秋のもふら
マスター名:如月 春
シナリオ形態: ショート
相棒
難易度: 普通
参加人数: 8人
サポート: 0人
リプレイ完成日時: 2011/10/01 01:56



■オープニング本文

●牧場にて
 いつものように見回りやら受付やらをしている牧場の関係者、正確には港の関係者なのだが。
 いい感じに木々も生い茂って邪魔になっている部分を伐採しながら下で転がっているもふらを眺める。
 少し前までは暑いわ、毛皮のせいで蒸すわ、日差しのせいで体力は奪われるわで散々だったもふら達。
 丁度その時はあまりの熱さにいつも以上にやる気がなくごろごろとしている。
 そして今はどうだろうか、風も出てきた日陰も多く、涼しい気候になったせいか元気にごろごろしている。

「あれ、いつもとかわんねぇな‥‥?」

 ごろんごろんともふらが転がっているのを眺めて首を傾げて、考える。
 まぁ、適当不思議生物もふら、一匹見かけたら三十匹。深く考えないのがこの牧場で生き延びる秘訣だ。
 とにかく深い事を考えたり何かに疑問を持ち始めるとダメ。
 無心無想でひたすら仕事をこなしてもふもふするのが幸せへの第一歩。きっと神様も見てくれています。

「‥‥なんて馬鹿の事考えないとやってらんないなぁ」

 そろそろ秋にもなっていい感じに涼しくなっているものの、まだ日差しのきつい日は続いている。
 ちなみに川辺は相変わらずぱちゃぱちゃとミヅチはぷあーと言いながら戯れている。

「ま、風も出てきてるしそろそろ秋だねぇ」

 のんびりと秋風を感じながらいつものようにギルドへと赴いていく。
 毎月恒例のあれをするために。


■参加者一覧
紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454
18歳・女・泰
柚乃(ia0638
17歳・女・巫
葛切 カズラ(ia0725
26歳・女・陰
皇 りょう(ia1673
24歳・女・志
水月(ia2566
10歳・女・吟
フェルル=グライフ(ia4572
19歳・女・騎
村雨 紫狼(ia9073
27歳・男・サ
フェンリエッタ(ib0018
18歳・女・シ


■リプレイ本文

●牧場受付にて
 のんびりとしている夢が一人、机の上に足を乗せながら煙管を吹かしている。
 秋の風を感じられ多少肌寒い日が続いている、今日この頃。
「暇なのよねぇ‥‥この受付って‥‥たまには黒と走りにいこうかねぇ‥‥」
 だっりぃーといつものようにぐらぐら椅子を揺らしていると向こう側から開拓者たちがやってくる。

「相変わらず、ぐったりしていますねぇ?」
 もっふもっふともふ龍が言いながら夢の足元でふんふんと鼻息を荒くしている。前回水を掛けられたので警戒しているようだ、そしていつものように紗耶香・ソーヴィニオン(ia0454)が鍋やら包丁の調理道具は常に、また今日はお弁当も一緒だ。
 これまたいつものように受付台帳に名前を書いてから選別代わりのお弁当を渡してから奥に向かっていく。

「んー‥‥秋の味覚ってやつねぇ‥‥」
 はむはむもらったお弁当を食べていると次の開拓者がやってくる。
 同じようにふんふんと鼻息を鳴らしてもふらが夢の足元に接近している。
「なによ、お弁当ならあげないわよ」
 ふん、とお弁当を隠すとその様子を見ている柚乃(ia0638)が苦笑いを浮かべる。
「えっと‥‥初めまして‥‥?」
 首をかくりと傾げながらその様子をみつつ、とりあえず箸先で受付に名前を書けと指示されるとその通りに名前を書いてから、八曜丸を引っ張っていく。

 そんなわけで箸を進めていくとまた一人やってくる。葛切 カズラ(ia0725)に胸の間に初雪の頭をすっぽりと挟み込みつつ。
「いいこねー?」
 まったりセクハラしながら頬を膨らませている夢におすそ分けのお酒を少し渡してからむにゅーっと胸に挟み込んだまま受付台帳に名前を書くと相変わらずセクハラをしながら中に入っていく。どう見ても犯罪です。
「あれって、悪影響とかあるのかしらねぇ‥‥?」
 そんな事を思いながら仲がいいなーとしか思わないのも夢だが、
 
「‥‥〜っ!」
 水月(ia2566)が闇御津羽に引きずられながらやってくる。まだまだ出会ってから間もないので懐いてくれていないのが原因だが、かなりの勢いでずるずると引きずられている。夢がお弁当を食べながらそのままじっくり眺めてそれを見送っていく。
「あー‥‥ま、いいや‥‥仲が良い感じだし」
 お弁当とお酒を満足げに食べつつ。それを手を振って見送る。それでいいのかと突っ込まれると多分いけないんだろうけど。

 上機嫌でお弁当を食べ終わってお茶を啜っているところに一人。村雨 紫狼(ia9073)がわさわさと抱えてやってくる。本当に土偶かというような造形のが朋友が一緒に歩いてやってくる。
「今日はミーアとお月見でーとなのです!」
 と、言っている付きまとわれている本人は鬱陶しい感じになっているが。
「デートはいいとして、台所とかねーか?団子つくろーと思うんだが」
「台所ぉー?あるわけないじゃない、弁当持参、調理器具持参がここの常識よ、ギルドにいって台所借りてきな」
 煙管で一服しつつ親指を上げて都のギルドの方を指さす。
 肩を落としてそのまま団子の粉を抱えてきた道を肩を落として戻っていく。

 そしてまた一人やってきたのは襟巻状態の管狐のカシュカシュを巻いたフェンリエッタ(ib0018)、カシュカシュ自体はきょろきょろびくびくと遠出が初めてなのでおっかなびっくり。
「しゃー!」
 夢が威嚇するとびくっと震えてフェンリエッタの胸元に隠れてじーっと夢を見つめる。
「んじゃ、ここに名前書いてちょーだい」
 びくびく震えているカシュカシュを撫でつつ受付台帳に名前をさらさらと書いていく。
「あんまし、苛めないであげてほしいです‥‥」
 そういいながら苦笑いを浮かべている。無理もないだろう。
「あ、デザートあんの?」
 脇に抱えたスイーツポテトを手渡されて満足げな夢、スイートポテトを片手に手を振って背中を見送っていく。

 お弁当を食べてお酒も飲んで食後の甘味も食べて満足げな夢。もう一品くらいほしいなぁと思っている所にぱたぱたと走ってくるのが一人。
「お団子と、お弁当を作ってたら、遅れましたっ‥‥!」
 ぜいぜい息をしながらお弁当とお団子を持ってやってきたフェルル=グライフ(ia4572)、一緒に飛んできた迅鷹のサンが頭に止まってこつこつと叩きだす。どうやら時間に遅れたことを注意しているようだ。
 ともかく受付の台帳に名前を書いてから奥に進んでいく、もちろん脇に抱えていた団子を貰うのも忘れていない、決してカツアゲ等ではない、これは重要。

●お月見
 相変わらずまったりごろごろと転がり進んでいるもふ龍と並んで歩いている紗耶香。ちなみにその後ろには牧場もふらがもっふもっふと言いながら整列しながら後ろについてきている。目的はというといつも通り、紗耶香の料理がまず一つ目の目的。そして二つ目は目の前にいるもふ龍を神のように崇めているからだ。紗耶香>もふ龍>その他、この構図が既に出来上がっている。とりあえずいつも通り川岸の辺りに陣取るとお弁当を広げてもふ龍とそれをつつき始める。
「今日も相変わらずのんびりですねぇ‥‥」
 ころころころ‥‥もふっ!と頷いてから後ろのもふらももふっと頷いている。お弁当を恵んでもらえると思っているからというだけだが。
「はーい、順番ですよー」
 橋で一つずつおかずを口に放り込み、まったりと過ごしていく。一匹ずつおかずをもらって何を貰ったか喧嘩し始める‥‥なんてことはなく、基本的に満足げにごろごろする。
 一通り片付いたところで、もふ龍が一人川岸にやってくると‥‥ぺいっと水面を一叩き。これまたぺいっと魚が一匹、そろそろどういう生物かわからない。
 そんなわけで散々ぺしぺしとってきた魚を引き連れて紗耶香の元に戻ると包丁を構えて手早く捌き始める。すぱぱぱと内臓を取り出して串を刺して塩を振って焼き始める。相変わらずの手際。
「はい、焼けましたよー」
 そんなわけで青空を見ながら秋の魚を楽しむ。

 こちらはもふらをもふりつつ、お月見の準備をしている柚乃と八曜丸。あらかじめ調達してきた芋やら栗やら秋刀魚やらを火種を使って調理‥‥と言うか基本的には焼くだけなので別に特別な器具も方法も行程もないのでさっくりと作れる。荷物は八曜丸の背中に乗っているのでそれを下してから、火種の元(落ち葉やら)を一緒に集めてから点火。
「最近寒いですからねー」
 ぱちぱちと燃えている木の葉の山に手をかざして暖を取る。月見するにも少々肌寒い、とにかく焼けるまで、月見までまったりと火を付けつつ、もふらさまをもふもふとすると顔が緩んでふにゃふにゃと。どうやらこの耐え難い感触は破壊力抜群のようで。

 こちらでは相変わらず引きずられている水月がなんとか闇御津羽を止めることに成功する。入口からここまでずーっと引きずられてあとがあるのは何故か痛々しい。埃をぱんぱんと払ってから、ちゃんと止まる事!という感じに睨み付けるとわかったのかわかってないのかはさておいて頷いている闇御津羽。
「ん、飛ぶ‥‥?」
 そういうと一鳴き。流石に自由に飛び回らせるわけにはいかないので、背中に乗ってからっぽんぽんと体を叩くと一気に急上昇。そこから空中で曲芸を始めたり、急加速してみたり、かなり振り回される。
「龍とは、また、違って‥‥!」
 かなりの速度で飛び回っているせいか結構振り回されている。なんとかそれをこらえながら慣れていく‥‥と言うか振り回されていく。そんなわけで振り回されまくって数分後、ぐったりした闇御津羽と水月が横たわる。とりあえず水月が闇御津羽のお腹を枕にして、すやすやと‥‥その後寝返りをうたれてうなされるとは知らずに。

 まったりと秋の風を感じながらお弁当を広げてまったりと秋の味覚を堪能しているフェルル、他の人は昼間は遊んでいたりとかでいないのでサンとなかよくお弁当をつつく。前の合戦でかなり無理をさせていたので、まったりと膝に乗せて体を撫でながらゆっくりとお弁当を食べさせる。
「ずいぶん無理させちゃったからね、ありがとう」
 ふんわり抱きかかえて撫で続ける。前の合戦からはかなり日がたったのも感じられるほどに風も気温も冷たくなり、秋が近づいている。
 お弁当を食べ終わり、団子は夜のお楽しみ、という事で散歩を続ける。ふんわりと翼を広げて秋の風をいっぱいに受けながら上空を旋回しているのを見上げてくすりと笑いかける。そして見上げているとサンと太陽が重なる。名前らしい、ふんわりとした温かい、そんな様子で空を飛び続ける。

 こちらでは少し前、雪がまだ残っていた時に来た木々の所までやってくるフェンリエッタ。夢に驚かされてから胸元にすっぽり収まったまま。その辺を見続ける。
「あの時は雪があったっけ」
 今回は落ち葉を踏みしめるカサカサとした音を聞きながらそんな事を思い出す。胸元に収まっているカシュカシュが首を上げてかくりと傾げると「雪遊び、楽しかった?」と尋ねてくる。
「あー‥‥んー‥‥楽しかった、わよ‥‥」
 微妙に頭をさすりさすり、確かこの辺を文字通り鷲(鷹)掴みされて半泣きになっていたなぁ、とぼんやり思い出す。というかそんな事を思い出していると頭痛がし始める。そんな事はつゆ知らず、カシュカシュが「今度はかしゅも連れてって」とぱたぱた胸の中で足を動かしている。
「そうね、次はカシュも一緒にね?」
 そんな事を言いながら笑いかけ、ていると目の前に白い毛玉にぶつかりもふっと。もふらもこの辺で涼んでいるようだ。そしてそのままぎゅっぎゅと抱きしめもふもふ。
「もうすっかり、秋なのね‥‥(もふもふ)」
 胸元のカシュカシュが飛び出て一息、挟まれて苦しかったらしい。
 そんなわけで少しばかりもふらを堪能してから夢に奪われたスイートポテトを開いて食べ始める。もふらは相変わらずぺろりと食べるとそのままごろごろ。カシュカシュもちびちび食べている。自分の分は先ほど取られたのでエレメンタルピアノを取り出してぽろぽろと引き始める。まったりとお菓子を食べつつ、ふわふわと。もふらは気持ちが良くなったのか寝てしまった。カシュカシュは興味津々で前足でぽろぽろと引き始める。そんなゆったりした午前中。

 そんなわけで夜になり、皆で月見を始める。そんな中寝坊して遅れてきた皇 りょう(ia1673)が一緒にいる猫又の真名がにゃおーんと吠えている。実際は鳴いているのだが。
「何しているんですか」
 じーっと目がすわったまま見つめ返す。その顔にはついにぼけたか?とまで言いそうな感じに目がすわっている。
「何じゃその眼は、あまりの愛らしさに恐れ入ったか?」
 そんなわけないぞ?と言った感じにじっくりと見つめ。
「いつも春画を眺めているだけの隠居生活をしておるよな?」
 まぁ、それはそれ、これはこれ‥‥と流しているとゆっくり刀に手を掛けているのに気が付いてわたわたとし始める、流石にそれは反則のようだ。
「情欲も大切な心の一部。闇を認めずして光は生まれん。そもそも月は、太陽の夜の姿と考えられる事もあって‥‥」
 だらだらとお説教が始まったのに思い切り溜息をつき、月を見ながらぼんやりとうとうとし始める。説教と何かを考えるのは苦手なのです。
「と、言うわけじゃ、よくわかったかえ?」
 うんうん、と頷くようにすやすや眠っている。
「むぅ‥‥この所戦闘続きであったからのう。‥‥まぁ、無理をせずに生き延びてくれればいいのじゃがなぁ‥‥」
 呑気にすやすや眠っているりょうを眺めながらほっと一息。色々と思う所はあるがそのあたりは口には言わずに胸の中に秘めておく。
「皇家の使命を全うするのも良いが、その前に一人の人間として歩んでくれる事を、友は切に願うのじゃ」
 こくこくと俯いて寝息を立てているりょうに少し溜息を付きつつ。
「どれ、月見団子でも食べるかの‥‥」
 そんなわけで月見団子に手を出そうとする瞬間に一瞬目の前にきらりと光る一閃が一つ。髭が軽く数本飛び上がる。団子に手を出したのが気に入らなかったようだ。どう見てもまだ半分寝ているのだが。
「団子‥‥!」
 どう見ても食欲が勝っているようで。素早く納刀してから団子を抱え込んでふー!と睨み付ける。
「そこで起きるかえ!」
 かなりひんやりとしたのかその様子をじっくりと見つめてびびっている。月より睡眠より食欲という事だろう。
 その様子を見ながら追加で焼いておいたかぼちゃやら栗にサツマイモ、秋刀魚を用意している柚乃。昼間はもふもふ堪能したので焚火の前でまったり月を眺めながら八曜丸を捕まえて枕替わりにして一緒に月を眺める。
「すごい、贅沢な気がするね‥‥?」
 自分の顎の下で頷いている八曜丸を撫でつつまったりと過ごしていく。
 カズラの方も相変わらずセクハラやらもふらを眺めつつりょうの用意した団子をひょいひょいと取り、それに味噌たれをかけて軽くあぶってぱくりと、お酒と一緒に団子を食べつつ月見酒にも浸れる良い日だわぁ、とほっと一息。
「はい、あーん」
「あーんじゃ、ないっ!」
 半分口に咥えた団子をそのまま初雪に口移し、でも赤面しながらそれを受け入れてしまう悲しい性、慣れって恐ろしい。
 こちらは昼間に飛び回り踏みつぶされた水月。闇御津羽やもふらを眺めて、わたあめ、とか丸焼きとか呟き始めているので危ない。これまたお団子をぽぽいと口に頬りこみ、まったりと幸せ顔でぽわぽわとし始める。
 その様子を眺めている闇御津羽もこつこつと頭をつつく。こっちの弁当はないのか?と言わんばかりに。それを制止させながら懐から燻製肉を取り出すとふりふりと目の前にちらつかせる。目でそれを追って‥‥ぱくっ!と腕ごと行かれたので慌ててぺしぺし叩いてめーっと言っている。
 フェルルはまったりと空を見上げながらお団子に食紅でうさぎの顔を書きながらまったりとサンと一緒に過ごしている。流石に夜目はきかないので大人しく膝の上で丸まって一緒に秋の月を見つめる。
「ほら、まんまるなお月様」
 指さしてからお団子をそれに重ねてみる。お団子とお月様と交互に見比べて首を傾げるサンにくすりと笑いながら団子をちぎって食べさせつつ。
「お月様には、うさぎさんが住んでるだって、見えるかな?」
 首を伸ばして月をじーっと見つめ始めるサン、見えているのかはわからないがじーっと月を見つめて満足そうに団子を頬張っている。
「もう一工夫」
 クレセントリュートを取り出してぽろぽろと引きながらまったりと月をカシュカシュと見上げるフェンリエッタ。カシュカシュは音色とお月様を交互に見ながら尻尾をぱたぱた振ると一鳴き。光体となってクレセントリュートと同化すると弦がきらきらと光り始める。
「んっ、贅沢なお月見になったね」
 優しく弦を撫でてからまた引き始める。きらきらと弦がはじかれるたびに光がこぼれていく。

 そういえば村雨、行って団子を作って帰ってついでに七草を探すとなるとぶっちゃけ時間が足りないわけで。団子作って戻ってきたころにはすでにお開きであった。で、しょうがないので最初に言った通りミーアとお月見デートという事で二人仲良く、というか一方的にいちゃつかれて鬱陶しく思っているのだろうが、久しぶりの二人きりを満喫する。
「色気がねーなぁ‥‥」
 とりあえず七草と百個も作った団子とミーアを見比べてぽつり、一人でひたすら食べて看病されるのはまた別の話。


●月も沈んで
 開拓者も見送ってから、まったりと煙管を吹かす。酒と団子があれば満足。相変わらずまったりと自由気ままに過ごしている夢がぼんやり呟き。
「たまには、黒と一緒に月夜を駆け抜けるのもわるかないねぇ‥‥なぁ?」
 後ろに佇む普通の霊騎や馬に比べて3回りほどでかい馬が嘶いている。
「ま、あんたも私も歳だからねぇ‥‥ほれ」
 余った団子を放り投げてそれを空中で食べるともう一度嘶く。
「次は、紅葉狩りでもするか」
 そんな事を言いながらまったりと帰り支度をするのであった。