タイトル:【葉G】葉っぱ爺ィ現るマスター:姫野里美

シナリオ形態: ショート
難易度: 易しい
参加人数: 6 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/05/23 01:09

●オープニング本文


 カンパネラの湯。
 それは、カンパネラ学園演習場の廃熱を利用して作られた、巨大温浴施設だ。
 学生たちの憩いの場所でもあるそこは、教師達の疲れを取る場所であり、一般の客も利用出来る施設でもある。
「いい湯だなっ、あははーん♪」
 祖父と共に、学園へ出入りしているミクもまた、この湯を利用している一人だ。いつもはツインテールにしている長い髪を、バスタオルでくるみ、鼻歌交じりに、その巨大な湯船に浸かっている。
 と、その時だった。
「バスタオルを湯船に入れてはいかぁぁぁぁぁん!!」
 盛大な注意ボイスが響き渡る。広い湯船の反対側から、水音蹴立てて乱入する人影。ぶしゅううっと盛大に水蒸気が噴出し、両脇が波打つ。
「わぁっ。なになに!?」
 驚いて逃げるミク。衝撃で弾き飛ばされたバスタオルが宙を舞い、慌てて胸‥‥ただしつるぺただ!‥‥を押さえたミクが見た物は!
「わが名は葉っぱ仮面! たるんだ生活を送る若者は、鉄拳制裁してくれる!」
 ふはははは! と大口開けてふんぞり返る人影。湯煙に包まれた彼が主張するに、どうやらお仕置きに来たらしい。
「何か恥ずかしい格好した人が来たぉ」
 おめめぱちくりさせるミク。観察してみると、頭に鎧武者風の兜に顔の半分を覆う仮面を被り、腰っつーか下半身は大きな柏の葉1枚だけと言う姿だ。その格好は、お前の方がお仕置きされんだろヘンタイ仮面! 的なモノだ。
「はっはっは。これが目に入らないか!」
 よく見れば、腕に何故か風紀委員の腕章を着用しているので、咎められないかもしれない。さらに、湯船の中に5本指ソックスに包まれた足が見えた。
「そんな事言われても‥‥」
 ミク、何もしていない。バスタオルだって正確には頭に巻いていただけで、湯船にはつけてない。しかし、その葉っぱ仮面さんはべしぃっと指をつきつけてこう叫ぶ。
「えぇい、問答無用! ‥‥‥‥成敗!!」
「きゃーーっ。葉っぱとっちゃ駄目だよ、おじいちゃん!」
「気 に す る な!!」
 何が起きたかは、UPCの都合により、画像だけデリられてしまったが、どうやら一糸纏わぬ姿になってしまったらしい。悲鳴を上げつつ、湯から脱出したミクは、急いでカンパネラの依頼提出所に向かうと、湯上り姿のまま、担当の寺田センセにこう訴える。

『あのヘンタイカブト葉っぱジジィ何とかして!!』

 驚いた管理部生徒が調べてみると、売店に高級酒の配達記録と、それがごっそり消えていた事実が判明したそうだ。

●参加者一覧

槇島 レイナ(ga5162
20歳・♀・PN
榊 紫苑(ga8258
28歳・♂・DF
天道 桃華(gb0097
14歳・♀・FT
宮明 梨彩(gb0377
18歳・♀・EP
紅月・焔(gb1386
27歳・♂・ER
嘉雅土(gb2174
21歳・♂・HD

●リプレイ本文

「お風呂に現れるヘンタイですって! この剣にかけて絶対に成敗して差し上げます!」
 既に管理部へ通知は入っているはずなので、そう言って腰のモノに手をかける宮明 梨彩(gb0377)。しかし、びしぃっと剣をつきつけているのは、はっぱじじぃではなく、何故か紅月・焔(gb1386)だ。
『ほう‥‥葉っぱとは‥‥今時居るんだな‥‥変態が』
 正直言って、ガスマスクのオモチャで顔まったくわかんない顔で言う台詞ではない。
『しかし‥‥湯船から現れるという奥義の使い手だ‥‥実は神の使いなのかも‥‥しれないな‥‥だが‥‥真の変態は1人で十分だ。』
 しかし、彼は一向気にせず、よくわからない持論を展開していた。
「何で俺はこの依頼受けて要るんだ‥‥」
 そこはかとなく漂い始めたカオス臭に、嘉雅土(gb2174)は早くもげんなりである。
「でも、一般人だった場合、流石にマズいでしょうか?」
「そうですね。怪我してしまいますし」
 梨彩が自らの武器に首をかしげている。榊 紫苑(ga8258)がそう答えたので、彼女は代わりに鍋の蓋とおたまを出してきた。武器や防具じゃないが、この際気にしたら負けだ!
「まずは、聞き込みですよ。手分けして、当たりましょう」
 それが分かっているらしい紫苑が、それぞれの聞き込み場所を確認する。色々やった後、情報交換をかねて、食堂に集合する手はずになっていた。
「これ、貰うぞー」
 入り口に用意された案内パンフを一枚手に取る嘉雅土。番台の風紀部生徒に、協力要請を申し出る。このままでは、風紀部の名誉的に大問題だ。その言い分を認識してくれたらしい部員に、彼はこう申し出る。
「と言う訳で、数人で良い。爺出現時に、正面入り口封鎖と、被害混乱縮小の為に手伝ってくれ」
 頷く風紀部。見張りを兼ね、番台メンバーを通常の管理部生徒と交代する事になるのだった。

 で、入り口を風紀部に任せ、まずは事情聴取と現場百篇というセオリーに則って行動する事になった。
「まずは現場ですかね。ここがカンパネラの湯ですか‥‥。銭湯みたいです」
 カンパネラの特製上、いつ学生が授業や任務から帰ってきても利用できるように、一部は24時間営業だが、大半は授業中の為、誰もいない。そこを制服着たまま悠々と入り込む梨彩。
「この扉は、普段鍵は‥‥‥‥?」
 大浴場の後ろには、大きな扉がある。非常口と書かれたそれは、バックヤードに入る為のものだ。色々、モノが置いてあるし、むき出しのパイプは、営業すれば熱湯も通る。そこを裸で通るのは、まっとうな神経の持ち主ならば、ご遠慮したい状況だ。鍵はかかっていないが、外から進入すると防犯ブザーが鳴る仕組みになっている。ただ、サイエンティストまで行かなくても、ちょっと手先の器用な奴なら、簡単に解除できる類のものらしい。
「ヘンタイに通常の思考回路は通じないかもしれない。覗き穴とかあるのかな」
 そう言いながら、探査の目を使う彼女。が、よくわからなかった。
「男湯のはどうですか?」
 調べていたのは、嘉雅土だったようだ。が、バックヤードスペースそのものはあるが、温度の問題で、酒類を奥にも飲むにも適さないそうだ。
「何もここで飲んだとは限りませんよ。どこか別の場所でいっぱい引っ掛けたのかもしれません」
「確かに、遠くはないし、犯人が人間だとしたら、不自然じゃないな」
 自身のセリフに、そう言ってくれる嘉雅土に、梨彩はにこりと笑顔で確かめに行く事を提案するのだった。

 情報交換をした食堂でも、かなりの量が研究棟に流れている事が確認できた。どういうわけか顔を真っ赤にしている売店の生徒くんに、営業用スマイルでもってお応えしている槇島 レイナ(ga5162)さんが聞き出してきたものである。それによると、彼がちょっと目を話した隙に、受け取りに判子を押されて調達されたようだ。それにより、どうやら研究室の奴が怪しい! と踏んだ一行は、準備を整え、浴場へと入っていた。
「水着とバスタオルOK! おたまとふたもOK! これでカンペキっ!」
 梨彩がその場でくるんと回っている。TVの風呂場シーンでよくあるように、水着の上にバスタオルを身につけ、水をかけられても大丈夫なようにゴーグル着用。おたまと蓋が、黄色い洗面器をなべ底がわりに鎮座中。
「排水溝にカメラはなしと。ん? どうしたのかしら?」
 湯船のすぐ近くにある排水溝にかがみこむレイナ。豊満な胸が、湯船のヘリに押し付けられてぐにゅんと形を変えている。その胸にじぃぃぃっと注がれた視線に、彼女は振り返る。
「れーなちゃんなんか嫌いだーー!」
 どんっと体当たり食らわせて来たのは、天道 桃華(gb0097)ちゃん。12歳。
「え、一体何?」
 体格差と胸の弾力でぽよんっと受け止めつつ、レイナさん怪訝そうに首をかしげると、桃華ちゃんってば、理不尽に顔を赤くしながら、その胸に指先を押し付ける。
「自分の胸に聞いてみなさいよっ」
 見比べる。まだ小学生の域を出ていない桃華ちゃんの胸は、ミクといい勝負のつるぺただ。
「わるかったわね、つるぺたでー!」
 誰も何も言ってないのだが、ぷううっと頬が膨れていた。気持ちだけは大人になりたいのか、外れそうにぶかぶかな黒ビキニを身につけている。
『気にしないで。胸の大きさじゃないわ。要は心意気の問題よ』
「って、何故ここに要る!」
 が、そう語ったのは、レイナでも梨彩でもない。ガスマスクのオモチャで顔を隠した焔だ。じと目で梨彩が指摘すると、彼ってばしっかりばっちりバスタオル女撒きで、ふんぞり返った。
『説明しよう、紅月・焔は女湯のお湯に浸かると潜在能力が解放され、煩悩が三倍になるのだ』
「意味が分からないわよ」
 レイナがツッコミを入れる。が、彼は手を頬に当てながら、こう高笑い。
『大丈夫!あたい小学生の頃、将来の夢は覗きって書いて、保護者呼ばれた事あるし!』
 無駄に高いテンションは、ガスマスクの中央部分から、蒸気吹きそうな感じだ。が、そのセリフを聞いた女性陣は、逆にテンションダダ下がり。
「そういえば、必殺技のれんしゅーをまだしてなかったよ」
「おたまの威力を確かめておこうっと」
 相手が能力者なら、遠慮する必要はないのか、地味に覚醒した梨彩と桃華は、そろって焔の後ろ側に回る。
『え、なに?あたい何か変な事した?』
「しまくりだ馬鹿者ーーー!」
 何が大丈夫なのか意味なぞ微塵も分からないので、焔はデモンストレーション変わりに、男湯へと強制送還を食らうのだった。

 で、男湯。
「しくしく‥‥」
 ガスマスクの内側から、滂沱の涙を流している焔。
「もう二度と女湯に入るなよ。第一、立派な囮ってのは、あーゆーのを言うんだ」
 嘉雅土が指摘した先には、紫苑が水着の上にタオルを巻き、髪も女性のように結い上げている。そのセクシーさ加減は、焔を軽く凌駕していた。
「何回も遭遇していると、慣れてきますので」
『く、くそう。負けない‥‥っ』
 にこりと微笑む彼に、リベンジを硬く心に誓う焔。と、その時、女湯から歓声が聞こえて来た。
「いちばーん、てんどーももか、とびこみまーす」
 どうやら、葉っぱ仮面を呼び出すために、わざと泳いでみるつもりのようだ。ばしゃーんと水音を立てる桃華。そのまま、ばしゃばしゃと端まで制覇した直後だった。
「現れた!?」
 男湯からも見える水柱。そそくさと、あらかじめ切ってある通用口から、隣に行こうとした焔を、嘉雅土が止める。
「俺はここの生徒だぞ? ヘンタイと痴漢の汚名が広がったら、マジ洒落にならん!」
『何言ってる。今は非常事態だ!』
 一線を越える越えないで、湯船の中の攻防を繰り返す2人。と、その様子を見守っていた紫苑が一言。
「2人とも、足元に何かいますよ?」
「「何ぃ?」」
 見れば、足元をゆらゆらと泳ぐ、ぬらりとした影がある。
「まさかこっちはダミーで、本命は向こう!? 確かに男湯なら、普通に入って行ってもバレないっ」
 向こうで本体を見たという報告はまだない。そして、男湯にジジィが入ってくる事に、違和感はない。そこをつかれたようだ。
「こちら男湯です。湯船にヘンタイが現れました」
 冷静に、ビニール袋で包んだ無線機で持って、女湯に報告を入れる紫苑。
「ヘンタイめ! あたしが成敗してやるー!」
 それを聞いた桃華ちゃん、自分が水着姿にバスタオルなだけなのも忘れて、急行する。
「って、良いの?」
「風紀部には言ってありますから、大丈夫でしょう」
 レイナにそう言って、梨彩もまた、通常ルートから、男湯へと向かうのだった。

 狙われたのは、紫苑だったようだ。
「ふはははは! 湯船に水着とは何たる所業! 男子たるもの、身一つで入らんかいっ!」
「やっぱり自分が狙われるんですね‥‥」
 ジジィの主張に、ため息をつく紫苑。やけに冷静なのは、そう言うわけか変態に狙われる率が高い細身男子(と書いてホソメンと読め)の宿命なのだろう。
『現われたな?貴様が何であろうと伝説の【キング・オブ・ジ・エロス】の称号は俺が頂く!』
 ガスマスク被ったまま何を言うとるか焔。
「何ぃ! じゃあ【キング・オブ・ジジィ】の称号は俺が頂く!」
 ところが葉っぱ仮面、対抗するようにそう宣言していたり。
『それならOKだ! 仲良くやろうジジィ』
「うむ、よろしく頼む」
 で、結果がっちり握手する事に。
「何を意気投合してるんですか。正体を見せなさいっ」
 そう言うと、梨彩は探査の眼を発動させる。透視するよーな技じゃないんだが、タイミングを合わせて葉っぱ開放しちゃったジジィのおかげで、見たくない隅々までよく見えてしまった。
「目がー目がー。変態め、小癪な手を」
 しかも、その好きに葉っぱ仮面は湯船から出て行ってしまう。しかし、そこに立ちはだかる影1つ。
「待ちなさいっ!」
 どういうわけか、シャワーが並ぶ仕切り板の上に上った桃華ちゃん、まるでどこかのヒーローのごとく、バスタオルに手をかける。
「とうっ!」
 勢い、ゆるいビキニまで一緒に取れてしまった。小学生体型なので、エロくもなんともないんだが、勢いガン見してしまった男子生徒に、レイナの怒号が響く。
「あんた達も、そんなの起てている暇があったらさっさと出て行きなさい」
 元々人前に出るご職業だったそーなので、この辺の男子あしらいはお手の物らしい。怒らせると怖そうだと悟った男子、そそくさと脱衣所まで引き上げていく。
「変態さんはマジカル☆桃華があの世に送ってあげるわ!」
「ふふふ。果たしてそう美味くいくかな」
 その間に、バスタオルを撒きなおした桃華ちゃん、時々せくしぃな胸元を除かせながら、巨大ハリセンを取り出す。見れば、各種ツッコミグッズが、タライに入って大量に持ち込まれていた。
「そんなシケた物を見せびらかして脅かそうだなんて私には通じないわ!」
 で、その葉っぱGの横やら背後やらから、濡らしたタオルや、シャンプーやボディソープなんぞが大量に流れている。すぐ側に焔がいたりしたが、そんな事はお構いなしだ。
『ふぉぉぉぉぉ!』
 否。目の前に豊満な姿のバスタオル女性がいる事が、彼のテンションを最高潮に高めており、それがソープ攻撃をかわすことに繋がっているようだ!
「カオスだな‥‥」
 そんな状況を冷静に観察し、退路を断ちつつ、蛇口にホースを取り付けていた嘉雅土がぼそりと呟く。濡れても良いよう、学校指定の体操服で望んだ彼、迷わず青い色のコックを捻った。
『ちべたっ!!』
 ぶしゅううっと浴びせかける冷水。悲鳴を上げる焔と葉っぱ仮面。ヘンタイには効果覿面とゆーやつだ。
「残念だったな。好きなコ以外の裸見ても嬉しくないぞぉ」
 にやりと笑ってそう言う彼。よくみりゃ、他にも熱湯用にシャンプー水、それにペイント弾や、呼びのタオルまでうずたかく積まれている。
「ふふ。ならば‥‥こうだ!」
 ジジィ、とりあえずタオルの山を崩しに来た。
「えぇい、このヘンタイさん達め。まとめて攻撃してくれるっ!」
 実害の出る各種液体より、身につけるものを狙うとは何事かー! と言わんばかりに、桃華が飛び蹴りを食らわせた‥‥焔ごと。
『ちょ!待っ!ワタシ変態違うヨ!只の煩悩力者ヨ!』
「うるさいですよ。少し黙っていなさい」
 慌てて攻撃を止めさせようとする焔だが、少女にとっては、どちらも同じだったらしい。まとめて湯船から蹴りだしている。そこへ、紫苑が再び冷水ホースを浴びせかけた。
『酷いわっ。か弱い乙女に何するのっ』
「口封じです」
 あっさりそう言って、後頭部に手刀を振り下ろす紫苑。撃沈完了。残るは変態ジジィだけである。
「そうは行くか。ヘンタイはそう簡単に捕まらない!」
 が、彼、器用にシャンプーだか石鹸だかの海を乗り越えて、脱衣場の方へ。
「待ちなさい! エアーソフト剣一文字斬り」
 うっかり後ろの紐を切りそうになってしまい‥‥どうやらエアーソフト剣でも簡単に外れる仕様になっているようだ‥‥、慌てて攻撃を切り替える。
「仕方がないなぁ。嘉雅土にーちゃんっ」
「おう、準備は出来てるぜ!」
 桃華が蹴りを入れたのは、嘉雅土がうずたかく積み上げた黄色い桶だ。
「マジカル♪桶落し」
 がらがらと崩れ落ちる黄色い桶に埋まるジジィ。頭だけ出したそこに、桃華は人気は大きい金ダライを振り下ろす。
「まだまだ! マジカル♪タライ落し」
 落としになっていないが、気にするな。
「最後はこれよ! マジカル♪巨大注射器」
 そのまんまやねんというツッコミは絶対聞こえていないに違いない桃華、グリーンに染まった液体の入った注射器を、ケツに向かって一直線に打ち込む。なお、きちんと保健室だか研究室だかで貰ってきた大腸検査用の洗浄液なので、老人にも安心だ!
「えぐり込むように打つべし! 打つべし!」
 いや、それはむしろ別な意味で危険だろう。
「止めは私に任せて。男を去勢させるにはやはり、これしかないでしょう!」
 が、桃華もレイナもまったくきにしていない。うつ伏せになっているジジィをひっくり返したレイナさん、その辺に転がっていた焔もろとも、両足持って持ち上げる。
「HI・KA・RIになれぇぇぇぇ!」
 俗称:電気アンマと呼ばれる必殺技が、その根元に炸裂した‥‥。
 なお、ひっくり返ったジジィは、紫苑とレイナの手によって、いわゆるえっちな縛り方をされ、額に請求書を貼り付けられ、研究所に送り返された模様。
「俺は無実だッ!」
 ジジィの叫びは届かない。