タイトル:HEROESマスター:黒崎ソウ

シナリオ形態: ショート
難易度: 易しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/07/11 21:08

●オープニング本文


「勿論、あの、無理なお願いだとは、理解して、ます、はい。ですが、あの、」
「ごめんなさい、あの、本当に、ごめんなさい‥! わたしの一存では、本当に、お答えをする事が、出来ないんです‥‥!」
 本部へと帰還した彼らを待っていたのは、修羅場とも思えるような異様な光景だった。モバイル端末を胸の前で抱え、大きな瞳に薄っすらと涙を浮かべるオペレーターに対し、見た事の無い気の弱そうな一般兵が、必死の形相で彼女に食い下がろうとしている。状況が理解出来ずに呆然とする彼らを見つけたオペレーターが、一般兵を振り切る様にして駆け寄って来た。
「あっ、あの、みなさ、ん、あのっ‥‥!」
 オペレーターを守る様にして全員が身構えた瞬間、細身の一般兵は「ひっ!」と声を裏返らせると「違うんです、ちがっ、違うんですよ!!」と必死に弁解をする。その余りに情けない様子に全員が顔を見合わせると、何かを訴える為に口を開こうとしていたオペレーターへと振り返った。

 赤面症のオペレーターは、たどたどしい言葉ながらも彼らが帰還するまでの間に起こった出来事の説明を始めた。

 一般兵の男は、本部から五十キロ離れた難民キャンプの警護任務にあたっていた。
 二ヶ月程前、そのキャンプ周辺一帯が戦闘区域から解除された事に伴い、他の地域から難民の受け入れが開始された。その規模は一ヶ月程で倍になり、現在は三倍近い数にまで膨れ上がっていた。異なる生活環境や宗教感等から小さな問題が至る所で発生していたものの、安心して過ごす事の出来るコミュニティが作られはじめていた。
 だが、戦闘地域から移動してきた難民達の多くは故郷や家族を失った悲しみから心に傷を抱え、他の難民達との交流を遮断し心を閉ざしてしまう者が多かった。軍が派遣した医療チームによるカウンセリングが行われてはいたが、充分ではない食料や生活環境が結果を遅らせる原因ともなっていた。

「それで、護衛任務にあたっておられる一般兵の方達が、難民の方達の交流を兼ねた慰安イベントを開く事を自主的に決められたそうです。‥そのお手伝いが出来る方達を探してこちらに来られたそうなんですが、どの方にお願いをすれば来て頂けるのかと訪ねられてしまい、わたしも困ってしまって‥‥」
 気持ちの逸る一般兵と、手続きを踏まないと答える事の出来ないオペレーターの間で行き違いがあった事に気付くと、彼らは安堵した様な表情を浮かべた。
「自分達で良ければお手伝いに行きましょうか」
 申し出た彼らの言葉に、一般兵の顔に安堵のものへと変った。困った様に様子を伺っていたオペレーターに向け「何かがあった時の責任なら、自分達で取りますから」と彼らは力強く言う。「戦う以外の方法で人を救える事は、この世界にはまだまだ沢山残っていますから」という彼らの言葉に微笑んだオペレーターは「‥‥よろしくお願いします」と言って頭を下げた。

●参加者一覧

ドクター・ウェスト(ga0241
40歳・♂・ER
須佐 武流(ga1461
20歳・♂・PN
漸 王零(ga2930
20歳・♂・AA
UNKNOWN(ga4276
35歳・♂・ER
米田一機(gb2352
22歳・♂・FT
堺・清四郎(gb3564
24歳・♂・AA
ミリハナク(gc4008
24歳・♀・AA
BEATRICE(gc6758
28歳・♀・ER

●リプレイ本文

●Scene1 イベント本部・仮設テント
 難民キャンプの中央広場近くに建てられた仮設のテントの中で、米田一機(gb2352)、ミリハナク(gc4008)、BEATRICE(gc6758)の三人はイベントの最終確認を行っていた。タイムスケジュールには大まかな時間と簡易地図と共に、どこで何が開かれているかの簡単な説明が記されている。「他の皆様はどちらに?」と尋ねる副責任者の言葉に米田が答えた。
「須佐 武流(ga1461)、漸 王零(ga2930)、UNKNOWN(ga4276)、堺・清四郎(gb3564)の四人はエキシビションの現場確認に行ったよ。直ぐに戻るだろ。ドクター・ウェスト(ga0241)は確か、」
「ドクターなら、少し前にキャンプの入り口で見かけました‥‥」
 米田の言葉をフォローする様にBEATRICEが続ける。首を傾げる副責任者の言葉に答える様に、テントの向こうからご機嫌なドクターの声が聞こえた。
「いやぁ責任者君、無理を言って済まなかったね〜。彼もきっと喜んでくれるよ〜」
 入り口の布を押し上げたドクターが『イベント責任者』と書かれた一般兵と共に顔を覗かせる。
「UNKNOWN君の『K−111改』の展示場所が決まったよ〜。居住区からは少し離れてるが、良い場所だよ〜。君達も時間があれば見に行くと良い〜」
「良かったですわねドクター、これでUNKNOWN君が暴れた所を止めずに済みますわ」
 冗談には聞こえないミリハナクの言葉に、残された四人は思わず視線を見合わせる。イベントの開始を告げる花火が遠くで打ち上げられた。

●Scene2 ふれあいブース(サポート)
 ミリハナクとBEATRICEの二人は、他の二人と別れふれあいブースのある場所へと向かっていた。物珍しそうに取り囲む子供達の間で二人は言葉を交わす。
「何か、お手伝いできることがあれば良いのですが‥‥」
 表情は変わらないものの、その言葉に重みを感じたミリハナクが優しく告げる。
「きっと、今日ではし尽くせない程沢山ありますわ。難民となってしまった人々に、少しでも癒しを与えられれば素敵な事だと思いますの」
 ミリハナクの言葉に視線を向けたBEATRICEは、目を細めると静かに「‥‥そうですね」と呟いた。

 『手芸スペース』と書かれた手作りの看板がある場所へ向かったミリハナクは、事前に準備していた布や綿を取り出し、難民達から譲り受けた端切れを使い女の子達の為にぬいぐるみを作り始めた。短い時間でカバンに付けられる程の小さな動物マスコットをると、掌に納まる程のぬいぐるみを作り始める。最初はミリハナクの容姿に怯えていた子供達だったが、「わたしにも作れる?」と尋ねられると、ミリハナクは笑みを浮かべた。
「勿論ですわ。最初は難しいと思うかもしれませんが、上手になればぬいぐるみのお手当ても出来る様になりますわ。皆で、可愛いお友達を作りましょうね」
 歓声を上げる子供達の後ろから、母親達の「私達にも教えて下さい」という声が聞こえた。
 『工作スペース』と書かれた看板のある場所へと向かったBEATRICEは、日曜大工が好きな父親達と共に木製のおもちゃを作り始めた。コマや竹とんぼといった懐かしいおもちゃをナイフで削り出し、近くの子供へと手渡す。最初は眺めているだけの子供達も、
竹とんぼを高く飛ばす彼女に「お姉ちゃんすごい!」と口々に歓声を上げた。
「一人でも友達同士でも遊べる物を作りましょう‥‥。例えば、タングラムや積木タワー等はどうでしょうか‥‥?」
 名前に覚えが無い、と首を捻る大人達にBEATRICEは簡単な設計図を描いて見せると「あぁ、これなら知ってます」と頷いた。図面を引き、余った木を切り出して枠の型に収まるようパズルの様に木を嵌め込みタングラムを作る。細い棒状に切り出した木を54本にカットし、16段に積み上げて積木タワーを作る。そうして出来上がったおもちゃ達は、直ぐに子供達の遊び道具へと変わり、BEATRICEの周囲では子供達がはしゃいでいた。

●Scene3 トークブース(語り部)
「遺伝子情報の核となるデオキシリボ核酸、つまりDNAが、異なる二種以上の生物遺伝情報を持った生命体を、今日では『キメラ』と称する様になったね〜。簡単に言えば『攻撃されると赤い光を発する見たことのない奇妙な生物』は『キメラ』と認識して良いだろうね〜」
 トークブースへとやって来たドクターは、使い古されたホワイトボードを前に専門用語を交えつつ講義を行っていた。はじめは女性や子供達も多く拝聴していたが、専門的な内容に差し掛かると入れ替わる様に学生らしき青年や休憩中の一般兵が熱心にドクターの言葉に耳を傾けた。
「FFとは、一言で表せば滅茶苦茶な能力だね〜。大気中では大気を通し、水中では水を通し、視界外からでも有害物質には反応し、慣性すら遮断してしまうからね〜」
「それじゃ、軍に勝ち目は無いじゃないか‥‥」
「君、良い呟きをするではないか〜。次はそれについても説明をしよう〜」
 ドクターは黒マジックを使い『能力者とは?』と文字を書き足す。
「バグアを倒す為の力を手に入れる為、人間を捨てた。ソレが能力者だよ〜。能力者はホモ・サピエンスという枠からはみ出ているね〜」
 ドクターの目は笑っていなかった。

●Scene4 物資倉庫(サポート)
「悪いな兄ちゃん。こんな地味な仕事をさせちまって」
「気にしないでくれ。一応これでもファイターだから、これぐらいの事はお安い御用さ。その為に来たんだ、好きに使ってくれ」
 米田は本部で施設の消耗度や耐久年数度、時期を確認すると、最も処理が必要な場所へと向かい、一般兵と共に修繕の手伝いを行った。殆どが雨漏りや水漏れ、壁のひび割れと言った細かなものばかりだったが、そこに住む難民達から感謝の言葉が告げられた。取替えが必要な大きな資材を覚醒して運搬する米田の姿に「そんな使い道もあるとはなぁ」と驚きの声も聞こえた。

「ふぅ‥‥一先ず、急ぎの用は片付いたかな」
 屋台を開いていた民間人から冷たいレモネードの差し入れを貰い、彼らは施設の片隅で休憩をした。
「そういや、この間も難民から言われちまったな。『どうして、軍は力があるのに俺達を助けてくれなかったんだ』って。あんたらも言われるんじゃないのか?」
 兵士の言葉に米田が静かに口を開く。
「そうだな、こういう事を言ったら怒られるかもしれないけど、嘘は言えないからな。答えるとするなら『解らなかった』。彼らを知らなかった、僕の居た場所から遠過ぎた、戦術や戦略的に無理だった。そんなのを理由にしたくなるけど、それが本当の答えかもしれない。僕も東京を無くしてるから少しは皆の気持ちも解るからさ。‥‥ただ一つだけ解っているのは、そういう想いを増やしたくないってことさ。悪い、なんか答えになってなくて」
 兵士は静かに首を振り「ありがとうよ」と呟いた。

●Scene5 特設会場(エキシビション)
「今回は二対二のシングルバトル。俺達四人がやり合えば、確実に被害が出るからな。武器はこれだ。全て現物のレプリカになっている。暴発する可能性は無い。気を付けて扱え」
 本部で受け取ったレプリカを手渡し、堺は他の三人へ向けて静かに告げた。
「俺は、お前と戦えれば何だって良いぜ?」
 レプリカのティルフィングを眺めていた漸の言葉に堺が片眉を上げる。「悪いな、組み合わせの都合だ」と堺がUNKNOWNと須佐へ向けて言うと、二人は顔を合わせ「気にするな、こっちはこっちで好きにやらせて貰うさ」と言ってにやりと笑った。美形と竜の着ぐるみというアンバランスな二人に、堺は複雑な表情を浮かべた。

「この会場は俺が支配した! 行け、我が兵士達!」
「うおおおおおお!!」
「みぎゃみぎゃ! みぎゃ!(負けるな子供達! ペイント弾で迎え撃て!)」
「まけるなー! わるいやつなんか、あっち行けー!」
「うわー! ベチャベチャする! 逃げろ〜!!」
 手の空いていた一般兵に兵士役を頼む様声を掛け、『特撮風の舞台』にしたいと言い出したのはUNKNOWNだった。子供達と共に戦いたいという要望に、須佐の魅せる戦いがしたいという思いが絶妙に噛み合わさった結果だった。最初は悪役という立場に対し渋っていた須佐だったが、子供達の笑顔が見れるならと腹を括り了承をした。
「中々やるじゃないか、な〜が君。だが、子供達の応援だけじゃ俺には勝てない! いくぞ、勝負だ!!」
「みぎゃみぎゃ! みぎゃぎゃ!(望む所だ! 皆、応援頼んだぞ!!)」
 高速機動を使い、UNKNOWNへと放った須佐の一撃を、ライトニングクローが迎え撃つ。鮮やかな火花と共に二人が弧を描いて宙を舞うと、観客席から子供達の応援に混じり女性達の黄色い声援が上がった。須佐の緩急をつけた飛び蹴りを踊る様にコミカルな動きでUNKNOWNが回避して間合いを取る。スコルのブースターとミスティックTの電磁波でかく乱すると、UNKNOWNは慌てた素振りから尻尾を使って闇雲に足払いを仕掛ける。バク宙をした須佐が岩山の上へと跳躍すると、女性達の歓声がさらに大きなものになった。
「中々やるな! だが!」
「みぎゃっ?!(何っ?!)」
 岩山を踏み台にした須佐が回転を加えた飛び蹴りをUNKNOWNへと食らわせ、さらに相手を踏み台して反転し、もう一発飛び蹴りを叩き込む。大きな砂煙が舞い上がると同時に、観客席から歓声が沸き起こり、子供達から「まけないでー!! 立ってー!!」と悲鳴のような声が聞こえた。
「みっ、みぎゃああああ!!」
 子供達の歓声を受けUNKNOWNは煙の中から立ち上がると、口の中に仕込んだカルブンクルスから炎を吐き出した。その炎を受け、須佐がやられた振りをして地面に倒れ込む。観客席からは拍手と喝采が沸き起こり、ひとつめのエキシビションは無事に終了した。

●Scene6 特設会場(エキシビション2)
「さて、いよいよ俺達の出番だな」
「‥‥あぁ」
 控え室のテントに置かれたパイプ椅子から立ち上がると、戦いたくてたまらないという表情の漸が堺へ向けて告げた。まだ手に馴染まないという表情で獅子牡丹を手にしていた堺が続く。テントを押し上げると同時に会場を包んでいた熱気が二人を包み、漸の表情には『堺と戦える』という意思だけが滲んでいた。

「さぁ、それじゃ楽しもうか?」
 先手必勝を発動させると同時に、漸が指を鳴らす様な仕草でシャドウオーブからエネルギー弾を飛ばす。寸での所で後方へと跳躍しそれを回避するが、粉々に砕け散った地面を見て、堺は漸の本気を静かに感じ取った。
「誓約の名の元に漸 王零‥‥推して参る!!」
「‥‥手加減はなしだ、全力で行くぞ!」
 堺が僅かに怯んだ隙に瞬天速を発動させると堺の懐へと飛び込みティルフィングによる突きを仕掛ける。迎え撃つ様に天地斬を放った瞬間、レプリカから発せられたものとは思えない衝撃波の塊が爆発した。
「‥‥まずい、もしかして」
「みぎゃぎゃ?(周りが見えていないのか?)」
 応援してくれた子供達にキャンディを振舞っていたUNKNOWNと、女性達から握手を求められていた須佐が、異様な雰囲気を放つ二人の戦いに声を強張らせた。見栄えの良い戦い方をしようとする堺に対し、一部の隙も見せようとしない漸の攻撃は、的確に堺の急所を捉えようとする。
「逃がしはしない!」
「打ち合うたびに骨が軋む‥‥! やはり、強い!」
 漸のショットガン20から打ち出される弾幕が、的確に堺の足元を潰していく。獅子牡丹を構えたまま間合いを詰める事の出来ない堺へ向かって突進すると、ティルフィングを振り翳し一文字に斬りつける。鍔迫り合いの中で発生した衝撃波が振動となって周囲を揺らし、ざわついた観客席からは「‥‥本物の、殺し合いか?」という声が洩れた。
「こういった‥‥奇策もあるのさ」
「何っ?!」
 零距離からの攻撃とみせかけたシャドウオーブからの奇手を真正面から食らった堺は、岩山に体を激しく叩き付けられた。ひび割れた岩山の一部がガラガラと砕け落ち、足場を悪くする。
「‥‥まずい! 早く避難を!!」
「1、2、3、4、5、6‥‥これで終い、かな?」
「みぎゃぎゃぎゃ!!(早く逃げるんだ!!)」
「ぐぅ‥‥ぬぅおおおおお!! 一気に決める!!」
 円閃を発動させた漸の六連撃と、それを刀身で受け止めようとする堺の獅子牡丹が軋みと悲鳴を上げる。


●Scene7 特設会場(その後)
「逃げろおおおお! 崩れるぞおおおお!!」

 ドオォォォォォン!!

 特設会場から轟音が聞こえたと同時に、ドクター、米田、ミリハナク、BEATRICEの四人はブースを離れて走り出した。直ぐに人だかりの波に揉まれ、騒然とした空気が辺りを覆い尽くしている事に気付く。
「参ったね〜一体何があったんだい〜?」
「解らない。けど、特設会場で何か起こったのは確かだ」
「難民が此方に逃げて来ていますね‥‥。まさか、事故‥‥?」
「あちら! 砂煙が上がっていますわ!」
 ミリハナクが指した方向へ向かうと、次第に難民達のざわついた声に混じり子供達の泣き声が聞こえた。「何があったんだ?」と尋ねる米田に中年の男が引き攣った表情で「アンタらの仲間の仕業だよ」と言って、漸と堺の戦いを説明した。話を聞き終えた四人は、顔を見合わせる事も無くそれぞれが複雑な表情を見せた。

「こっちに怪我人はない! そっちは?!」
「みぎゃ! みぎゃみぎゃ!(こちらも問題はない、二人を頼む!)」
 最前列に座っていた観客全てを守った須佐とUNKNOWNだったが、崩落の衝撃に襲われた難民達の中からは怒りと落胆の声が口々に吐き出され、パニックに近い状況に陥っていた。泣き出す子供達を抱き寄せ、UNKNOWNが頭を優しく撫で、一般兵が避難の為の誘導を指示する。砂煙が舞い上がる地点へと向かった須佐は、そこで負傷をした漸と堺を見つけた。
「おい何やってる! 怪我は?!」
 地形の変わってしまった岩山を背に、地面に膝をついた二人は肩で息をしていた。互いの力に耐え切れなかったレプリカはヒビと共に砕け、グリップを持つ手から血を滴らせていた。
「なんだ、お前もまだまだだな」
 満足そうに笑う漸に対し、虚脱した堺は「やり過ぎだ‥‥」と静かに呟いた。

 予定していたキャンプファイヤーは打ち切られ、八人は謝罪として爆発現場となった特設会場の片付けを行う事になった。その後、彼らに依頼をした一般兵は、他の関係者からチクチクと責任問題を問われる羽目となった。
「まぁ、怪我人が出なかった事だけは良しとするか‥‥」