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■オープニング本文 地域に根ざした学園を標榜する天儀学園は、その広い敷地を季節の催しに解放するのが常となっていた。この時期に行われるのは、校庭のど真ん中に櫓を建てて行われる大盆踊り大会。部活動の邪魔にはならぬように突貫で行われる祭りの準備は、だがデザインと設営を文化部と運動部で分担し、物自体は前日一日で物の見事に組み上げてしまう。生徒主体の自主性と、きっちりと成果を出すその姿勢は、地域からの信頼をがっちり掴み取ってはいたのだが。教師一同は今年も繰り広げられるであろう若さゆえの暴走に、頭を悩ませていた。 「さてと。‥‥どうしたものかな」 ぎしりとスチール椅子を軋ませたのは、一年学年主任の仙石守弘(48)。職員室の自席に広げられていたのは、生徒から寄せられた嘆願書である。その表紙には『生徒の自主性を重んじるなら、盆踊り当日、プールを開放するべきだ!』との一見まともな主張に、ご丁寧にも署名の束まで添付されている。こういうことにそつが無いのは、本来喜ばしいことであるはずなのだが。思わず吐いた深い溜め息に、遠慮の無い明るい声が掛かる。 「良いじゃないか、仙石センセイ。確かにあんなに立派なプール、授業以外に使えないのは癪だろうよ」 こうも暑いんじゃ尚更だろ、と気楽に答えるのは興志宗孝(25)。今日の授業が終わったのを良いことに、すっかり広げた襟元を出席簿で扇ぎ、弱い空調に文句を言いつつ涼を取っている。 「知っていて平気でそういうことを言わんでくれ。盆踊りが始まる頃は、もう辺りも暗い。何かあってからでは遅すぎる」 件の一団は盆踊りも終盤となると誰からとも無くプールを目指して走り出し、周りにぐるりと張られた金網をよじ登ってプールに入り込むのだが、その中には水着になど着替えずにそのままプールに飛び込むものまで居る始末。外部のお客様が巻き込まれるなど言語道断だが、呆気に取られた視線を向けられるのも少々、いやかなり心苦しい。 「だったら、生徒集めて手伝わせりゃ良いじゃねえか。まだ先輩に毒されていない一年生中心に、一クラス分も集めりゃあ‥‥」 おお我ながら、と得意げな興志だったが、ふんと鼻をならす仙石が一言。 「祭りの夜に、上級生に対抗する生徒を集める? お前さんにそんな人望、あるのかのう」 「ほう。‥‥じゃあ賭けるか?」 喧嘩腰ながらも、にやりと良い笑顔を見せる興志だった。 ※このシナリオはミッドナイトサマーシナリオです。実際のWTRPGの世界観に一切関係はありません |
■参加者一覧
犬神・彼方(ia0218)
25歳・女・陰
鴇ノ宮 風葉(ia0799)
18歳・女・魔
紬 柳斎(ia1231)
27歳・女・サ
伊狩幸信(ia8596)
25歳・男・サ
和奏(ia8807)
17歳・男・志
ジークリンデ(ib0258)
20歳・女・魔
天笠 涼裡(ib3033)
18歳・女・シ
狸毬(ib3210)
16歳・女・シ |
■リプレイ本文 ●急募 「思った以上に少ねえなぁ」 開口一番、ぼそりと呟いた興志先生の一言に、教室に残っていた一年三組の面子は思わず身構えていた。今日は補習+任意参加の夏期講習。だがなるべく人数を減らせと、夏休み前に再テストまで用意して補習者を一掃させたのは興志本人に他ならない。 「まあいいか。お前ら、盆踊りは参加するんだろ? 終了間際‥‥三十分くらいか、プール前に集ってくれねえか」 教室に残る面々は何か面白いことかと応えるが、告げられた内容に及び腰になってしまう。 「別に誰がプール入ったっていーじゃない」 それよりセンセー冷房下げてよと声を上げたのは鴇ノ宮 風葉(ia0799)。話に興味を失うと、友達のノートを参考に解法を追う作業に戻ってしまう。 「分かった。涼しい作戦会議室と、とりあえず冷たいアイスは直ぐに用意してやるからよ」 ほれ、と財布から取り出した千円札を手近な生徒に握らせると、じゃあ生徒指導質集合なと教室を出て行く興志。俺はコーラ味よろしく、と悪びれない笑顔で告げていくのを忘れない。 「‥‥どうしましょう、これ?」 思わず軍資金を受け取ってしまった和奏(ia8807)が困り顔で辺りを窺えば。 「その‥‥ いくら先輩方でも、準備無しにプールに飛び込むのは危険ですよね?」 ジークリンデ(ib0258)はおっとりとした様子で首を傾げる。その可愛らしい仕草に、思わず声を上げかける男子生徒が数名ほど。 「上級生を蹴り飛ばしても問題のない大義名分‥‥ うん、祭りの夜に相応しいですね!」 トラップも楽しそう、と応えるのは天笠 涼裡(ib3033)。それを見て顔を顰めるのは、飛び込む側に参加しようとしていた生徒だろうか。 「ルールは守らないとだよねー、親分。‥‥でも面白そうかなー?」 せっせと風葉の隣でノートを丸写ししている狸毬(ib3210)は、けどセンセーも大変だよーと尻尾をふりふり気楽に続ける。そんな子分の言い分に、風葉は続けようとした文句を詰まらせる。 (「‥‥ま、この辺でいくつか借りを返しておくのも良いか」) 「よし、じゃあアタシはメロンのカキ氷ね! ほらアンタたちも、さっさと食べたいアイス書いて作戦室に移動よ!」 破いたレポート用紙にメロンと大きく書いて和奏に渡すと、広げていたノート類を畳んで抱える風葉。 「あ、続きは作戦室でやるから、アンタも連行ね?」 大人しく本を読んでいた東湖(iz0073)は目を瞬かせるしかなかったが。既に教室を飛び出した風葉を追って、結局なし崩し的に巻き込まれてしまうのだった。 ●作戦開始 「それでそんな格好してんのか」 浴衣姿のジークリンデと東湖を捉まえた伊狩幸信(ia8596)は、いや、あのな? と顔を手で覆って呻く。部室に向かう途中、真っ赤になって俯くジークリンデを見かねて群がる男子生徒を追い散らしたのだが。睨む東湖に事情を聞いてみたところ、困っていたのは確かだが責任とってください、である。 「いくら昼間の学校とはいえ‥‥ 仕方ねえな、ちょっと付いて来い」 溜め息を吐く幸信に強引に背中を押され、三人は剣道場へと向かった。 「じゃ、後は任せたぜ?」 改めて条件を語った興志は、上機嫌にアイスを銜えたまま教室を出て行ってしまう。残ったのは、一年三組の生徒六名のみ。 「まずはクラスの皆様にお声を掛ければ良いのでしょうか?」 でも夏休みですし、中々捕まらないかも知れませんわね、と頬に手を当て考え込むジークリンデ。 「あまり日も無いし、ここは校内中心で動いた方が良いかも。‥‥夏期講習より、部活の休憩時間とか狙い目かな?」 体育倉庫の鍵を指先で回しながら、涼裡は機嫌良く答える。パイ投げの許可こそ出なかったが、資材は自由に使ってよいとのこと。極力穏便にと聞こえた気はするが、軽い怪我くらいで大騒ぎになるような学園ではない、と涼裡は都合よく信じることにする。 「あとは‥‥ 弱点を突けると効果的、でしょうか? 今年プールに飛び込みそうな人が分かると良いのですけど」 まずはそこから聞き込みでしょうか、とは和奏の呟き。去年の話なら、と東湖が手を挙げたところに、割り込む声。 「あー、もう! こういう時の作戦は決まってるじゃない、夏と言ったら水着とか浴衣でしょ?」 勢い良くノートを閉じた風葉が一喝する。ちょうどここに写真部員もいるんだしと鉛筆で指し示す先には、満面の笑みを浮かべる狸毬。 「さすが親分だよー! そうだよ、その発想ありだよねー?」 取り出したメモ帳を勢い良く捲り始めた狸毬は、にやり、と浮かべた笑みを何食わぬ顔に戻してから皆に向かって宣言する。 「今日は陸上部が屋台の衣装合わせをしているんだよー。折角だから、これから皆で行ってみると良いんだよー!」 いきなり行って大丈夫なのですかと心配げなジークリンデには、胸を叩いて答える狸毬。 「当日の撮影はボクたち写真部が引き受けることになっているんだよー。浴衣の一つや二つ、軽いものなのだよー!」 親分の浴衣ー、とハートを宙に飛ばす狸毬を見て、他の皆は思わず噴出してしまうのだが。去年の話も聞けるかもしれませんねとの和奏の指摘に、とりあえず部室棟へ向かう一行だった。 「で、そこで借りた浴衣姿で男子たちを勧誘していたところを、幸信に邪魔されたと?」 紬 柳斎(ia1231)が聞き返せば、そうなんです主将!と詰め寄る東湖。だが幸信も黙っていない。 「だってよォ、柳斎サン! ‥‥何かあってからじゃ遅いっしょ、見てくださいよあの無防備な格好」 きょとんと正座してこちらを見るジークリンデを思い遣ってか、後半は柳斎の耳元でこそりと呟く幸信。年相応に可愛らしい東湖はまだしも、綺麗に結い上げた髪から覗くうなじといい、微妙に着崩された胸元といい、ジークリンデの方は艶っぽいこと甚だしい。これで一年生とは末恐ろしい、と思わず唸ってしまったところで我に返る柳斎だったが。 「まあ、良いんじゃねぇか? 可愛い後輩の頼みとあっちゃぁ、一肌脱がない訳にぃは行かねぇだろう?」 犬神・彼方(ia0218)の思わぬ加勢に、だが柳斎も躊躇は一瞬。致し方あるまいと息を吐くと、そのまま算段を始める。 「ええ?! 主将と副主将も手伝ってくださるんですか!」 弾ける東湖の歓声に対して、随分態度違くね? とぼやいてしまう幸信だった。 ●当日 開催を告げる花火は、午前中には打ち上げられることになっている。それを合図に部員が屋台の準備に移れば、待ち切れずにそれを覗きに来る子供たちがいるのもいつもの事。学園生徒は勿論、地域住民の皆さんの他、近隣の学生も多数集まる催しは、何だかんだと来場者一万人を超える規模になる。 「そりゃまあ、学校側も気にする訳だぁよなぁ」 ワイシャツに学生ズボンの彼方は自分の格好を棚に上げると、設営準備を通り過ぎてプールへ向かっていた。その先からは水泳部が上げる激しく水を打つ音が響き、プール前広場には事前の打ち合わせのために一クラスほどの頭数が揃っている、はずだったのだが。 「あれ、お疲れ様っす、アニ」 皆まで言わせず幸信をボコろうとすると、気付いた柳斎がほどほどにしてやれと苦笑いしている。 「どうも部員は飛び込む側に参加する奴らが多かったみたいでね。そいつらにはきつく言っといたから心配要らないけど、もう少し人を集めた方が良さそうだ」 いつもの道着姿に竹刀を携えた柳斎は、人数少ない分余ったからな、と紙束を差し出す。 「出店で使える引換券? こんなにはいらねえよ、ってそれより! その格好は無ねぇんじゃねえか?」 もっとこう、あるだろう? と本気で顔を顰める彼方に、だが柳斎は余裕の表情。 「何、下には既に着込んでいるからな。準備万端って、こらよせ!」 無造作に道着を捲った彼方に柳斎が慌てた声を上げれば、それに驚いて振り向くものも真っ赤にした顔を慌てて逸らしている。 「っと、何でしたっけ‥‥ そう、今日は来てくださってありがとうございます」 皆と同じく内心慌てつつも、和奏はにこやかな笑みを浮かべて目の前の長身の女性に礼を述べる。 「まあ、プールが荒らされるとあっちゃあ、水泳部としても黙っていられないしね。それに、この子も絡んでいるんでしょ?」 指で示されたジークリンデは、どういう意味ですかとふくれて見せるが、先輩は楽しそうな笑い声を上げるのみ。 「では解散。各個健闘を祈ります」 無言で広場の片隅に集まっていた一行は、一つ頷くとばたばたと足音を立てて走り去っていった。その誰もが色とりどりのお面を被っていたが、戦隊ものや動物をデフォルメしたものなど系統はばらばら。そこにこそ、執念を感じ取れる気がするようなしないような‥‥ 白狐の面を外した涼裡に、風葉と狸毬が駆け寄って声を掛ける。 「アンタのとこは、さっきの合わせて四人で間違いない?」 「涼裡さんー、闇討隊四名っと。これで二十三名だよー」 だが思わず頷いてしまってから、付け加える涼裡。 「規定の時間は、ここからは死角になるところを重点的に見張ろうと思ってます。だから人数には入れないでおいて貰えると助かります」 そうすると十九名だよー、と少し困ったように呟く狸毬と、盛大に唸り始める風葉。 「これは、もう一手必要かしら‥‥?」 目の前の二人の悪そうな笑顔を浮かべていたが、残念ながら他所を見ていた涼裡には止めようが無かったのだった。 ●盆踊り 櫓には大太鼓が運び込まれ、応援団員が捻り鉢巻に法被姿で撥を振るえば、校庭のスピーカーからは歌謡曲が流れ始める。一昔前から最新の演歌までが次々と、そして合間には子供向けアニメの主題歌やそれこそ盆踊り用の音頭が流れては集う人々を盛り上げていた。 「一年三組っ! 興志センセをク」 ‥‥盆踊りが始まって間も無く、櫓に乗り込みマイクを分捕った二人組みがいたようですが。その犯行声明(?)が一際大きく響くBGMに掻き消される中、数名の体育教師に取り押さえられて本部テントまで連行されてしまった模様です。 「‥‥うー。写真撮りたい、遊びたい、だよー」 本部テント内で正座の刑に処されている狸毬は、覗いて見える別世界にうずうずが止まらない様子。対する風葉は、憮然とした様子で胡坐を組んでいる。 「マイクを切るとは、敵も中々やるわね。‥‥やっぱりハンドスピーカーを用意するべきだったかしら」 そのままばたりと仰向けに倒れると、白い狐と目が合った。 「先生から伝言、『人を勝手に首にするな』だそうです。あ、あと『もうしばらく反省してろ』とも」 苦笑いする涼裡は、これは先輩たちから、と輪ゴムで止めたパックの焼きそばを手渡す。風葉が声を上げそうになる狸毬の口を塞いでいる間に、白狐はするりと外へ出てしまっている。 「さてと。武器も補充できたことだし、もうひと踏ん張りっと」 どういう訳か、プール裏手への侵入は盆踊り開始早々から数度に渡って繰り返されていた。何やら組織立った犯行という気がしないでもないのだが、表立って騒ごうという気は無いらしい。 「それならそれで、こちらも思う存分楽しませてもらいましょう」 生卵のパックを抱えなおすと、とても良い笑みを浮かべて戦場へ戻る涼裡だった。 「あ、伊狩先輩っ! ずるい、ボクにもおごってくださいよ!」 「何か羽振り良さそうだな、伊狩。俺にもおごれ」 屋台を巡る幸信の周りには男女を問わず、先輩後輩入り乱れて人が溢れていた。 「だあ! お前ら、勝手にチケット取っていくなっ! 持ってった奴ァ、後でプール前に来いよなっ!?」 え、先輩に〆られるの?! と冗談めかした笑い声が遠ざかるが、直ぐに新手が現れる。 「何だ何だ、随分人気があるようじゃねえか。こりゃ、ちょっと羨ましいくらいだねぇ」 そう冷やかす彼方も、五、六人の女子と手を繋ぎ肩を組みと、両手に花どころではない。 「犬神先輩、この後カラオケ行きましょうよっ!」 すれ違う幾人もの生徒たちを歯軋りさせつつも、人員集めという名目のナンパを続ける二人組みであった。 ●刻限 そろそろ盆踊りも終わろうという頃合いであったが、どうも例年とは雰囲気が違う。しばらく前からプール前で待機を続けていた柳斎も、おかしいとは思いつつ首を傾げるしかない。 (「もうこの時間なら、会場から突撃する輩の掛け声が響いてきても良い頃なんだが‥‥」) それに、この場にいる人数は四十名に迫ろうとしている。彼方や幸信が本気でナンパをしたなら、ありえない数ではないかもしれないが‥‥ そんな思索は、直ぐ間近から広がったどよめきに中断させられる。 「紬先輩は、その、まだ水着にお着替えにはならないのですか?」 和奏を呼ぼうと振り向いた柳斎の視界に飛び込んだのは、あられもない姿、と言っても良いジークリンデの水着姿だった。落ち着いた色合いのワンピースには違いないのかもしれないが。表面に浮かぶ精緻な文様よりも何よりも、その紐のような布地の少なさと日焼けしていない部分の肌の白さが、眩しいを通り越して目の前で輝いている。とりあえずばさりと脱いだ道着をその肩に掛けつつ、周囲には威嚇の視線を飛ばす柳斎。 「まあ! 紬先輩のビキニお似合いですっ!」 目の前から上がる歓声にがくりと肩を落とした柳斎だったが。集まった生徒たちのやる気は一瞬でぐぐっとレベルを上げたようである。 「何々、凄いことになってるじゃない!」 櫓の方は時間を延長しているのか、まだ曲が掛かっている中。予定ではもう終わりでしょと正々堂々本部テントを抜け出してきた風葉が驚きの声を上げる。そう広くないプール前広場には、既に五十名を越える生徒が集まっていた。後ろにくっついてきた狸毬も、学食名物天麩羅うどんを大事そうに抱えながらも目を丸くしている。 「風葉さん! あの、お勤めご苦労様でした」 ほんわかした和奏の笑顔に、毒気を抜かれて黙り込む風葉だったが。ちょっと良いかしら、と声を掛けてきた女子には訝しげな視線を向ける。 「あなたたち。ここの警護、というか確保は、三十分って約束なのよね?」 和奏が素直にそうですよと笑って答えれば、その女子は時計を見ながら満足そうに頷く。 「じゃあ‥‥ これでお役目終了ね。許可は取ってあるから、以降はご意見無用よ?」 一枚の藁半紙を渡すと、はい陸上部は注目! と背後に向かって声を掛ける。渡された紙はプール開放申請書のコピー。許可の判子にサインは仙石守弘、日付は本日(終日)となっている。 「何でしょうか、これ‥‥?」 「‥‥どうやらセンセに一杯食わされたってとこかしら?」 (「念のため、が裏目に出たのかもだけど‥‥ センセたちもやられた口なら、溜飲は下がるかな」) お姉ちゃん何やってんのっ?! などと声が響く中。例年よりは落ち着いた、それでも今までに無い規模で。盆踊りの夜にプールは開放されたのでした。 |