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■オープニング本文 泰国は飛空船による物流が盛んである。 その中心となっているのが旅泰と呼ばれる広域商人の存在。 必要としている者に珍しい品や食料を運んで利益を得ている人々だ。時に天儀本島の土地にも根ざし、旅泰の町を作る事もあった。 当然の事ながら泰国の首都『朱春』周辺にもたくさんの旅泰が住んでいた。李鳳もその中の一人である。 その日、昇徳商会の女社長『李鳳』と従業員の青年『王輝風』は買い物に出かけた。泰国の帝都、朱春で『旅泰市』が行われていたからである。 市には各地から集められた食材が並べられる。普段から行われている市よりも大規模なものだ。 ここ最近はその旅泰市への輸送が昇徳商会の主な仕事になっていた。とはいえ今日は単に買い物であって仕事ではなかった。 「これ買いすぎじゃないかな‥‥」 「そんなことないわよ。どれも腐るものじゃないからこれぐらいは普通、普通」 王輝風と李鳳の二人は食材を抱えていつもの朱春近郊の飛空船基地にあるボロ格納庫へと徒歩で戻ろうとしていた。 「なんだかもくもくと煙があがっているわね。近くで野焼きでも始めたのかしら?」 「いや、あの方角は‥‥もしかして!」 自分達が進んでいる方角に煙を見つけた二人は駆け出す。悪い予感は当たるもので煙が出ていたのは中型飛空船・翔速号のある格納庫であった。 持っていた荷物を放りだした二人は急いで桶に水を汲んで格納庫へと飛び込んだ。煙が充満する中、赤く燃える炎を見つけて桶の水をかける。 「にゃ〜〜!」 聞き覚えのある声が響いて李鳳と王輝風はキョトンとした。 煙の中から現れたのは見習い従業員の猫族の娘、響鈴。王輝風のペットである黒い子猫のハッピーも一緒だ。 「せっかくのサンマが台無しに〜。あう〜‥‥」 響鈴はびしょびしょになった焼きかけの枝に刺さった秋刀魚を手にしょんぼりと耳と尻尾をうなだれる。ハッピーも同じく。 秋刀魚を焼くのはいいとしてなぜ格納庫内でやったのかと李鳳のお小言はしばらく続いた。それが終わりかけた頃、昇徳商会に新たな仕事が舞い込んだ。 「そう、サンマなんです」 偶然にも依頼者は響鈴と同じ猫族の女性で、それも秋刀魚絡み。 故郷の土産に秋刀魚の味醂干しを手に入れたいのだが、あまりに量が多くて旅泰市の業者から断られてしまったのだという。そこで一から作ろうと思い立ったそうだ。 「サンマ〜♪」 依頼内容を聞いた響鈴は真っ先に張り切るのであった。 |
■参加者一覧
鴇ノ宮 風葉(ia0799)
18歳・女・魔
舞賀 阿月(ia8658)
27歳・男・志
十野間 月与(ib0343)
22歳・女・サ
壬護 蒼樹(ib0423)
29歳・男・志
朱華(ib1944)
19歳・男・志
マナカ(ib3114)
17歳・女・シ
ラッチ・コンルレラ(ib3334)
14歳・男・シ
長谷部 円秀 (ib4529)
24歳・男・泰 |
■リプレイ本文 ●準備 朝方の泰国海上。 並んだ二隻の漁船が旋網で大量の秋刀魚を海から揚げる。事前の約束通りに秋刀魚は待機していた昇徳商会の中型飛空船『翔速号』へと移された。 そのまま海上を飛び立った翔速号は沿岸部のとある漁村へと着陸。板塀に囲まれた敷地内には日干しに使うと思われる棚がたくさん置かれていた。 一同が下船すると敷地の片隅にある小屋から一人の中年女性が現れる。 「秋刀魚の味醂干しを作りたいってあんたらだね。話は聞いているよ」 青花と名乗った中年女性は小屋が魚を捌く為の加工場になっている事を一同に伝えた。王輝風は操縦室に戻ると可能な限り翔速号を小屋に近づける。 まずは秋刀魚の運び込みからだ。船倉に積み上げられた秋刀魚入りの木箱を一列になって手渡しで小屋へと運び入れる。 (「そのまま焼いて、大根おろしとお醤油で食べたい気分です。それに新米があればもう‥‥」) ゴクリと唾を呑み込む壬護 蒼樹(ib0423)は、翔速号の後部開閉扉の縁に立って明王院 月与(ib0343)に木箱を手渡す。 「それにしても依頼主の跳香さんは優しい人だね。一から手配してなんてなかなか出来る事じゃないのに」 「そうだな。それにしても秋刀魚がうまい季節だ‥‥」 月与は朱華(ib1944)に話しかけながら木箱を差し出す。朱華はそれを長谷部 円秀 (ib4529)に中継する。 「秋刀魚の日干しは初めてですが‥‥、頑張ってみます」 「今の時期は脂が乗ってるニャから、味醂干しにしたらもっと美味しいニャよね〜」 長谷部から木箱を預かったマナカ(ib3114)は今にも秋刀魚にかじりつきそうな勢いで瞳を輝かせた。じゅるりと出そうな涎を我慢しながら。 「‥‥‥‥猫がいるっ」 鴇ノ宮 風葉(ia0799)はマナカから受け取ったときに猫の鳴き声に気がついて辺りを見回す。 「猫がいるのですか? あれかな?」 鴇ノ宮の言葉に反応した舞賀 阿月(ia8658)が小屋の屋根にいた猫を発見する。 「猫かぁ。苦手ではないかな? でも秋刀魚には天敵だね」 鷹の獣人ラッチ・コンルレラ(ib3334)は木箱を小屋間近の李鳳に渡すと頭上を仰いだ。とても見にくいが確かに猫らしき影がある。それも一匹だけではなかった。 「あいつらにはほとほと困り果てているのさ」 青花はこの漁村に居座った猫の集団に魚を狙われて困っているという。当然ながら秋刀魚も猫の大好物だ。 「秋刀魚がおいしいのは、よ〜くわかるのですけど、それは困りますね」 味醂の壺を運んできた響鈴が青花の話題に頷いた。ちなみに王輝風のペットである子猫のハッピーは翔速号内でお留守番だ。 「サンマの味醂干しを作るのと同時に猫対策も必要なのね」 小屋の隅で包丁を研いでいた李鳳が背中を向けながらも会話に参加する。しばらくして「アタシの魔法を猫退治なんかに使うワケ‥っ!?」と鴇ノ宮の声が辺りに響き渡ったのは大いなる事実だ。 「味醂干しが仕上がる前に猫に食べられてしまっては‥‥」 「大丈夫、大丈夫。開拓者が集団とはいえ猫に負けるわけないです〜」 心配する跳香を李鳳が元気づける。 「サンマ、サンマ〜。あとでハッピーにもあげないとね〜」 響鈴は青花にいわれた通りに秋刀魚以外の材料を小屋の各所から集める。 小屋にはいない王輝風は翔速号の整備を行っていた。内陸にある跳香の村まで秋刀魚を届けるのが仕事なので飛空船輸送の安全確保も重要な役目だ。 猫の集団が狙っているのを知った一同は王輝風を除いて二組に分かれる。 猫を撃退するのは『猫対応班』だ。鴇ノ宮、舞賀阿月、ラッチの三名が担当。 主に秋刀魚を加工するのは月与、壬護蒼樹、朱華、マナカ、長谷部、李鳳、響鈴、跳香の八名。それに職人の青花を加えて九名。『秋刀魚班』と呼称する。 さっそく各自仕事に取りかかるのだった。 ●秋刀魚の加工 小屋の中では加工作業が始まった。 まずは秋刀魚を腹開きに下ろす作業である。青花がお手本を見せてからそれぞれにまな板の前で包丁を握る。 「下ろすくらいは主夫ですから、お安い御用です。くたくたにならないよう、一気に‥‥」 壬護蒼樹は手際よく秋刀魚の頭部を切り落としてさらに腹の部分を割いてゆく。 「手も洗ったし準備よし! いくね!」 割烹着姿に着替えていた月与は青花のいった事をメモに取り終わってから作業を開始する。 「魚を捌くのは得意ニャ☆」 元々の腕に青花のお手本からコツを得たマナカだ。さっと一気にハラワタまで取り出してから一旦まな板を洗い、そして背骨と中骨を剥がすように切り落とす。 「これは細かい作業だな」 朱華は青花に確認をしながら一通りの作業を行ってみる。余分なヒレを落とした後は開きの両側の部分になる腹骨も取った。あまりに大きい血合い骨を取り除けば包丁での作業は終わりだ。 「結構大変なのね」 「自分で作れるようになりたいです」 捌かれた秋刀魚に塩を振っていたのは李鳳と跳香。しばらくすると水分が出て身が引き締まるという。 「秋刀魚の味醂干し作りは初めてです。やっぱり割合が大切なんでしょうねぇ」 「ばっちり覚えておくつもりです〜♪」 長谷部は響鈴と一緒にタレ作りに汗を流す。竈の鍋に味醂と天儀酒を入れて煮詰め、さらに醤油と昆布を足して一煮立ちさせる。作業そのものは教えてもらった通りにやれば問題はないが、とにかくたくさんの量が必要だ。早く冷ます為に鍋の周囲に張る海水を汲んでくるのも一苦労である。 水出しされた秋刀魚が冷ましたタレにしばらく漬けられる。少々日持ちさせたい事もあって塩が強めのタレにされたようだ。 最初の漬け込みがされている間に次の仕込みが行われた。二回目以降は効率を考えて各自得意そうなところを担当して流れ作業となる。 途中から李鳳と響鈴は全員の昼食作りだ。 せっかくの新鮮な秋刀魚なので跳香から少しもらって塩焼きにする。 響鈴は団扇をもって野外で秋刀魚を焼いた。白いご飯を一緒に食べたいとの意見が多かったので李鳳は武天産の新米をといで飯炊きだ。 秋刀魚班、猫対応班のそれぞれ順に作業から外れて白飯におろし大根付きの秋刀魚の塩焼きを美味しく頂く。魚が食べられない者には野菜の煮付けも用意される。 翔速号を離れられないハッピーには響鈴が骨をとった秋刀魚の塩焼きを届けたようだ。 秋刀魚が焼ける匂いにつられてさらに猫達が集まりだす。それは早かれ遅かれ、避けられない事態であった。 ●猫 秋刀魚の味醂干しを作るための敷地は板塀で囲まれている。 高倉の土台にあるような鼠返しならぬ猫返しが板塀の上部には取り付けられており、猫を含む動物は空を飛ぶものを除いて侵入出来ない作りだ。しかし一匹の猫が突破に成功したせいで、それを他が真似してしまう状況に陥っていた。 その最初に突破した猫の首領を青花は茶ドロと呼ぶ。 発覚した当時、板塀の改良には手間と時間がかかるので今秋の作業は休業せざるを得ないと青花は判断する。そこに舞い込んだのが今回の話。そうでなければ最盛期なのに他人に貸す余裕はなかったはずである。 小屋内でタレに漬けられ白ごまがふられた秋刀魚が網に乗せられて外で干され始める。 「さぁて、参りますかっ‥アタシ一人で術士三人分ってこと、その目でしかと見ておくといいわ!」 気を取り直した鴇ノ宮は面倒とは思いながらも腰を上げて猫対策をする。まずは板塀の隙間を探し出し、ストーンウォールの石版で塞いでいった。 「あ、あによ? そんなことしてもダメなんだから」 すでに敷地内に入っていた猫が鴇ノ宮の足下にすり寄ってくる。両手を腰に当てて軽いため息をついた後で猫を両手で優しく持ち上げて外にまで運ぶ鴇ノ宮である。 「侵入しようとがんばっている猫は多いね」 ラッチは板塀の上を渡り歩きながら猫の様子をうかがう。さすがに一度で侵入に成功する猫は滅多におらず、何度も繰り返して入り込んでいるようだ。 すでに中に入ってしまった猫は仲間に任せて、ラッチはこれ以上侵入させないように動いた。 「ボクは鷹だよ。ほら、あっちにいってね」 たくさんの猫を見かけた時には大きく手足や翼の伸ばして板塀の上から飛び降りてみせた。驚いた猫達は鳴きながら一斉に散って物陰に隠れる。 ラッチは何度か繰り返すうちに猫が侵入しやすい位置がわかるようになる。仲間にも伝えてあらかじめ目星をつけた。 「猫さん達、こっちにおいで〜。俺が遊び相手になりますよ〜。これ楽しいよ〜」 板塀の外回りをしていたのは舞賀阿月だ。赤い髪紐を猫じゃらし代わりにして猫を惹きつけようとする。最初は逃げられるだけでなかなかうまくいかなかったのだが、一匹がなつくと次第に近づく猫も増えてきた。 「猫と戯れるのは体力が要りますね」 そう呟いた矢先、どこからか激しい鳴き声が聞こえて舞賀阿月が膝の上に乗せていた子猫は去ってしまう。 「もしかして茶ドロ?」 舞賀阿月が見つめた家屋の屋根には一匹の精悍な顔つきの猫。特徴から青花がいっていたこの一帯の猫を仕切る首領の茶ドロのようである。人と馴れ合う仲間の姿に怒った様子だ。 しばらく見下ろしてから茶ドロは姿を消す。その視線に宣戦布告を感じた舞賀阿月であった。 ●夜の防衛戦 日が暮れるまでに干したすべての秋刀魚は回収されて綺麗に洗い直した木箱へと詰められた。 味を確かめる為にその日の夕食は出来たての秋刀魚の味醂干しがおかずになる。響鈴とハッピーが大喜びしたのはいうまでもない。 夜明け前まで睡眠をとって再び翔速号で海上へ。そして二日目分の秋刀魚を受け取って初日と同じように味醂干しにするのが今後の予定であった。 しかし小屋に残しておく出来上がったばかりの秋刀魚の味醂干しを放っておくには不安が残った。翔速号で敷地内を留守にする間だけでなく夜間も猫の集団は秋刀魚の味醂干しを狙っていると一同は結論を出す。 小屋はかなり傷んでいて隙間はそこら中にある。猫の侵入を阻止すべく夜間も見張りが続行された。秋刀魚班を加えての順番が決められる。 日中にも行われたのだが猫が嫌うという柑橘系の果物を板塀の付近に置き直す。その他に虫よけとして菊なども敷地内に置かれたのだが、これは別の話だ。 「帰ったら一緒に作ってみるつもりなんです。そうそう、やっぱり秋刀魚の味醂干し作りで出たゴミは堆肥にされるようですね。明日の朝、農家の方が取りにくるそうです」 「いいことだね。それにしても冷えてきたかな」 篝火の近くで見張りをしながら壬護蒼樹は月与と世間話を交わす。寒くなってくると外套を羽織った。 それからまもなく茶ドロを先頭にして猫の集団が次々と敷地内へと入り込んだ。水たまりによる浸食で板塀の下に出来たばかりの穴を通って。 気がついた月与は呼び子笛で仲間達に知らせる。壬護蒼樹は篭手払で猫の攻撃を退けながら猫の鼻先を軽く弾いて追い払おうと奮闘する。 「これは大変だね」 「あっちは任せて〜」 ラッチは小屋の屋根に上ってた猫の相手をする。響鈴も手伝ってくれて隙間からの猫の侵入を阻止してゆく。 「いくらおいしくたって、ドロボウはダメだニャ〜☆」 「夜中の猫は動きが素早いですね。暗がりのせいもありますが」 マナカと朱華は網を使って猫達を捕獲していった。灯りがない場所でも心眼があれば心強い。 「かわいいですが、出来たての秋刀魚の味醂干しはあげられませんよ」 積み上げられた木箱の前に陣取った長谷部は一匹たりとも猫を近づかせなかった。小屋の中では長谷部の他に李鳳、王輝風、跳香、青花の四人も猫を追い出そうと頑張ってくれる。 「駄目だよ、入ってきたりしたら」 板塀の下に出来ていた穴を発見した舞賀阿月はとりあえず近くの猫を追い立てて敷地内から追い出す。 「あれが茶ドロ」 鴇ノ宮は猫集団の首領である茶ドロを見つけると大龍符を打った。 巨大な龍が夜空へと昇る様子に茶ドロは毛を逆立てながら一目散に逃げてゆく。追いかけるように配下の猫達も。 捕らえた猫はすべて敷地の外へと放り出される。秋刀魚の味醂干しの被害はなし。穴は石を詰めて完全に塞がれるのであった。 ●そして 二日目の夜明け前。念のために何人かの開拓者を加工場の敷地に残し、翔速号は再び海へと向かう。 新たな秋刀魚を受け取って戻ってくると、初日と同じく秋刀魚を味醂干しにする作業が行われた。 三日目の昼頃。二日間で作られた秋刀魚の味醂干しを載せた翔速号は跳香の故郷へと着陸する。 猫族の人々にお土産として秋刀魚の味醂干しが振る舞われる。 大量にあったはずの秋刀魚の味醂干しが木箱からあっという間になくなり、その人気ぶりに李鳳と王輝風は笑みを浮かべた。 報酬を受け取ると翔速号は朱春近郊の飛空船基地へ。跳香はしばらく滞在するとの事で村に残った。 「美味しいニャ☆ がんばったかいがあったニャ〜」 最後の夕食時、お酒と一緒に焼いたばかりの秋刀魚の味醂干しを食べたマナカは満足げだ。響鈴が格納庫の外で焼いたようである。 「この味醂干しというのは変わった味ですよね」 まだ醤油に慣れていないラッチは口にする度に味を確かめる。 「頑張ったかいがあったな。それにしても美味い。猫が好きなのも分かる」 朱華はご飯をお代わりにして秋刀魚の味醂干しを楽しんだ。 「この味を再現出来るといいのですが‥‥」 壬護蒼樹は頭の中に浮かべた人物と一緒に味醂干しをしている姿を想像する。 「味醂干し作りのメモはとったので必要なら写していいからね」 月与は書き込まれた紙束を懐から取り出して仲間達に見せる。 「こうやって作るんですか‥‥メモメモ」 主に猫対応班として動いた舞賀阿月は少ししか味醂干し作りに関われなかった。足りない知識を月与のメモから補う。他にも何人かがメモを写したようだ。 響鈴とハッピーも秋刀魚の味醂干しを堪能する。 「お土産として頂けるのですか?」 「みんなの分としてもらったんです〜。すぐに食べてくださいね」 長谷部は響鈴から竹皮に包まれた秋刀魚の味醂干しを受け取った。もちろん欲しい開拓者には全員に配られる。干しものとはいえ食べられるのは冷所保存で一週間程度のようだ。 (「大けがをした猫はいなかったみたいだしっ」) 鴇ノ宮は何匹かの猫を閃癒で治療した事を思い出しながら、ほのかに夕日の赤みを残す夜空を見上げる。 すべてが終わった開拓者達は真夜中に朱春の精霊門で移動。神楽の都へと戻るのであった。 |