タイトル:【LP】石家庄市広告戦マスター:望月誠司

シナリオ形態: ショート
難易度: 難しい
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2010/12/20 13:18

●オープニング本文


 中国は広い。この広大な土地の一箇所で大きく勝利したとしても、残る場所でも勝たなければ大勢は動かない。戦争の勝利だけではなく、補給拠点の維持や市民の不安の解消と、UPCの為すべき事は多岐に渡っている。
「‥‥で、手が足りない、‥‥と言う事ですか」
 状況を確認した孫少尉がため息をつく。穴埋めや何でも屋として使われる孫少尉の隊を当ててもなお、数自体が不足する事も多々あった。
「ラストホープへ連絡してください。手は早いうちに打たないといけない」
 今は、攻めるべき時。力の出し惜しみをする余裕は、無い。


 石家庄市を解放したロン・バオエン准将率いる旅団は部隊の再編と補給、休養の為に同市に留まっていた。とはいえ、準備が整えばまたすぐに北へと向かう事になるだろうが。
「部隊の再編で寝る間もねぇ程クソ忙しいってのにバオエンの大将がまた無茶ふりしてきたって?」
「正確には我等が参謀長殿の案なんだろうがな」
 バオエン旅団の参謀達が言葉を交わす。
「で、こっちに渡された内容は何だよ?」
「可能なら、市民の感情をバグア側から人類側へと傾けろ、と」
「可能なら、ね‥‥可能ならとは言うが、まぁ、やらなきゃならねぇんだろうな‥‥確かにこのまま放置はあんまり良く無さそうな気配がするし‥‥」
「しかし、市民感情ってのはまた難儀‥‥片手間にやれる任務じゃない‥‥俺達ドンパチやるのは得意だが、市民の心を慰めるのは苦手だし‥‥能率が悪くなるのは目に見えている‥‥」
「司令部はまた、俺達に社畜というか軍畜になれと言うのか‥‥まぁ、やらなきゃならんのは解る‥‥それは解る‥‥しかし、大将には悪いが流石にハードワークが過ぎる。死んじまうよ」
「そうとも徹夜が許されるのは三日までだ。第一、街に居るのにベッドで眠れないというこの状況はもううんざりなんだ」
「何か名案はないか。こう、俺達の、この、絶体絶命の状況を救ってくれるような何か」
「ああ、確かに絶体絶命‥‥後が無い‥‥死んじまう‥‥これが最後‥‥最後‥‥最後‥‥あ」
「あ」
 士官達は同時に口を開くと、
『最後の希望』
 お互いを指差して異口同音に言った。
「ああ、そうだ! なんで忘れていたんだろう! 僕等には頼りになる存在がいるじゃないか! 派け――もとい傭兵達が!」
「うむ、傭兵達なら上手くやってくれるさ! 多分、俺達よりも向いているッ!!」


 かくて、ULTへと依頼が出された。
「依頼です」
 まだ若いオペレーターが言った。
「依頼主はUPC、中国軍ロン・バオエン旅団参謀部。依頼内容は――石家庄市の市民感情をなんとかしてくれ。報酬は弾むから急募! 以上です」
――以上?
「はい。以上です」


 それは、そう、見事なまでの『まる投げ』であった。

●参加者一覧

メアリー・エッセンバル(ga0194
28歳・♀・GP
夏 炎西(ga4178
30歳・♂・EL
ユーリ・ヴェルトライゼン(ga8751
19歳・♂・ER
仮染 勇輝(gb1239
17歳・♂・PN
ネジリ(gc3290
22歳・♀・EP
荊信(gc3542
31歳・♂・GD
ヘイル(gc4085
24歳・♂・HD
天野 天魔(gc4365
23歳・♂・ER

●リプレイ本文

(「ペッパー‥‥張家口の『青龍星』を保護した身としては、我儘を聞いて貰った訳だし‥‥向こうの我儘も聞くのが筋だよな‥‥頑張ろう、うん」)
 そんな事を思うのはユーリ・ヴェルトライゼン(ga8751)。なかなか義理堅い性格であるらしい。各員理由は様々だが依頼を引き受けた八人の傭兵達は石家庄市に集い計画を立て、それを実行に移さんとした。
 メアリー・エッセンバル(ga0194)はイベントのビラを作成し、当日配るぜんざい引き換え券を付け、市民へと配布した。その際にバグア支配下での生活状況と現在の生活変化を市民に訊ねて資料とし、合間に映像編集を行っているヘイル(gc4085)の元へ手伝いに顔を出しておく。
 ヘイルは仮染 勇輝(gb1239)の手伝いを受けながら映像資料をアニメーション加工していた。
 他方、ユーリが参謀部に赴いた所、TVのラジオや枠を直前で変更する事は難しいらしかった。天野 天魔(gc4365)もまたイベントの際に流す映像を軍と打ち合わせてゆく。
 夏 炎西(ga4178)はぜんざいの作成の為、下準備に入った。小豆を水に漬け、餅米の粉を水で練り棒状に伸ばして小丸型に切ってゆく。目標は一万食であるから、その数は膨大だ。ユーリが戻ってくると合流して行う。また、平行して自腹で甘酒を作成し、ビラ配りから帰って来たメアリーと共に兵士等に振る舞った。
 メアリーは夜、街に捨てられたビラを一人回収しに行き、十数人の兵士がそれを手伝いにいった。
 一方、ネジリ(gc3290)は一人カウンターのある店を回って、能力者やバグアについての基礎知識を主観や私情は交えずに話さんと試みていた。なるべく一対一で話さんとする。
「初めに‥‥俺の言葉をまず疑え‥‥他人の話を鵜呑みにするな」
「はぁ」
 ネジリがそう言うと、茶店で一対一で話を聞きたいと初めて言ってきた若い男は少し変な顔をした。
「では何について聞きたい」
 問うと、男曰く「ネジリ本人の事が聞きたい」との事だった。能力者の事について聞きたいのかと思ってあれこれ答えていたが、段々と話が関係の無い方へと逸れていった。
 どうやら、ナンパらしい。
 ネジリは断り、そして男が武力行使に出て来たので拳一発で撃退した。
「‥‥これも選択か?」
 妙な連中が次々に絡んで来たが一般市民はネジリの敵ではなかった。しかしネジリからまっとうに話を聞こうとする市民はなかなか現れなかった。
 一対一、多くて二人までという条件は市民からすれば胡散臭い。また例えネジリの話す事が真実であっても、他人にはそれが解らない。
 市民にとってそれらを乗り越えてまで話をしてみようと思わせる要素がなかった。


「今日の酒は俺の奢りだ! 語り明かそうじゃねぇか!」
 他方、荊信(gc3542)は酒場に赴くとそう言って酒場で酒に釣られた男達に武勇伝を語り、己の意見と侠を語っていた。軍からの経費でなく完全自腹である。
 気風の良い豪傑が居る、という話が広まり二日目の晩には既にかなりの人数となっていた。
 その日も荊信は前日のように語っていた。
 曰く、
「誰かに頼るなんて考えは持つな。何かに頼ってる奴は、何もできねぇんだよ!」
 曰く、
「俺達はみな違っているのが当たり前だろ。だからこそ出来る事も出来ねぇ事もある。出来ねぇから頼るんじゃねぇ、出来なくともコイツなら出来るとソイツを信じた自分を信じるんだ!」
 弁舌を振るう荊信へと店内より帰って来た反応は様々であったが、男達の多くは、
――野郎、ぬかしやがる。
 そんな空気だった。
「‥‥若いの、威勢が良いな」
 荊信が語っていると一人の老人が声をかけて来た。
「わしゃあ開戦当初にバグアに逆らい、そして負け、片目と片足を獲られた」
 老人には片目と片足が無かった。その顔の皮膚の半分は爛れていた。残った目も白く濁っている。
「妻も、息子も、娘も、殺された‥‥他の多くも‥‥酷いもんじゃった。夜はもう眠れん。嬲り殺しにされた妻と子供達と一族の声が聞こえる。儂を責める」
 老人は木の杭のような義足で床を叩き、乾いた音を鳴らした。
「勝てぬ相手に歯向かってはならん。全てを失う。能力者であるお前さんなら、あるいはバグアと殴り合えるのかもしれん。しかし、儂等じゃあそうはいかん」
 しかし、
「能力者だとかそんなモンは関係ねぇ!」
 荊信はそう言った。
「ほう?」
「例え能力者でなくとも、俺は刃向かう。徹底的にな」
「その末に破滅が待ち受けているとしても?」
 ぎろりと老人が濁った眼を向けて来た。圧力がある。
「俺はバグアの連中が気に喰わねぇ。だから、奴等と殴り合う。これは俺の喧嘩だ」
 荊信は視線を泰然と受け止めて答えた。
「御前等が乗るんなら、傷つこうと倒れようと戦ってやる。仲間なら是非もねぇ、その為に命を張るのが漢だろう」
 睨み合う。荊信は言った。
「仲間なら是非を問わずに守る侠の考えで侠客連中を纏めようってな漢はいねぇのか?」
「仁義の徒として戦う者はもうおらんな‥‥バグアの支配下、皆、殺された」
 老人は側に控えていた屈強な若者の手を借り立ち上がると、
「しかし‥‥御前の言った事は覚えておこう。闇に向かって雷が奔るなら雷鳴が応えねばならん。過去に、それでも刃向い死んで行った男達の為にもな」
 そう言い残し店の全ての客を引き連れ去って行った。


 イベント当日、演説の一番手は仮染だった。会場に詰めた一万の聴衆へと言う。
「本日はお越しいただきありがとうございます」
 真実を知らせたい、と男は思っていた。
 仮染はレウコクロリディウムという蝸牛に寄生する生物を例にとって話を始めた。曰く、この蝸牛はわざと鳥に捕食され易い位置に移動し、鳥に食べさせ内部に卵を産み。卵の入った糞を蝸牛が食べる。という循環を繰り返す。蝸牛=人間であり、寄生体=地上のバグアという図式である。敢えて言うなら鳥は赤い星にいる連中という所。バグアが人間をヨリシロにするという危険性について話し、そこから強化人間・洗脳された者達の話をする。
「バグアは知識を奪う為なら、女子供関係なくあらゆる手段を使う」
 ソレが、今の世界情勢を形成してるとも仮染は言った。
 また生門を解放した際の経験も語った。空戦で増援強化HWを圧倒的に優勢に撃破した際の話である。
「人類は強くなった。少なくとも、HW一機の前に数十もの戦闘機が塵のように叩き落とされていった時代とは違う。急激な変化かもしれない。他地域の住民も戸惑っている。しかし、俺はそれを知っている」
 仮染は言う。
「バグアの保証はどこまで信用できる? 人間だって条約が破る時はあった。武器を持たなかった者の末路くらい、わかるだろ。それを手にする機会がある。よく考えてくれ」
 それが最後に彼が述べた事であった。


「まずはこれを見てくれ」
 二番手の天野はまず映像を再生した。撮影主は逃げているようだった。しかし、断末魔と共に画面がブレて大地が迫り衝撃と共に転がる。天地が斜めになった画面内を逃げる人々が背中から次々に爆砕され肉片を撒き散らしながら倒れてゆく。モザイクがかけられていたがその様子は良く解った。
「彼等はバグアに降伏し従順であり落ち度はなかった。だがバグアは彼等が不要だという理由だけで虐殺した」
 天野は会場に声を響かせる。
 血色の映像が次々に流れてゆく、その度に天野は誇張はしてあるが、嘘のない解説を加えてゆく。
「彼等も落ち度はなかった。ただキメラへの適正があっただけだ」
 映像は【ODNK】の物だった。傭兵達によって斬り倒されてゆくサイボーグキメラ達を指し天野はそう言った。
「これらが映す様に、そして占領下にあった君達が知る様にバグアにとって人は家畜にすぎん。酷使され、適正があれば使い捨ての生体兵器の素材とされる」
 残り時間が十分程になった所で天野は言った。それは実際にあった事であり、現在も行われている事だった。
「確かに降伏すれば片時の安寧は得られる。だが何時か必ず無残に殺される。問おう! 君達は家族が恋人が友人が恩師が無惨に殺される事を許せるのかッ!!」
 天野が声を張り上げた。すると何処からかタイミング良く『許せるものか!』との怒号があがった。
「そうだ! 許せる筈がないッ!! ではどうすれば良い――戦うしかないッ!! 生き残る為には! 大切なものを守る為には!! 戦うしかないのだッ!!!!」
 映像が消え、何処からともなくこの大陸の国の歌が流れて来る。
「かつて君達の父祖は侵略者に従うを良しとせず! 強大な軍に立ち向かい勝利した!! 父祖達に出来た事が君達に出来ぬ筈がない! 故に立ち上がろう! 無残に殺された同胞の敵をとろう!! 故郷から侵略者を追い出そう! 我らUPCと共に戦おう! 生きる為に! 大切なものを守る為に! 戦うのだ!」
 天野の演説に対し、あちこちから同意の声が上がり始める。用意したサクラよりもずっと数が多い。荊信は声をあげている人間へと何気なく視線をやり――そして昨晩、あの酒場の老人を支えていた男だと気づいた。一人だけではない。会場のあちこちに、あの時酒場に居た男達が混じっている。
「戦おう! そうだ! 戦おう! 人類は決してバグアなどの前に膝を屈しないッ!!」
 天野が声を張り上げ、人々が叫び声をあげ、それは渦となって会場全体を呑みこんでゆく。
「戦え!」
「戦え!」
「戦え!」
「戦え!」
 気がつけば熱気が巨大な波となって会場を呑みこんでいた。
 理性を失ったように人々が絶叫している。
 天野は声をあげ、腕を振り市民を鼓舞する。

 人々が、叫んでいる。


 熱気が荒れ狂った後に休憩となり、夏等の製作によるぜんざいが振る舞われる事になった。
「戸外は寒い季節なので、少しでも温まって頂こうと思い準備する事にしました。お集まり頂き、本当に有難うございます。どうぞ宜しくお願い致します。」
 夏がにっこりと微笑して説明し、大量のぜんざいが多くの人に配られてゆく。
 その一方、
「何、やろうとしてたのかな」
 配布場のうち少し後方、小豆が煮られた大鍋の前、ユーリは若い女の腕を掴んでいた。
 顔は覚えている。ぜんざい作りのアルバイト募集に一番最初に応じて来てくれたグループの者だ。ユーリは街の住民に嫌われていると思っていただけに嬉しくて、弾んだ調子で手順を説明したものだ。
「放してッ!」
 女が暴れる。調べてみると女はぜんざいの鍋に隠し持っていた猛毒を入れようとしていたようだった。理由は尋ねてもガンとして答えなかった。傭兵のうち一人がついて軍へと引き渡しにゆく。
「毒、他の鍋には入れられてないですよね‥‥?」
「解りません。既に多数を配ってしまった」
 人々は美味そうにぜんざいを食べていて、バイト達が忙しそうに容器を配っている。
「毒が入っているかもしれないので至急喰った物を吐いて病院へとは言えんぞ」
 兵士が言った。そんな事が知られたら大パニックだ。市民感情がどうとかいう次元ではない。
「しかし人命が!」
「賭けるしかない」
 傭兵達は立ち尽くすのであった。


 幸いな事に死人が出る事はなかった。始動の所でユーリは女を止められたらしい。


 休憩が終わるとステージの上にはヘイルが立った。
 男は丁寧に挨拶すると、まず市民をバグアの中に取り残していったことを謝罪し、反応が収まるまで頭を下げ続けた。彼らの怒りの正しさを認め、屈してしまったことも責められることではないと伝える。その姿に聴衆の中から野次が飛んだ。その波は徐々に広がり人々は次々に声を荒げ始める。罵声は治まりそうになかった。
(「親バグア側の扇動者もいるのか‥‥?!」)
 ヘイルはそんな気配を感じた。続行出来る雰囲気でなくなったので、またしばらく間が空けられた。
「ですが嘗てとは状況・技術が変わりました。我々人類はバグアにもう負けていません!」
 再びステージ上に立ったヘイルは野次に負けぬよう声を張り上げていった。モニターに先に編集した映像を表示し解説する。まずは世界情勢、中国陥落から始まり【LP】の発令まで、長く人類は劣勢であったが、徐々に盛り返し最近からは奪還した地域が増えていっている事を示してゆく。
「人類は数年の間にここまで押し返しました。また、今は北京の解放作戦を展開中です」
 ヘイルは言ってさらに映像を【生門攻略戦】のものに切り替える。
「能力者の数も増えその力も増しました。これはこの街を解放するために戦った傭兵達のものです」
 併せて能力者の増加数もまたグラフで表示する。まさにこの街付近で起こった物だけにその戦いの様は良く知られていた。故に説得力があった。
 ヘイルの映像と言葉での解説によって、集まった人々は人類が現在は反撃に展開しているという事を直感的に理解させられた。
「俺は武器を持って戦え、とは言いません。ですが共に戦う意思だけは持ってほしいのです。皆様が抗う意思を持ち、それを諦める事が無ければ俺達はそれを守る為に戦えます」
 ヘイルの言葉。その真摯な呼びかけには心動かされる者も多かった。
「もう一度、己の中に問いかけて下さい。どう在りたいのか、と」
 市民は各々考え、バグアに従うを良しとしない者はその感情を強くし、良しとする者はバグアでも良いという感情を強くし、戦いたくないと思う者はその思いを強くしたのだった。


 最後にメアリー企画の元、荊信対市民での綱引きが行われた。
 荊信の足元に線を引き、其処から伸ばした綱を市民が引き、荊信を一歩でも手前に引き出したら市民の勝ちというルールである。
「やれってんならやってやろう。だが、この皆遮盾荊信、手加減はせんぞ‥‥」
 荊信は多数の市民を相手に踏ん張りその力を示した。序盤、その怪力を示したが衆寡敵せず、市民の数が増えるに従って敗北した。メアリーは能力者の強大さを示すと同時に、数の力はそれを敗北せしめる事が可能である事を示した。それは市民達の一部に畏怖と、そして自信を植え付けさせた。
 メアリーは言う。
「市民の生活は市民が守るのが基本です。それだけでは解決出来ない【何か】が起きた時、その時の為に傭兵はこの力を持っているのです」
 そして石家庄市市民すべき事は【人として生活する事】であると説き、UPC旅団長ロン・バオエン准将からのビデオレターがスクリーンに映し出されたのだった。
 我々は家畜ではない、という事と旅団在中の物資援助について准将は語った。


 かくて、会場に足を運んだ人々のうち数千は考えを改め、あるいは思いを強くし、各々の生活の場へと戻っていった。百万の市民のうちその数はたかだか数千でしかない。
 だが、確実に火種である。後日、放たれた日は燃え広がり市の全体を呑みこんでいったという。
 UPC軍派とバグア軍派の鬩ぎ合いは続いているが、一つUPCの側へと市民感情が傾いたといえよう。



 了