タイトル:遊園地で僕と握手3マスター:仁科 あずみ

シナリオ形態: ショート
難易度: 普通
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2009/10/12 21:34

●オープニング本文


 ―――新たな新型キーメーラーを退け、占拠された観覧車も奪還し、町民に無病息災を願う餅も撒いたエミータマン、彼等は着々と力を付け、確実にバッグアーを圧倒している!
 だが、それで終わらない。悪の軍団宇宙海賊バッグアーはここで最後のあがきに出た!なんと遊園地に全ての戦闘員、キーメーラ―を放ち、遊園地に総攻撃を仕掛け一気に乗っ取ろうというのだ!
 卑劣な手段で遊園地を征服しようとするバッグアー! このままでは彼等に皆の遊園地が乗っ取られヨリシッロだの恐怖の実験だのくだらないキーメーラーの開発だのなんだのハタ迷惑な上物騒な場所にされてしまう! そんなの嫌だよね☆
 もちろんそんな事が許されるはずがない! いや、彼らなら許すはずがないだろう!
 そう、その運命の日、僕らのエミータマンは、必ずやって来る!―――

 さあ、君も勇気を出して! レッツAWAKING!


 ‥‥‥‥‥AWAKING?

 ――――知るか!

 今日も元気なUPC本部から、これまた実に元気な声が響いた。
 つらつらと先程の文章が踊る電光掲示板。この電光板のある場所は遊園地でもなく映画館のある繁華街でもなく一寸の迷いも無く軍本部である。
 依頼主には『町内会』の三文字。
 五年放置したジャーの回収に、子供達の世話、キメラを缶詰に詰めてみたり大量発生したキメラを「折角だから食べる」と何が折角なのか食べたり何かと脱力させてくれる依頼ばかりを持ち込む依頼主だ。
 今回は餅撒きパレード含めれば四度目になるだろうか、ヒーローショー出演の依頼らしい。が、どうやらこのショー、今回で華々しくフィナーレを迎えるのだという。
 故に、今回は遊園地全体を巻き込み戦闘員とキーメーラ―が投入され、敷地内のあちこちに画面を設置。人質となったお客達は遊園地の何処に居てもその画面からエミータマン達の闘いを中継で見られるようにるするのだとか。でも、そんな人質は遊園地出入りは自由で、遊園地内の往来も自由なのだそうだ。
 そうして遊園地全てのお客達を人質にとられた状態で、ヒーロー達は遊園地の中央部にあるお城の前で幹部達と最後の決戦を繰り広げるのだという。

 だが、バッグアーも一筋縄ではいかない、今回は何と秘密兵器を準備しているのだ。
 果たしてそれは何なのか? 新たな兵器か、それとも究極の最終手段か?

 ‥‥‥‥ちなみにこの「究極の最終手段」も出来ればそっちで考えて欲しい、らしい。

 場は静まり返り皆一様に顔を俯け切なげに首を振った。なんかもう大規模作戦の苦労とか汗とか涙とか悲しみとかシェイドとかステアーとか、大変なこっちの事など向こうは微塵も構ってはくれない。

 ――――誰か行ってやれば?

 物凄く適当な気分で傭兵の中の誰かがそう言うと、待っていた様に電光板がスクロールされ続きが表示された。

 ―――あ、それからシェイド中破、ステアー撃破、ファームライド撃墜お疲れ様です。

 !?

 一斉に傭兵達が電光板に顔を向けたが、内容はそれで途切れていた。

●参加者一覧

ホアキン・デ・ラ・ロサ(ga2416
20歳・♂・FT
伊藤 毅(ga2610
33歳・♂・JG
七海真(gb2668
15歳・♂・DG
水無月 春奈(gb4000
15歳・♀・HD
テト・シュタイナー(gb5138
18歳・♀・ER
ヴィンフリート(gb7398
20歳・♂・DF
リティシア(gb8630
16歳・♀・HD
紅桜舞(gb8836
14歳・♀・EP

●リプレイ本文

 運命の日がやって来る!

 バッグアー最終兵器、『惑星破壊爆弾ファットボーイ』

 敢えて色々突っ込まないが、遊園地最大の危機をエミータマンは乗り切れるのだろうか!?


●交錯するヒーローと悪の思惑

「アトラクション、か」
「ああ、たまには、こういうヒーローショーに出るってーのも悪くねぇ」
「そうかよ、なら俺は帰りたいんだが」
「無理でしょう、この町ですからねぇ」

 此処は悪の本部楽屋裏! 上から星獣使いレライエ、ホアキン・デ・ラ・ロサ(ga2416)にシュタイナー博士、テト・シュタイナー(gb5138)、ツンデーレ七海真(gb2668)、空戦男爵リヒトホーフェン伊藤 毅(ga2610)が悪の企みを囁き合う!

「そうかな? 意外と楽しそうだと思うんだが。訪れた少年少女から、どんな風に見られるのか楽しみでもあるしね」
「おうよ! 先に下見しといてレーザーや光もちゃんと出る様にしといたぜ!」
「ああ、俺もさっき園内を回ったが‥‥今度は怪我したガキか、何か俺、この町内会に呪われてんのかねぇ」
「そういうものの効果の程はともかく、やりかねませんね」

 やりかねないね☆ こうしてバッグアーの危険な企みが企てられる!


「‥‥こちらに来るのも久しぶりですね」
「わたくしは初めてです。リティシアさんも初めてですよね?」
「はい。精一杯がんばります」
「って事はヒーロー側は初登場の人が結構多いんですね」

 正義の味方の作戦会議! 司会のお姉さん水無月 春奈(gb4000)にエミータマン紅桜舞、紅桜舞(gb8836)、エミータひらひらふりふり仮面ことリティシア(gb8630)にエミータ・ライトヒーロー、ヴィンフリート(gb7398)だ! 巨悪に立ち向かう為、今日もヒーローが作戦を立てるぜ!

「今回は、戦うオペレーターさんになりますよ〜」
「わたくしのは‥‥紅花オイルで絡めて引火―――正義側の技ではないですね」
「わたくしはフリフリアタック。当たれば強制的にフリフリのドレス姿に、男性キャラに当たれば敵味方本人共に精神的大ダメージに」
「俺は軽いヒーローで、パンチとかキックとか全部軽いです。見た目も軽けりゃ、ついでに存在価値も軽いです」

 正義なのに物騒な攻撃や嫌な攻撃、あと何か悲しい事を言っているものもあるが、地球の平和は君等に託されている!


●最後の決戦
 平和な遊園地に、魔の手が迫る!
 悪の軍団バッグアーの最後の足掻き、バッグアーの総攻撃の日! 遊園地に放たれる戦闘員にキーメーラー、そして据え付けられる運命を映す中継画面!
 今始まる大決戦! 果たして遊園地の運命やいかに!?

 ちなみにこの日の遊園地入場者数はいつもの三倍だ☆

「みなさ〜ん、おひさしぶりで〜す。今回もやってきましたオペレーターの春奈です〜。今日はよろしくお願いしますね〜」

 いえー!

 お城前のステージ上に、お姉さん現る!

「今日はあのバッグアー達が総攻撃してくるという日、でも大丈夫! 皆にはエミータマンが付いてます! さあ、呼ぼう! せ〜の」

 エミータマーン!
 子供達が叫ぶ! すると!

 AWAKING!

「エミータマン・ライトヒーロー!」

「エミータマン・ひらひらふりふり仮面!」

「エミータマン・紅ノ舞!」

 正義の爆煙! 正義の声! 僕等のエミータマンがステージ上に現れる!
「やぁ! みんな軽〜く人生楽しんでいるかい?」
「遊園地の安全は、私達が守ります!」
「皆さん安心して下さいね」
 ライトヒーローが軽薄な決めポーズを! ひらひらふりふり仮面が穏やかに手を振り、紅ノ舞が柔らかにほほ笑むぜ!

 わああ!

 子供たちは大喜びだ♪ だが、その時!


「ふっはっはっは〜! ひれ伏せ人間どもがぁ!」
 早速響くは悪の声! 現れたのはリモコン式の踏み台に乗ったシュタイナー博士だ! それと共に聞こえてくるはエンジン音! バイクに乗って現れたのはツンデーレだ!
「下っ端でいいのによ‥‥」
 ん? 何か言ったかなツンデーレ!? 更に皆勤賞のあの敵キャラが現る!
「空戦男爵リヒトホーフェンだ、久し振り、いや、初めましてかな? 新生エミータマンの諸君、諸君の先達には煮え湯を飲まされ続けたが、それも今日までだ」
 現れたのは名前に諸説囁かれるリヒトホーフェン! だが、そのホーフェンが一度奥へ引っ込んだと思ったら、もう一人誰か引っ張り出してきたぜ!
「‥‥んあ? 何が始まるだ?」
 何かやる気無く引っ張り出されたのは星獣使いレライエだ! 然し髑髏のアイパッチに不思議な方言とは、君のその変わり様には恐れ入るぜ☆ それに踏み台に乗ったシュタイナー博士が一喝する!
「何がじゃねぇぞレライエ! 最後の作戦開始だぁ!」
「了解、各員、最終作戦“ガジェット”を発令する、残存戦力すべてを投入、どう転んでも、これが最後だ! 諸君、派手にいこう‥‥」
「‥‥なあ、さっきからその辺のガキ共から博士のその踏み台何なんだって突っ込み入ってんぞ?」
「オラの獣さ傷つける奴ぁ、許さね」
 それを受け指揮を下すホーフェンに、冷静に客の声を反映するツンデーレ、既に色々関係ないレライエ! 纏りのないようで実はある四人が、恐怖の作戦“ガジェット”を遂行すべく散り散りになる!
「あ! 待て〜!」
 止める声も軽いぜライトヒーロー! 彼の軽い引き留めに応じず、悪の軍団は行ってしまう!
「相手は四人、バラバラに追うにも、人数が足りません‥‥」
 バッグアーに散らばられ、ひらひらふりふり仮面がそう言って悔しそうに俯く! すると!
「今回は私も戦います。変身〜」
 そう言うと春奈がレイピアを持ち、その髪を青白く輝かせパワーアップ! 今回は彼女も参戦だ! 驚く三人、だが紅ノ舞がきっと表情を引き締めるぜ!
「‥‥これで四人、それでは皆さん! 行きましょう!」
 うん! と頷き合うと、ヒーロー達はそれぞれの場所へ解散する!

 そして空いたお城前のステージには、戦闘員によって大型の中継画面が設置されたぜ♪


●お化け屋敷前
 集まるギャラリーの前! 大声で脅しを掛けるのはシュタイナー博士だ!
「ふん! お前等の命運も此処までだぜ!」
 怯える子供達! 高笑いする博士!
「そこまでだ!」
 現れるのはライトヒーロー! 軽い身のこなしで参上だ! 顔に希望の光が差した子供達から応援の声があがるぞ!

 ちっちゃいのに負けるなー!

「背の事を言うな、貴様等ぁー!?」
 間髪入れずに博士が叫ぶね! そして舌打ちするとすぐ側の子供を人質に取るぞ! だが、その作戦にふう、とライトヒーローが軽く息を吐き軽くこう言ってのけるぜ!
「おい、人の命は軽いぞそんなの意味ないぞ」
「てめぇ!? 何でも軽量化すればいいってもんじゃねえぞ!」
 今、短身と軽量の闘いが始まった!


●観覧車前
「‥‥やっぱ俺、呪われてんのかねぇ」
 以前奪われ、奪還した筈の観覧車前に現れたのはツンデーレだ! そこに響くは!
「紅花の油〜」
 脱力した声が響いたと思ったら、撒かれた油に一気に火が付く! 燃え上がる炎! これにはツンデーレもたじたじだ! 現れた紅ノ舞がびしりとツンデーレを指差しバッチリ決めるぜ!
「覚悟なさい!」
「なんつー攻撃しやがる!」
 思わずツンデーレが叫ぶね! これは凄い攻撃力だ☆ そして紅ノ舞はツンデーレに立ち向かいながら爽やかに付け加えた!
「そしてスタッフの皆さん消火活動有難うございます!」
「くそっ!――火傷したら労災当てて貰えよ!」
 燃える戦場、二人の攻撃が交差する!


●ジェットコースター前
「‥‥追い詰めました、止まりなさい空戦男爵リヒトホーフェン」
「‥‥撒ききれないか、然し此処まで来れば問題は無い」
「さぁ、バッグアー。オペレーターハルナが引導を渡してあげるわ」
 ついにリヒトホーフェンを追い詰めたハルナ! だが、追い詰められた筈のリヒトホーフェンはばっと片手を上げると高らかに言い放つ。
「各員! 攻撃開始!」
「!?」
 するとハルナの周りに潜伏していたキーメーラーや戦闘員が現れる! そしてリヒトホーフェンは軽やかに立ち去ってしまう!
「待ちなさい‥‥!」
「私は一時撤退する! 諸君! この場は任せたぞ!」
 そしてハルナには無数の戦闘員とキーメーラが襲い掛かる!


●シアター前
「オラの獣だぢの餌食になりたくなきゃあ、とっとと帰ってくんろ」
 楽屋でのマトモさはどこへやら! 不思議な日本語絶賛続行中で鞭を振るい、猫の様なキーメーラーをひらひらふりふり仮面に向ける!
「そうはいきません! 貴方達が手を引かない限りは!」
 そう言い、けしかけられたキーメーラーと対峙するリティシア! 唸り、爪のくすぐり攻撃を開始するキーメーラー、が!

 ぽん!

 ひらひらふりふり仮面が触れた瞬間、キーメーラ―の衣装がひらひらのふりふりのドレス姿に!
「!?」
それに精神的にえらく傷つき震えるキーメーラーを見て、キーメーラ―を偏愛するレライエが激昂する!
「何さらしてけつかんねん! いてまうどだにゃん!」
 何かもうニュアンスしか伝わらないぜレライエ!
「え!? 似合いますのに!」
 意表を突かれた様に驚くヒーロー! 此方も本気で言ってる所が凄いぞ! ここに少々ズレた闘いが繰り広げられる!


●お城前
 遊園地各所で繰り広げられる戦闘! それを見守る子供達!
 そして中継画面を通し写されるその勇士にかつてない程の規模で遊園地全体から響き渡る子供達の元気な声援!

 画面の中のヒーロー達は悪を圧倒し追い詰めていく! だが‥‥!

「諸君! 既に準備は整った! すぐに撤退せよ!」

 突如お城前に現れたリヒトホーフェンが放送をジャックしそう呼び掛ける! そしてお城前に集まった者は!
「‥‥戦闘員は全滅、残るは我々だけ‥‥だが、惑星破壊爆弾の起爆用意は終わっている」
「なぁーに、戦闘員やキーメーラ―なんてのは所詮手駒だぜ。こんな遊園地俺様達だけで十分だ!」
「ああ、準備が出来りゃこっちのもんだ」
 不敵に笑うシュタイナー博士、笑っているが実は内心やけっぱちのツンデーレ!
「な‥‥何だべか?」
 そしてちょっと遅れてお城までのしのし歩いてくるレライエ! 戦闘員やキーメーラーはやっつけたヒーロー達だったが、邪悪な幹部はまだ生き残っているのだった!
 そこにヒーローが駆け付ける!
「追い詰めましたよ! 皆ふりふりひらひらにしてあげます!」
「もう、逃げ場はありませんよ!」
 真っ先にたどり着いたのはふりふりひらひら仮面に油片手の紅ノ舞! 更にハルナも駆けつけ不敵なバッグアーを見据える! 
「‥‥何をたくらんでいるのか知りませんが…あなた方にはここで退場してもらいます」
 そこに更に軽薄な声が響いた!
「ふっ! 軽く待たせたな! けど足止めしてた奴等も軽く払ってやったぜ!」
 軽く遅刻してライトヒーローも登場だ! 騒然とする子供達! そして一斉にバッグアーとエミータマンがぶつかり合う!
「来やがれ! 秘密超兵器シェーイドー!」
 シュタイナー博士が兵器をぶっぱなす! 旋回するそれを舞う様にハルナが避け、レイピアで一突きにする!
「ふふ‥‥私の剣の舞‥‥見切れるかしら」
 シェーイドーから離れ、ハルナが距離をとるとそこにひらひらふりふり仮面がシェーイドーに止めを刺す!
「えい!」
 ひらひらふりふりの装飾になったシェーイドーが機動性を失って墜落する!
「はぁ‥‥こしゃくな! 容赦しねえぞエミータマン!」
 聞こえた溜息はきっと気のせいだ! ツンデーレが突っ込み、それに便乗してキーメーラ―を傷つけられたレライエも突進だ!
「オラの獣さ傷つけんな言うとるずら!」
 鞭をぶんぶか振り回すレライエに身構えるライトヒーロー! が!

「あ」

 それだけ呟くとレライエがライトヒーローの面前でけっ躓いたぜ☆ ライトヒーローを巻き込み転がるレライエ! やっと止まった所でのそのそ起き上るぞ!
「あったまがぐるぐるだべや〜」
「甘いな、俺は軽いからダメージも軽いぞ!」
 だがヒーローには利いてない! 軽量化の効果だね☆
 上がる会場のボルテージ! 悪を圧倒していくヒーロー!
 だが、追い詰められた悪はついに奥の手に出る! シュタイナー博士が指を鳴らすと、煙と共に現れるのは!

『惑星破壊爆弾ファットボーイ』

『!?』
「死なば諸共‥‥いやさ、地球ごとゴートゥヘルゥッ!!」
 そう言って高笑いする博士にリヒトホーフェンがスイッチを取り出したぞ! それを押すと舞台上のファットボーイにタイマーが表示されカウントダウンしていく!
「我々を倒せば、爆弾のタイマーは止まる、所詮最後の意地だ、この瞬間だけは、力こそすべて、我々を止めて見せろ!!」
 なんとバッグアーは最終兵器の時限スイッチを入れてしまったのだ!
「くっ! こうなったらあの技を使うしか‥‥スタッフの皆さん! 今度はお掃除お願いしますね! 桜撃ち〜」
 消火の次は掃除か紅ノ舞! 声と共に桜吹雪が舞い散りリヒトホーフェンを絡め上げる! これは散らかるね! だが、シュタイナー博士が指を鳴らすとあちこちからレーザーがエミータマンを狙い、爆発する!
「見たか? これがバッグアーの科学力だ! 科学はパワーだぜ!」
「さっさと終わらすぜ!」
 ツンデーレもバイクを操りエミータマンにアタック! だがレライエは!

「きゅわ」

 すっ転んで自滅だ☆
「‥‥なかなか、やりますね。ですが‥この突きが、避けられますか?」
 然し、果敢に立ち向かうヒーロー! 鮮やかに突きを繰り出すのはハルナ!
「おらおら俺の攻撃はかる〜いぞ」
 こんなときに軽い攻撃を出してどうする!? ライトヒーロー!
「可愛らしいです♪」
 気絶したレライエをひらひらふりふりにし微笑むひらひらふりふり仮面!

 上がる声援! そして最後に残ったのは!

「まだだ、まだ終わらん! 諸君の勇気はその程度か!」

 空戦男爵リヒトホーフェンだ!

 追い詰められた悪の最後の足掻き! 激闘を繰り広げる四人! だが、ハルナのレイピアがリヒトホーフェンを貫く! よろけるリヒトホーフェン! 
 彼の最後の言葉は!

「くっ、見事だ‥‥諸君の勇気が私の意地より上だったか‥‥最期に力の限り戦えた、悔いはない、さらばだ、あの世で会おう!」

 撒きあがる爆煙! 滅びる悪!
 そして渦の様な歓声が巻き起こる!

 そう、エミータマン達は遊園地を守り抜いたのだ!


●握手
 さあ! ショーの後は恒例の握手会だ! 敵も味方も皆握手! 一人として欠席は許さないぞ☆
 そしてこれが最後とあって長蛇の列! 皆が君達に手を伸ばし、こう言うぜ!

「エミータマンは永遠だぜ!」

 ――全ての敵を倒し遊園地に平和をもたらしたエミータマン! だが、彼等の闘いに終わりは無い! どこかで彼等を必要とする者達がいる限り、彼等は今日も何処かで戦い続けている!
 そう、だから困った時は何時でも彼等を呼ぼう! その時はさあ君も一緒に!

 れっつAWAKING☆