タイトル:警鐘の鳴る夜マスター:錦西

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/08/12 07:19

●オープニング本文


 競合都市となってしまった街の末路はだいたい二つ。
 無法の街となるか、無人の街となるかのどちらかだ。
 軍人もキメラも居ない場合で、生活基盤が残った場合は無法の街に、
 キメラが大量に放たれたり、生活基盤を失った場合は無人の街になる。
 デトロイトに近い某市は無人の街だった。
 だが幸いなことにキメラの数は多くない。
 食料と水の問題さえなんとかすれば、
 生活に必要な施設はほとんど壊されずに残っている。
 スタインベック・フォン・ダール中佐はこの街の現状に着眼し、
 デッカー中隊に制圧を命令した。
 これが一日前のことである。
 
 ◆

 深夜0時頃。
 街路には光の灯らない街灯ばかりが並び、
 わずかに月明かりだけが街を照らしている。
 室内ともなると深い闇はそこかしこに広がっており、
 人の眼で見通すにはあまりに暗い。
 デッカー大尉は懐中電灯の明りで廊下を満遍なく照らす。
 学校の校舎の中は荒れてはいるものの、寝泊りに不都合は無さそうだ。
 ただ問題は少数ながらキメラが確認されていることだ。
 ゆっくりと辺りを見回しながら前に進む。
 床、壁、ドア。異常なし。
 しかし大事な部分を忘れていることに、襲撃があって始めて気づく。
 天井から伸びてきた病的な緑色の細長い腕が、デッカー大尉の頭を掴みあげた。
「うぉぉぉぉっ!?」
「大尉!」
 クリンスマン少尉がすかさずアサルトライフルを連射。
 銃弾を打ち込まれたキメラは「ピギィィィィィィィィッ!!」
 と甲高い悲鳴を上げてデッカー大尉を解放し、
 廊下の向こうの角に逃げていく。
 急に離されて尻餅をつく大尉。
「くそっ。何だってんだ、あいつら‥‥」
 毒づいて呼吸を整える。
 心臓に悪い連中だ。
「恐らく、日本の怪談をベースにしているのでしょう」
 げんなりするデッカーの横でクリンスマンは平然としていた。
 冷静に分析しているように聞こえるが、今の緑のぬるぬるした奴は実際何か良く分からない。
 テケテケだろうか。
 それにしては表面がヌルヌルしすぎだろうし、
 そもそもテケテケは天井にはりつく生き物だろうか。
「しかし戦力としては大したことは無さそうです。手分けして殲滅しましょう。
 私はこの校舎を見回りますので、大尉は向こうの校舎をお願いします」
「ああっ!? なんで俺が一人で行かねえといけねえんだ!」
「‥‥別に一人でとは言ってませんが‥‥」
 クリンスマンは横に居並ぶ傭兵達をちらっと見る。
 何人かは苦笑い、何人かは無表情。クリンスマンの言葉を肯定も否定もしない。
「あ‥‥ああ、そうだな。しかし、アレだ。その、朝まで待たないか?」
「朝まで待つまでも無いと傭兵の方を呼んだのは大尉だったと記憶していますが」
「そ‥‥そうだったな」
 明日にはこの街に2個大隊が到着する。
 寝泊りする施設や病院の復旧は急務だった。
 そして任務の為に傭兵を気前の良くつけてくれた大隊長に感謝しながら、
 馬鹿みたいにここに突っ込んだのは自分だ。
 忘れたいがそうもいかない。
「よし。じゃあ、何班かに分かれて捜索しよう。一人は危ないから二人一組だ。良いな、絶対だぞ!」
 なぜそこを強調するのかいまひとつクリンスマン少尉は理解していなかったが、
 とりあえず変な事は口走っていないので傍観する。
 いつもより多弁な大尉を不審に思いながら廊下の角に視線を戻すと、
 そこには鞠をついて遊ぶ和服の少女の姿が見えた。
 赤い服は血染めのようで、描かれた菊の文様は血の池を流れているようにも見える。
 クリンスマンはまばたきして、目をこする。
 もう一度、廊下の角を見ると少女は居なくなっていた。
「‥‥幻覚を見せるキメラ?」
 クリンスマンはそれだけ記憶に止めると班分けの相談にもどった。

●参加者一覧

西島 百白(ga2123
18歳・♂・PN
番 朝(ga7743
14歳・♀・AA
ドッグ・ラブラード(gb2486
18歳・♂・ST
鹿島 綾(gb4549
22歳・♀・AA
夢姫(gb5094
19歳・♀・PN
杠葉 凛生(gb6638
50歳・♂・JG
黒崎 アリス(gb6944
13歳・♀・GP
海東 静馬(gb6988
29歳・♂・SN

●リプレイ本文


 班分けの結果、傭兵4人ずつで学校と病院を探索することを決定した。
 基本はそれぞれが2人1組。
 2班にわかれて上と下から調査をして合流する、という手はずになった。
 デッカー大尉は学校側の班へ、クリンスマン少尉は病院側の班へ随伴する。
 学校側は歩兵が主に利用するため大尉本人の確認が欲しかったことと、
 病院側の確認のためクリンスマン少尉が必要だったからだ。



 病院1階の中央受付。
 薄く光る膜をまとうような少女が廊下の向こうに現れる。
 見掛けこそ人間だが、浮遊する体がそれが正しくないことを告げている。
 緩慢に飛行し徐々に距離を詰めてくる。
「‥‥っ‥!」
 ドッグ・ラブラード(gb2486)は距離が詰まり始めるとキメラに全速力で突進し、
 速度を殺さぬまま莫邪宝剣を胸につきたてた。
 少女の姿をしたキメラは憐憫を誘うような苦しみと悲しみを表情に浮かべ、
 最後に邪悪な笑みを残して息絶えた。
「よく研究しているな‥」
 莫邪宝剣のレーザー発振を止めるドッグの後ろ。
 杠葉 凛生(gb6638)がラグエルに弾をこめながら、
 仰向けに倒れこんだキメラを見下ろしていた。
「凝ったキメラだな‥バグアも暇なもんだ」
 杠葉は倒れたキメラをしばし眺めると窓から外に死体を投げ捨てた。
 ここで腐ってはあとの処置に困る。
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥キメラの原材料が人間という明確なデータはありませんよ」
「わかってますよ。わかって‥」
 ただ、そう簡単に割り切れるようなことじゃない。
「でも、邪推しそうになります。あいつらは良くも悪くも人間じゃない」
 倫理が通じないという事は、どんな事をするかわからないという事。
 捕獲した人間からキメラを作る事例も探せばあるかもしれない。
「‥荒らされた様子はありません」
 手の止まったドッグに代わって杠葉は部屋を隅々まで確認する。
「慌しく居なくなったのではなく、整然と引越たようにみえます」
「それって‥」
「時間がありません。次の場所に行きましょう」
 杠葉はそそくさと確認済みの場所を後にする。
 ドッグは苦笑すると、早歩きで彼の追いついた。



 一方、病院の最上階。
 こちらは西島 百白(ga2123)と海東 静馬(gb6988)のペアが
 最上階まで一度あがり下りながらキメラの捜索を行っていた。
「しかしまぁ、バグアの技術には驚きだのぉ。こういった型のキメラまで作るんだからな。まっ、退屈はしねぇが」
 海東が片付けたキメラを廊下の脇にどける。
 さすがに5階から投げ捨てるわけにはいかない。
 そんなことをすれば肉をぶちまけて仕事が増えたと正規軍の連中に嫌味を言われるだろう。
「‥にしても退屈じゃの」
「面倒だが‥仕方ない‥」
 西島は面倒面倒といいながらもトイレの個室まで丁寧にひとつずつ部屋を覗いていく。
 時折散発的にキメラの襲撃があったが、
 どれもこれも最初のようにでかい声を出すだけと行った代物で障害にはならない
 出てきた瞬間にグラファイトソードで斬り、小銃S−01で撃っておしまいだ。
「こりゃ予定の時間より先に終わりそうだな」
「‥‥そうだな」
「‥おし、じゃあこんなんはどうだ?」
「なんだ?」
 西島が海東の顔を見るといたずら小僧か何かのような目をしていた。
 なんとなくそれで何をするつもりなのか、だいたい察しがついてしまった。
「‥‥付き合わないぞ。一人でやれ」
 西島は溜息をついて相手にしないことにした。
 さっさと終わらせたいというのが本音だ。
「ノリ悪いなぁ。じゃあ、俺一人でいくさ」
 海東は嬉しそうに病室で白いシーツの残りを探し始めた。



 学校の1Fからは番 朝(ga7743)、夢姫(gb5094)、デッカーが調査を行っている。
 ここにデッカーが混じったのは単純に、班の中に大人を混ぜる以外の理由はなかった。
 確認の為に自分の寝床を確認しないといけないデッカーと、
 仕事は出来ても必要な仕様の細かいところまでは理解していない二人だと、
 班としてはとてもバランスが良い。
 それだけだったのだが、状況はデッカー大尉にとってあまり嬉しくない形に収束しつつあった。
「次はこの扉を開けよう!」
「そうね」
「や、やめろ! 安易に扉を‥」
 デッカー大尉の制止を聞いているのか聞いていないのか。
 二人は争うようにノブに手をかけ一拍開け一気に扉を開ける。
 当然のように待ち構えていた天井下りのような何かが天井から唐突に現れた。
 ランタンの光が移って死んだ魚のような目が不気味に光る。
「シギャーーーー!!!」
「あーーーー!!」
「わーー!!」
「きゃーー!!」
 ドシュッ!
 悲鳴の最後に被さるように剣が肉を割く音がする。
 胴体にはいつの間にか樹の刃が刺さっていた。
 しばしの痙攣をしてから天井下りっぽいキメラは天井から本当に落ちる。
 このやり取りはそろそろ様式美になりつつあった。
 二人にとってはお化け屋敷に驚いているのと変わらないだろう。
「大尉さん、怖かったねっ」
「ねー」
「ああ、おかげで肝が冷えるぜ」
 きゃっきゃっと楽しそうな二人は大尉が混ぜたなけなしの皮肉に気付く気配がない。
 ここにきてクリンスマンの指摘がほぼ当たっていることが確認された。
 微妙な仕様の違いはあれ、日本の怪談を参考にした大きな声や見た目で威嚇するだけのキメラがここの大半だ。
 歯で戦車の装甲を砕いたり、炎を吐いてKVを焼くような化け物は居ない。
「大尉さん、早く行きましょうっ」
「あ、‥ああ」
 未だに元気な番に引っ張りまわされる。
 いや、正確には最初に設定したルートをなぞっているだけなので、
 引っ張りまわされていると考えるのは正しくない。
 これはこれで仕事に忠実なのかもしれない。
「大尉、どうかしました?」
「なんでもない」
 心臓に悪くても安全には違いない。
 デッカーはげんなりしながらも、渋々黙々と言った体で二人のあとに従った。




 学校の屋上から捜索を開始したのは鹿島 綾(gb4549)、黒崎 アリス(gb6944)のペアだ。
「何だかんだでキメラだからな。目に見えるモノだから大丈夫‥大丈夫‥っ」
 そういう鹿島の手は班分け前の戦闘の段階で既に震えていた。
 本人は隠しているつもりのようだが、近くまで来ると隠しようが無い。
「でも一匹がぐらい本物が居そうだよね?」
「止めろって‥」
 雰囲気と場所が最高なのは認めるが、意識などしたくない。
 黒崎はそのあたりは割り切っているのか廊下と部屋をサクサク進んでいく。
 今もトイレのドアを開けては中を確認して手際よく進んでいる。
「花子さーん、私と遊ぼう?」
「なんで呼ぶっ!?」
 黒崎のあっけらかんとした行動に泣きそうになる鹿島。
「え。だって、出てきてもらわないと困りますし」
「いや、それはそうだけど」
「キメラなんだから大丈夫でしょう?」
「うっ」
 理屈の上ではと前置きが欲しい。
 キメラとわかってても怖いし、その中に本物が混ざっているかもなどと考えたくも無い。
「!?」
 ぬちゃ、と廊下の角から音がした。
 鹿島は銃口ごと向きなおし、部屋の陰を見据える
「ひっ‥!」
 そこにいたのは死んだ魚のような目でこっちを見ている女のようなものだった。
 正確には体に手足はついておらず、芋虫のように張っている。
 腕のあたりがどうなっているかは見えない。
「あの‥何でしょうか?」
 だからなんで話かけるんだと鹿島は心の中で黒崎に突っ込む。
 クチに出す余裕はない。
「‥‥‥‥てお‥‥‥」
「てお?」
「手を‥よこせぇぇぇぇぇぇ!!」
「つ‥使ってるッッ!!!!」
 泣きそうな声で鹿島が真デヴァステイターで応戦する。
 しかし致命打にならない。
 狙い、というか手元がプルプル震えすぎている。
「足を‥寄越せぇぇぇぇぇぇ!!」
「ごめん。必要なんだ」
 隣の取り乱しぶりを無視して頭にジャッジメントを三点射。
 的確すぎる攻撃にあっさりとキメラは沈黙する。
 所詮は声だけなのでしょうしょう怖がりを怖がらせるぐらいである。
「鹿島さん。そんなに怖がらなくても‥。キメラだって、キメラ」
「‥‥帰る‥!」
「え?」
 鹿島は小動物か何かのように震えてとても可愛いことになっていた。
「もう嫌だ! 私は帰るからな!!」
「あ、ちょっと待ってください」
 さっさと歩き出す、というか走ってる鹿島を追いかけるが追いつけない。
「まだ校庭の明らかに怪しい二宮金次郎像を調べてませんよ」
「勝手に動き出すに決まってんだろ!!」
「ああ、うん、そうだね」
 そんな気しかしないけど、とはいえないので苦笑いで誤魔化した。
 追随しつつも黒崎は鹿島の能力に素直に感心していた。
 鹿島はこんな状態だが、一流の戦士らしいところはしっかり見せている。
 廊下や部屋の陰から襲い掛かってくる相手は基本的に全て見切っていた。
 事前に気配でいるかいないかぐらいは読み取れるのだろう。
 ‥ただ一つ以外をのぞいては。
「ばーーー!!」
「ぎゃーーーー!!」
 廊下の陰から白い何かが聞いたことある声を上げながら鹿島に接触せんばかりの距離ににじり寄った。
 鹿島は思わず後ろにこけてへたりこむ。
「ははは。どうじゃ。驚いたか?」
 角から現れて鹿島を驚かせたのは白い布を被った海東だった。
 わざわざ隠密潜行まで使って驚かせるタイミングを計っていたらしい。
 ケラケラと良く笑う。
 悪戯が成功して笑いが止まらないらしい。
「もー、辞めてくださいよ。誤射しちゃいますよ」
「そりゃすまんのう」
 はははと笑い飛ばす海東。
 黒崎は大丈夫だが、鹿島は座り込んだままだ。
 気を張っていたはずのところに不意打ちを喰らった無理も無い。
「なんじゃ鹿島、驚いて‥」
「驚いたわっ!!」
 ドスッ! と鈍い音が一発。
「うっ‥?!」
 海東には暗くなる視界の中で、自分の鳩尾に鹿島の拳がめり込んでいるのが見えた。
 跳ねるように立ち上がりつつの良いパンチだった。
 何か地面が迫ってくる。
 いや、自分が倒れこんでいるのだ。
「あれー?」
 そこまで認識して海東は意識が吹っ飛んだ。
「‥‥バカな奴」
 意識が吹っ飛ぶ直前、西島の眠そうな声が聞こえた気がした。




 水周りに一部破損している部分があったが、幸いに電源設備異常無し。
 上下水道の確認と修復さえ行えば街を復興させることも可能。
 長い確認作業の後、クリンスマン少尉のレポートは以上の簡潔な結論でまとめられた。
「いや、助かりました。これで十分大隊の作業を短縮できそうです」
 傭兵達の報告を纏めた書類を積み上げ、嬉しそうなクリンスマン。
「ところで鹿島さんは‥?」
「ああ‥。ちょっと驚かしすぎたみたいで‥」
 黒崎が頬をかきながら苦笑する。
 鹿島はキメラの行動に驚いたり、悪ふざけに怒ったりした分疲れてぐったりしてしまい、
 テントに引き篭もってでてこない。
 半分は不貞腐れたようなものだろう。
 報告に関してはしっかりあげているので特に問題はない。
 クリンスマンは一言「そうですか」と言って興味を別の物に向わせた。
「そういえばあの子、結局どこに行ったったんだろう?」
 番が何かを思い出したように腕組みをする。
「あの子?」
「夢姫君もみたでしょ? ほら、あの黒髪の和服の女の子」
「‥‥そんな人いました?」
「え‥、居たよ! 絶対に!」
 ほとんどの人間が首を横に振る。
 確認したのは番、ドッグ、クリンスマンだけだ。
 黒い髪、和服を着た鞠で遊ぶ少女。
 確認しながらも全体の作業を怠ってしまうような印象の薄さ。
 思考が進むたび、冷たい風に撫でられるような変な感触が襲う。
「病院はどのみち霊が集まりますから。一匹ぐらい居てもおかしくないと思います」
「おいおい、お前までか? もう驚かそうたってそうは行かないぞ」
 デッカー大尉がやたらと饒舌だった。
「いえ、大尉殿。実は私、見えてしまうのです」
「何かだよ」
「幽霊が」
「‥‥‥‥‥‥」
 嫌な汗で体が冷える。
「大尉、どうしました?」
「うるせぇ! これからあの学校を更地にしてやる!!」
「落ち着いてください。大尉」
 手近な携行ロケット砲を担ごうとする大尉を杠葉とドッグが急いで止める。
 だれがどう見ても目が真剣だった。
 狂気だったと言っても通じるかもしれない。
「曰く付き物件なら押し付けてしまえば‥」
「そういう問題じゃねえ!!」
 あまりの錯乱振りに杠葉は腕を振りほどかれそうになる。
「くそっ、バグアめ!」
「バグア関係ないと思いますけどね。ここ戦傷者扱ってないそうなんです」
 聞いていないと思いつつ指摘するドッグ。
 あとでクリンスマン少尉に聞かせてもらった話だ。
「少尉、どうする?」
「鎮静剤を打って差し上げてください」
 世の中には幻覚を見せるキメラもいる。
 恐らく、自分達が見たものもその類だろう。
 わかっていながら、クリンスマン少尉は視線をそらしたままだった。


 結局、大尉は鎮静剤で落ち着いて自分の中隊へ。
 漏らすようなヘマはしなかったのと少尉が工作したのとで、
 大尉の威厳は特に傷はつかなかったらしい。
 この事後報告を傭兵達は二日後に受け取った。