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■オープニング本文 前回のリプレイを見る 理穴が希儀開拓に力を入れられない状況はひとえに東部にはびこる魔の森への警戒のためだ。 魔の森で力を蓄えたアヤカシが各地に出没するのを抑え込むにはかなりの兵力が必要となる。自国のみでは賄えず武天からの派兵によってひとまずの平和を保っていた。 武天王家『巨勢』と理穴王家の『儀弐』は濃い血縁関係にある。 先日に年甲斐もなく巨勢王が儀弐王を驚かそうと悪戯心を出したのも気心が知れた間柄だからだ。 「父様、無理なようじゃ‥‥」 時を遡って半月前。此隅城庭にいた綾姫は手紙を読んで肩を落とす。 手紙の送り主は理穴の女王、儀弐重音。綾姫が希儀への旅を誘った返事の便りである。 「儀弐王は忙しいからの。天儀内ならともかく別の儀にまでは足を伸ばせまい。仕方あるまいて」 酒を呑む巨勢王は上機嫌。城庭に咲く桜を眺めながら一杯やっていた。ちなみに綾姫は苺を使ったおやつを傍らに置いている。 (「さてどうしたものか‥‥」) 実は内密に儀弐王から巨勢王の元へ協力要請が届いていた。東部の魔の森に異変ありとの報と一緒に。 これまで以上の協力もやぶさかではないが、武天国内に点々とする魔の森にも注意を払わなくてはならない状況にある。理穴は重要だが国内を放置する訳にもいかなかった。 ここのところ朱藩の興志王が希儀にご執心なのは巨勢王にとって好都合といえた。その理由はいろいろとあるのだが、今は心の奥底に仕舞っておく。 「綾姫よ、そんなに儀弐王に会いたいのか? この間も遊んだばかりであろう」 「えっと、その‥‥じゃな‥‥。なんとなく母様に似ているような気がするのじゃ、重音様は‥‥」 綾姫は紅楓の面影を儀弐王に映していた。おそらくまだ幼かった綾姫は覚えていないはずだが、母である紅楓の似顔絵は城にいくつも残っている。濃い血縁の儀弐王に紅楓の姿を重ねても不思議ではなかった。 「‥‥そうか。その通りじゃな、綾姫よ」 「どうしたのじゃ?」 綾姫が首を傾げる。迷っていた巨勢王が理穴への派兵増強を決めた瞬間であった。 いつでも理穴東部魔の森との境界線へ駆けつけられるよう兵団を武天理穴の国境付近で長期演習させることにする。陸路では間に合わないので空路確保のために飛空船団の形で。 武天軍飛空船団の出発後しばらくして巨勢王は綾姫に慰労をさせることにした。 事が起きれば自分自身が軍の指揮を執るつもりだが、周囲の状況がそれを許さない場合もある。 かつて綾姫は泰国との元嵐の壁の空域で見事飛空船団を指揮したことがあった。任せるとするならば充分な実績といえる。 慰労のための出発はもう間近。開拓者ギルドには綾姫に同行する依頼が張り出されるのであった。 |
■参加者一覧
紙木城 遥平(ia0562)
19歳・男・巫
ルオウ(ia2445)
14歳・男・サ
鈴木 透子(ia5664)
13歳・女・陰
西中島 導仁(ia9595)
25歳・男・サ
此花 咲(ia9853)
16歳・女・志
フェンリエッタ(ib0018)
18歳・女・シ
フレイア(ib0257)
28歳・女・魔
将門(ib1770)
25歳・男・サ
カルフ(ib9316)
23歳・女・魔 |
■リプレイ本文 ●宿営地へ 武天此隅から離陸した飛空船五隻が向かう先は理穴との国境線付近。そのうちの一隻に巨勢王の娘、綾姫と開拓者九名は乗船していた。 演習に精進する兵士達への慰労が今回の旅の目的である。 ルオウ(ia2445)はランタン片手に綾姫と船倉へと降りた。 「おー! やっぱし人数が多いだけあって鍋もでけえなあ!」 ルオウは積まれていたカレー用の鍋をランタンで照らす。隣に置かれた布に巻かれるシャモジも巨大。 「たとえ一隻の到着でもカレーが作れるよう食材や道具は分配して積んだぞよ。万全を期せと普段から父様がいっておられるのでな」 綾姫は米俵の山をぽんぽんと叩きながらルオウに答える。 ルオウと綾姫が笑っているともう一つの明かりが。紙木城 遥平(ia0562)も降りてきた。 「姫さま、こちらにいらっしゃいましたか。先程、火打石か火口箱を探したのですが見あたりません。暗いせいでの見落としですかね?」 「ちょっと待ってたもれ。ここに納品目録があるのじゃ。‥‥‥‥‥‥確かにないの。発注のし忘れか。現地のを借りてもよいが、不手際だと相手に思われたくないの〜」 「ないのなら他にも方法がありますのでご心配なく。こちらのように」 紙木城は綾姫の目の前で火種を作り上げる。 ちなみに各飛空船に載せられている水汲み用の樽は紙木城が手配したものだ。今は必要分だけで残りを現地で汲む予定になっていた。 しばらくして調理担当の全員が食堂に集合する。 「カレーの大本になるブラウンルーなのじゃが、香辛料の配分は次のように頼むのじゃ〜」 綾姫お手製の説明書が配られてカレー談義が始まった。一言カレーといってもいろいろ。味を統一をするためにも不可欠なやりとりだ。 「ブラウンルー作りの役目を希望します」 「私もそうしますわ。スパイスの調合なら今からでも始められるますわね」 挙手したカルフ(ib9316)とフレイア(ib0257)がブラウンルー担当に決まる。 「配膳係を希望します。それと炊飯ならお手伝いできるかな?」 鈴木 透子(ia5664)は複雑な調理器具の使い方がわからないので配膳係を希望した。 「水汲みは任せてくれよなっ!」 「鍋係は僕がやりましょう」 ルオウと紙木城はカレーを煮込む鍋係となった。 「カレーにべちゃべちゃなご飯では興醒めだ。火加減、水加減に注意して大釜5つ全てを美味しく炊き上げて見せよう」 「火加減は将門殿に任せるとして炊飯なら力仕事も多いはず。俺に調理そのものをさせないほうがいいからな」 将門(ib1770)と西中島 導仁(ia9595)は炊飯係を担当する。 「炊き出しときたら、やはりおむすびなのですよ! おむすび作りなら任せて――」 勢いよく立ち上がった此花 咲(ia9853)は右の拳を握りしめながら力説し始めた。それを聞きながら綾姫が首を横に振る。そして誰かがカレーだからと呟いた。 「‥‥え、カレー? おむすびでは無いのです?」 どうやら此花咲は炊き出しと聞いておむすびだと今の今まで思い込んでいたようである。おむすびにかける情熱、恐るべし。 「すまんの〜。カレーは決定しているのじゃ〜」 綾姫の一言に張っていた肩を落として此花咲が少し『しょんもり』。話題を変えようとフェンリエッタ(ib0018)が荷物の中から何かを取りだす。 「腕章を作ってきたの。これをつけていれば慰労団の一員だと兵の方々がすぐ判るように」 「おお、苺の絵が描かれておるのじゃ♪」 綾姫がさっそく腕章をさっそくつけてみる。 フェンリエッタは全員に腕章を配付するのであった。 ●米飯炊き編 慰労団の飛空船五隻が宿営地に到着したのは宵の口である。 綾姫を含めた代表者が武天軍部隊への挨拶周りをしてその日は終わった。 そして翌日。 夜明けから午前十時頃までは薪集めを含めた窯の準備に費やされる。カレー作りが本格的に始まったのはそれからだ。 「水はたくさん必要だからな〜。あと二往復ぐらいかな」 「手持ちの樽はそれで一杯になります。それにしても荷車があったのは助かりました。樽を転がして運ぼうと思っていましたから。それも楽しそうでしたけどね」 荷車を牽くルオウと紙木城の足取りは軽快である。綾姫の配下達も荷車で樽を運んでくれた。 川辺には西中島と将門の姿があった。 「まとめて米研ぎをやるとまずくなるそうだ」 「かといってこれだけの量だ。少しずつでは日が暮れてしまうからな」 西中島と将門は大きめの笊を使い、川の中で直接米を研いだ。 まとめて研ぐとまずくなるのは米糠が溶けだした水分が白米の部分に染みこんでしまうからだ。流水で研げば問題はない。一大釜分の米を研いだところで野外の調理場まで運ぶ。 研いだ米を鈴木透子に任せて西中島と将門が川へと戻った。 「この辺りまで入れればよいのですね」 鈴木透子は小分けにされていた研ぎ済の米を大釜へと移す。そして樽の水を適量まで足した。 川辺で米研ぎを続ける西中島と将門の元に水汲みが終わった紙木城とルオウが駆けつける。すべての米研ぎが終わった頃、最初に準備した大釜の米には十分に水が染みこんでいた。 「焚きつけは任せてください」 紙木城は器用に藁に火種を移して燃やす。そこから細い枝、細めの薪、そして太い薪へと移して大きな炎とした。取りだした太い薪を松明のようにして他の窯に炎を移してゆく。 「初めちょろちょろ」 「なかぱっぱ」 「赤子泣いても蓋とるな、でしたよね」 西中島、将門、鈴木透子は釜の様子を眺めながら米の炊き方を順に呟いた。 米炊き用の大釜は五つ。しばらくして鈴木透子は配膳準備のためにその場から外れる。 「そろそろ一気に熱していこう」 「薪は十分にある。ここからが勝負だな」 昇る煙に時折吹く風。顔を真っ黒にしながら西中島と将門が薪をくべてゆく。 「カレー、出来上がったっていってたぜ〜」 漂う香りに誘われてルオウが確認しにいったところ、カレーの準備も万端のようである。 十分な炊きあがりだと判断して窯の炎を最小限に。しばし蒸らして御飯の完成となる。 「よし!」 中のしゃもじでお櫃へと移す作業に追われる炊飯係であった。 ●カレー作り編 「下ごしらえは良く手伝わされていたので、慣れているのですよー。で、具の大きさはどの位にするのですか? やはり、少し大きめの方が喜ばれるのでしょうか」 此花咲と綾姫はジャガイモが入った木箱の山を一緒に見上げる。 「そうじゃの。ちょっと待ってたもれ」 綾姫は一個のジャガイモの皮をあっという間に剥いて切った。 全員が大人なので一つが大きめ。煮ている間に少々崩れても問題のない大きさにしておく意図もあるようだ。 「おまたせ♪ あ、このぐらいの大きさでいいのかな?」 「その通りなのじゃ♪ お、可愛いの〜」 フリル付きのエプロンに着替えたフェンリエッタがやって来て調理を開始。まずは三人でジャガイモの皮を剥く。 人参の皮剥きは途中までフレイアとカルフが手伝ってくれた。 「それにしても、六百食分の食材の山‥! 台所は戦場ね」 調子が乗ってきたフェンリエッタが鼻歌を唄う。 「紙木殿から借りたこの山姥包丁さえあれば負けぬのじゃ」 綾姫も一緒に鼻歌を唄うのだった。 (「これがもしおむすびだったら‥‥‥‥夢のようなのです」) フェンリエッタと綾姫の鼻歌を聞きながら此花咲は想像する。段々とジャガイモがおむすびに見えてきて思わず唾を呑み込んだ。 途中、此花咲は大鍋に水を張って湯を沸かしてくれた。 「さてと、今度は炒めるのを楽しませてもらいましょうか♪」 皮むきの目処がついてきたところで、フェンリエッタは熱した鉄板上に脂をひいて野菜を炒める。いつもなら鍋の中で行うところだが大鍋ゆえにそれは難しかった。 「肉を焼くのは‥‥お腹が空いているときにするものではありませんね」 野菜とは別にカルフが別の鉄板で肉を炒めてくれる。 程良く炒められた野菜と肉は大鍋の中で合わせられた。 「これならもし湯がかかってしまっても大丈夫ですね」 そしてフレイアがぬるま湯を大酌で大鍋へと移す。さすがに水からだと時間がかかりすぎるからである。 薪が焚かれて大鍋は熱せられてゆく。フレイアとカルフはまだ余裕があるうちにブラウンルーへと取りかかった。 フレイアは火にかけた巨大なフライパンへとバターを落とす。そして小麦粉を入れて根気よくかき混ぜる。 「なるほど、そのようにするのですね」 カルフも心得はあったものの、味の統一のためにフレイアとまったく同じ技法でブラウンルーを作る。 なめらかな状態になったら弱火でやさしくかき混ぜ、そして中火でブラウン色にまで追い込んでゆく。 「クミン、ターメリック、カルダモン、コリアンダー、ジンジャーそれからレッドペッパー‥‥」 「一杯、二杯、三杯――」 そしてフレイアとカルフは香辛料を投入。ブラウンルーを完成させる。 「待って!」 「どうかしましたか?」 フレイアはさっそくブラウンルーを大鍋に投入しようとしたカルフを止めた。 ブラウンルーには大量のバターが含まれている。このままだと熱した脂をお湯の中に入れるのと同じといえた。樽の水でフライパンを少し冷ましてから投入。それでもまだ熱かった。 「おおっ! すごい音なのじゃ!!」 びっくりして綾姫が目を見開くほどに大鍋の中で弾ける音は激しい。巨大な泡で表面が盛り上がるものの、そこは大鍋。普通の鍋なら零れてしまうところだが無事落ち着いた。 「炎が揺れますね」 カルフはストーンウォールで風除けの壁を作り上げてくれる。 キュアウォーターで水の不純物を取り除いてくれたのもカルフである。ただ素っ気ない味の水になってしまうときもあるので道具類を洗う水だけに限定して使われた。 「すぐ取りかかりましょう」 「次の準備も出来ています」 まだまだ足りないのでフレイアとカルフのブラウンルー作りはこれからである。 「この匂いをかいでいたら、お腹がとても空いてきたのですよ」 大シャモジを抱えた此花咲が大鍋の横に置かれた台にあがった。綾姫もあがると鍋の中を覗き込んだ。 「綾姫様は、カレーが好きだったりするのですか?」 「大好きじゃぞ♪ 天儀の料理とは思えぬのに郷愁を誘う不思議な味なのじゃ」 此花咲は綾姫と話しながらまるで櫂を漕ぐように大シャモジで大鍋の中をゆっくりとかき回す。 綾姫は野菜を炒めているフェンリエッタの元へ戻った。そして豚肉を炒める役目を引き受ける。 「これだけの量は大変じゃの〜」 「まだ時間はありますのでゆっくりとやりましょう。そうだ、こんな歌を知っています?」 フェンリエッタが唄ったのは神楽の都の流行歌。 「此隅でも聞いたことがあるぞよ」 綾姫も適当に合わせて二人で唄いながら食材を炒めるのであった。 ●カレー 鈴木透子は仲間達が調理をしている最中、各部隊を説明しに回る。 「三つの鍋で作ってるので三列です。三つの部隊までが同時に並べます」 人数が六百前後と聞いているので一列二百の計算である。鍋にイ・ロ・ハをつけて事前に決めた列へと部隊別に並んでもらうことにしていた。 配膳用の卓の配置など、やることはたくさんある。綾姫の配下に手伝ってもらう。 御飯が炊きあがってカレースープも準備万端。日暮れ前に慰労カレーによる夕食が始まる。訓練、整備などで疲れた兵士達が徐々に並びだした。 「次の部隊は来て下さい〜。お持ちになった容器に御飯をよそってもらい、その横でカレーをかけてもらいます〜。お代わりは自由ですが、まずは全員に行き渡ってからにしてくださいね〜」 鈴木透子は定期的に声を出して混乱しないよう気を配った。 「いい香りだな」 「はい。たくさん食べてくださいね〜。お肉もたくさんです」 鈴木透子が器の御飯の上にカレーをたっぷりとかけてあげる。すると兵士の表情が和らいだ。 「大盛りですね」 「お、嬉しいね〜」 紙木城は兵士達に御飯をよそった。御飯は多めに炊かれていたので十分に振る舞えるはずである。 飲料用に置かれた樽には氷がたくさん浮かぶ。フェンリエッタが氷霊結で作ってくれた氷である。カレーには冷たい水がよく合うからだ。 兵士全員に行き渡ったところで慰労団もカレーを頂くことに。 「いただきます」 「いただくのじゃ♪」 鈴木透子の音頭で食事が始まった。綾姫は慰労団の中で真っ先に一口目を頂く。 鈴木透子と綾姫は前日に軍医の元へ出向いて相談していた。怪我人はともかく病気の兵士はほんのわずかで、それらの者達もカレーを食べても大丈夫だと許可はとってある。自分達の食事を始める前に動けない兵士達にもカレーを届けた鈴木透子と綾姫であった。 「そうそう、理穴と言えば、こないだ儀弐王にお会いしたの。素敵な方ね」 「おー、重音様とおうたのか〜」 フェンリエッタと綾姫は一緒に食べながら理穴の女王、儀弐重音の話題で盛り上がる。綾姫が儀弐王のことをとても気に入っているのがよくわかるフェンリエッタだ。 「おおお! うめええ」 あっという間に平らげたルオウはさっそく二皿目に突入。 「綾姫も食ってるかー? どうだ?」 「おいしいぞよ〜♪ わらわももうすぐおかわりなのじゃ♪」 ルオウにあと少しの皿を見せる綾姫だ。 「たくさんまとめて作ると美味しいというのは本当ですね」 紙木城も味を確かめながらカレーを楽しんだ。ちなみにカレーには隠し味として綾姫がこっそりと用意したそばつゆ用の返しが入っている。 「汗をかいたあとの辛いものは特にうまいな」 西中島はルオウと競うようにカレーを頂く。 (「着々と経験を積んでいるな‥‥」) 将門は遠くから綾姫の様子を眺めた。将来が楽しみだと思いながらカレーを頬張る。 「綾姫様、このようなものもありますよ」 「これはなんなのじゃ?」 フレイアが用意していたのは苺とヨーグルトを使ったラッシーである。水の代わりに飲んでみるとまろやかでとても食が進む。 「この味は覚えておきますね」 カルフはフレイアが書いたレシピを眺めた。最後には綾姫に手渡されることになる。 「これは‥‥このブラウンルーでお米を炒めて、おむすびにしてみたら美味しいかもしれないのですっ」 カレーを食べ終わったあとで此花咲は残った食材で調理を始める。作られたカレー味のチャーハンは握られておむすびに。遅くまで起きていた慰労団の夜食になったという。 「なかなかの味じゃな♪」 「そうでしょうっ!」 味見をしてくれた綾姫に此花咲は自信満々の笑顔を浮かる。 夕食後、ルオウは演舞を披露。フェンリエッタは竪琴で演奏をしてくれる。 翌日、手を振る兵士達に見送られながら帰路に就く綾姫慰労団であった。 |