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■オープニング本文 紅葉に染まった山々を『燃えるような赤』と表現する事は少なくない。確かに、赤や黄に色付いた木々の鮮やかさは、炎の色に通じるモノがあるだろう。 それは、理穴の森であっても例外ではない。秋の肌寒い空気に影響されたのか、モミジやイチョウの葉が色を変え、人々の目を楽しませている。 「た…大変だ! モミジが燃えてる!!」 だからこそ、ギルドに駆け込んで来た男性の言葉は『モミジが紅葉している』という意味だと思われていた。 最初は誰もがそう思っていたのだが、彼の必死な様子は尋常では無い。1人のギルド職員が、男性の先導で現場へと向かった。その場所は、理穴南西部の森。木々は見事に紅葉し、秋の雰囲気が漂っている。 冷気を含んだ突風が、モミジの葉を激しく揺らした。風圧に負け、一枚の木の葉が宙に舞う。 それが、地面に落ちた瞬間。 ボゥッ! 小さな炎が上がり、瞬く間に燃え尽きた。良く見れば、炎が上がっているのは一か所だけではない。地面から、木の枝から、大木の幹から、色んな場所で炎が生まれている。 いくら『燃えるような赤』だとしても、火の手が上がるのは理不尽極まりない。こんな奇怪な事が起こるとしたら、原因はアヤカシしか無い。 恐らく、モミジに擬態したアヤカシが炎を起こしているのだろう。木の葉に炎の力を忍ばせ、何かに触れた瞬間に発火させる。一般人からは自然発火にしか見えないため、火元が発見されないし恐怖心を煽る事が出来る…正に、一石二鳥だろう。 このままアヤカシを放置すれば、森全体に被害が及んでしまう。下手をすれば、近くの村に飛び火して火事が起きる可能性も否定出来ない。 状況を理解した職員は、依頼書を作成するためにギルドへ駆け出した。 |
■参加者一覧
風瀬 都騎(ia3068)
16歳・男・志
黎阿(ia5303)
18歳・女・巫
鞍馬 雪斗(ia5470)
21歳・男・巫
宮鷺 カヅキ(ib4230)
21歳・女・シ
丈 平次郎(ib5866)
48歳・男・サ
柊 梓(ib7071)
15歳・女・巫
月雲 左京(ib8108)
18歳・女・サ
一之瀬 戦(ib8291)
27歳・男・サ
一之瀬 白露丸(ib9477)
22歳・女・弓
六堂 源治(ic0021)
30歳・男・サ |
■リプレイ本文 ●怪異の潜む森 一陣の風が、周囲の落葉を舞い上げる。赤と黄色と橙色が入り混じり、宙に極彩色の渦を描いた。 頭上で舞うモミジに、黎阿(ia5303)はそっと手を伸ばす。掌に落ちた葉の軸を、親指と人差し指で摘み、軽くクルクルと回した。その一葉越しに、広大な紅葉に視線を向ける。 「舞の場には、もってこいの壮観ね。でも…鮮やかな紅葉に、アヤカシは似合わないわ」 「丁度、紅葉の時期だったか。確かに燃えてるように見えるけど、火が絡むのは頂けんね…」 黎阿と同様に紅葉を眺めながら、鞍馬 雪斗(ia5470)が言葉を漏らす。多忙な毎日に、紅葉の時期を忘れていたのだろう。 「乾燥して、火事が起こりやすい時期ですし…火の用心を喚起させてくれたのは有難いのですが、こんな形で来られるとはねー…」 宮鷺 カヅキ(ib4230)は、落ち葉を拾い上げて溜息を吐く。鮮やかなモミジが火種になるとは、風情も情緒もあったモノではない。 (このままでは、大規模な山火事に繋がりかねん……あんな景色は、もう二度と見たくはない…傷が疼きそうになる) 黒頭巾の中に手を忍ばせ、丈 平次郎(ib5866)は指先で傷跡をなぞる。炎…火災…襲い来る者……記憶が脳裏をチリチリと焼き、思わず顔を歪めた。 「紅葉、綺麗です、けど、真っ赤、燃えて、何も、なくなっちゃう、は、嫌、です。怖い、です…ふに…」 そんな彼の外套を握りながら、背に隠れている柊 梓(ib7071)。何かに怯えているのか、手が小刻みに揺れ、小動物のように目を潤わせている。 天野 白露丸(ib9477)は冷静な瞳で仲間達を眺めていたが、その視界に月雲 左京(ib8108)の姿を見付け、少しだけ和んだように頬を緩ませた。 「月雲殿、怪我をしないようにな? お互いに、頑張ろう」 柔らかい表情と共に、優しい言葉を掛ける。彼女の言動に、左京は自然と笑みを浮かべていた。 直後。開拓者達の眼前で小さな炎が上がる。原因は、言うまでも無く擬態したアヤカシ。火の気が無いのに燃えるモミジの異質さに、左京は思わず顔を歪めた。 「あかく、あかく燃える炎、紅葉…なんとおぞましい光景で御座いましょうか…」 呟いた言葉が、炎の中に消えていく。 風瀬 都騎(ia3068)は溜息を吐きながら、燃える落葉を踏みつけた。更に足で土をかけ、念のために再び踏んで完全に消火する。 「早速出たか。折角の紅葉の季節に、アヤカシなんて無粋だな。全く…」 「ここで見てても仕方無ぇ。急いで現場に向かうッス! みんな、準備は良いか?」 叫びながら、六堂 源治(ic0021)は全員を見渡した。初めての依頼という事もあり、かなり気合が入っている。その根底には、一抹の不安が潜んでいるが…。 「ヤル気があるのは良いが、もう少し肩の力抜いて行こうぜ? 『人生遊んだモン勝ち』ってな」 源治の肩を叩きながら、ニカッと笑う一之瀬 戦(ib8291)。どこまで本気で、どこから冗談なのか、分からなくなる発言である。 とは言え、このままここで森を眺めているワケにもいかない。開拓者達は3つの班に別れると、広大な森へと足を踏み入れた。 ●3極の戦い・1 「可能な限り傷つけるのは控えたかったんだけどな。状況が状況だし仕方ないか…」 苦笑いを浮かべながら、雪斗はダガーで木に斬り込みを入れる。擬態していても相手はアヤカシ。傷があれば、何か反応を起こす可能性が高いだろう。 森を西に進んだ壱班は、白露丸の探索技能でアヤカシの位置を察知。詳しく調べるために、戦と白露丸も周囲の木に斬り込みを入れていく。数秒後、傷口から瘴気が漏れ始めた。 擬態した木を狙い、雪斗は聖なる矢を生み出して射ち放つ。それが幹に深々と突き刺さり、反動で木の葉が舞い落ちた。 白露丸は素早く矢を番え、落葉を狙い撃つ。正確な弓撃が木の葉を射抜き、破片が火を上げながら消えていった。 斧を両手で握り、全身の力を込めて薙ぎ払う戦。断撃が幹を捉えて斬り倒し、断面から瘴気が噴き出した。 3人の活躍で、周囲の擬態アヤカシが次々に消滅していく。視界の木々に異常が無い事を確認し、彼等は一旦顔を見合わせて頷いた。 弓を握り直し、白露丸は細い指を弦に伸ばす。目を閉じて精神を研ぎ澄ませ、それを一気に掻き鳴らした。 ほぼ同時に、戦の頭上から瘴気を含んだ木の葉が舞い落ちる。それが肩に触れた瞬間、炎となって燃え上がった。 反射的に、戦は携行品から石清水を取り出し、頭から浴びて火を消す。 「ふぅ…水も滴る良い男、だろ?」 ニヤリと笑みを浮かべ、髪を書き上げる戦。いつも通りの態度に、雪斗は呆れたように笑みを浮かべた。 雪斗達とは対照的に、白露丸の表情は固い。顔面蒼白になり、硬直しているようにも見える。 (っ……心臓に、悪い…) 真っ青な顔色のまま、大きく息を吐き出す。警戒を強めるように、周囲の落葉に鋭い視線を向けた。 そんな彼女の様子が気になったのか、戦は苦笑いを浮かべながら後頭部を掻く。 「なぁ、白…お前ぇは何に脅えてんの? 木の葉一枚に、お前ぇは何を見てる訳?」 問い掛けた言葉に、白露丸は軽く目を見開いた。数秒後、困ったような笑みを浮かべながら、視線を戦に向ける。 「…いや…何でも、ない。何でもないんだ…まだ、立っているから、大丈夫だ。…だろう?」 若干噛み合わない会話。いつもの冷静な彼女からは、想像も出来ない言動である。 戦は軽く溜息を吐き、白露丸の頬に手を伸ばした。 「俺ぁ嘘偽りの無い奴が好きなんだよ……だから、お前ぇには前向いてて欲しいんだわ」 目を見詰めながら、呟くように語り掛ける。肯定の言は無いが、否定も拒否も無い。風が木の葉を揺らす音だけが、周囲に響いている。 「折角の『悪くない空気』なのにな…アヤカシ沙汰とはついてないね、全く」 2人から離れた位置で、紅葉を眺めながら雪斗が独り呟く。彼が言っているのは、紅葉の事なのか、戦と白露丸の事なのか、定かではないが。 ●3極の戦い・2 梓の案内で、森を南西に進む弐班。彼女は平次郎から離れないため、どちらが先導しているか分からなくなりそうだが。 「瘴索結界、が、反応、した、の、は、この辺り、です。詳しい、場所、までは、分かり、ません…ふに」 俯きながら、自信無さそうに説明する梓。落ち込む彼女を慰めるように、平次郎は頭にそっと手を伸ばした。 「見えない敵ってのは、厄介なものですね…さ、調べましょうか」 苦笑いを浮かべながら、カヅキは忍刀を取り出す。梓の探索技能でおおまかな位置を特定出来たのだから、あとは周囲を調査するだけだ。 カヅキは木を調べ、幹に浅く傷を付けていく。平次郎は携行品から苦無を取り出し、同じように傷を付けた。その後ろを追いながら、梓は再び瘴索結界を展開する。 肌寒い風に吹かれ、瘴気が3人に絡み付く。その出所は、周囲の樹木。幹の傷から、瘴気が少しずつ漏れている。 アヤカシを発見し、3人の緊張が高まっていく。平次郎は擬態した木と普通の木を交互に見比べ、目視で差異を探した。 (外見の違いは無し…か。厄介だが、何とかしなければ…) 焦燥感が胸を焦がす。平次郎は擬態アヤカシに向かって踏み込み、大剣を全力で突き刺した。素早く引き抜き、追撃を振り下ろす。地響きを鳴らしながら、大木が斬り倒された。 攻撃後の隙を狙い、近くの敵が葉を一斉に落とす。複数の落葉が、平次郎に降り注いだ。 それを撃ち落とすように、カヅキは狙い定めて飛礫を投げ放つ。更に印を結び、術を発動させて水の刃を撃ち放った。礫と接触した葉が炎と化し、滴る水が消火していく。 火の粉と飛沫が地面に落ちる中、梓は敵周辺の空間を歪ませる。揺らぎと共に木が捻じられ、圧倒的な衝撃が押し寄せてアヤカシを消滅させた。 「アヤカシ、さん、近くに、固まって、たり、しない、です…? 『いっぴき、いたら、ひゃっぴき、いる』、聞いた、こと、ある、です」 再び空間を歪ませながら、梓が問い掛ける。実際、この周囲にはアヤカシが固まっていたりするが…。 「柊…それは、ゴキブリの事だぞ?」 平次郎の的確なツッコミに、梓はカクリと肩を落とす。可愛らしい仕草に、平次郎とカヅキの顔に笑みが浮かんだ。 和やかな雰囲気の中でも、3人の動きは止まらない。ほんの数分で、アヤカシの気配は周囲から消え去った。 次の標的を探すため、梓が結界を張る。カヅキが耳に意識を集中させた瞬間、研ぎ澄まされた聴力が異音を聞き付けた。 「炎が燃えるような音……みなさん、あちらです…!」 叫びながら、音の方向に駆け出す。同時に、彼女の頭上から一枚の葉が落ちた。平次郎は兵装を素早く振り、それを両断。梓が木を空間ごと捻じり、アヤカシを消滅させた。火の粉と瘴気が、風の中に消えていく。 ●3極の戦い・3 2つの班がアヤカシと戦闘していた頃、参班は森の南部に居た。アヤカシを見付け出すため、黎阿は結界を張っている。 「木も生きてる、けど…ごめんね。アヤカシは排除しないと」 「ちぃとばかり痛い思いをさせちまうが…協力してくれ。手前勝手で済まない」 謝罪の言葉を口にしながら、都騎は刀で木に傷を付けた。源治は10cm程度抜刀し、木に刃を押し当てる様に傷を付けていく。左京は携行品の仕込み短刀を取り出し、木に斬り込みを入れた。 周囲にある数十本の木に傷を付け、様子を窺う4人。傷口だけでは無く、葉っぱにも注意を向けた。 「皆様、あの木から瘴気が溢れております!」 前方の木を指差しながら叫ぶ左京。擬態を見破られて正体を現したのか、木から大量の瘴気が立ち昇る。ほぼ同時に、都騎と左京が踏み出した。 刀を握り、素早い動きから高速の斬撃を放つ都騎。 魔刀に練力を纏わせ、接触と同時に炸裂させる左京。 2人の剣戟が重なり、擬態した木を『×』字に斬り倒した。地響きが周囲の木を揺らし、落葉が舞う。 「この炎は、アヤカシと人のみを焼くわ。木の中から消えなさい」 言葉と共に、黎阿は扇を擬態アヤカシに向けた。精霊の力が周囲の空間に干渉し、清浄な炎を生み出す。それが木を飲み込み、アヤカシの瘴気だけを焼いて消し去った。 標的を変え、更に攻撃を続ける都騎、左京、黎阿。その3人を眺めながら、源治は動けずにいた。 過去の記憶が、源治を縛る。そして…呪いの様に、祈りの様に、心に打ち込まれた『不斬不殺』という誓い。刀を抜き放って振れば、人の命が消えてしまう。 だが…今は逆だ。ここでアヤカシを倒さなければ、仲間が、一般人が死んでしまう。過去を振り切るように、源治は全力で刀を抜き放った。 「アヤカシを斬る為ならば、俺はまだ刀を抜けるみてぇだな…」 不敵な笑みを浮かべながら、兵装に練力を纏わせる。振り下ろした斬撃と共にそれが爆発し、木の幹を斜めに斬り倒した。 「ちらちらと舞う朱は、そのような迷惑なことをいたしませぬ…!」 左京は魔刀を強く握り、刀身に炎を宿らせる。舞い散る落葉に狙いを定め、刀を全力で薙いだ。燃える斬撃が、アヤカシの瘴気ごと葉を燃え散らせる。空いている手で短刀を鋭く振り、風圧で落下する炎を消し去った。 風に乗り、数枚の葉が黎阿に向かって飛来する。彼女が扇でそれを払うと、接触した瞬間に燃え上がった。 「燃えるような紅とは言うけどね。実際に燃えてしまっては風情も何も無いわ。無粋よ、消えなさいなアヤカシ」 鋭い視線を向けながら、黎阿は精霊の力を扇に収束させる。赤い炎が精霊に飲み込まれ、清浄な炎に生まれ変わった。それをアヤカシに向かって投げ放ち、木の中の瘴気を焼いていく。炎が消えた時、周囲のアヤカシも全て消えていた。 ●彩る赤、燃えない紅 森林の探索を終え、入口に戻って来た開拓者達。壱班と参班が戻って来たのは、ほぼ同時だった。互いを労いながら、弐班を待つ。 「紅葉の舞台は、戦闘よりも舞よね。その前に…まず、一杯呑みたいものだわ」 鮮やかな紅葉を背に、舞い踊る巫女…黎阿が舞ったら、風情があって美しいだろう。 「酒、かぁ……紅葉を肴に呑むのも、悪くないッスね!」 源治は舞よりも酒に興味があるようだ。花見酒ならぬ、紅葉酒と言ったところか。 盛り上がる黎阿と源治を余所に、白露丸は青白い顔で自身の手を見下ろした。 (っ…! 大丈夫……まだ、私は大丈夫だ…そうだろう、白露丸……) 心の中で何度も繰り返し、目を閉じて手を握る。 次の瞬間、優しい温もりが頭をそっと一撫でした。顔を上げた時、視界に映ったのは、歩き去る戦の背中だった。 「…俺は、アイツを救えたかね?」 都騎に寂しそうな笑みを浮かべながら、戦がポツリと呟く。その一言で事情を察した都騎は、優しい笑みを返した。 「戦にその想いがあるのなら、きっと。行動が全てじゃなくても良いと思うし。想いはいつか必ず“彼女”を救うよ」 言葉で隠しても、その本心を感じる事が出来る。互いに理解し合い、認め合う存在…都騎と戦は、固い絆で繋がっているのだ。 「都騎さん…! 良かった、無事…ですね…?」 森から戻って来たカヅキが、真っ先に都騎に駆け寄る。戦は軽く笑みを浮かべ、その場から立ち去った。 カヅキの後を追うように、平次郎と梓も森から出て来る。 「お疲れ。そっちは大丈夫だったか? こっちは…まぁ、無事だ」 2人に向かって、雪斗が労いの言葉を掛けた。若干口籠ったのは、白露丸の異変に気付いたからだろう。 「…気遣い、感謝する。俺達も大丈夫だ」 軽く頭を下げ、平次郎は感謝の言葉を述べる。視線を下に向けると、梓は小さく頷いた。 「えっと…丈さん、が、一緒、だから、大丈夫、でした。お姉さん、ありがとう、ございます…!」 梓の純粋な瞳が、雪斗を見詰める。精一杯の勇気を振り絞った言葉なのだが…雪斗の性別を勘違いしているようだ。平次郎と雪斗の視線が合うと、2人は少しだけ苦笑いを浮かべた。 カヅキと都騎は仲間達から少し離れ、視線を下に向けながら歩いている。綺麗なモミジを見付け、都騎はそれを3枚拾い上げた。その中の一枚を、カヅキに差し出す。 「折角の綺麗な紅葉、いつもお世話になってるしカヅキに。いつも、ありがとね?」 感謝の言葉を受け、カヅキは柔らかく微笑んだ。モミジを受け取り、代わりにクヌギの葉を都騎に渡す。互いの感謝の気持ちは、落ち葉と共に記憶に残るだろう。 同じ紅葉でも、見る者が違えば想いも変わる。左京は一面の紅葉を眺めながら、モミジを1枚手に取った。 「わたくしに…赤が似合うと仰った方と、また会えましたのに…あの頃へは、二度と…戻れませぬか…」 彼女にしては珍しい、泣きそうな表情。もう戻れない過去に、想いを馳せているのだろう。 10人の想いは違っても、鮮やかな紅葉が燃え上がる事は、もう二度と無い。恐怖に彩られた秋は終わりを告げ、ここから本当の秋が始まる。 |