、赤いペンで丸がつけられていた。
「スポンサー側の希望としては、英語のタイトルで分かりやすいもの、とありましたから、これで問題ないと思います。彼の他にタイトル案がありますか?」
 皇からノートを受け取り、祐樹が辺りを見回した。
「『ゆぁ・ざ・サーヴァント(仮名)』なんてどうかしら?」
 爽やかな笑みを浮かべながら、レディ・クレセント(fa0072)がタイトル案を口にする。
 ちなみにスポンサーサイドで彼女が口癖にしている言葉(全ての事象は‥‥萌えの上に成り立つのですわ)をドラマの中で使いたいという話があったらしい。
「拙者は『トライアングルハート』というタイトルを一押しじゃ。タイトルに関しては執事視点でお嬢様とお坊ちゃま、そしてメイド視点でお坊ちゃまとお嬢様の話が展開する所からじゃ」
 タイトル案を述べた後、天音(fa0204)がのんびりとお茶を飲む。
「おいおい、そんなにタイトル案が多くて良いのか?」
 見学も兼ねて会議に参加していたのだが、あまりにも纏まりが無かったため、クラウド・オールト(fa0175)がツッコミを入れる。
 前回の会議で纏まりが無かった事が原因でスポンサー離れが始まったため、ここで同じ事を繰り返していればドラマの制作中止も止むを得ない。
「確かにそれは言えますね。タイトルすら纏める事が出来ないのか、と言われても困りますし‥‥。一応、他にもタイトル案がありますが、スポンサーの要望に一番近いのは‥‥天音さんのトライアングルハート‥‥ですかね?」
 タイトル案を一通り見直した後、祐樹がボソリと呟いた。
 他にも色々とタイトル案があったのだが、天音の案がスポンサーの趣旨に最も近かったため、番組のタイトルとして決める。
「そう言えばOPやEDの曲は決まっているのでしょうか? もし決まっていないのなら、新人歌手を起用して私が曲を作りたいのですが‥‥」
 タイトル案が決まったため、サレナ・ブリュンヒルド(fa0667)が話題を変えた。
「新人歌手を起用するのは難しいみたいですね。今回のドラマは歌がメインではありませんので‥‥。残念ながらそこまでの予算が出ませんし、これ以上の事をスポンサーに要求すればドラマ自体が注意になります」
 申し訳なさそうな表情を浮かべ、祐樹がサレナに答えを返す。
「それじゃ、ドラマの放送後の展開として、ドラマのメイキングビデオを作ったり、ドラマの裏設定や出演者のコメントを載せた解説本を出版するのはどうでしょうか?」
 放送前から色々な要求をする事が出来ないと感じたため、サレナが放送後の展開案を口にする。
 これに関しては全く問題が無いため、サレナが企画書に纏めてスポンサーに提出する事になった。
「拙者のコーナー案はどうじゃろうか?」
 話し合いがスムーズに進むようにするため、天音がお茶やお菓子を配っていく。
「番組の最後にあるオマケコーナーの事ですね。タロットを使った占いコーナーという事で、玩具メーカーの方が喜んでました。商品のCMにもなるから、ぜひやってくれという事で‥‥」
 かなり手応えがあったのか、祐樹が気分よく答えを返す。
「ところでスポンサーには、どんな企業が関わっているのですか? それによってドラマの雰囲気も変わってきますし、各役者に要求する演技も変わってくると思うので‥‥」
 今後の事も考えた上で、風樹蒼護(fa0872)が口を開く。
「現時点で残っているのは、下着メーカーと玩具メーカーのみです。他の企業はかなり躊躇しています」
 手元にある資料を見返し、祐樹が疲れた様子で溜息をつく。
「それでは私の企画も‥‥」
 事前に提出しておいた企画書の結果を聞くため、シャノー・アヴェリン(fa1412)が祐樹に対して質問する。
 シャノーの企画は実写とアニメーションの融合であったが、うまく作らなければ違和感が出てしまうため、本人も警戒していたらしい。
「現状では難しいと思います。企画自体は面白いんですが、アニメ会社が協力してくれないと駄目なので‥‥」
 申し訳なさそうな表情を浮かべ、祐樹がボソリと呟いた。
 さすがに危ない橋は渡れない。
 ある程度の予算が確保できるまで‥‥。

●設定
「‥‥スポンサー側からの意向で、主人公はお坊ちゃまと、お嬢様という立場で変更は出来ませんので、皆さんから頂いた設定に若干の修正を入れる事になりました。その点を踏まえて設定案をお願いします」
 スポンサー側からの要望書に目を通し、祐樹が蒼護にむかって合図を送る。
「‥‥まず、お坊ちゃまと、お嬢様の設定ですが、大金持ちの子供で隣同士の許婚。ただし、屋敷の敷地が大きいので、家の距離は離れています。ふたりとも年頃になって、相手が気になっているようですが、意地っ張りな性格とプライド、それに気恥ずかしさのせいで、いつもトゲトゲしい態度をとってしまい、喧嘩になってしまいます。その結果、メイドや執事達が巻き込まれ‥‥、という展開です」
 自分で纏めた資料を見つめ、蒼護が分かり易く説明した。
「ところで、お坊ちゃまの性格についてですが、引っ込み思案で優柔不断。好きな子は何があっても必死に守りたい性格にして、逆にお嬢様の性格はプライドが高く、我侭で高飛車。自己中心的な性格だが、根は甘えん坊で寂しがり屋という性格にしたら、どうでしょうか?」
 主人公の役者も募集しなくてはならないため、セドナ(fa0888)が自分の考えた案を発表する。
「いや、お坊ちゃまはキビキビと働くエリートタイプで、お嬢様は失敗ばかりするドシタイプにすべきじゃないか?」
 企画書に『眼鏡着用推進』と書き加え、クラウドがボソリと呟いた。
「その事についてですが、主人公の役者は決まってます。スポンサー契約を打ち切らない代わりに、二人の役者を出演させて欲しいと要求がありましたので‥‥」
 スポンサー側の要望を纏めた書類を取り出し、祐樹が参加者達に一枚ずつ配っていく。
 前回の会議で決まった結果を踏まえた上で、お坊ちゃまは眼鏡を掛けた学者タイプ、お嬢様は高飛車な性格で我侭タイプに決まったらしい。
「‥‥なるほどな。これ以上、待てないというわけか」
 祐樹の配った資料を見つめ、真鳥・昴(fa1716)が険しい表情を浮かべて腕を組む。
「こうなったら萌えの境地を世界に広めるのですわ! 執事(メイド)は主かライバルのどちらかに手助けするが、ひとつの事を成し遂げるため、時には大いなる障害ともなる。‥‥これですわっ!」
 不敵な笑みを浮かべながら、レディが瞳をキラリと輝かせる。
「やっぱ、漢なら拳と拳の語りあいってのは外せねぇよな。お子様に影響を与えない程度に、バトルシーンを入れたドラマに出て見たいぜ!」
 拳をギュッと握り締め、昴が熱く語りだす。
「脚本家のシナリオによってはバトルシーンもあのようですね。スポンサーの中には格闘技好きの方もいますから‥‥」
 格闘好きのスポンサーがいる事を思い出し、シャノーが目の前に企画書に目を通していく。
「最初はパイロット版を放送するんだろ? だったらスポンサー側が喜ぶものを放送すべきじゃないか?」
 ドラマの視聴率アップさせるため、クラウドがサービスシーンを入れる事を提案する。
「一応、最初の脚本は俺のシナリオか、蒼護のシナリオに決まりそうだが、スポンサー側からのチェックが入るから、全く違うものになるかも知れないな」
 苦笑いを浮かべながら、皇が目の前の書類に目を通す。
「放送時間の関係もありますしね。スポンサー側からも、統一感が無くて、何でも詰め込み過ぎるとクレームが来ていましたから、場合によってはほとんどのシーンをカットされてしまうかも知れません」
 要望書のほとんどがクレームだったため、蒼護が疲れた様子で溜息をつく。
「噂じゃ、本部から凄腕のプロデューサーが来るらしいわ」
 挿入歌の手直しをしながら、セドナがボソリと呟いた。
 少し不安そうな表情を浮かべ‥‥。