●リプレイ本文
「まずは、エントリーナンバー1番御山・映(
ga0052)さんです」
「御山・映(みやま・あきら)です。こんかいはよろしくおねがいしますです(ぺこり)え、えーと、たけとんぼづくりとかすきですはい‥すいません」
御山は緊張のあまりがちがちに震えていた。
「そんなに緊張しなくてもいいですよ。 続いてエントリーナンバー2番榊兵衛(
ga0388)さんです」
「榊古槍術継承者、榊兵衛だ。槍一筋故、仲間は俺を『槍の兵衛』と呼ぶ。宜しく頼む」
「私男らいい人って好きなんですよ」
「そんなカミングアウトせん誰も聞いてねえよ」
「ひどいですよ。続いてエントリーナンバー3番レディオガール(
ga5200)、さんです」
「自己紹介と言われても、何をどう紹介すればよいのか良くわからないレディオガール。
なのでレディ個人のことは、五感以外の何かで感じ取ってほしい。今感じた印象で、だいたい合ってると思う」
「なかなか面白い自己紹介でした。 続いてエントリーナンバー4番那智・武流(
ga5350)さんです」
「4番那智武流です! 職業は、見たまんま神主やってます! クラスはエクセレンターです! 人生のモットーは、明るく、楽しく、元気良く! 宜しくお願いしまっす!」
「こっちまで明るくなるような、元気良い自己紹介でした。続いてエントリーナンバー5番佐伯 (
ga5657)さんです」
「ふっ、わしは天使カードと普通カードを使わぬ」
そう言って、佐伯は天使カードをくるりと回し、引き裂いた。
「大胆不敵ですね。それで勝てるのでしょうか。 続いてエントリーナンバー6番ジェレミー・菊地(
ga6029)さんです」
「その前に、サングラスかけても宜しいでしょうか?」
「あっいいですよ」
ジュレミーはサングラスを着け、あらかじめみつけていたカメラを見た。
「アメリカ生まれ日本育ちのハーフ。国籍はアメリカを選択。恋人は募集中。好みのタイプは「ダイエット中なの」とか言ってダイエットコークをガブ飲みしないタイプの女性。趣味は料理、特に日本食。夢はさんずいの菊『池』姓さんを全員菊『地』姓へ改名させる事とパソコン等の第1変換候補を菊地にする事。人口は菊地の方が菊池より多いなのに、なんで菊池が先なんだよ。あ、全国の菊池さんごめんなさい」
ジュレミーは早口で言った。
「舌が絡まるような自己紹介でした。 続いてエントリーナンバー7番シュラング(
ga6095)さんです」
「‥シュラングだ。参加した理由は本部からの依頼だからだ。仕事である以上全力でやらせてもらう。以上だ」
「簡潔で分かりやすい自己紹介でした。 続いてエントリーナンバー8番サーシャ・ヴァレンシア(
ga6139)さんです」
「‥テレビだったのは‥誤算‥サーシャ・ヴァレンシア‥よろしく‥」
「手元の資料によると本部で依頼探ししている際に心理学の研究依頼と勘違いして誤って受けてしまったとの事です‥‥私と同じでドジっ子さんなんですね」
「以上8人の挑戦者達です。それでは第1問目を発表します。 第1問、小説は好きですか? です。 それではシンキングタイムスタート」
軽快な音楽が流れた。
「皆決まりましたね、それでは一斉にオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん普通、榊さん好き、レディオガールさん嫌い、那智さん普通、佐伯さん好き、ジェレミーさん普通、シュラングさん普通サーシャさん早くも天使カードです。という事で、レディオガールさんとサーシャさんにポイントが入ります。 それでは聞いてみたいと思います。まずレディオガールさん、何で小説嫌いなんですか?」
「真面目に答えると、レディの場合全部普通。だからサイコロで決めた」
それを聞いた真美は苦笑するしかなかった。
「あはは‥‥そうですか。サーシャさんは本当は好きだったんですか?」
「‥小説‥好きだから‥」
「そうですか。 それでは第2問です。 肉類は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん普通、榊さん好き、レディオガールさん普通、那智さん好き、佐伯さん好き、ジェレミーさん普通、シュラングさん普通サーシャさん嫌いです。という事で、サーシャさんにポイントが入ります。サーシャさん連続ポイントです。 それでは聞いてみたいと思います。サーシャさん連続ポイントですけど、今の気持ちどうですか?」
「‥ラッキー‥」
サーシャはぼそりと呟いた。
「それでは第3問です。 仕事は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん普通、榊さん普通、レディオガールさんここで天使カードです、那智さん嫌い、佐伯さん好き、ジェレミーさん嫌い、シュラングさん普通、サーシャさん好きです。という事で、レディオガールさん、御山さん、榊さん、那智さん、ジュレミーさんにポイントが入ります。 それでは聞いてみたいと思います。御山さんは何で普通だと答えたんですか?」
「仕事は内容次第では良いですけど、嫌なのもありますです。内容についてはちょっと言えませんですけど‥すいません」
「リラックスしてくださいね。榊さんも普通と答えてたんですけど?」
「好きとか嫌いではないだろう?」
「確かにその通りですね‥‥反省反省‥‥っと那智さんとジュレミーさんは嫌いと答えてたんですけど?」
「普通の会社員になりたかったんだけど、じっちゃんが跡継げって聞かないから、通信教育で神主の資格取った。んで、現代に至る、と。作法が厳しいから、仕事はキツイと言ってもいい」
「それでは第4問です。 スポーツ観戦は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん普通、榊さん好き、レディオガールさん好き、那智さん好き、佐伯さん好き、ジェレミーさん嫌い、シュラングさん嫌いサーシャさん好きです。という事で、御山さんにポイントが入ります。御山さん連続ポイントです。 それでは聞いてみたいと思います。御山さん普通と答えたんですけど何故なんですか?」
「スポーツ観戦は嫌いじゃないですけどあんまりみないです」
「そうですかぁ〜私は結構見るんですけど。特に‥」
真美は横に居る丈治にどつかれた。
「お前の話は誰も聞いてない」
「俺は聞きたいぜ」
「いったぁ〜‥‥菊地さんどうもありがとう。 それでは第5問です。 漫画は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん普通、榊さん普通、レディオガールさん嫌い、那智さん好き、佐伯さん好き、ジェレミーさん普通、シュラングさん普通、サーシャさん嫌いです。という事で、レディオガールさん那智さん佐伯さんサーシャさんにポイントが入ります。 それでは聞いてみたいと思います。レディオガールさんとサーシャさんは嫌いのカードを出したんですけど?」
「‥‥サイコロ」
「‥‥嫌い‥‥」
「簡潔な返答ありがとうございます! 続いて那智さんと佐伯さんは好きのカードを提示した理由は?」
「超大好き! 悪霊退治モンが好みだ! 最近、そういうジャンルねぇのが残念!」
「ここで天使カード使っても良かったんだがな。」
「那智さん、私もそれ系好きなんですよ。佐伯さん自己紹介の時天使カード破いたんじゃあ‥‥」
「菊地さんありがとう。 それでは第6問です ゲームは好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さんここで天使カードです、榊さん普通、レディオガールさん普通、那智さん好き、佐伯さん嫌い、ジェレミーさん普通、シュラングさん好き、サーシャさん嫌いです。という事で、御山さん、那智さん、佐伯さん、シュラングさん、サーシャさんにポイントが入ります。那智さん佐伯さんサーシャさん連続ポイントです。 それでは聞いてみたいと思います。ポイントを取った皆さんは何でその答えにしたんですか?」
「ゲームは将棋とか五目並べとかおじいさんとやってました」
「格闘ゲームが大好き! でも、ゲーセン行く暇がねぇ‥。ゲーム機は高くて買えんしなぁ‥質問! この番組、優勝したら賞金出んの?」
「ここでも良かったんだがな」
「好きだ!」
「‥嫌い‥」
「御山さんそのゲームじゃ無いんですけど‥‥、那智さん、あっ言い忘れてましたね‥‥単独優勝は10万円2人の場合は5万円3人の場合は4万円出ます。佐伯さん、いや、だからカード破いたんじゃあ、サーシャさん簡潔な答え私結構好きですよ」
「それでは第7問です。 料理を作る事は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん好き、榊さん好き、レディオガールさん嫌い、那智さん普通、佐伯さん嫌い、ジェレミーさんここで天使カードです、シュラングさん普通、サーシャさん嫌いです。という事で、那智さん、ジュレミーさんにポイントが入ります。那智さん何と! 3連続ポイントです。 それでは聞いてみたいと思います。那智は何で普通と答えたの?」
段々ヒートアップする真美はとうとう友達口調になっていた。
「ワンパターンなものしか作れん。ほとんど惣菜だし」
「へぇーそうなんだ。精進料理とかかな」
「それでは第8問です。 スポーツする事は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん好き、榊さんここで天使カードです、レディオガールさん普通、那智さん普通、佐伯さん嫌い、ジェレミーさん普通、シュラングさん普通、サーシャさん嫌いです。という事で、御山さん、榊さんにポイントが入ります。 それでは聞いてみたいと思います。御山っちと榊様は何で?」
とうとう真美は変なあだ名までつけてしまっていた。
こうなった真美は誰も止められなかった。
「えっと、弓道ってスポーツに入れて良かったですよね? あんまり重い弓はひけないですけど」
「傭兵をやっている以上嫌いという人間は少ないだろう。かといって『嫌い』を出すのは俺の心情にそぐわないからな。これを使わせて貰う」
「御山っちは堅いよリラックスリラックス。榊様そうですよね、傭兵さん達は体が資本だって言いますし‥」
「それでは第9問です。 勉強は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん好き、榊さん普通、レディオガールさん普通、那智さんここで天使カードです、佐伯さん嫌い、ジェレミーさん普通、シュラングさん普通、サーシャさん好きです。という事で、那智さん、佐伯さんにポイントが入ります。 それでは聞いてみたいと思います。なっちとさえきんはどうして?」
「嫌い。それ以上のコメントは無い!」
「ここで、つかっ」
「はい、ありがとうございま〜す。なっち、私も勉強だいっ嫌いだったんですよ」
「それでは最終問題です。おおっとシュラングさん覚醒しました。皆盛り上がってます。各言う私も盛り上がってます。 野菜は好きですか? です。 それではカードを出してください」
傭兵達がカードを出した。
「皆決まりましたね。 それでは一斉にカードをオープンしてください」
傭兵達が伏せていたカードをオープンした。
「御山さん好き、榊さん好き、レディオガールさん嫌い、那智さん嫌い、佐伯さん嫌い、ジェレミーさん嫌い、シュラングさん最後の最後で天使カードです、サーシャさん好きです。という事で、御山さん、榊さん、サーシャさんにポイントが入ります。 ああっとここで時間となりましたので結果発表です」
「最後に一言だけ言わせてくれ‥‥切り札とは最後に使うものだ!」
「その通りです! いよっシュラングさん座布団○枚‥‥それでは優勝者は‥‥御山さん、那智さん、サーシャさんの3人です。感想をどうぞ!」
「ややりまいたですます‥‥すいません」
「よっしゃ」
「‥勝った‥」
御山は緊張でがちがちしていて、那智はガッツポーズをし、サーシャは淡々としていた。
「わしからのプレゼントじゃ」
佐伯が投げたカードはまぎれもなく天使カードだった。
生放送が終わった後、真美は廊下で背を伸ばした。
「ん〜今日もハッスルしたなぁ〜‥‥さて帰るか」
「なんか‥忘れてないか‥」
真美はがくがくと震え、後ろを見ると‥‥丈治の姿があった。
「‥‥先輩」
それから真美は2時間説教された。