タイトル:【DR】希望の灯火マスター:碧風凛音

シナリオ形態: シリーズ
難易度: 難しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/10/28 11:58

●オープニング本文


前回のリプレイを見る


「その‥‥大丈夫ですか?」
 兄を失って悲しんでいるカレンを気遣いながら、チェスターはどうやってニュクスを助け出すかを考える。
「正直、大丈夫じゃないわ。でも‥‥シルバー・クロウ、助けてくれたことには感謝するけど、何しに出てきたの。バグラムの貴女が?」
「今の私は、もうバグラムのシルバー・クロウではありません。エオス・アイオーン。私はニュクスの姉。信じて貰おうとは思いませんが、妹を助けたいという気持ちに嘘偽りはありません。案内します彼らの場所へ」
 決意に満ちた視線をドラグナイツ達に向ける。
「迷ってる暇はないですね‥‥あなたの話、今は信じます」
 チェスターは仲間を助けるという責任感を持ち決意を新たにする。
「悔んでても仕方ないのは分かってる‥‥だから、僕は、僕たちは仲間を助ける!」
「行きましょう‥‥僕達の力で取り戻すんです‥‥全てを」
 白夜がそう意思を定める。
「そうね。エオス、だっけ? 案内、頼むわね」
 カレンの言葉に、エオスは頷く。
 そして一向はエオスが身に着けたバグラムの超技術でバグラム基地へと転移した。


「いやー、反響高いぞ今回も」
 グリューンムービー社長、セルゲイ・グリューンは録画した前回の映像を流し終えてからそう言った。
「最終回の撮影は、南米で行う」
 その言葉にスタッフ達は驚いた。
「いや、バグラムの秘密基地なんだがな、ロス近郊にあるという設定だとどうにも場所が無いんだよ。それで、コロンビアの国境付近にある、レティシアという都市――アマゾンの支流で行う。そこにバグラム基地の外観を組んで、必要なら最後に派手に爆発させて終らせようってわけだ。それから、重大発表がある」
 一転して真剣な表情になったセルゲイの顔に、スタッフの顔つきも真剣なものになる。
「ドラグナイツの映画化が決定した。北米大統領ジョナサン・エメリッヒ閣下から直々に映画化のオファーがあった。ロサンゼルス要塞化計画に伴い、産業活性化の必要もあって、その中で俺達のドラグナイツの映画化によるロサンゼルス活性化を行うことになったんだ」
 その発表に、スタッフは沸いた。
「だが、とりあえずは最終回、『希望の灯火』を無事終らせてからだ。ラスボスはルーイかドロマイトか、まずそこらへんから決めてもらう必要がある。じゃあ、早速ですまないが作業にかかってくれ」
 こうして、ドラグナイツシリーズ最終回に向けての作業が始まったのであった。

●参加者一覧

チェスター・ハインツ(gb1950
17歳・♂・HD
嵐 一人(gb1968
18歳・♂・HD
月影・白夜(gb1971
13歳・♂・HD
烏丸 八咫(gb2661
23歳・♀・EL
ドニー・レイド(gb4089
22歳・♂・JG
ルーイ(gb4716
26歳・♂・ST
ウレキサイト(gb4866
22歳・♀・DF
キャプテン・エミター(gb5340
14歳・♀・DG

●リプレイ本文

 烏丸 八咫(gb2661)演じるエオス・アイオーンの力で転移したドラグナイツたち。そこは、南米のジャングルだった。
「どうやら、これ以上は近づけないようですね。ここからはこちらから向かうしか有りませんね」
 エオスがそう言うと、サラ・ディデュモイ(gz0210)演じる藍・カレンが言った。
「ここは‥‥南米? こんなところに基地があったの? 通りで見つからないはずだわ」
「急がなくてはニュクスが洗脳されてしまいます。今のニュクスは負の感情に負けて容易く受け入れてしまうでしょう。ニュクスを私のようにしてはいけない‥‥」
「そうね。急ぎましょう」
 そう言ってジャングルをバイクで駆けるドラグナイツと空を飛ぶエオス。一方そのころ、バグラム基地では‥‥

 拉致されたキャプテン・エミター(gb5340)演じるニュクスがX字型に磔されている。そこへウレキサイト(gb4866)演じるドロマイトが登場する。
「可愛い声で鳴いておくれよ‥‥」
 鞭が振るわれる。
 悲鳴を上げるニュクス。
「‥‥大切な人は‥‥みんな居なくなって‥‥何の為に‥‥戦って‥‥」
 憎しみより悲しみや喪失感に心が押しつぶされ、無表情で無抵抗のまま鎖で拘束されドロマイドに甚振れるニュクス。
 ドロマイトはニュクスを甚振り続けるが、やがて飽きたようで、
「ルーイ、この娘で遊ぶのも飽きたわ。洗脳してドラグナイツとぶつけてみようか」
 と提案する。
「‥‥わかった」
 ドロマイトは自分より格下だと思っているので、数秒の逡巡の後にルーイ(gb4716)は答えた。
 配下に指示して研究室にニュクスを運ばせる。
「さあ、全てを壊してしまえ。そうすればもう何も失わずにすむ」
 催眠を駆け、ニュクスを洗脳へと導いていくルーイ。
「それに、手柄を立てれば祥龍を生き返らせてもらえるかもしれないぞ‥‥」
 それは多分にルーイの願望も含んだ台詞だったが、ニュクスはそれで落ちた。
「祥龍‥‥さん」
 
「さて、ここからは二手に分かれましょう。陽動と、ニュクスさんの探索と」
 そう言ったのはチェスター・ハインツ(gb1950)。
「僕は陽動に回ります」
「僕も‥‥役目、重大です」
 そう言ったのは月影・白夜(gb1971)。
「では、私はニュクスの探索に回ります」
 エオスがそう言うとカレンも同意した。
「あたしもエオスと一緒に行動するわ」
「では急ぎましょう。ニュクスさんが心配です」
 チェスターはそう言って叫びながら基地へ侵入する。
 白夜もそれに続く。
「じゃあ、行きましょうか、カレンさん」
「ええ。案内、よろしくね」
 そして女二人はこっそりと侵入する。
 すぐにバグラムに見つかる陽動班。
 竜の爪、竜の瞳を同時発動させライフルを乱れ打ちする。チェスター。
 一方の白夜は槍斧で敵を切裂き装着式超機械で敵を殴り焼き切る。
「くらえええええええ!」
 近づいてきた敵にライフルの砲身を直接突き立てて射撃。
 さらに集まってきた敵にガトリングに持ち替え乱射して、周囲のものも巻き込みながら破壊していく。
 白夜は新開発したブラックホール銃を発射。全長10センチほどのブラックホールが多くの敵を吸い込んでいく。

 一方、ニュクス探索に潜入した二人もバグラムに発見されキメラに苦戦を強いられていた。
 剣で切り込むカレンと弓で援護するエオス。だが、数が多い。
 と、そこにかつてのシルバー・クロウの配下たちが現れる。
「かかれーっ!」
 そしてキメラに向かっていくシルバー・クロウの配下たち。
「お前達はどうして。私はもう‥‥シルバー・クロウでは‥‥」
「我等のマスターは貴女だけです」
 その言葉に覚悟を決めるエオス。
「私はシルバー・クロウ。貴方たちのマスター。共に戦いましょう‥‥例え籠の鳥だとしても」
「はい!」
 そしてシルバー・クロウだったころのように彼らを指揮し、カレンとともにキメラたちを倒す。
「貴方たちの犠牲は決して無にはしません」
「無駄になるさ!」
 それはルーイの声だった。
「シルバークロウ‥‥裏切り者の貴様が居るなら、こうも早くこの場所がばれたのも頷けるな」
「やはり来たな、シルバークロウ‥‥いや、エオス」
 ドロマイトも一緒だった。
「まあいい。ところでシルバー・クロウ、君に会わせたい人物が居る。ADR‐02アロンダイトだ。どうだい? なかなかいい名前だろ?」
「ニュクス!」
 洗脳されて現れたニュクスを見て驚愕するエオス。
「そんな‥‥遅かったの!?」
 カレンも絶望にとらわれる。
「前の俺を倒した奴らか。今度も楽しませてくれるか?」
 そう言って現れたのは嵐 一人(gb1968)演じる人造人間ADR‐01アスカロン。
 バグラムが生み出した人造人間で、複製されている数体のうちの二人目。
 前のが倒されるとその記録を自動的に受け取る仕組みになっており、前の自分を倒したドラグナイツ=人間に興味を持ち始めているが、自覚はしていない。
 アスカロンはただ楽しそうにシルバークロウの配下を倒していく。
 ルーイはニュクス=アロンダイトに戦闘の指示を出すと自らもオルゴールのような超機械から電磁波を放出させてシルバークロウの配下を倒していく。
「‥‥全て滅ぼしてしまえば‥‥もう‥‥誰も失わない‥‥」
 背筋の凍るような太刀筋で機械剣を振るう、心を凍らせ全てを滅ぼす戦闘機械と化したニュクス。そんなニュクスに、エオスは剣を交えて説得を試みる。
「お前の妹が相手だ。それでも勝てるのかな? アハハハ」
 ドロマイトが笑う。
「ニュクス‥‥あなたはそんな事がしたいのですが」
 ニュクスの攻撃を受け止め、その瞬間に眼帯が外れる。
「私はあなたを守る為に右目を失い、記憶までも‥‥」
 ニュクスの説得のために動きを止めた所で、アスカロンがニュクスごとガトリングで射撃。とっさにカレンが飛び出しエルガードでニュクスを庇う。
 と、その時不意にニュクスの洗脳が緩んだ。そしてどこからとも無くドニー・レイド(gb4089)演じる藍・祥龍の声がニュクスの脳裏に届く。
『――君のその力、自分を傷付けてでも戦う力は‥‥そんな事の為に使ってはいけない』
「祥龍‥‥さん?」
「目覚めなさい、ニュクス! あなたの仲間の為、いえあなたのためにも」
 エオスの説得の声も響く。
「姉さん‥‥?」
『‥‥思い出すんだ。君の戦う理由と、護りたいと願った人達の事を。君は復讐の為に戦うような娘では無い。あの言葉を思い出せ――ニュクス!』
「ニュクス! 思い出して!」
『ニュクス! 思い出すんだ!』
 カレンの言葉と祥龍の言葉が重なる。
 瞬間――ニュクスの鎧のヘルメットが割れ、素顔が顕わになる。
 正気を取り戻し姉の姿を認めるニュクス。
「お姉ちゃん‥‥お姉ちゃん‥‥祥龍さんが‥‥」
 姉に抱きつき、子供のようにわんわんと泣くニュクス。
 その姿に困惑するアスカロン。
「何故だ? あの姿をごく当然と思うのは」
 興味を持っていた人間の絆の力を見せ付けられ、それを目の当たりにして人間の持つ力に魅せられている自分に気付き、戸惑う。
 そのため隙だらけになるアスカロン。そこにカレンのガラティーンがヒットする。大ダメージを受けて爆発するアスカロン。
「そうか、これが‥‥人間、か‥‥!」
 満足げに笑い爆死するアスカロン。
「許さないぞ、ルーイ!」
 己を取り戻したニュクスが、機械剣を振るう。
「シルバークロウといい、貴様といい、何故私に歯向かう!? 貴様らは私の手駒に過ぎないのだぞ!!」
「駒になった!」
「覚えなど無い!」
 ニュクスの機械剣と、エオスの弓がルーイに命中する。
 倒れるルーイ。
「そ、んな‥‥。こんな所で、私、が‥‥」
「くそっ、ルーイ!」
 ドロマイトが叫ぶ。
「これしきの事でお前らにやられる訳にはいかないんだっ!」
 蛇蝎を双手に戦闘を開始するドロマイト。
 刹那――1発のライフル弾がドロマイトの足元に着弾する。
 動きが止まるドロマイト。
「ニュクスさん、良かった‥‥これで全員揃いましたね」
 チェスターの放ったライフルの弾だった。
 ドロマイトと対峙するチェスター。
 ドロマイトを狙い引き金に手をかける。
 ふっと喫茶店での日常が頭をよぎるが、
「‥‥それでも僕は、あなたを撃ちます!」
 チェスターがライフルを撃つ。
 だがそれはドロマイトの肌を軽く傷つけただけだった。
「兄さんの仇!」
 カレンがガラティーンを掲げながらドロマイトに迫る。
 斬り付けるが二つの蛇蝎に阻まれる。
 反撃に出たドロマイトの蛇蝎がAUKVの装甲に火花を散らす。
「させません!」
 白夜が槍斧で割ってはいる。
 バックステップでかわすドロマイト。
 その時、白夜の頭の中に新たな詩が浮かんでくる。
『正しき者達よ、己を信じ叫べ』
 その瞬間白夜は理解した。そして叫ぶ。
「顕現せよ、我等が力‥‥光の竜よっ!」
 チェスターの、白夜の、ニュクスの、カレンのAUKVが光りだす。
「温かさを感じる‥これが正しい力なんですね」
 チェスターはこの仲間たち、この力なら敵を倒せると確信する。
 ふと祥龍の声が聞こえてきた。
『‥‥もう皆分かっているな、君達の心次第で‥‥その力は強く翼を広げていく。ニュクス、チェスター、白夜‥‥そしてカレン。‥‥俺の魂は、何時でも君達と共に在る。その正しき心の力で‥‥この世界を護れ、ドラグナイツ‥‥!!』
「今‥‥祥龍さんの声が聞こえた‥‥私達を、信じている、と」
 ニュクスが涙を流す。
 ドロマイドと対峙し怒りや憎しみではなく、祥龍の説得や励ましを胸に、願いを継ぎ世界を守る為に光の龍を発動させるニュクス。
「祥龍さん‥‥」
 チェスターが光の竜を発動させる。
「この世界は‥‥」
 白夜が光の竜を発動させる。
「あたし達が守る!」
 カレンが光の竜を発動させる。
 其の姿は燦然と輝く光のドラゴン、其の光は何処か温かい。
 四人が一匹の竜になる。
『竜の爪よ!』
 爪でキメラたちを切裂く。
「くっ! やれ!」
 キメラたちがドロマイトの命令で攻撃をしてくる。だが、
『竜の鱗よ!』
 全身が輝きバリアのようなものが張られ、攻撃は弾かれる。
『竜の瞳よ!』
 流の瞳孔が細くなる。
『竜の息よ!』
 光の弾を放つ。それでキメラたちは全滅した。
『竜の咆哮よ!』
 耳を裂く様な咆哮をあげ全身の光が一時的に急激増大、更なる光を纏い光の塊となってドロマイトに突っ込む。
「うわああああ!」
 ドロマイトが悲鳴を上げる。
 光の竜が解除される。
 そこには全身の力を使いきったドラグナイツたちと、虫の息のドロマイト。そして全てを見守っていたエオス‥‥
 意識が朦朧とする中、祥龍の幻影がドロマイトの前に現れる。
「祥龍‥‥あたいがウルになれるなら、傍に居てくれるのかい?」
 祥龍は頷いたような気がした。
 ドロマイトはドラグナイツ達に気付かれないように胸元から自爆スイッチを取り出し、作動させる。
 そして左手薬指にはめた祥龍からの指輪を胸元に抱くようにしたまま、眠るように息を引き取った。
「さようなら‥‥ウルさん‥‥」
 ニュクスが別れを告げる。
「ドロマイトあなたはどうして‥‥拒むことも出来たはず。でも、やり直すことは出来るはず」
 エオスが問いかけるが答えはない。その代わりに、基地に爆発が起こり始めた。
「まさか、自爆!?」
 チェスターが顔色を変える。
「心配要りません‥‥来る前に新武器と同時開発でKVのオートパイロットシステムを組み極秘裏に反映して来ました。ですが‥‥ニュクスさんの機体は‥‥すでに攫われていたので‥‥」
「私も、祥龍さんのところへ‥‥いくのかな」
 そうニュクスが呟いたときだった。皆のKVと一緒に祥龍のアヌビスも一緒に飛んできた。
(「中尉‥‥」)
 白夜がアヌビスを見て祥龍に思いをはせる。
「乗り込みましょう。帰らなきゃ‥‥」
 カレンがそう言い、フェニックスに乗り込む。
「そうですね」
 チェスターがロビンに乗り込む。
「私は自力で脱出します。ロスで待っていますよ」
 エオスが基地を歩いて出て行く。
「ええ、ロスでお会いしましょう」
 白夜がシュルテンに乗り込む。
「祥龍さん。私‥‥祥龍さんに助けられてばかりで‥‥」
 ニュクスはアヌビスの操縦席で一人泣いていた。
 そして爆発が続く基地の中、三人目のアスカロンが起動しているのをエオスが発見する。
「アスカロン、一緒に行きませんか?」
「ああ。人間ってのは面白いからな」
 アスカロンはエオスの手をとる。
 KVで脱出する最中、チェスターは爆発する基地を眺めつつ思う。
(「天国にいけるのかは分からないけど、できれば、中尉とお幸せに」)

「うっ‥‥うう‥‥」
 誰もいなくなった基地の中、致命傷を避けていたルーイは気絶から回復すると練成治療で傷を治療し、基地から脱出した。ボロボロの白衣を脱ぎ捨て、空間転移技術で何処かへ消える。
「ドロマイトはやはりこの程度だったか。だが、次は私が勝つ番だ、ドラグナイツ」
 そんな言葉を残しながら。

 そして、ロサンゼルス。
 ニュクスはUPCの軍服を着て祥龍の墓の前に立っていた。
「私、UPC士官学校に入ったよ。大好きな貴方の意思は、きっと継いで見せるから‥‥私、生きるから。全力で。‥‥見ていて‥‥」
 花束を置いて、そっと敬礼。バイクに乗って走り出す。

 修復された喫茶店では、エオスが店主として店を切り盛りしていた。
「どうしても、行くのね?」
 尋ねるカレンに、チェスターははっきりと意思を示す。
「望まなくても、僕は力を持った。この力は、少なくとも僕が信じている正義のために使いたい‥‥使わなければいけない。だから、僕は行くよ」
 チェスターは見聞を広げると言う名目で海外へ飛び立つことになった。しかし、その本当の目的は国外のバグラムを未然に見つけだすことと、基地に死体が無かったため生きていると思われるルーイの行方を追うことだった。
「また、必ずここに戻ってくる」
「そう、行ってらっしゃい」
 カレンが優しく答える。
「道中のご無事を、お祈りしています」
 白夜が餞別としてロザリオを手渡す。
 喫茶店の修繕費用の負担や修繕の手配を行ったのは白夜だった。
「僕も此処は好きですから‥‥」
 それが白夜の言葉だった。
「元気でね」
 ニュクスがチェスターの肩をたたきながら言った。
「お元気で‥‥」
 エオスがコーヒーを注ぎながら言う。そして一人思う。
 魔女が喫茶店と言うのも悪くはないですね。とはいえまだ、店主としてはまだまだ未熟ですが。
 ドロマイトいえウルあなたの思いは忘れはしませんよ。
 それと‥‥
「そちらは、どうですかアスカロン」
 妹には秘密にしていますが影からドラグナイツを支えるため独自に反バグラム組織の仲間と共に戦っていますシルバー・クロウとして。
 そしてカレンは、新たな適性者を組織して戦っていた。兄の遺志を継いで‥‥

 ドラグナイツ END