タイトル:恵方巻きお届けの災難?マスター:竹科真史

シナリオ形態: ショート
難易度: やや易
参加人数: 8 人
サポート人数: 0 人
リプレイ完成日時:
2011/02/17 14:00

●オープニング本文


「ん〜、美味しそうにできたわね〜」
 2月3日早朝、カンパネラ学園食堂の厨房で稗田・盟子(gz0150)をはじめとする食堂職員は恵方巻きを作っている。
 節分限定メニューということあり、腕によりをかけて1本ずつ心をこめて海苔を巻く。
(あの子、私が作ったコレが好きなのよね〜。食べさせてあげたいわ〜)
 昨年男児を出産し、現在育児に奮闘中の娘、なぎさにも食べさせてあげたいと思う。
 この後も仕込みや食堂の清掃等があるので、盟子自身、なぎさがいる四国に出向くわけにはいかない。
 そうこう考えているうちに朝食の時刻となり、教職員や生徒達が食堂にやって来た。
(そうだわ〜、生徒さんに届けてもらえばいいのよ〜)
 ということで、カウンターに食事を取りに来た生徒や聴講生に恵方巻きお届けを頼むのであった。
「お願いがあるの〜。これを四国にいる私の娘に届けてほしいの〜。私も行きたいんだけど〜、仕事をほったらかすわけにはいかないのよ〜。おねが〜い」
 両手を合わせ、娘の好物を届けてほしいと頼む。
 夕飯時に届けたいという盟子の要望で、出発は午後にすることに。

 なぎさ宅の近辺にある保育園では、午後に行われる豆撒きの準備中。
「あら、もう鬼が来たみたい。まだ時間があるのに」
 予定時刻より早く来た鬼を見た保育士は本格的だと感心。
 肌寒い気候の中での虎柄パンツ一丁という格好、金棒はともかく、頭部には本物っぽい角、八重歯にしてはやけに牙っぽい前歯、ペイントと思えない青白い肌と真っ赤な肌は妙にリアルっぽい。
「ま、まさか‥‥あれって‥‥キメラ‥‥!?」
 青褪めた顔で震える保育士達は、園児が不安がらないよう動き出しULTに通報を。あれが本物のキメラだったら保育園は襲撃されてしまい、園児達は怪我をするかもしれない。
「何でこんなことに‥‥」
 とんだキメラ(かもしれないものの)騒ぎに巻き込まれた園長は「とほほ‥‥」とがっくり項垂れた。
 その頃のなぎさはというと‥‥息子の新と昼寝中だったので騒動にまったく気づいていない。

 恵方巻きお届けのはずが、とんでもないことに巻き込まれてしまったようだ。

●参加者一覧

野良 希雪(ga4401
23歳・♀・ER
最上 憐 (gb0002
10歳・♀・PN
前田 空牙(gb0901
18歳・♂・HA
ノエル・アーカレイド(gb9437
20歳・♀・ER
安原 小鳥(gc4826
21歳・♀・ER
雨守 時雨(gc4868
16歳・♂・DG
カデュア・ミリル(gc5035
21歳・♂・CA
洪 愁呂(gc6614
17歳・♀・EP

●リプレイ本文

●とんだ巻き込まれ?
「あれが鬼型キメラらしきものですか。恵方巻きを届けに来ただけなのに、厄介なことになってきましたね」
「ホントッスね。恵方巻きを届けるだけの依頼のはずだったのに‥‥放っておけないッスね! 園児達のために一丁頑張りますか」
 稗田・盟子(gz0150)に頼まれた、娘のなぎさに恵方巻きを届けに来ただけなのに、付近の保育園でのキメラ騒動に巻き込まれてしまった雨守 時雨(gc4868)とカデュア・ミリル(gc5035)。
 本当はもっと暴れられる依頼にと思ったが、盟子の頼みだと断れないと約2年半振りの依頼となる前田 空牙(gb0901)はリアルな鬼に「何だろう?」と疑問を隠せずにいる。
「まず、あれがキメラかどうか確かめないと! 豆をぶつけてみるか?」
 豆を撒いて確認しようとする空牙を「待ってください‥‥」と安原 小鳥(gc4826)が止める。
「あれがキメラでしたら‥‥園児を守ることが優先です‥‥。園児を守る人‥‥鬼を倒す人‥‥それらに分かれて行動してはどうでしょう‥‥」
 鬼を倒す班は鬼を建物から離して安全な場所で戦闘を行い、園児を守る班は保育園と隣接している幼稚園、園児達の安全を優先すべきだと提案。
「無垢な‥‥子供、傷つけるの‥‥させないためにも‥‥鬼を‥‥建物から、引き剥がして、やる。武功‥‥積んで、少し‥‥でも‥‥強く‥‥なる。それで‥‥お金‥‥もらって‥‥飯‥‥食べ、る」
 これが初依頼となる洪 愁呂(gc6614)は、無理せず、無茶せずを心がけることに。
「いくら鬼でも、キメラはお呼びではありませんよね〜。被害が出る前になんとかしてしまいましょう〜」
 ノエル・アーカレイド(gb9437)は保育園と周辺の地形を確認し、隠れやすい場所や戦い場所をあらかじめ確認し、鬼2体との位置関係もしっかりと見ておくことに。
「では、私は恵方巻きを守りつつ園児達が外に出ないようにするため室内で待機します」
 野良 希雪(ga4401)と恵方巻きを届けたらおこぼれに預かれるかもしれないと参加した最上 憐(gb0002)は、園児達が外に出ないようにする足止め役を買って出た。

●園児のお相手は大変です
「では、作戦開始といきましょう〜」
 保育園の建物の陰に隠れて鬼誘導に備えるノエルは、誘導後に囲いやすいように準備を。
「化け物か‥‥どうかの、確認‥‥先決。ふぉーす‥‥ふぃー‥‥るどの、有無‥‥見極め‥‥る」
 それなら俺が、と鬼がキメラかどうかの確認は豆を持参した空牙とカデュアがすることに。
「豆をぶつけて、弾かれたらキメラだな」
「そうッスね。鬼はー外ー!!」
 ぶつけると案の定、豆が弾かれたので2体はキメラであることが判明。
「やっぱキメラだったッスか!」
「‥‥のようだな。ここから引き離すぞ。おらおら、こっちだぜ! おとなしくついてこいよ!」
 気合と根性! とカデュアは『自身障壁』で攻撃に耐えながら、空牙はエネルギーガンを撃ちながら鬼を少しでも保育園から引き離す。
 その間、希雪と憐は鬼に見つからないようにコッソリと裏から周り保育園内に進入。
「‥‥ん。抜き足。差し足。忍び足で。回り込み。念の為に。保育園内。調べて来るから。先に。行ってて」
「わかりました」
 移動しながら鬼のお面、即席角をつけたわたあめカツラをかぶり鬼に扮する希雪は遊戯室の窓際に保育士がいることを確認すると窓をノックし、窓が開けられると「鬼を退治しに来ました。私ともう一人、園児達のお相手をします」と伝え、中に入れてほしいと頼む。
 幼稚園遊戯室の入り口が開けられると、耳打ちで自分達が鬼に扮して園児達の気を引き、その間に仲間がキメラな鬼を倒しますと簡単な事情説明を。
「このご近所にお届けする恵方巻き、子供達の手の届かないところにおいてくれませんか? 大事なものなんです。あと、一応、誰も外に出ないように出入り口を塞いでいただくとありがたいです」
 恵方巻きを受け取った保育士は「お預かりします」と職員室へ。
 中に入ろうとする憐に、希雪は「これで鬼らしくなりますよ」とウサギのきぐるみに角をペタリ。
 これで「豆撒きたい!」と駄々をこねている園児が落ち着く、と保育士は安心して2人を招き入れる。
「皆ー、鬼さんが来ましたよー。豆を撒いて追い払いましょうー」
 保育士の声に「はーい!」と返事する園児達は待ってました! と豆が入った枡を手にし2人に駆け寄る。
「‥‥ん。私は。謎の。ウサ‥‥鬼。ウサ鬼。悪い子は。いないかー。食べちゃうぞー。ウサー」
 角つききぐるみに注目を集め、自身に注意を引き付ける憐。
「豆撒き、ばっちこ〜い!」
 巨大ハリセンを床にバシーン! と叩きつけ、大きな音を出してオーバーリアクションを。
(かなり恥ずかしいですが、そんなこと言ってられません! 耐えるのよ希雪〜!!)
 これも園児達を守るためと割り切り、思いっきり豆をぶつけられても涙目でひたすら我慢。
 憐は子供の注意を引くには全力でやらないと注目を引けそうにないと、覚醒して高速移動で豆を避けたり、豆を口でキャッチしたり。
「‥‥ん。その程度の。攻撃じゃ。ウサには。当たらない。ウサ。油断大敵。その。投げる前の。豆は。全て。私の。胃袋に。納めさせて。貰う。ウサ」
 手加減無しな豆撒きには傘で防御したり、園児が持っている豆を直接食べに行ったりと割と本気で相手を。
「ここから一歩も出さないぞ! ばっちこ〜い!」
 この鬼さん面白い、と園児達はハリセンを床に叩きつけたり、ぶん回したりの希雪に集中豆撒きを。

●鬼なキメラをやっつけましょう
「鬼が来ましたか。ミカエルの初陣ですね、存分に行きましょう」
 前衛に立つ時雨は、おびき寄せられた鬼達がぶん回す金棒を受け流しつつカウンターを狙って態勢を崩したり、金棒を落とすような受け方をして攻撃の隙を窺う。
「その程度の攻撃で私を墜とせるとでも? 甘いですね」
 2体の乱戦になる、と常に両方を視界に納められるよう位置取りを。赤鬼が保育園に突入しそうだったので『竜の翼』で回り込む。
「残念ながら行かせませんよ」
 足止めされた赤鬼に、すかさず空牙は『呪歌』を。
「呪歌を歌うぜ! ハーモナーの力を思い知れ!!」
 麻痺したのを見計らった小鳥は『先手必勝』を使うと小銃「WI−01」でサポートする。赤鬼を助けようとしたのか、近づいてくる青鬼の動きを注視して足や腕を中心に接近しないよう鬼の動きの牽制を。
「おとなしく‥‥していてください‥‥っ!」
 隙あり、と赤鬼に『強弾撃』を使い発砲しようとしたが、青鬼が金棒で阻止しようと反撃されたもののカデュアの『シールドスラム』に救われた。
「大丈夫ッスか?」
「あ‥‥ありがとうございます‥‥カデュア様‥‥」
 麻痺の効果が弱いのか、まだ動ける赤鬼が幼稚園に向かいそうだったので小銃「フリージア」に持ち替え、注意を引き付けるべく建物に当てないよう足元の地面を狙い牽制。
「向かわせないッスよ!」
 ノエルは『電波増幅』を使うと『呪歌』で麻痺している赤鬼を超機械「ヘスペリデス」で波状攻撃となるようにタイミングを計っての遠距離攻撃し、青鬼を近づけさせまいと妨害。
「保育園や民家には近づけさせませんよ〜」
 距離を取りながら円を描くように逃げ、周辺の保育園に近付けさせないようにしながら集中攻撃されている赤鬼を『練成弱体』で倒しやすくする。
「豆の代わりに杖で退治してあげますよ〜」
 周囲の状況に注意し、外に出てくるかもしれない園児と通りすがりの一般人がいないかを確認したが、いなかったので攻撃の手を緩めない。
「ゲホゲホ‥‥ッ、ちょっと本気で歌いすぎた‥‥」
 ランク3まで歌い終えると、喉をさすりながら空牙はエネルギーガンでの支援に切り替える。
「これ、何だかハーモナーらしくねぇな‥‥マイク型とか楽器型とかの超機械、出ねぇかな?」
 などと考えていると、青鬼に体当たりされ、角が背中に刺さった。
「この程度なら耐えられます。ノエルさん、前田さんの治療をお願いします」
 それまでは食い止める、と『竜の鱗』を発動させ青鬼の攻撃を防ぐ時雨。
「回復しますよ〜」
「悪いな」
 そうこうしているうちに、赤鬼の麻痺が解けてしまった。
「さぁ‥‥来い。大陸に‥‥轟かせた‥‥破狗棒法の技、見せて‥‥やる‥‥! 無垢な‥‥子供、傷つけるの‥‥させない‥‥! アイムールの‥‥長い柄を‥‥活かしてて‥‥攻撃‥‥綺麗に‥‥いなして、やる」
 恵方巻きのお零れをもらいたいが、受け取るべき人がいるから我慢と自分に言い聞かせ、愁呂はどう動くか判断すると即座に行動に。
「破狗棒法‥‥通吃‥‥飢突‥‥!」
「これで終わりです、散りなさい」
『紅蓮衝撃』を発動するとアイムールで脚と右手を潰し、怯んだ隙に『竜の爪』を発動させた時雨が方天画戟で胴体を貫く。
「キメラな鬼は〜、外と言わずあの世に行っちゃってください〜」
 ノエルの超機械「ヘスペリデス」の追撃で赤鬼は倒れた。
「赤鬼、倒されたか。ダメ押しのような気がするけど‥‥まぁキメラだし情けは無用だな! 青鬼にも『呪歌』だぜ!」
 空牙が歌うが、青鬼はまったく動じず。
「やっぱ、ダメだったか‥‥」
「がっかりしている‥‥場合ではありません‥‥」
 攻撃されたことで凶暴化したのか、青鬼はものすごい勢いで保育園に向かい始めた。
 手加減無しの豆撒きから一時撤退した希雪は、キメラ退治がどうなったか気になり外を見ると、青鬼が保育園に接近するのを目撃した。
「憐さん、鬼が近づいてます。どうしましょう?」
 2人の話が聞こえたのか、ひとりの園児が「鬼さん、もうひとり来るの?」と訊ね、本当にいるのか確かめようと外に出ようとしたが先回りした憐が阻止。
「‥‥ん。外には。行かさない。ウサ。先ずは。私を。倒してからにする。ウサ」 
 その園児は外に出るためならと容赦無く豆撒きを。他の園児達も便乗するかのように一斉に撒き始めた。
「‥‥ん。参った」
 やられた、と外に出る前に希雪が園児達を守るようにして『練成超強化』を。『瞬天速』で鬼に肉薄し、脚部に『鋭刃』『二連撃』を使い移動を妨害。
「ま、まいった〜!」
 豆撒きラッシュから何とか抜け出した希雪は「支援します」と『練成弱体』を使うと園児を守るために遊戯室に戻ろうとしたが、
「危ないッス!」
 2人の様子を見に来たカデュアの『ボディガード』で青鬼の金棒攻撃を免れた。
「すみません、すぐ治療を‥‥」
「これくらい、どうってことないッス。キユッチ、最上さん、園児達を頼むッス」
 園児を危険に晒すわけにはいかない、と希雪と憐は遊戯室に戻る。
「化け物‥‥追いついた‥‥。シュウから‥‥逃げられると‥‥思うな‥‥」
「恵方巻きを崩すわけにいきません」
 追いついた愁呂、時雨、空牙、小鳥、カデュアが「鬼はー外ー!」と言いながら青鬼をボコボコに。
 激しい一斉攻撃により、青鬼も無事退治された。

 節分の日の鬼キメラ退治:成功!

●恵方巻きを届けましょう
 鬼退治が終わると、まずは手当てと負傷者を『練成治療』と救急セットで治療を。
 練力が余っているので、空牙は『ひまわりの歌』を。
「聞いてくれ! 俺の魂の歌を! って、ちょっとオーバーか?」
 それが終わると希雪と憐は当初来る予定の鬼と一緒に豆撒きを。
「良い子の皆〜♪ 俺にどんな歌を歌って欲しいですか〜?」
 園児達は「豆撒きの歌ー!」と元気良くリクエストするが、空牙は知らなかった。
 困っている彼に助け舟を出すかのように、保育士がピアノを弾き歌い始めたので何とか歌うことができた。
「子供たちの笑顔は‥‥見るだけで、幸せですね‥‥。元気を与えてくれます‥‥不思議ですね‥‥」
「そうだね〜。私達も豆撒きに参加しよう〜」
「そうしましょう、ノエル様」
 保育士から豆入りの枡を受け取った小鳥とノエルも、歌いながら園児達と豆を撒く。
(頑張れお2人とも、あなた達の犠牲は無駄じゃなかったッス)
 その様子をのほほんと見るカデュア。
 豆撒きが終わり、園児達と保育士の無事を確認してから本来の目的である恵方巻きのお届けを。
 帰り際、保育士から園児の相手をしてくれたお礼ですと全員に節分の豆が手渡された。
「なぎささんのところに行きましょう。届けた恵方巻き、喜んでもらえるいいですね」
 大事そうに恵方巻きを抱え、希雪はなぎさの喜ぶ顔を想像する。
(腹‥‥減った。帰ったら‥‥シュウも‥‥えほーまき、作って‥‥もらおう‥‥っと)
 恵方巻きが食べたくなった愁呂の腹が鳴る。
「ここですね」
 盟子の手書き地図を頼りに辿り着いたなぎさ宅の呼び鈴を、代表して時雨が押すことに。
『はーい、どなたですか?』
「なぎささんですね。お母様の稗田・盟子さんからのお届け物です」
 新を抱っこして玄関に出てきたなぎさに恵方巻きを手渡す。
「夕飯はまだでしょうか? お母様が夕飯にこれをと」
 綺麗に巻かれた恵方巻きを見て、なぎさはとても喜んだ。
「皆さん、届けてくれてありがとうございます。これ、夕飯にいただきます。あ、ちょっと待っててください」
 8人を待たせたなぎさが持ってきたのは1通の手紙だった。
「これ、お母さんに渡してください」
「わかりました。今年も、良い年であれば幸いですね」 
 学園に戻った8人は、盟子になぎさからの手紙を手渡した。そこには、感謝の気持ちと盟子を労わる文章が書かれていた。
「あの子ったら‥‥。皆〜ありがとう〜。お礼にこれを食べていってちょうだ〜い」
 盟子が差し出したのは、人数分の恵方巻きだった。
「ありがたく頂戴します」
 どこかで恵方巻きを買って食べようかと思っていた時雨は、この差し入れが嬉しかった。
「‥‥ん。恵方巻き。いただく」
「えほーまき、美味しそう‥‥」
 おこぼれでなく、丸々1本もらえて大喜びの憐と愁呂。
「遠慮なく召し上がれ〜。南南東に向いて、目を閉じて食べてね〜」
 恵方巻きはその年の恵方に向かい、目を閉じて一言も喋らず、願い事を思い浮かべながら太巻きを丸かぶりするのが慣わしとされているが、美味しく食べてもらえればそれはどうでもいいと思う盟子はあえて口にしなかった。
「まだまだあるわよ〜。欲しい人は遠慮なく言ってね〜」
 いいの? と憐は「‥‥ん。もう1本」と受け取った。
 学園食堂で皆が恵方巻きを食べている頃、盟子は早く帰ってきた夫と美味しく食べていた。
 恵方巻きに手を伸ばそうとする新を見て、なぎさ夫妻は早く息子と一緒に盟子の恵方巻きが食べたいと話す。

 稗田・盟子に頼まれた恵方巻きのお届け:崩れることなく、無事、なぎさにお届けすることができたので大成功。