タイトル:【S&J】Trick or !?マスター:風亜 智疾

シナリオ形態: ショート
難易度: 易しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/11/05 01:25

●オープニング本文


「ママをうーんとおどろかせるの!」
 にっこり満面の笑みでそう告げたのは、前回ウサギで大騒ぎをしていたセブン&ジーズ社の社長令嬢であるオレガノ・グレイ(gz0106)だ。
 今度は何を言われるのか。従業員達はおどおどビクビク。
「だってハロウィンなのよ? おばけとかおばけとかおばけとかになって、おどろかせるんでしょ?」
「ち、違いますよお嬢様。ハロウィンはお化けだけに拘らなくても大丈夫です! しかも驚かせるのが目的ではありませんから!」
 このお嬢様は何と勘違いしているのだろうか。
 必死に説明する従業員をものともせず、オレガノはにこにこと満面の笑みで何かを引っ張り出して来た。
「あ、あの、お嬢様? それは一体‥‥?」
「これ? シーツ!」
 工場フロアの一体何処にシーツがあったのか。ツッコミはなしである。
「あとはパンプキンと‥‥あまいキャンディーがいるのね」
「何故パンプキンとキャンディーはご存知なのに、ハロウィンの事を正確に知らないんだろう‥‥」
 ポツリと呟いた若い従業員の足を、年配の従業員が思い切り踏みつけた。
(黙ってろ!)
(余計な事言うんじゃない!!)
(ってか足を踏む必要は何処にもないじゃないですか〜)
 そんな裏話もあったりなかったり。
「ん〜‥‥でも、あたしひとりじゃつまらない‥‥」
 と、オレガノの瞳がキラキラと輝きだした。
「ねぇ! みんなでハロウィンしましょうよ」
 にっこり、いい事を考え付いたといわんばかりのお嬢様なのだが。
 言われた従業員達にとってはたまったものではない。
 何せ、社長令嬢のオレガノと違い、従業員達には仕事があるのだ。
 家族を養い、家庭を守る義務があるのだ。
 はっきり言って、お嬢様のご機嫌取りにほぼ丸1日を潰すわけにはいかない。

 そこで、従業員達は最終手段に出る事にした。
 ――即ち、能力者へと再度依頼をする、という、強硬手段に。

●参加者一覧

須佐 武流(ga1461
20歳・♂・PN
翠の肥満(ga2348
31歳・♂・JG
UNKNOWN(ga4276
35歳・♂・ER
中松百合子(ga4861
33歳・♀・BM
クレナ・ケアード(ga8291
22歳・♀・EP
鬼道・麗那(gb1939
16歳・♀・HD
日向 彬(gb2015
17歳・♂・DG
水無月 雪江(gb2656
15歳・♀・DG

●リプレイ本文

●前準備
「従業員さん達にパーティーの事伝えて来たよ」
 クレナ・ケアード(ga8291)が元気良くパーティー会場となる応接室へとやって来た。
 室内には、一緒に準備を行なっているUNKNOWN(ga4276)と中松百合子(ga4861)の姿がある。
「時間がかかるなら、ビュッフェタイプの方がいいかな?」
 動き易い様にとシャツの袖をフック式のアームバンドで引き上げ、執事服を完璧に纏ったUNKNOWNが、小さく苦笑した。
「私、サンドウィッチを持って来たの。よかったら並べてもらえるかしら?」
 言いながら、百合子が持参したランチボックスを取り出す。
「美味しそう!」
 サンドウィッチを見て、歓声をあげるクレナ。
 応接室のテーブル全てに、UNKNOWNが真っ白なクロスを広げ、飲物を銀のトレイに乗せた状態で置く。
 傍らで百合子とクレナが、其々持参したパンプキンパイ等を並べて。
 準備はほぼ完璧。
「さあ、私達も着替えましょう」
 百合子がにっこり笑う。
 ちなみにお嬢様にはナイショで準備しているこのパーティー。
 更衣室は別の応接室だ。
「‥‥あれ? UNKNOWNさん?」
 会場から出ようとしないUNKNOWNに、クレナが不思議そうに問い掛ければ、彼は紫煙を燻らせながら片手を挙げ。
「ローストビーフがまだなんだ。出来上がり次第俺も向かうから心配はいらんよ」
 何処か悪戯めいた表情で告げられたその言葉に、2人は首を傾げつつ更衣室へ向かうのだった。

●レッツ仮装!
 更衣室には、賑やかな声が響き渡っていた。
「元気だった? オレガノちゃん」
 ムギューッと抱きしめ合う鬼道・麗那(gb1939)と、笑顔のお嬢様。
「麗那ねえさま、くすぐったーい!」
 姉妹の様な2人を、水無月 雪江(gb2656)が僅かに頬を緩めながら眺めている。
「ハロウィンか‥‥ま、たまにはこういうのも悪くねぇな」
 壁に背を預けた体勢で須佐 武流(ga1461)が小さく笑い、その隣ではわくわくした表情の翠の肥満(ga2348)がポツリと。
「ハロウィンといえばやはり『イタズラ』!」
 と、何やら物騒な一言を漏らしながら、誰よりも早く仮装を始めていた。
 マスクに黒スーツ、マントに手袋と黒い革靴。そしてお嬢様の母親が準備していた小道具から牙をチョイスして口にかぽっと嵌めれば。
 即席吸血鬼の出来上がり。
「僕も、早く着替えた方がいいのかな」
 それを離れた場所から眺めていた日向 彬(gb2015)がぽつりと呟いた。
 翠は麗那と抱き合っているお嬢様の元へ、音も立てずに歩み寄る。
「久しぶりだね、お嬢様。お兄さんを覚えてるかな?」
 にっこり笑うその口元に、きらりと光る小道具の牙。
 問われたオレガノが、麗那の腕から抜け出しじーっとを翠を見つめ。
「ティッシをさがしてくれたおじさま?」
「お、おじ‥‥」
 痛烈な一言にがくりと肩を落とすが、相手は子供。
 気を取り直して翠は言葉を続けた。
「美味しいウサギ料理を‥‥いやお嬢様と楽しい一時を過ごせると聞いてやって来たんだ。今日は一緒に大暴れ、じゃない。一緒にパーティーを楽しもうね」
 そこまで言って。
「ぐわばあっ! ウサギ食べさせてくれなきゃママを口説いちゃうぞ!」
 バサリとマントを翻し、両手を大きく広げてオレガノを脅かそうとするが。
「はい、そこまで」
「翠、気が早いよ」
 遅れて更衣室へと入ってきた百合子とクレナが、タイミング良くお嬢様を抱きかかえて回避した。
「じゃ、衝立もある事だし、さっさと仮装しちまおうぜ」
 そう言った武流の手には、変装グッズの数々が握られている。
「そうですね。では」
 麗那が荷物を確認して、にっこり笑う。
「殿方はあちらで着替えて下さいね?」
 有無を言わさず、とはまさにこの事か。
 武流と翠、日向の3人は衝立の向こう側へとそそくさ移動する破目になるのだった。

「あたしこれ!」
 張り切ってオレガノが持ち出したのは、白いシーツ。それを自分にグルグルと巻いていけば。
 あっという間にてるてる坊主‥‥いや、ゴーストの出来上がり。
 だが、流石に如何なものかと女性陣は苦笑してしまう。
「シーツのおばけも可愛いけど、お嬢様ならこっちのヴァンパイアが似合うと思うけど、どお?」
 言って百合子が取り出したのは、黒一色のゴシックドレス達だ。
 袖口のレースやシャーリングウエストの背に整えられたリボン。スカートはアシンメトリー仕立て。添えられた小道具はラメ入りタイツとミニブーツ、ミニハットに吸血鬼の牙。
 オレガノにとって、それはお菓子よりも魅惑的な仮装だった。
「うわぁ! ありがとう百合子ねえさま!」
 シーツを脱ぎ捨て、百合子に抱きつくお嬢様。
「んー‥‥なんかちょっと足りないなぁ」
 側で着替えていたクレナの仮装は、ミニ丈着物とハイヒールブーツ、スパッツと鈴の髪飾り。
「なら、私が猫耳カチューシャと尻尾を持って来てるわ。それを着けたら?」
 取り出されたそれらに、クレナと麗那が感嘆の声をあげる。
「わぁ、百合さんお裁縫上手だね」
「黒の猫耳もありますね‥‥これ、お借りしても?」
「どうぞ。使ってくれれば嬉しいわ」
 楽しそうに、グッズの中から黒いレオタードを選び身に着けた麗那が、黒い猫耳を頭に、尻尾をレオタードにくっつけて。
 見目麗しい黒猫の出来上がり。
「私は黒猫ニャン‥‥オレガノちゃんも、ティッシなんてどう?」
 笑顔でウサ耳カチューシャを手にした麗那が、くるりとオレガノを見やれば。
 そこには百合子によって可愛らしく吸血鬼へと仮装を終えたお嬢様の姿。
 ミニハットを一度外し、ウサ耳を取り付けてその上からもう一度ミニハットを着ける。
「‥‥ウサ耳吸血鬼?」
 そう呟いたのは、自身にぐるぐると包帯を巻きつけ、ミイラに扮した雪江だ。
 猫耳と尻尾を身に着け、猫耳和服美少女へと仮装を終えたクレナも、同意を示す。
 ――確かに不思議だ(吸血鬼なのに可愛らしいウサ耳付き)
 だが、お嬢様は愛兎とおそろいだと喜んでいる。
「いいんじゃないですか? オレガノちゃんは喜んでるみたいですから」
 麗那が微笑み、髪の毛とメイクをしてあげるわね、とオレガノを片隅へと連れて行くのを見て。
「じゃあ、私も自分の仮装をしようかしら」
 言いながら百合子がバッグから取り出したのは、黒のノースリーブハイネックシャツと、スリット入りマーメイドスカート。ロンググローブにブーツと、とんがり帽子。
 手際よく着替え終われば、あっという間に美人の魔女が出来上がりだ。
「女性陣は完成ね」

 一方の男性陣。
「来ねぇな‥‥」
 ハロウィンメットを被り、グッズの中から黒マントととんがり帽子をチョイスして身に纏った武流が、未だに姿を見せないUNKNOWNに疑問を浮かべながら、ポツリと呟く。
「UNKNOWNさんなら大丈夫でしょう。僕達は先にお嬢様と大暴れ‥‥じゃなくて、パーティーを楽しみましょう」
 既に吸血鬼へと仮装を終えていた翠が楽しげに笑う。
「日向君は執事ですか?」
 後はスーツのジャケットを着込んで簡易執事の出来上がり、という状態の彬。
「色々考えていたんですけど‥‥」
 少々照れくさそうに、メガネのブリッジを押し上げながら言う彬の足元には、数個のおもちゃカボチャと1つのお化けカボチャ、アーミーナイフがあった。
「それどうすんだ?」
 武流の問いに、彬はぽつりと呟きながらしゃがみ込む。
「オレガノさんに豆球を仕込んだカボチャランタンを、と思って」
 小さなカボチャを器用に細工していく彬を見て、武流も自身の仮装を完成させるべく作業を再開する。
 選んだパペットに小さなハロウィンメットを被せ、マント代わりの黒い布。そして小さなとんがり帽子をぽすりと被せて、最後に玩具のカボチャランタンを手に括りつけ。
「よっしゃ! ジャックランタン兄弟の完成ってね?」
 自分の左手に仮装させたパペットを装着すると、武流は器用にそれを動かし始めた。
「いたずらするぞー」
『するぞー』
 どうやら腹話術で、ジャックランタン弟を演じる様だ。
「こんな感じでいいでしょうか」
 丁度、彬のミニランタンも完成したところで。
 男性陣(1人まだ来ていないが)の仮装が完了したのだった。

●第1ステージへ!
「これ。僕が作ったんだけど‥‥このランタンは、魔除けになるんだよ」
 ウサ耳付き吸血鬼のオレガノへお手製のカボチャランタンを手渡す彬に、にっこり笑ってお嬢様が抱きつく。
 まだ姿を現さないUNKNOWN以外の全員が、工場フロアへ続く扉の前に揃った。
「せーのっ!」
 バタンと扉を開け放って。
「トリック・オア・トリート(トリック)!」
 ――2名、間違った発言を口にした(翠とお嬢様)
 今、工場フロアの全従業員を巻き込んだパーティー第1弾が始まった。

「私もハロウィンについては詳しく知らないの‥‥ならいっそ、私達のオリジナルにしちゃわない?」
 にっこり笑って身近にいた筈のオレガノを見下ろした。
 が。
「あら?」
 ウサ耳吸血鬼の姿は既になく。
「ちょ、ちょっと翠さん!」
 驚きの声をあげた彬の視線の先。
 既に工場フロアの中心近くまで移動していた吸血鬼・翠の片腕にその姿はあった。
 目を見開いた従業員に、にっこり笑う翠とオレガノの最凶コンビ。
「お菓子くれなきゃ血を吸うぞ! 実はお菓子くれてもイタズラするぞッ!」
「するのー!」
 2人共、間違ってはいるがノリノリだ。
「‥‥私達はフォローを行ないましょう」
「分かりました」
「‥‥はい」
「トリックオアトリート! 今年はお化けの配達人だぞぉ〜」
 止めるのも何だか気が引ける。
 麗那と彬、雪江は、気を取り直してフロアの中へと歩みを進めた。
「なら、俺達はイタズラ役だな」
『だなー!』
 腹話術を巧みに使い、同じ様にフロアへと入っていく武流を見て。
「私達も行きましょうか」
「フォロー、足りないかも‥‥」
 フロアの中心は既に阿鼻叫喚の図だ。
 肩を竦めながら、百合子とクレナもフロアへと入っていったのだった。

●工場フロアの怪人?
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞー!」
『するぞするぞー!』
「武流にいさますごーい!」
 腹話術を巧みに使う武流に、翠の小脇に抱えられたオレガノが目を輝かせる。
 武流は笑いながら、お嬢様を満足させるべく言葉を続けた。
「オイラたちと遊ぼうぜー!」
『あそぼおうぜー!』
「おー!」
 最凶コンビ(オレガノと翠)が声をあげ次の目標へと向かっていく。
「ひぃっ!?」
 目をつけられた従業員、ご愁傷様。

「何だこれ‥‥」
 ヒラヒラと宙を舞う蝶型の虹色セロファンに気をとられた、若い従業員の背後に現れた2つの影。
「!?」
 振り向いた瞬間。響く大きな音と微かな火薬の臭い、大量のリボンが宙を舞った。
「トリックオアトリート!」
 そこに立っていたのは妖艶な魔女・百合子と、和風猫耳娘・クレナだ。
「驚かせて御免なさいね?」
「お菓子くれなきゃイタズラするぞー。がおーっ」
 苦笑しながらそう告げた2人に、青年はいろんな意味で心臓をバクバクさせながら、社長自らが保険に、と配布していたキャンディーを差し出した。
「お菓子を貰ったら退かなくちゃね」
「じゃ、次に行きましょーか」
 ごめんねーと口にしながら次へと向かう2人を見送って。
 青年は、その場に座り込んだのだった。

 最凶コンビは刻一刻とフロアを地獄へと塗り替えていた。
「社員の方々が発狂しそうになってますが‥‥」
 止めようとした雪江の声も、悲しいかな最凶コンビには届かない。
 従業員達が全員、心不全になるのではないかというその状況で。
「‥‥お行儀の悪いレディの声がする、な」
 最凶コンビの背後から、低い声が響いてきた。
 びくっと固まる2人に這い寄る様、反響する低い声。
「ハロウィン‥‥レディではないレディ、は、私の好物だよ‥‥」
 カツン、カツンと響く靴音。
 何事かと視線が集まった、次の瞬間。
 翠の背後に、闇色コートにダブルベスト。立ち襟シャツに、血の様な赤の蝶タイ。鈍く光る金属杖を手に、頭には鍔広のシルクハットを被り、マスクで顔を隠した『怪人』が現れた。
「これ、かな?」
 怪人はにぃっと口角を上げ、吸血鬼・翠を片手で吊り上げる。
「ひぃっ!」
 小脇に抱えられた状態だったオレガノも、同時に体が宙に浮く。
 ずい、と怪人は仮面越しに翠を見やり。
「‥‥違う、か。誰がお行儀の悪い子、かな?」
 這う様な声でそう呟いて、視線を翠の小脇に抱えられているオレガノへと向けた。
「ち、ちがうの! あたしおぎょうぎいいのー!」
 相当怖いのだろう、涙目になりながら一生懸命首を横に振ったオレガノを見て、怪人は暫く黙った後。
 ふ、とお嬢様の耳元に口を近付け。
「それは困った。私の獲物が居なくなるではないか‥‥」
 ガチガチに体を硬直させたオレガノの頭を、小さく笑って撫でる。
 その様子を見ていた従業員達は、手を組んで突如出現した怪人への感謝の気持ちを表したくなった。
 何せ、本当に今日は仕事になっていなかったのだから。
 従業員達の『勘弁して下さい』オーラを感じ取って、怪人――UNKNOWNは念の為にとオレガノ達へと釘を刺す。
「‥‥悪い子になれば、また現れよう‥‥」
 コクコクと無言で必死に頷くオレガノを確認すると、UNKNOWNはすっと闇に溶ける様に姿を消したのだった。
「今の‥‥UNKNOWNさん、ですよね?」
 百合子の言葉に、他のメンバーは首を縦に振る。
「あれじゃ『怪談』だぜ」
 武流の言葉は、最も的を射ていた。

●パーティーはこれから!
 イタズラを終えたオレガノと、時間の空いた従業員を引き連れて向かった応接室で待っていたのは。
 あっという間に怪人の仮装から執事服へと着替えたUNKNOWNだった。
 互いに戦利品を見せ合うメンバーに。
「きちんと手を洗ったかね?」
 言いながら、其々に飲物を配っていく。
「今日はと〜っても楽しかったわ! また、部室にも遊びに来てね」
 抱き合う麗那とオレガノを見やりながら、周囲もほっと一安心。
「いつか、こういう輪に入っていけるようになれるかな」
 それを少し離れた場所から眺めて、彬がぽつりと一言もらした。
「盛り上がりまして?」
 周囲に気付かれない様、静かに姿を現したのはオレガノの母親・オレアルティアだった。
 身に纏っているのは、百合子が事前に準備していた漆黒のゴシックドレスだ。
「なかなかに盛況だったよ。オレガノも楽しんでいた」
 軽くウィンクしたUNKNOWNが、オレアルティアへとシャンパングラスを差し出す。
「ご迷惑をおかけしたのでは?」
「少々お転婆だったが、まぁ、年相応だろう」
 ふわりと微笑んだ女社長と、チンっとグラスを合わせて。
 ハロウィンを満喫した全員を眺めながら、薄金色を口に運んだ。

 楽しみ方は十人十色。
 来年も破天荒なお嬢様は、きっと笑顔で声をあげるだろう。

 Trick or Treat!

 END