タイトル:貫け! 俺の褌魂マスター:水貴透子

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2008/10/12 12:21

●オープニング本文


俺はふんどしが大好きなんだ!

ふんどしを着用しなくて何が日本男児か!

※※※

UPC本部にふんどし一丁に月詠を携えた男性が一人。

彼の名前は大石 圭吾(おおいし けいご)と言ってふんどし愛好会(メンバーは彼一人)のリーダーである。

そんな彼の変わった趣味――それはキメラ退治に赴く際には必ず『ふんどし一丁』で行くという事。

今現在もふんどし一丁なので『普段通り』と言った方が正しいのかもしれない。

「今回、一緒に任務に行く事になった大石だ、宜しくな」

にかっと笑って、きらっと白く輝く歯を見せながら爽やかに挨拶をしてくる彼なのだが、ふんどし一丁の能力者と一緒に任務に行きたくないというのが本音。

だから彼はいつも任務に行く際に『わざと時間を遅く知らされたり』『武器を隠して任務にいけなくしたり』などの嫌がらせを受けていた。

だが、当の本人は「うっかりさんだなぁ」とか「そんなにこの武器が欲しいのかい」などと見当違いな事を言うゴーイングマイウェイな人間なのだ。

「せめてそのふんどし一丁は何とかならないかしら‥‥いや、格好が変とかではなくて攻撃を受けたら大変じゃない?」

女性能力者が『一応』気を使って大石に話しかけると「無問題」と親指をビッと鋭く立てながら言葉を返してきた。

「俺は能力者になった時、死んだ親父に誓ったんだよ。どんな事があっても『ふんどしスタイル』を崩さないって」

大石はマジメに答えているのだが『死んだ親父、泣いてるよ』と女性能力者は心の中で呟く。

そもそも誓いにふんどしを使うなんてどんな家族だったんだよ‥‥と女性能力者はため息混じりに心の中で言葉を呟く。

口に出してしまえば、この暑苦しい男のことだ。もっと暑苦しい事を言ってくるに違いないと女性能力者は判断して泣く泣く言葉を飲み込んでいるのだ。

「それではキメラを倒しにレッツゴー! だぜ!」

大石は太陽を指差しながら叫ぶが、同行する能力者は背後にはいない。

彼を除く能力者は『同行拒否』を行い『彼と一緒にキメラ退治に行って』という依頼まで出してきたのだった‥‥。


●参加者一覧

山科芳野(ga0604
20歳・♀・ST
ハルカ(ga0640
19歳・♀・PN
藤枝 真一(ga0779
21歳・♂・ER
木花咲耶(ga5139
24歳・♀・FT
天道・大河(ga9197
22歳・♂・DF
千祭・刃(gb1900
23歳・♂・DG
ディッツァー・ライ(gb2224
28歳・♂・AA
美環 響(gb2863
16歳・♂・ST

●リプレイ本文

〜皆でふんどし締めれば怖くない〜

「今回、一緒にキメラ退治を行う事になった大石だ! 宜しくな!」
 親指をビッと立てながら叫ぶように挨拶をするのは、外見と言葉通りに暑苦しいファイターの大石圭吾だった。
 今回の任務は『褌男と一緒の任務が嫌、代わりに行ってきて』というものであり、八名の能力者が仕事として請け負った。
 しかし――ここで誰も予想していない展開へと向かい始めたのだ。大石と合流する前にキメラ退治などの打ち合わせを行っていた時の事である。

『今回はみんな褌姿で任務をしようZE☆』

 ‥‥という雰囲気になり、仕事を受けた八名――もちろん女性も『褌姿』で任務を行う事になったのである。
 一体、誰がこのような展開を予想したのであろうか‥‥。


「おはよう〜、今回同行しますやまし‥‥」
 呟きながら山科芳野(ga0604)が眠気の為かぐらぐらと船を漕ぎそうになり、途中でハッと我に返り、頭を振りながら「山科です、よろしく〜」と挨拶を行った。
 ちなみに彼女の姿は白さらしを下着として着用しており、その上に白い法被を着ている。もちろん下は『ふんどし』である。
「こんにちは〜、今回は頑張ろうね〜」
 ハルカ(ga0640)が両手の『ロケットパンチ』を見せながら挨拶を行う。彼女もまた、上は白のタンクトップだが下は言わずと知れた『ふんどし』である。
「ふふ、ある男が一つ目小僧を捕まえ、見世物にしようと一つ目の村に踏み入ったら二つ目が珍しいからと逆に捕まって見世物にされる――今回のメンバーを見ていたらその話を思い出した。皆で褌を着用したら、これから合流する大石は実に普通のファイターになるな」
 含み笑いをしながら藤枝 真一(ga0779)が呟く。博識な言葉を言う彼なのだが『ふんどし』を着用していたら、なぜか笑いが出てしまうのは気のせいだろうか。
 でも確かに普段着を着ている能力者の中にいるから大石は『珍しい変態ファイター』なのであって、褌集団の中にいれば『普通のファイター』にしか見えない。
 ただ、周りに大石に合わせようとする能力者がいなかっただけで。
「大石殿の褌が皆を動かしました・褌小隊出動ですわ!」
 木花咲耶(ga5139)が拳を握り締めながら能力者達に向けて言う。彼女が自分自身を奮い立たせている時に、隣では天道・大河(ga9197)が感動に浸っていた。
「綺麗どころの女の子までもが褌‥‥良かった‥‥今日まで生きていて本当に良かったっ‥‥もはや俺の人生に悔いなどないっ!」
 感激の涙を流しながら天道は叫ぶ。確かに美人な女の子までもが褌なのだから男性諸君は『グッジョブ、大石』と思っているのだろう。
「でも他の人は大石さんの事を変だと言うけど、大石さんは日本男児の鑑です! とーちゃんが大石さんを見たら、喜ぶだろうなぁ‥‥」
 千祭・刃(gb1900)が、まだ会わぬ大石の事を考えながら尊敬の眼差しを虚空に向ける。
「‥‥ふむ、褌という事で何か気が引き締まるな」
 ディッツァー・ライ(gb2224)が呟く。そりゃもう既に『ふんどし』を締めているのだから気も引き締まる事だろう。
「ふふふ‥‥ある時は好青年、またある時は凄腕傭兵、その実態は――金色褌を愛する戦士、漢――美環 響(gb2863)ここに推参!」
 美環が服を脱ぎながらPRを行う――が、ここは本部の中。ただでさえ集団ふんどしで目立っていると言うのに、大きな声で叫んで美環はもっと目立ってしまう。
 そこへ――「おおぉぉぉいっ!」と本部の端っこから大きな声で叫ぶ――褌男‥‥もとい大石圭吾が白い歯を輝かせて「キミ達が今回一緒に仕事する仲間だねー!」と嬉しげに叫んでいる。
「大石さん、宜しくお願いします!」
 敬礼をしながら大石に挨拶をするのは千祭だった。
「あなたを師匠と呼んでいいですか?」
 千祭の言葉に大石は気を良くしたのか「ふんど師匠と呼びたまえ! はっはっはっは!」と豪快に笑っている。『ふんどしししょう』を略して『ふんど師匠』なのだろう、きっと。
「それにしても俺の他にも褌で行動している人がいたんだな、よかったよ‥‥もしかしたら俺が変なのかなって思い始めていたからさ」
 大石は心から嬉しそうな表情で能力者達に告げる。
「‥‥偏見は可能性の癌だ。科学の父・ガリレオは異端であった地動説を立証した‥‥他人の意見に囚われては人は進化しない!」
 力説するのは藤枝だったが、地動説とふんどしを一緒にしてはガリレオも泣きたくなるだろう。
「それでは行くぜよ、キメラの野郎をぶっ飛ばしてやるぜよ!」
 漢らしく美環が能力者達に告げ、大石を含めた能力者達はキメラが潜む山へと向かい始めたのだった。


〜ふんどしパワーでキメラを打ち倒せ(ふんどしにはそんな効果がありません)〜

 青い空、白い雲、そしてふんどし集団。明らかに山の雰囲気に合っていない集団に、現地の住人達も畏怖感を能力者達に覚えていた。
「き、キメラは向こうに出るって聞いてるよ‥‥でも正直俺は今の兄ちゃん達の方が怖い」
 子供とは正直で時には残酷なものである。正直に自分の思ったままを言ってしまうのだから。
「何を言うんだ、少年よ。褌こそ日本人としてのたしなみなんだぞ? 褌をきちんと締めないと将来お嫁さんも来ないんだぞ?」
 真剣な顔で少年を諭す大石だが、彼自身もまだ結婚どころか恋人すらいない状態なのだから説得力はゼロを超えてマイナスである。
「さて、それじゃ張り切ってキメラ退治に行きましょうか〜」
 山科が呟き、能力者達は山の中へと足を踏み入れる。キメラが潜む場所は予め現地の住人達が調べてくれていて、能力者達は苦労する事はなかった。
「そういえば、褌が破れた時の為に替えを持ってきたが――他の皆は持ってきたのか?」
 ディッツァーが能力者達に問いかけると「バカヤロウ! 戦う前から負ける気か!」と天道が大きな声で叫んだ。
「替えの褌など俺には不要! 褌一枚守れない男に、一体何が守れるって言うんだ!」
 天道の言っている事は尤もだ、尤もなのだけれど『ふんどし』が絡んでいる時点でシリアス度が120%下がってしまうのが褌パワーである。
「う、うぅ、俺はこんなふんどしメイトに出会えて最高だ‥‥」
 大石がぶわっと涙を流しながら感動に浸っている。
「ふふ、俺は今回『科学者として』立証したいが為に参加したんだよ」
 藤枝の言葉に「科学者として?」と大石が問いかける。
「‥‥普段、人間は筋肉の20%〜30%程度しか使っていないと言われている。常に100%の力を発揮すると自らの筋肉で身体を壊してしまうからだ」
「あ、それは聞いた事がある〜」
 ハルカが手を挙げながら言葉を返した。
「『窮鼠猫を噛む』という言葉がある。追い込まれた状態は筋肉のリミッターを外し、普段以上の力を発揮出来る。危機感がより一層五感を研ぎ澄まし、裸に近い状況が、人に動物的勘を取り戻させる」
 藤枝の高説を聞いて山科は既に船を漕ぎ始めている。
「‥‥いや、それ以上に‥‥魂を揺さぶり起こすパワーを感じる」
 褌一丁、実に検証しがいのある装備だ――と言葉を付けたして藤枝は不敵に笑った。
「要約すると『褌パワーをなめないで下さい』って事ですね」
 木花が頭に巻かれた赤い鉢巻を靡かせながら呟く。
「そういえば‥‥ふんど師匠、キメラも褌一丁なのかな?」
 千祭の言葉に「そ、そんな漢気のある奴を俺達は倒さなくてはいけないのか!」と大石が嘆き始める。ちなみにまだキメラが褌一丁だと分かったわけではない。
 そんな時にタイミングよく、がさ、と何かが能力者達の背後に現れる。
「褌一丁キメラ来たか!?」
 天道が叫び、勢いよく後ろを振り返る――と、ライダースーツを着て手には鞭を持った男性型キメラが此方を見て怪しげな笑みを浮かべて見ている。
「‥‥普通だ、残念だなぁ‥‥」
 千祭は心からがっかりしたように呟き、武器を構えた。
「傷の手当てはうちにおまかせあれ。思う存分暴れてね〜」
 山科が『練成強化』をディッツァー、木花、ハルカ、大石に使用しながら呟く。その間にも男性型キメラが鞭を使って攻撃を仕掛けてくるが、木花は簡単にそれを避ける。
「褌の力をなめないで下さい。そんな攻撃は止まっているようにしか見えませんわ」
 木花は不敵に笑いながら呟くが、男性型キメラの攻撃が止まって見えるのは彼女自身の能力であり、決して『ふんどしを着用しているから』ではない。
「行くぜ! 大石! 皆! 俺達の褌パワーを集めるぞ! 褌の力を信じるんだ!」
 天道が『刀』を構えながら叫ぶ。二度目になるが決して『ふんどし』のおかげではない。天道が叫んだ後、男性型キメラはディッツァーに鞭攻撃を仕掛けるが『豪力発現』を使用して力で無理矢理ねじ伏せに掛かる。
「‥‥む、いつもよりモチベーションがあがるから不思議だ」
 隆起した己の筋肉を見て思わずポージングするディッツァーだったが、その隙を突いて男性型キメラが鞭でベシンと攻撃を仕掛けてくる。
「――――痛ぇ! ‥‥って、どんなプレイだ、この野郎!」
 ディッツァーが『先手必勝』と『流し斬り』を使用して男性型キメラに攻撃を仕掛ける。
「迷いのない飛び込み、それが剣道の極意‥‥胴ォォォォッ!」
 ディッツァーが攻撃を仕掛けた後、美環も『イアリス』を振り上げて男性型キメラに攻撃を仕掛ける。
「これが金色褌の力だぜよ!」
 何度も言うが、これは美環自身の力であって『ふんどし』のおかげでは決して無い。
 そして美環が男性型キメラの鞭を避けた――のだが、鞭が狙っていたのは大石で、このままいけば彼は攻撃を避けきる事が出来ない。
「ろけっと、ぱ〜〜〜〜んちっ!」
 男性型キメラの鞭が大石に直撃する寸前でハルカの『ロケットパンチ』が大石を救った。
「さらに、ドーーーーーーンっ!」
 もう片方の『ロケットパンチ』を男性型キメラの腹目掛けて攻撃を仕掛ける。
「褌すら締めれぬお前が俺たちに敵うとでも思ったのか!」
 藤枝が『電波増幅』を使用した後『超機械α』で男性型キメラに攻撃を行いながら叫ぶ。
「絆の褌小隊の連携を甘く見ないで下さい」
 木花が呟き『豪破斬撃』と『流し斬り』を使用して攻撃を仕掛けながら小さく呟く。
「鞭とは卑怯です。漢なら拳・刀で勝負しなさい。ヤマトダマシイを知らぬ下賎な輩ですわ」
 呆れたように木花が呟き、後ろへと下がる。彼女が下がった瞬間に「皆、避けろよ!」と天道が叫び『スブロフ』を口に含む。
「必殺! 褌ファイアーっ!」
 男性型キメラに『スブロフ』を吹きつけながらジッポライターで火をつけて火炎放射攻撃を行う。ちなみに彼の言う通りに『褌ファイアー状態』ならば、きっとイヤンな状況になっている事には触れずに置こう。
 天道の『褌ファイアー』が男性型キメラが動きを止める――派手に燃え上がっている割にダメージはいま一つのようだが。そこを千祭が『竜の翼』で移動しながら撹乱を行う。標的が定まらない男性型キメラは隙だらけで、他の能力者達も攻撃を仕掛け始める。
「日本男児を甘くみない事だね。でないと‥‥痛い目に遭うよ?」
 千祭は呟きながら長刀『乱れ桜』でメッタ刺しにする。『竜の爪』によって武器の威力が高められた状態での攻撃だったので、男性型キメラは瀕死寸前にまで陥った。
「褌に秘められた力、見せてやるぜよ!」
 美環が叫びながら『イアリス』で攻撃を仕掛ける。ちなみに褌に秘められた力などはない。
「お前に足りないのは‥‥情熱思想理想思考気品優雅さ勤勉さ‥‥そして何より! ふんどしが足りない!」
 藤枝が叫びながら『超機械α』で攻撃を仕掛け、その隙を突いて木花が『豪破斬撃』と『紅蓮衝撃』を使用して攻撃を行い、男性型キメラを無事に倒す事が出来たのだった‥‥。


〜永遠なる褌メイト達〜

 男性型キメラを倒した後、藤枝が予備として持ってきていた『ふんどし』を男性型キメラに着せて、弔う。ライダースーツの上から着用された『ふんどし』が異様なほどに浮いている。
「キミ達のおかげでキメラも無事に倒せたよ! ここはどうかな、皆も俺が主催している『ふんどし愛好会』に入らないかい!?」
 びしっと親指を立てながら大石が能力者達に問いかける。あんたはほとんど何もしていないだろう、というツッコミはしてはいけない。
「そうだな、これだけ褌使いが一堂に集まったのだから、この仕事を通じ、褌一丁で戦いに挑む事の素晴らしさを世に広めよう! 特に女の子とかに!」
 天道が拳を強く握り締めながら大石に賛同の意を伝える。
「おおっ! 同士よ! キミには『ふんどし愛好会』の副リーダーに任命するよ!」
 大石がガッと天道に抱きつきながら任命式を即席で行う。褌一丁の男二人が抱きつく様は、はっきり言って華やかさのかけらも感じられない。
「男同士で抱きつくな〜〜!」
 ハルカがバチコーンと天道の『巨大ハリセン』で叩くが、褌愛好会の二人は止まらない。
「キミもどうだい!?」
 大石が山科に問いかけると、山科は「え、え」と狸寝入りをしてはぐらかそうとするが「今入っておかないと会員制限があるんだよ、本当に入らなくていいのかい?」と強く押されて『入らなければ損』という思考が彼女の頭に浮かび上がる。
「ふふ、確かにあなたの褌は私達の心を動かしたわ。しかし、魂は見せるものにあらず。内に宿りし熱き魂を見せずして心を動かすべし。それがヤマトダマシイです」
 木花の言葉に「でも、俺は死んだ親父と約束しちまったから! こればっかりは止められないんだ」と強く己の主張を行う。
「そうですか‥‥そこまで心が決まっているのならば‥‥」
 木花は穏やかに笑み、大石に言葉を返した。
「そうだ‥‥ふんど師匠、やってみたい事があるんです」
 千祭が呟き、赤マジックを取り出して絶命して男性型キメラの額に『褌命』と書く。
「敵ながらあっぱれな奴だったなぁ‥‥」
 満足気に、そして遠い目をしながら千祭は呟いたのだった。
「そうだ、今回はお前に合わせるスタイルになったが普段のお前に一言申したい」
 神妙な顔でディッツァーが大石を見て「何だい?」と大石が言葉を返す。
「確か日本の文化では、敵と戦う直前または戦闘中ピンチに陥った時に姿を変えてこそセオリーだと聞いている。最初から褌ではなく、戦闘中ここぞと言う時に魅せてこその褌ではないのか?」
 ディッツァーの言葉に「セオリーなんて打ち砕いてこそ人間だよ」と自嘲気味に笑って答える。
 あくまで彼の『ふんどし』に対する思いは強いのだと思い知らされたディッツァーは「もう何も言う事はねぇよ」と大石の肩を叩きながら言葉を返した。
「褌魂は永遠に不滅ぜよ! 今日の戦いは伝説に残る戦いだったぜよ!」
 美環が夕日をバックに涙を流しながら叫ぶ。

 そして、褌への思いもそこそこに能力者達は本部へと報告する為に帰還したのだった。


END