【嫁】過剰反応
マスター名：ほっといしゅー
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| ■オープニング本文 「なにやら雀どもが騒ぎ出しておるな」 目を細め、いつにない調子で述べる祁瀬川景詮の様子に、久賀綾継は戸惑った。 「は‥‥芹内どのにござりますか」 北面辺境の壱師原においても、くだんの噂はしっかりと流れてきていた。北面王こと芹内禅之正が祝言を執り行ったことがないのは周知の事実である。その彼の側近、雁茂時成が縁談をまとめようと目に余るほど躍起になって東奔西走する姿は、内外の好奇の目に晒されていた。 「お主はどう見る」 「もう少し内々に話を進めてもよいものを。あれでは王が不憫に思えて」 「耄碌したとしか思えぬなあ」 ひとつ間違えば主君の顔に泥を塗りかねない行動は、滑稽を通り越し、必死さまで思い起こさせるものである。ここまでは巷でなされている下世話な話と同じであったが、しかしまァ、と景詮は付け加えた。 「そろそろ家中を収め始めようとしているとしたら、どうなる」 綾継は答えず、景詮の言うがままに任せた。 「それに、その嫁とやら、やんごとなき筋のものであるだけでのうてな」 とりとめのない噂の中から、すでに時成のお眼鏡に適った人物の人となりが透けて見えていたが、それは景詮の理論に都合のよい事実を提供していた。随一の候補と目されている、高遠家の深窓の佳人、高遠千歳は、開拓者ギルドに在籍する、れっきとした開拓者なのである。しかも、彼女の兄はふたりとも、現に朝廷の近衛兵団である天護隊の隊士であるか、隊士として活動したことがあるという。これほど各方面に強い影響力のある『未婚の姫』は、彼女を差し置いて他に存在しない、というのが景詮の推理であった。 「もしも、この婚礼が実現しうれば」 朝廷と芹内家の距離が飛躍的に縮まることになろう、と景詮は続けた。それはすなわち、北面の政治的な位置が高まることにほかならない。このあたりから、しかし、景詮の論理は飛躍しだした。では、なぜこの時期にその婚礼を設けるか。老いた忠臣が若の身を案じたとはいえ、なりふり構わず嫁のなり手を求めた、とは思いにくい。逆に言えば、それを装ったとすれば美談とされ、裏を読み計ろうとするものは少なくなる。 これより先は、景詮だからこそなせる妄想、としか言い表しようがない。四十路を迎え、無茶な婚活をしてまで、朝廷と近づいて芹内王がなそうとしているものはなにか。それは失われた北面領土の恢復であり、それに対する武帝よりの正当な勅命を賜ることである。 そこで、と景詮は綾継に指示した。景詮の思惑通りにことが運んだ場合の、北面の矛先はどちらになるのか。五行であれば兵を割くだけで済むが、もし東房に進もうとするときには、壱師原が戦場となる可能性は極めて高い。あるいは、不穏な空気を察した周辺国が、北面に備えるどころか、北面に対し先手を打つことさえありうる。そういった兆候があるかどうか、噂のうちに東房がどう反応するか、密かに調べさせよ。 綾継はなかばあきれつつも、景詮の話に耳を傾け、開拓者に依頼することになるであろう指示に留意した。そもそも、他家の婚礼に表立って反対するのは、よほど仲が悪いという宣言をするに等しい。北面と東房、あるいは五行が、大々的にそのことをあからさまにして得があるかどうかは、景詮の予想がいかに正しいものであっても、それは疑わしかった。 また実際問題の話をすれば、噂がどう転ぶか定かではないから確たる情報は集めにくく、報告するとしても、噂に対する意見の寄せ集めにしかならないだろうし、また今の段階ではそれで十分である、そう結論づけ、彼は依頼をまとめた。 「噂を知らぬものに対してはいかがいたしましょう」 「王の祝儀に東房の鮑の熨斗が必要、とでも触れ回っておけばよい。いずれにせよ、実現した場合は一品献ぜねばならんのだ。先に用意しておいても罰はあたるまい」 たしかに、東房の沿岸で穫れる上質の海産物は、献上品には重宝されている。御意、と短く答えたあと、綾継は話を変えて、尋ねた。 「ところで、殿の身の振り方は、いかがされるおつもりで」 そこまで聞いて、景詮は自身の婿取りのことだと気づき、馬鹿を申せ、とあしらった。 「娶らば壱師原ごと手に入れられるものを、むざむざ婿を寄越す家があると思うか」 景詮の言うとおり、婚姻において、祁瀬川家は鴨が葱を背負っているようなものである。はたして景詮は軽く叱りつけ、綾継を部屋から追い払った。 「お主こそ早う、私に似合う嫁でも探してくるがよい」 芹内王は忠臣に恵まれていた。 |
■参加者一覧
羅喉丸（ia0347）22歳・男・泰 
ジークリンデ（ib0258）20歳・女・魔 
リィムナ・ピサレット（ib5201）10歳・女・魔 
ハシ（ib7320）24歳・男・吟 |
| ■リプレイ本文 芹内王が伴侶を探しているという噂は、北面ギルド支部を中心として、開拓者の間にもじわじわ広がりつつあった。とはいうものの、その噂の正確なところは、探しているのは本人でなく彼の側近であって、それを含めて必要な事実が伝わっていなかったり、例に漏れず余計な尾鰭が加わったりしていたのだが。 「――なんでも結構です。北面王の婚姻に関する東房の動きを集めてくだされ」 久賀綾継は開拓者を前にし、こう締めくくった。なんでも、と付け加えたのは彼の判断による。いまはまだ、大きく状況が動くには尚早であろう、という彼の意図がにじみ出ていた。 話の真偽もわからぬうち、いちいち噂に反応などしていられない。ましてや、これが偽情報でもしたら、まんまと踊らされることになってしまう。今回の噂はなかば公然の秘密であるからよかったが、そうでなければ、彼のあるじもまた、単に噂に振り回されたに過ぎなくなってしまうのだ。 「ファティマもよくもめてるけど、綾継ちゃんも大変よねー」 その苦みを察してか、なだめるようにハシ（ib7320）が同情した。挨拶に求められて抱擁したせいもあり、なんです、と綾継は怪訝な顔をした。 「なにって、ご主人のこと。ご主人には声かかってないの？」 もともと、芹内王の相手には公家を、と考えていたようで、武家の出である景詮には、当然ながら端からお呼びではない。それに、景詮の場合はその性別が、政略としての婚姻をはるかに難しいものにしていたことは、紛れもない事実である。 ふうん。祁瀬川家の説明を受け、いろいろ面倒なのね、とハシは呟いた。心と領地を支えてくれる素敵な殿方が欲しいなんて、領主のくせに可愛いわねと思っていたが、相手を選ばなければ、家ごとすべて差し出さなければならないとなると、事情はまた異なろう。ただ、それでもなお、逆に考えて領地をみずから治めなければという矜恃があるということは、それはそれで、ハシにとって可愛げがあったのだけれど。 彼とは逆に、リィムナ・ピサレット（ib5201）は景詮のその矜恃が空恐ろしかった。壱師原と祁瀬川家を守るためなら、きっと景詮はなんでもしてしまうだろう。非情も厭わないどころか、魂さえ売ってしまうかもしれないのだ。 今回、東房の僧たちが弓のひと張りでも余計に調達していようものなら、余計な波風を立ててしまうかもしれない。嘘はつくわけにはいかなかったが、リィムナは、なんとしても取り越し苦労へと話を持っていきたかった。そもそも彼女にとっては、祝言から始まる戦争なんて、見たいわけがない。 「報告は、直接景詮さんにするんですね？」 リィムナの問いに、綾継は頷いた。それならば、そんなことはない、と本人に伝えるのが一番である。そういった尖った野心とは、できるだけうまく折り合いをつけて、付き合ってもらいたいものだ。 「別に怒りたくて、怒っているわけじゃないんだろうしね」 「そうだな。納得できるものを持っていけば、収まるだろう」 景詮の考えすぎであるということは、羅喉丸（ia0347）の思うところでもあった。それを証明するには、しっかりとした数字を持っていくのが一番である。ただ、予想はしてはいるが、万が一ということもある。また、開拓者ギルドがこの情報を押さえておくのも、場合によっては、有効に働くだろう。 「瓢箪から駒とならなければいいが」 「大丈夫だとは思いますよ。他人の嫁取りを気にしてもしょうがないです」 ふたりと比べれば、ジークリンデ（ib0258）は幾分楽観的な考え方であった。確かに彼女の育ち方からすれば、政治的なしがらみとはいえ、めでたい話にけちをつけることなど野暮なのである。ましてや、今回は誰もが一挙手一投足を気にする国王の婚姻なのだ。理由はどうあれ、東房が動こうものなら、その品位を大きく下げることになるだろう。 「まあ、いいじゃないですか。たまにはこういうのも」 「北面の依頼だということだけは内密に」 釘を刺す綾継に所定の期日を伝え、開拓者たちはギルドを発った。 東房を目指す前に、羅喉丸の提案で、まず神楽の都で、おなじみの万商店を開拓者は訪ねた。幸いにも店主は商店にいたので、単刀直入に、彼は流通についての講釈を頼んだ。 「なんだい、開拓者がそんな話聞いて。ひと山当てるつもりかい？」 「まあ、そんなところ」 「やめといたほうが身のためだよ。まあ、基礎知識としてはね――」 開拓者では経験が浅く相手にならないと思ったのだろうか、羅喉丸の細かな質問にも、店主は懇切丁寧に教授した。問屋などで使われている符丁など、素人にはかなり難解なものではあったが、それでも市場の動向――値上がりしているか、値下がりしているか――を把握するのには十分なはずだ。 「ありがとねおじさん。いいこと聞いちゃったわ」 開拓者はお得意でもあったので、店主は授業料をまけてくれた。彼と一緒に話を聞いていたハシが礼を述べたが、実は、それはいまからの調査というよりも、これからの生地選びに役立ちそうだったからである。最後に彼に抱擁された店主は、眼を白黒させて、開拓者を見送った。 東房への国境を越える際には、開拓者たちは一計を案じ、開拓者であることを隠そうとした。目立つ武器は（とはいっても、怪しまれやすい刃物は誰も持っていなかったのだが）隠し、観光目的の参拝客を装った。ちょうど、羅喉丸がジルベリア、アル＝カマルからやってきた３人を案内する形、である。これはまぎれもない事実であるので、４人にとっては非常に都合のいい役どころであった。こうすれば、４人がずっと塊でいても理由として成り立つ。離ればなれになったときのため、周到に笛を用意してはいたのだが、よほどのことがなければ、今回の出番はないだろう。 開拓者たちはまず、安積寺で活動を開始した。北側からアヤカシ勢の侵攻を受けている東房において、いまとなっては国外からの荷物のほとんどが、南側にあるこの安積寺の港から運び込まれている。また今の時期はちょうど米が北面から輸入されているところだが、食料についても目を光らせなければならない。戦争では、武器だけでなく、食料も大量に使うからである。 「やっぱり漁港とは違うのねえ」 「そりゃあな。基本的に周りは倉ばかりだ」 ここでは羅喉丸とハシが、商人に教えてもらった知識を総動員し、情報収集につとめた。戦争の兆候に一番わかりやすいのは銃や火薬、あるいは牛馬の類なのだが、ここでは組織だった納入がなかったので、ふたりはさらに、知恵に知恵を働かせて観察した。 はたして、特段に、平時と変わってなにか雰囲気が異様に張り詰めていたり、僧や役人の気が立っていたりすることはなかった。ここで羅喉丸は重要なことに気がついたのだが、それは、現在安積に荷揚げされているものは、ことごとく誰かに買い占められた形跡がないという事実である。ここ数週間の卸売りの相場がほぼ横ばいになっていることでも、それは裏付けられていれた。戦争の噂があるとすれば、たとえまだ東房が動かなくとも、軍需品の調達を嗅ぎつけた商人が、値上がりを期待して買い付けることがあるのだが、それもないのだ。市場の動きからは、軍備増強の話はないとみて差し支えない、と、彼はちょっと安心した。 貿易商や船員に対する聞き込みでは、それとなく噂を交えたハシの話法が奏功した。その立ち居振る舞いから情報通と見られたのか、東房内の誰がなにをした、という話があれこれと入ってきた。それらの人物のほとんどは、ハシが聞いたことのない名前ではあったのだが、それを要約すると、ある東房の内情が浮き出てきたのである。 北面における祁瀬川景詮のように（もっとも景詮は、国内ではそれほど目立ってはいないが）、東房国内にも一部の派閥が、北面との武力闘争をもくろんで活動しているとのことであった。ただ、この派閥――武僧衆と呼ばれている――は、穏便な天輪王の意向も手伝い、多くの僧たち――こちらは説法衆という範疇に入る――によって、少数派に押しとどめられてはいた。 ただ、いまをもって、その武僧衆でさえ、なにかしらの対応を表立って行っているという事実は、この場では確認できなかった。裏ではすでになにかが動き出しているのかもしれないが、観光客風情がそこまで深入りできるはずもなく、また依頼としても、そこまでの危険を冒すことは求められてはいなかった。 開拓者たちは安積寺からさらに足を伸ばし、東房の本拠地、不動寺まで達した。ここでは寺院に、ジークリンデとリィムナがおもに聞き役に徹することになった。当然のことながら、ここでも、武僧衆に直接話を聞くことは危険である。よって、仏刹をいくつか周り、噂を数多くかき集めることで事実を丹念にあぶり出してゆく作戦を採用した。 僧と話をするときには、リィムナの得意とする秦国仕込みの問答が役に立った。さすがに公案のような無理問答とまではいかなかったが、比喩表現を使ったことによってうまく事実をごまかすことで、答える側も抵抗なく、みずからの意見を表明できるのだった。 「什麼生。勇壮な鷲の集う地がある。その内一羽が気高い雌を娶りつがいになろうとしている。他の鷲はどうするか」 これを聞いただけで、相手は北面王のことを指していると理解するのである。他の鷲が北面の志士か東房の僧かはそれぞれの解釈だが、得られる回答は、だいたい同じようなものだった。 「説破。鷲は他の鷲には惑わされず、騒ぎ立てるのは烏なり」 そして最後は、ふたりともしたり顔を見せるのであった。ハシがそのたび、なに言ってるかわからないわよ、とリィムナの脇腹をつついていた。 その一方で、ジークリンデは境内や売店を、あるいは天輪王御用達の豪商など訪れ、噂を探った。商人に対しては、北面では引き出物や嫁入り道具の売れ行きが伸びたなど、もっともらしい噂をでっち上げた。それに対する商人の発言は、特筆に値するものであった。 「どのようなお品が、売れていらっしゃるのでしょうか？」 「私どもの店では、婚礼に関する品はそれほどでもないのです。桐のたんすとか、いまはあまり人気がありませんものでして。それより王様は、アヤカシの方をなんとかしたいと仰っていましてね」 思えば、いずれの寺でも、アヤカシが増えてきたという世間話をジークリンデは耳に挟んでいた。それまで根拠のない話かと思い気に留めずにいたのだが、これはどうやら事実ではあるらしい。さらに詳しく聞くと、北面との国境に近い場所で、目撃される頻度が上がってきているのだそうだ。これは、いずれ東房の支部を通じ、開拓者ギルドにも依頼が舞い込んでくるだろう。これは、新たな情報となりそうだった。 「ところでお客様、ジルベリアへのおみやげに、天儀の反物はいかがですか」 東房においては高級品である絹織物を薦められ、そのとんでもない価格にジークリンデは、涼やかな表情の裏で内心驚きつつ、かわりにちょっと目についたお茶菓子を買い求めて、その場を体よくやり過ごした。 開拓者たちは、予定された日程どおりに調査をこなし、ギルドへと帰還した。４人の得た情報を総合すると、当初の期待通りに、戦争の可能性は薄いことを示唆していた。しかし、国境付近でアヤカシが増えているということが、北面にも影響を及ぼす可能性は、否定できなかった。 残された仕事は、これを、景詮本人に面と向かって伝えることである。開拓者たちの前に姿を現した景詮の服装は、さすがに仕立てのまずさはなりを潜めてはいたが、それでも、ぱつんぱつんさに関してはまだまだ改善の余地はありそうである。これまでの傾向からすると、締め付けるような服が好きなのだろうか、と羅喉丸には思えた。壱師原では天儀の服を着ているから、その反動からくるのかもしれないが。 ハシとジークリンデは、景詮とは初対面であったが、やはりそのきつめの服装は奇抜に見えた。挨拶がてら、ハシとは珍しく握手を交わし、またジークリンデは、東房みやげをうやうやしく献上した。はたして、このみやげの菓子はみなにふるまわれた。 挨拶が落ち着いて、話を切り出したのは景詮の方だった。さて、どうだった。端的に述べよ。 ４人はそれぞれ、調べてきたことをまとめて、依頼人へ伝えた。自分がなにを調査したか、もしくは誰に対して、どう話を振り、どのようなことを得たか。そしてそれから導かれる結論。景詮は各々の報告を小さく頷きながら聞いていたが、自身の予想とはかけ離れた報告にも、ひとつひとつの推論に納得しつつ、受け入れた。 「武僧衆も頭を押さえられて動けず、か。それよりも、アヤカシに注意せねばならんというわけだな。アヤカシ討伐に名を借りて、という可能性もあるが、それでは大規模には動けぬからな。よくわかった」 他になにか、と促した景詮に対して、ハシが正直な気持ちをぶちまけた。 「この話、華がないのよね。王様の結婚っていったら、ねえ」 「さて、雀どもはどうだろうな」 ふるいにかけた上で見合いという、恋愛の要素がないことを彼は嘆いたようだったが、景詮はしかし、芹内王の結婚については、賛否の言及を避けた、もしくは、素っ気ない態度を取った。多くの発言をしないことは至極当たり前のことなのだが、穿った見方をすれば、なにか内に秘めているものがあるわけで、つまり、祁瀬川家の結婚について、景詮も景詮なりに、頭を悩ませているのだろう。 「――まあよい。ご苦労だった」 依頼が終わり、景詮が帰ろうとした段になって、リィムナが、景詮さん、と呼びかけた。 「最近笑ってます？」 「それがどうかしたか」 景詮は眉ひとつ動かさず訊き返した。 「笑うととっても素敵だから、演会に呼んでもらえれば、あたし参加して芸しますから、それでたくさん笑ってほしいと思ってます！」 きっぱりとリィムナは述べたが、ふと動きを止めたあと、景詮は彼女を見据えて答えた。そこには拒否の空気はなかった。 「綾継にでも頼むがよい」 「やった！ また、神楽に遊びに来てね！」 景詮は、ちょっとだけ唇を縮めて、その場を立ち去った。 |
