●リプレイ本文
●すでにカオスな
さて。今回は形の上ではそれなりのルールにのっとって行われる競技。当然参加者はみなその競技の目的の為に参加‥‥、したとはとても思えない傭兵多数。完全に180度アッチの方向へ解釈したと思える参加者が1人2人ばかりでなく。
「うふふ。これは楽しそうな依頼が‥‥ムフフ」
なぜか全身メイド服姿のアサルトメイド、伊万里 冬無(
ga8209)。あくまで大会の趣旨は「どじょうつかみ大会」のはずなのだが。
「ぬるぬるべとべとうねうね、と聞いてきました!」
レイチェル・レッドレイ(
gb2739)はなぜか赤い体操服+ブルマ姿。情報自体はあながち間違いではない。
「え? どじょうが食べられるわけではないの?」
レイチェルに誘われて参加した佐倉・咲江(
gb1946)。なにやらレイチェルにうまいこと丸め込まれた予感がプンプンである。その姿はショーツ+エプロン。この状況ではまったく違和感を感じないのが不思議。当の本人、水着を持ってきていないことに大いに落胆した様子。
まだいる。柚紀 美音(
gb8029)は季節外れの長そでYシャツと縞柄のパンツ。しかも濡れると透けるというその下には何も身に着けてはいない。だが、その主武装の部分になにやら伊万里手製の意味不明なシールが張ってあったりする。
「なんかねえ‥‥。仕事だし、糞姉にブツブツ言われるのもいやだし」
やる気があるのかないのかわからない口調の加賀 環(
gb8938)。ちなみに姉はIMPの有名人。本人は「暇つぶし」の意味合いで参加したにすぎないと公言している。ただし服装は大会の趣旨にあっているとも思えるドット柄のビキニスタイルである。まあ、今まで紹介した傭兵の服装がある意味アレといえばアレなので、かなりノーマルに見えるから不思議である。
「なんだかドキドキしてきちゃったわ」
いったい何にドキドキしてきたのか? もはや完全に大会の目的を180度すり替えているとしか思えない姫川桜乃(
gc1374)。あくまで「どじょうつかみ」が本来の目的である。そのフリルエプロン+褌スタイルで参加する必要など1%もないのだ。いやあってはいけない‥‥とも思うが。それは「○エプロン」にしか見えない。あえて名誉の為に言っておくと、主武装は巧妙に「隠されて」いる。
「なんで私はこんなところにいるのですか?」
姉妹たちの陰謀の手にかかったらしく、無理やり参加させられた格好の美空・希(
gc3713)。美空姉妹は数多いが、なにゆえ彼女が無理やりにしかも軍服姿で参加することを強制されたのか。まさに彼女にしてみれば受難である。ち〜〜ん。その手にしたほっかむりやマッチ棒にはたして何の意味が?
以上、7名‥‥いや待て。よくよく参加者を見てみると約1名♂が混じってエントリーされているのだ。だがこの場の状況というか完全にアレが支配している中でのただ一人の♂である輪島 貞夫(
gc3137)。でこの男、いざ脱げば「マッチョ」なのである。まさかとは思うが「マッチヨなヘ(以下自主規制)」とは間違っても思いたくはないのだが。だが見た目暑い。というかほとんどむさ苦しい。ビキにパンツ一丁でプールサイドにこれみよがしに立ちはだかるその姿ははっきりいってナニである。
かくして。完全に大会の趣旨はあらぬ方向に解釈されたと思われ、すでにプールサイドは得も言われぬ○○な雰囲気と○○な色に染まりつつある中、その姿に激しく依頼として届け出たことを後悔しつつ、そこは健気にも表情ひとつ変えない実行委員兼審判を務める依頼主が立ち上がる。というかすでにその顔は凍ったようにひきつっているが、参加者の関心外であった。
●まずはぬるぬる
その軽い、をはるかにとおりこした眩暈を覚えつつもなんとか立ち上がり、競技開始の合図を行おうとする依頼主君。表向きは平静さをよそおいつつ、ルール説明をする。一応「競技」としてのルール説明である。
だが。この場に参加しているものの多くがそんなことより一刻も早く競技を開始したい気分満々なのが、妙な空気とともにプールサイドを支配する。その気配はなんとプール内に放たれている『どじょう』にも伝染したのか? いつになくあわただしくうごめいているようだ。
「1回戦目‥‥はじめ!」
なんとか開始の笛をならす依頼主君。たぶん彼にとっては、これからの5分間‥‥いや10分間は正視に絶えない光景が展開されるであろうことは容易に想像がつくのだ。
その時をいまかとばかりにプールサイドで待ち構えていた怪しい集団。激しくどじょうが右往左往するプール内に足を踏み入れる。
こうして。なんともアレな光景があんなこんな形で展開されるのである。
「それえ〜〜〜」
まずは一斉にプールの中へと思いきや、なぜか合掌してお経でも唱えるかのようにプールを覗き込む美空。覚悟を決めたのかすでに軍服の腕や足をまくりあげた状態である。
一方。ルール上では『故意の妨害行為は禁止』となっているのだが、それはあくまでもあからさまな行為の話。
『偶然』を装った『故意』は禁止とはルール上、確かに定められていない。
「ふふふふ。これは楽しみな展開になりそうな」
すでに気分はアレに向かって120%の伊万里である。その目つきが激しく危ないのに気が付く者はいなかったようだ。
まずは1回戦目。初めのうちこそ真面目に大会の趣旨に合わせ、プール内を激しく逃げ回るどじょうを追いかけていた参加者たちだが、それはほんの前フリ。すぐにその本当の狙いをめざし各自が動き出すのだ。
水しぶきをあげながら、その手の1匹のどじょうをいきなり誰かのあんなところに『うっかり』投げ込む伊万里。
そうアレやコレはすべて『うっかり』という錦の御旗のごとき決め台詞を持って何事も正当化されることになるのだ。
そんな伊万里のもとにどじょうもろとも激しく突入する姫川。むろんその狙いは伊万里の主武装、である。もちろん『うっかり』『すべった』の名のもとにすべては正当化されるのだ。恐ろしいことに。
「きゃ〜〜」
わざとらしい悲鳴が盛大にこだまする。むろん伊万里もこれはむしろ大歓迎。さらに周囲まで巻き込もうとあんなこんな展開を狙う。そんな伊万里の主武装を自らの手で直接実測し、そのサイズになにやら満足した様子にも見える姫川であった。
同じころ。一応は真面目に大会参加を目指していたハズの佐倉。だが当然この流れである。決して嫌いではない彼女。あえて流れに逆らうようなことはしない。そんな彼女のエプロンの中にいきなり飛び込んでくるレイチェル‥‥、ではないどじょう。
「わひゃう‥‥。な、何?」
とかいいながらいつしか我を忘れだす。お返しとばかりにレイチェルの服の中にも入れ返す。当然ながらお互いの服は『ぬるぬる』である。佐倉の濡れたショーツがその素肌に張り付き、主武装の形状がはっきりとわかるほどに。わざと大げさに?悲鳴を上げつつもそのレイチェルの反応の面白さに悪乗り度120%にUPである。
「まあ、競技なら優勝目指して」
そんなことを言っていたのだが、その魔の手は柚紀にも及ぼうとしていたのは内緒。
開始と同時にいきなりプールへダイブするレイチェル。もちろん50cmしか水深がないので足からである。当然全身『ぬるぬる』の快感に浸るレイチェル。なぜかその主武装周りだけ特に入念にぬるぬる、である。もちろん、『うっかり』『すべった』がお題目である。真面目にどじょうをつかんだかと思うと、故意に『うっかり』『すべった』状態であんなこんな行為を周囲に仕掛ける。ルール上では「道具使用禁止」「素手」とある中、あえて下半身の股○にそのどじょうを挟んで自分のバケツまで運ぶという、表現できない行為に及ぶのだ。その股○のどじょうが‥‥。(これ以上の描写は危ないので割愛)
だがそれはここではごくささいな光景。どじょうもろともプールにダイブした柚紀。そんな彼女の濡れた胸元が透ける。だがそこには‥‥
「見えなくてごめんね(はーと)」
などとご丁寧にも自主規制を施した伊万里お手製のシールがその主武装を覆い隠していたのである。
「なんでこんなことに」
と嘆きながらも、その主武装にもぐりこんだどじょうにおもわず身悶える。それでもなんとかバケツに運びいれようとするのだが、どじょうも必死である。スルリ、とその胸元からすり抜けようとする。その勢いのままに伊万里の方へ向きを変えると、逃げるどじょうのなすがままにそのまま伊万里の服の中へどじょうIN、である。さらにそのどさくさにまぎれ伊万里の主武装を自ら実測する。
‥‥以上、あまりといえばあまりな光景が展開され、本来の目的ははるか忘却の彼方に消え去ったかにみえたのだが。
●あくまで競技です
だが。あくまで本来の目的を果たそうとする参加者もいないわけではない。周囲の女性陣のあんなこんな光景を横目でにやにやと見やりつつ、あまり関心のなさそうな表情ながらも確実にどじょう捕獲にあの手この手の加賀。道具、ではなく水着の裾などを使ってうまい具合にどじょうをつかむと、自分のバケツの中へ。もちろんルール的にはOKであるが、周囲が周囲なのでその行為はあまりにもまともに見えるから不思議。目の前ではそこかしこで『ポ○リ』寸前の光景が展開されているのだからことさらである。
動きがムダにマッチョながらも、淡々と獲物捕獲にあたるのが輪島。ただ一人の♂なので、下手に巻き込まれると完全に痴○、変○扱いされるので、プールの隅のほうでそのテカテカにしてムキムキな無駄なポーズを随所に織り交ぜつつ、生き物たるどじょうの扱いに注意しつつ、である。当然ムダな動きの分だけペースは劣るが、それでもそのバケツの中には蠢くどじょうの姿が。その一見むさくるしそうな見た目にもかかわらず、時折記録係のシャッター音が気になるのか、そのむさくるしい肢体をことさらさらしてカメラポーズをとったりする姿はやはり立派なHENTAIであろう。
ところで。さっきからじっとプール内に腰を下ろしている傭兵の姿を忘れてはいないだろうか? 美空十姉妹の一人、希である。根が真面目なせいか、大会の趣旨になんとか沿おうと一生懸命なのだが、なぜか座り込んだまま一匹のどじょうをじ〜〜と見つめるなりこう語りかける。
「もしもしどぜうさん。お金上げるのでどうかつかまってほしいであります」
決してギャグなどではなく、大真面目に語りかけるその姿は見ていてほほえましい‥‥訳はなく、はっきりいってバカバカしさ120%である。本人なりに一生懸命なので、笑うに笑えないが。
当然ながらそんなことでどじょうがつかまるわけもなく。それでも5分の間、奇跡を信じたのか、妙な説得を続けていた彼女である。
ここで5分経過。1回戦目は無事に終了したのであるが。
インターバルの間、近くの医務室に頭を抱え駆け込んだ主催者君の姿が目に留まったのである。
●そして禁断の扉が?
さて2回戦である。最初の5分間に繰り広げられた光景に、むしろある意味免疫でもできたのか、もう何が起きても驚かないぞ、という表情で2回戦目開始の合図をする主催者君。その表情はある意味すでに○○○してしまったかのようにすら見えたのは気のせいか?
だがすでにその行為はとどまるところを知らずの、伊万里達一部参加者。今度は何を思ったか公衆の面前でメイド服を脱ぎ去り、フリル付き黒ビキニに着替えると、妙に気合が入ったポーズをとり叫ぶ。
「このままでは‥‥美音さん。私はやりますですよ!」
そしていきなりその主武装の谷間に無理やりどじょうを押し込みバケツに突進。が寸前にその谷間からスリ抜けるどじょう。捕獲失敗である。
隣では一応どじょうつかみに真剣に取り組みだしたかに見えるレイチェル。だがそこへ、意図的に『すべった』とその主武装に突入してきた姫川。待ってましたとばかりに受け入れるやいなやその褌を。
『くいくい』
と引っ張る。そのアレな刺激が彼女の副武装たる股○に伝わる。ふと見ればレイチェルのKOKANには立派などじょうが挟まれているではないか。ならば、とばかりそれを利用しようともくろむ姫川。
「今度こそ。捕まえないと!」
だが本来の目的は完全にすっとんでいるのは内緒である。
「きゃ」
そこへまた狙ったかのように『すべった』佐倉。レイチェルの顔にうまい具合に、
ドシン
と座りこむ格好になる。これは偶然かはたまた計算通りなのか。どっちでもいいがそれを逃すレイチェルでもなく。さっそくそのKOKANにあんなこんなイタズラを‥‥(以下削除)。
もはやルールある競技としての体は跡形もなく。そこには何名かの女性たちによる百○な光景が展開されていたのである。それはさらに1回戦目よりエスカレートしていたのだ。もはやだれも止められない。
そして伊万里に無理やり脱がされた柚紀。いやいやな表情でその胸の「シール」をあらわにするのだが、すでにこのカオスな中にあっては誰一人気にする、というか気になる状況でもなく。もはやポロリがあろうがなかろうがすでにそのレベルのはるか斜め上を現実は進んでいたのであった。
「きゃ〜〜〜」
いきなり『故意』に足を滑らし、レイチェルの胸元に突進。そのままお互いにその主武装に対して‥‥
これ以上の描写は危険なのでカメラをパンさせよう。
偶然手に入った1匹のどじょうと奮闘しつつプール内を縦横無尽に駆け回りあっちこっちで他の参加者と衝突しまくって混乱に拍車をかけた希。結局どじょうをゲットすることはできず。そして相変わらず無駄な動きを織り交ぜつつニョロニョロな相手と格闘した輪島。ごく普通にヌメるどじょうを追いかけつつ相変わらずマイペースの加賀達も相まってヌルヌルベトベトな10分間はなんとか終了したのであった。実行委員の主催者君が途中何度かその場から姿を消していたのは内緒である。見るに堪えなかったのだろう。まだ若くウブな主催者君にはいささか刺激が強すぎたようだ。
●勝ったのは?
こんなカ○スさ満点なアレな結末を迎える中、当初のルール通りに行われた結果発表。
1位 6匹 加賀
2位 5匹 輪島
3位 0匹 美空
〜〜〜以下記録なし〜〜〜
4位 伊万里
4位 佐倉
4位 レイチェル
4位 柚紀
4位 姫川
ちなみに4位以下が「記録なし」なのは「大会規定により」という理由以外の詳細はなぜか発表されぬまま終了している。
「おめでとうございます」
こうして大会終了後にレニファーから優勝記念のトロフィーを贈呈される加賀。今回なぜかレニは大会が終わってからこの会場に現れている。その理由も不明である。というか女の勘でも働いたのか?
実はこの大会の記録画像は公式には一切残されてはいないし、依頼の記録も閲覧できないそうだ。噂では依頼主君はどこかへ異動になったらしい。
了